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給する電力との比率。単位はdBで表す(附属書H参照)。
3.7.4
リターンロス
伝送路(リードリレーの接点が閉路)に,リードリレーを挿入することによって発生する信号の反射に
よる減衰量。反射係数の逆数で,単位はdBで表す(附属書H参照)。
注記 インピーダンスを定義した場合,リターンロス(RL)は,次の式によって算出できる。
Z1 Z2
RL 20 log 10 (dB)
Z1 Z2
ここに, Z1 : 電源及び負荷の不連続点において,不連続な伝送路の電源
側の特性インピーダンス又は電源の内部インピーダンス
Z2 : 負荷のインピーダンス又は負荷側の特性インピーダンス
4 影響量
リレーを規定する性能は,基準条件,すなわち,全ての影響量の基準値の組合せで表される。
製造業者の指定がない限り,“基準値”及び“許容範囲及び条件”は,表1のとおりとする。
表1−影響量の基準値
影響量 基準値 試験の許容範囲及び条件a)
周囲温度 23 ℃ ±5 K
大気圧 96 kPa 86106 kPa
相対湿度 50 % 2575 %
外部磁界誘導 0 0±5×10−4 T(全方向)
位置 製造業者の指定による。 C.1による
電圧又は電流(コイル及び負荷) 製造業者の指定による。 定常値に対して,±5 %
周波数 50 Hz,60 Hz又は製造業者の指定による。 ±2 %
波形 正弦波又は直流 最大ひずみ率5 %b)
直流中の交流成分(リプル) 0 最大6 %c)
交流中の直流成分 0 ピーク値の最大2 %
衝撃及び振動 0 最大 1 m/s2
工業環境又は他の環境の大気 清浄空気 清浄空気(汚損は,JIS C 60721-3-3
のクラス3C2の厳しさを適用する。)
注a) 一つ以上の影響量と既知の考慮する特性値との間の量的関連を提供する場合は,影響する他の値で試験を行
ってもよい。
b) ひずみ率 : 非正弦波の全高調波の実効値を,基本波の実効値で除した高調波実効値の比率。通常,パーセン
トで表す。
c) 直流電源のリプルを含んだ交流成分は,交流成分の最大値と最小値との差を直流成分の値で除して,パーセ
ントで表す。
5 定格値
5.1 一般
5.25.9に推奨する定格値は,全ての技術的な可能性は考慮されていない。したがって,操作及び使用
上の条件によって,他の値を採用してもよい。
5.2 動作電圧
a) 動作電圧は,指定がない限り,8.3 a),8.3 b)及び8.3 c)の試験を行ったとき,次のいずれかのクラスを
――――― [JIS C 4523 pdf 11] ―――――
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製造業者が指定する[図A.2 a)参照]。
− クラス1 : コイル定格電圧の80110 %
− クラス2 : コイル定格電圧の85110 %
コイル定格電圧を範囲で指定している場合,動作電圧はコイル定格電圧範囲の下限値の80 %から上
限値の110 %までとする。これらの値は,製造業者が指定する全ての周囲温度範囲で適用する。
注記 JIS E 5004-1及びJIS E 5004-2の要求による場合,製造業者がコイル定格電圧(範囲)及
び適用する周囲温度を指定するのがよい。
b) 5.2 a)に定めた動作範囲の代用として,製造業者は周囲温度に対する動作範囲を図で表してもよい。こ
れは,図A.2 b)に示すように動作範囲の上限値(U2 : コイル電圧上限値)と下限値(U1 : 動作電圧)
とで表す。
5.3 復帰電圧
復帰電圧は,8.3 b)の試験を行ったとき,コイル定格電圧の5 %以上になるように,製造業者が指定する。
5.4 絶縁耐圧
絶縁耐圧は,表2の区分を推奨する。
表2−絶縁耐圧
単位 V
区分 絶縁耐圧
交流 30 60 125 250 500 800 1 000 − − − − − −
直流 30 60 125 200 250 1 000 2 000 3 000 5 000 7 000 10 000 15 000 18 000
5.5 定格使用電圧
定格使用電圧は,表3の区分を推奨する。
表3−定格使用電圧
単位 V
区分 定格使用電圧
交流 − − − 6 12 24 48 50 100 110 200 − − − −
直流 1 3 5 6 12 24 48 − 100 − 200 400 1 000 7 000 12 000
5.6 定格通電電流
定格通電電流は,表4を推奨する。
表4−定格通電電流
単位 A
定格通電電流
0.1 0.2 0.3 0.5 1.0 2.0 3.0 5.0 10.0
5.7 定格使用電流
定格使用電流は,表5を推奨する。
――――― [JIS C 4523 pdf 12] ―――――
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表5−定格使用電流
単位 A
定格使用電流
0.001 0.003 0.005 0.01 0.02 0.03 0.05 0.1 0.2 0.3 0.5 1.0 2.0 3.0 5.0
5.8 周波数帯域
周波数帯域は,表6を推奨する。
表6−周波数帯域
単位 Hz
周波数帯域
DC5×108 DC2×109 DC4×109 DC6×109 DC8×109 DC1×1010
5.9 絶縁抵抗
絶縁抵抗は,表7を推奨する。
表7−絶縁抵抗
単位 Ω
絶縁抵抗
109以上 1010以上 1011以上 1012以上 1013以上 1014以上 1015以上
5.10 コイル定格電圧
コイル定格電圧は,表8の区分を推奨する。
表8−コイル定格電圧
単位 V
区分 コイル定格電圧
交流 − − − 24 48 − 100 − 200 230
直流 3.3 5 12 24 48 50 100 110 − −
直流a) − − − 24 − − − − − −
注a) 単相全波整流の不平滑電圧の場合
5.11 周囲温度
特に指定がない限り,リレー動作時の周囲温度範囲は,−10+60 ℃が望ましい。
その他の上限の推奨値は,+200 ℃,+175 ℃,+155 ℃,+125 ℃,+100 ℃,+85 ℃及び+70 ℃
とし,その他の下限の推奨値は,−65 ℃,−55 ℃,−40 ℃及び−25 ℃とする。
6 基本特性及び一般要求事項
6.1 基本動作性能
6.1.1 一般
試験に先立ち,リードリレーを大気中の規定する試験条件の下に放置し,安定した温度にする。
a) 8.3 a)の試験を行ったとき,動作電圧は,コイル定格電圧の85 %以下で,かつ,動作電流は,コイル
――――― [JIS C 4523 pdf 13] ―――――
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定格電流の85 %以下でなければならない。
b) 8.3 b)の試験を行ったとき,復帰電圧は,コイル定格電圧の5 %以上で,かつ,復帰電流は,コイル定
格電流の5 %以上でなければならない。
c) 8.3 c)の試験を行ったとき,最大許容電圧は,コイル定格電圧の110 %以上で,かつ,最大許容電流は,
コイル定格電流の110 %以上でなければならない。
6.1.2 磁気干渉
取付間隔は,磁気干渉(多数個設置の場合と1個設置の場合とにおける動作電圧及び復帰電圧の変化)
を考慮し,製造業者が指定する。
6.1.3 動作時間
8.3 d)の試験を行ったとき,製造業者が指定する動作時間以下でなければならない。
さらに,電力用途の場合,デジタル形リレーの特徴を活かすため,単一入力形及び高速形(電流差動形)
のリードリレーについては,20 ms以下でなければならない。
注記 B-402(参考文献)から抜粋した。
6.1.4 復帰時間
8.3 e)の試験を行ったとき,製造業者が指定する復帰時間以下でなければならない。
6.1.5 バウンス時間
8.3 f)の試験を行ったとき,バウンス時間は,3 ms以下でなければならない。
6.2 接触抵抗
8.4の試験を行ったとき,ほかに規定がない場合,接触抵抗は,500 mΩ以下でなければならない。
6.3 絶縁抵抗
8.5の試験を行ったとき,表11に規定する絶縁抵抗値でなければならない。
電力用途の場合は,電気回路一括対地間は5 MΩ以上,電気回路相互間は2 MΩ以上,接点回路端子間
は2 MΩ以上でなければならない。
注記 電力用途の場合の追加要求事項は,JEC 2500(参考文献)から抜粋した。
6.4 耐電圧
8.6の試験を行ったとき,表12に規定する試験電圧に対して絶縁破壊又はフラッシオーバを生じること
なくこれに耐えなければならない。
試験中の漏れ電流は,3 mAを超えてはならない。
さらに,電力用途の場合は,8.6の試験を行ったとき,表13に規定する試験電圧に耐えなければならな
い。
6.5 雷インパルス耐電圧
8.7の試験を行ったとき,表14に規定する試験電圧に対して絶縁破壊又はフラッシオーバを生じること
なくこれに耐え,かつ,性能上の支障を生じてはならない。この試験は,回路電圧が60 V以下の箇所には,
適用しない
6.6 コイル温度上昇試験
8.8の試験を行ったとき,リレーは通常の使用で,過度の温度に到達しない構造でなければならない。
6.7 耐振動性
6.7.1 誤動作振動
8.9.2の試験を行ったとき,共振による有害な影響がなく,接点のチャタリングが10 μs以下でなければ
ならない。
――――― [JIS C 4523 pdf 14] ―――――
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6.7.2 耐久振動
8.9.3の試験後,各部に損傷がなく,6.1,6.2,6.4及び6.17の規定を満足しなければならない。
さらに,鉄道車両用途の場合はJIS E 4031,鉄道信号用途の場合はJIS E 3014による。
6.8 耐衝撃性
6.8.1 誤動作衝撃
8.10.2の試験を行ったとき,有害な影響がなく,接点のチャタリングが10 μs以下でなければならない。
6.8.2 耐久衝撃
8.10.3の試験後,各部に損傷がなく,6.1,6.2,6.4及び6.17の規定を満足しなければならない。
さらに,鉄道車両用途の場合はJIS E 4031,鉄道信号用途の場合はJIS E 3015による。
6.9 端子
6.9.1 端子強度
8.11.1の試験を行ったとき,端子の切断,緩みなどの異常があってはならない。また,8.11.1の試験後,
6.1,6.2,6.4及び6.17の規定を満足しなければならない。
6.9.2 はんだ付け性
8.11.2の試験を行ったとき,はんだに浸せきした端子部それぞれのはんだ付けに重要な部位の95 %以上
は,欠点のない連続したはんだで覆われていなければならない。
6.9.3 はんだ耐熱性
8.11.3の試験を行ったとき,各部に損傷があってはならない。また,8.11.3の試験後,6.1,6.2,6.3,6.4,
6.17及び7.1の規定を満足しなければならない。
6.10 耐候性
6.10.1 耐寒動作
8.12.1の試験を行ったとき,各部に損傷がなく,接点動作が良好でなければならない。復帰電圧は,コ
イル定格電圧の5 %以上でなければならない。
さらに,鉄道信号用途の場合は,JIS E 3019の表3に規定する温度とする。また,鉄道車両用途の場合
は,JIS E 4035の表2(高温試験温度の種類)及び表3(低温試験温度の種類)に規定する種類とする。
6.10.2 耐寒貯蔵
8.12.2の試験を行ったとき,各部に損傷があってはならない。また,8.12.2の試験後,6.1,6.2,6.3,6.4,
6.17及び7.1の規定を満足しなければならない。
さらに,鉄道信号用途の場合は,JIS E 3019の表3に規定する温度とする。また,鉄道車両用途の場合
は,JIS E 4035の表2及び表3に規定する種類とする。
6.10.3 耐熱動作
8.12.3の試験を行ったとき,各部に損傷がなく,接点動作が良好でなければならない。動作電圧は,コ
イル定格電圧の95 %以下でなければならない。
さらに,鉄道信号用途の場合は,JIS E 3019の表3に規定する温度とする。また,鉄道車両用途の場合
は,JIS E 4035の表2及び表3に規定する種類とする。
6.10.4 耐熱貯蔵
8.12.4の試験を行ったとき,各部に損傷があってはならない。また,8.12.4の試験後,6.1,6.2,6.3,6.4,
6.17及び7.1の規定を満足しなければならない。
さらに,鉄道信号用途の場合は,JIS E 3019の表3に規定する温度とする。また,鉄道車両用途の場合
は,JIS E 4035の表2及び表3に規定する種類とする。
――――― [JIS C 4523 pdf 15] ―――――
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JIS C 4523:2018の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 4523:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1302:2018
- 絶縁抵抗計
- JISC4540-1:2010
- 電磁式エレメンタリ リレー―第1部:一般要求事項
- JISC5101-1:2019
- 電子機器用固定コンデンサ―第1部:品目別通則
- JISC60068-2-1:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-1部:低温(耐寒性)試験方法(試験記号:A)
- JISC60068-2-11:1989
- 環境試験方法(電気・電子)塩水噴霧試験方法
- JISC60068-2-2:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-2部:高温(耐熱性)試験方法(試験記号:B)
- JISC60068-2-20:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-20部:試験―試験T―端子付部品のはんだ付け性及びはんだ耐熱性試験方法
- JISC60068-2-21:2009
- 環境試験方法―電気・電子―第2-21部:試験―試験U:端子強度試験方法
- JISC60068-2-27:2011
- 環境試験方法―電気・電子―第2-27部:衝撃試験方法(試験記号:Ea)
- JISC60068-2-30:2011
- 環境試験方法―電気・電子―第2-30部:温湿度サイクル(12+12時間サイクル)試験方法(試験記号:Db)
- JISC60068-2-6:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-6部:正弦波振動試験方法(試験記号:Fc)
- JISC60068-2-78:2015
- 環境試験方法―電気・電子―第2-78部:高温高湿(定常)試験方法(試験記号:Cab)
- JISC60695-10-2:2018
- 耐火性試験―電気・電子―第10-2部:異常発生熱―ボールプレッシャー試験方法
- JISC60695-2-10:2015
- 耐火性試験―電気・電子―第2-10部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―グローワイヤ試験装置及び一般試験方法
- JISC60695-2-11:2016
- 耐火性試験―電気・電子―第2-11部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)
- JISC60695-2-12:2013
- 耐火性試験―電気・電子―第2-12部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWFI)
- JISC60695-2-13:2013
- 耐火性試験―電気・電子―第2-13部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ着火温度指数(GWIT)
- JISC60721-3-3:1997
- 環境条件の分類 環境パラメータとその厳しさのグループ別分類 屋内固定使用の条件
- JISC62246-1:2016
- リードスイッチ―第1部:品目別通則
- JISE3014:1999
- 鉄道信号保安部品―振動試験方法
- JISE3015:1992
- 鉄道信号保安部品―衝撃試験方法
- JISE3019:2018
- 鉄道信号保安部品の高温及び低温試験方法
- JISE3020:1981
- 鉄道信号保安部品の温度サイクル試験方法
- JISE4031:2013
- 鉄道車両用品―振動及び衝撃試験方法
- JISE4035:1995
- 鉄道車両部品―高温及び低温試験方法
- JISE4037:2001
- 鉄道車両―構成部品―耐候性試験方法