この規格ページの目次
4
B 9960-31 : 2017
3.102
ミシンテーブル(sewing machine stand)
縫製機械の最適作動のために縫製機械を配置できるよう設計された,例えば,テーブルとして機械を載
せるもの。
3.103
縫製機械ドライブ(sewing machine drive)
縫製機械を駆動する(例えば,電動機のような)装置であって,位置決め装置の有無,ミシン機能の制
御の有無にかかわらず,電気的及び/又は機械的手段によって速度制御をするもの。
3.104
縫製ユニット(sewing unit)
少なくとも,縫製機械,ミシンテーブル及び縫製機械ドライブから構成される装置。
注記 縫製機械又は縫製ユニットに組み込まれ,及び/又は取り付けられた一つ又は複数の機器は,
例えば,素材の縫製,切断,送りなどを行うために,縫製機械そのものと同様,オペレータに
よって,又は自動的に制御される。
3.105
縫製システム(sewing system)
二つ以上の縫製ユニット又は縫製ユニットの部分から成り,機能的に連携された装置。
4 一般要求事項
次を除いて,第1部の箇条4を適用する。
4.4.2 電磁両立性(EMC)
附属書AAによる。
4.4.4 湿度
第1段落の規定を次の規定に置き換える。
電気装置は,JIS C 60721-3-3に規定するクラス3K3の湿度条件で運転できるものでなければならない。
4.8 組込みソフトウェアの安全性
制御にソフトウェアを用いている場合は,ソフトウェアによるハザードが発生しない設計にするか,又
はそのソフトウェア以外の別の手段によって安全機能を維持する設計にする。
5 入力電源導体の接続,断路器及び開路用機器
次を除いて,第1部の箇条5を適用する。
注記 導体とは,主としてケーブル又は電線を意味する。場合によっては裸導体を意味することもあ
る。
5.1 入力電源導体の接続
第1部の5.1の第1段落の規定の最初の文に続いて次の文を追加する。
一つの縫製ユニットに複数の入力電源接続を行ってはならない。
制御システムによって内部接続されていない二つ以上の縫製ユニットから成る縫製システムは,縫製ユ
ニットごとに独立に入力電源接続を行ってもよいが,一つの縫製ユニットの故障が危険源を生むおそれが
ある場合は,この縫製システムの入力電源接続は一つとしなければならない。
――――― [JIS B 9960-31 pdf 6] ―――――
5
B 9960-31 : 2017
5.3 入力電源断路器
5.3.1 一般事項
次の規定を追加する。
縫製ユニットを制御システムによって相互に接続して縫製システムを形成する場合は,システムの電源
断路器は一つだけとする。
5.3.2 種類
d)に次の規定を追加する。
ホールド・ツゥ・ラン装置(例えば,ペダル)を介して始動及び停止を行う縫製ユニット及び縫製シス
テムでは,使用種別AC-3又はDC-3に対してJIS C 8201-3による遮断スイッチ,又はJIS C 4526-1による
組込みスイッチを用いなければならない。
5.3.4 操作手段
次の規定を追加する。
座り作業用の場合,オン・オフスイッチの操作ハンドルは,作業床面の上方0.5 m1.5 mの範囲に設け
なければならない。
6 感電保護
次を除いて,第1部の箇条6を適用する。
6.1 一般事項
次の規定を追加する。
感電に対する保護は,JIS C 60364-4-41に適合するSELVの適用によって達成してもよい。
7 装置の保護
次を除いて,第1部の箇条7を適用する。
7.5 停電,電圧低下及びその復旧時の保護
次の規定を追加する。
ホールド・ツゥ・ラン装置(例えば,ペダル)をホールドすることによって始動し,離すことによって
停止するような縫製ユニット及び縫製システムでは,停電又は電圧低下,及びその復旧後の意図しない再
起動を回避するための装置を設けなくてもよい。
8 等電位ボンディング
次を除いて,第1部の箇条8を適用する。
8.2.5 保護ボンディング回路に接続する必要のない部分
次の規定を追加する。
次の場合には,ミシンテーブル又はミシンテーブル上で人が接触できる導電部分を保護ボンディング回
路に接続しなくてもよい。
− 電気装置がない場合
− 電気装置がSELV及び/又はPELVだけで作動する場合(JIS C 60364-4-41参照)
9 制御回路及び制御機能
次を除いて,第1部の箇条9を適用する。
――――― [JIS B 9960-31 pdf 7] ―――――
6
B 9960-31 : 2017
9.1.1 制御回路電源
全ての規定を次の規定に置き換える。
縫製ユニット及び縫製システムの制御回路は,PELV(6.4参照)又はSELV(JIS C 60364-4-41参照)に
対する要求事項を満たすものでなければならない。これらの回路に電力を供給する変圧器は,JIS C 61558-1
の要求事項を満たすものでなければならない。
9.2.5.2 起動
次の規定を追加する。
次のものには適用しない。
− ホールド・ツゥ・ラン装置(例えば,ペダル)によって始動する縫製ユニット及び縫製システム。
9.2.5.3 停止
次の規定を追加する。
縫製ユニット及び縫製システムに要求する停止機能は,ホールド・ツゥ・ラン装置(例えば,ペダル)
によって達成することができる。自動かんぬき(閂)止め,ボタン孔かがり,ボタン付けなど,短いサイ
クルの縫製を行う縫製ユニット及び縫製システムに要求する機能は,JIS C 8201-3又はJIS C 4526-1によ
るオン・オフスイッチによって達成できる。
9.4 故障時の制御機能
9.4.1 一般要求事項
次の注記を追加する。
注記 機械の危険な動きを,固定の機械的ガードで保護する縫製ユニット及び縫製システムでは電気
回路による保護インタロックを設けなくてもよい。
9.4.2.2 部分的又は全体的冗長性の採用
次の注記を追加する。
注記 機械の危険な動きを,縫製機械自身の部分に限定する縫製ユニット及び縫製システム(例えば,
ステッチ形成装置,送り装置など)では冗長系を用いなくてもよい。
9.4.2.3 ダイバーシティ(多様化設計)の採用
次の注記を追加する。
注記 機械の危険な動きを,縫製機械自身の部分に限定する縫製ユニット及び縫製システム(例えば,
ステッチ形成装置,送り装置など)ではダイバーシティを用いなくてもよい。
9.4.3.1 地絡
次の規定を追加する。
縫製ユニット及び縫製システムにおいて,地絡が,予期しない機械の始動又は機械の危険な動きを引き
起こす原因,又は機械の停止を妨げる原因となり得る場合は,制御回路を保護ボンディング回路に接続す
る,又は絶縁モニタを備える代わりに,導体類を特定の安全設置方法によって布設してもよい。特定の安
全設置方法の例としては,次のものがある。
− 絶縁された導体を,更に絶縁物のダクト内に包み込む。
− 二重絶縁の採用
− 部品及び機器をカプセルに収容
10 オペレータインタフェース及び機械に取り付けた制御機器
次を除いて,第1部の箇条10を適用する。
――――― [JIS B 9960-31 pdf 8] ―――――
7
B 9960-31 : 2017
10.1.2 配置及び取付け
第2段落最初のダッシュ項目を,次の2項目に置き換える。
− 通常の運転に使用するものは,作業床面の上方0.5 m以上とし,オペレータの通常の作業位置から容
易に届く範囲内に取り付ける(ただし,この規格の5.3.4も参照)。
− 調整又は保全のために使用するものは,作業床面の上方0.3 m以上とし,位置の選定,鍵の取付けな
どを工夫して,通常の運転中には操作できないように取り付ける。
10.1.3 保護
全ての規定を次の規定に置き換える。
オペレータインタフェース用の機器,及び機械に搭載する制御機器は,意図した設置状態において予想
される使用上のストレスに耐え,かつ,IP40(JIS C 0920参照)以上の保護等級をもつものでなければな
らない。縫製ユニット及び縫製システムは,浸潤性のある流体と蒸気との影響,及び粗い粉じんと切粉と
による汚染がないと考えられる環境で運転するので,保護等級はIP40で十分と考えられる。
10.2 押しボタン
10.2.1 色
第1段落の規定を次の規定に置き換える。
押しボタン式アクチュエータの色は,可能な限りJIS B 9960-1:2011の表2によらなければならない。ア
クチュエータの大きさ,組込みケーシング及びアクチュエータ設計上の制約によって,不可能な場合はこ
の限りでない。
10.3 表示灯及び表示器
10.3.2 色
第1段落の規定を次の規定に置き換える。
表示灯の色は,機械の状態に応じて,可能な限りJIS B 9960-1:2011の表4によらなければならない。ア
クチュエータの大きさ,組込みケーシング及びアクチュエータ設計上の制約によって,不可能な場合はこ
の限りでない。
10.4 照光式押しボタン
第1段落の規定を次の規定に置き換える。
照光式押しボタンの色は,可能な限りJIS B 9960-1:2011の表2及び表4によらなければならない。アク
チュエータの大きさ,組込みケーシング及びアクチュエータ設計上の制約によって,不可能な場合はこの
限りではない。
10.7.4 非常停止に用いる電源断路器の直接操作
次の規定を追加する。
自動で制御する縫製ユニット及び縫製システムであって,JIS B 9960-1:2011の10.7.2に規定する非常停
止用機器が不要と考えられるものにあっては,電源断路器が非常停止用機器の機能を満たすものでなけれ
ばならない。
ホールド・ツゥ・ラン装置(例えば,ペダル)の操作によって始動する縫製ユニット及び縫製システム
には,非常停止用機器を設けなくてもよい。さらに,自動かんぬき(閂)止め,ボタン孔かがり,ボタン
付けなど,短時間の自動縫製加工を行う縫製ユニット及び縫製システムにも非常停止用機器は不要である。
このような縫製ユニット及び縫製システムは,スイッチオン・オフのためにJIS C 8201-3又はJIS C
4526-1に適合する機器を備えてもよい。
――――― [JIS B 9960-31 pdf 9] ―――――
8
B 9960-31 : 2017
11 制御装置 : 配置,取付け及びエンクロージャ
次を除いて,第1部の箇条11を適用する。
11.2 配置及び取付け
11.2.1 接近性及び保全性
第2段落の規定を次の規定に置き換える。
定期的な保全又は調整のために接近する必要がある場合,関連機器は作業床面の上方0.3 m2.0 mの範
囲に配置しなければならない。
11.2.2 隔離又はグループ分け
次の規定を追加する。
6.2.2に規定するエンクロージャにおいては,保護エンクロージャと充電部間との距離はJIS C 8201-1の
表13(最小空間距離)のケースA,汚損度2に示す空間距離及び表15(最小沿面距離)の汚損度2に示す
沿面距離より小さくしてはならない。
プリント回路アセンブリ及び全ての他の電気機器,デバイス(スイッチ,電動機など)に対してJIS C
60664-1:2009の表F.4(トラッキングによる障害を回避するための沿面距離)の汚損度2を適用しなければ
ならない。
11.3 保護等級
全ての規定を次の規定に置き換える。
縫製ユニット及び縫製システムにおけるスイッチング機器のエンクロージャに適用する保護等級は,
IP40以上としなければならない。
例外として,機器内の回路,又は機器と一緒に使用する全ての回路が6.1の要求事項を満たすならばIP20
を最小保護等級としてもよい。
12 導体及びケーブル
第1部の箇条12を適用する。
13 配線
次を除いて,第1部の箇条13を適用する。
13.2.4 色による導体の識別
次の規定を追加する。
誤作動防止用の接地に使用する電線は,灰色で識別しなければならない。
共通導体(例えば,静電荷を除去するために使用するもの)は,灰色で識別しなければならない。
13.5.8 接続箱,その他の箱
第1段落の第2番目の規定を次の規定に置き換える。
縫製ユニット及び縫製システムにおいて電線の接続・通線用の箱に適用する保護等級は,IP40(JIS C
0920参照)以上としなければならない。
例外として,機器内の回路,又は機器とともに用いる全ての回路が6.1の要求事項を満たすならばIP20
を最小保護等級としてもよい。
14 電動機及び関連装置
次を除いて,第1部の箇条14を適用する。
――――― [JIS B 9960-31 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS B 9960-31:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60204-31:2013(MOD)
JIS B 9960-31:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 61 : 被服工業 > 61.080 : 縫製機械及びその他の設備
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.110 : 機械の安全
JIS B 9960-31:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC4526-1:2013
- 機器用スイッチ―第1部:一般要求事項
- JISC4526-1:2020
- 機器用スイッチ―第1部:通則
- JISC60721-3-3:1997
- 環境条件の分類 環境パラメータとその厳しさのグループ別分類 屋内固定使用の条件
- JISC61000-3-2:2019
- 電磁両立性―第3-2部:限度値―高調波電流発生限度値(1相当たりの入力電流が20A以下の機器)
- JISC61000-4-11:2008
- 電磁両立性―第4-11部:試験及び測定技術―電圧ディップ,短時間停電及び電圧変動に対するイミュニティ試験
- JISC61000-4-2:2012
- 電磁両立性―第4-2部:試験及び測定技術―静電気放電イミュニティ試験
- JISC61000-4-3:2012
- 電磁両立性―第4-3部:試験及び測定技術―放射無線周波電磁界イミュニティ試験
- JISC61000-4-4:2015
- 電磁両立性―第4-4部:試験及び測定技術―電気的ファストトランジェント/バーストイミュニティ試験
- JISC61000-4-6:2017
- 電磁両立性―第4-6部:試験及び測定技術―無線周波電磁界によって誘導する伝導妨害に対するイミュニティ
- JISC61000-4-8:2016
- 電磁両立性―第4-8部:試験及び測定技術―電源周波数磁界イミュニティ試験
- JISC61558-1:2019
- 変圧器,リアクトル,電源装置及びこれらの組合せの安全性―第1部:通則及び試験
- JISC8201-1:2020
- 低圧開閉装置及び制御装置―第1部:通則