JIS C 4523:2018 制御用リードリレー | ページ 4

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C 4523 : 2018
6.10.5 温度変化性
8.12.5の試験を行ったとき,各部に損傷があってはならない。また,8.12.5の試験後,6.1,6.2,6.3,6.4,
6.17及び7.1の規定を満足しなければならない。

6.11 塩水噴霧性

  8.13の試験を行ったとき,各部に損傷があってはならない。また,8.13の試験後,6.1,6.2,6.3,6.4,
6.17及び7.1の規定を満足しなければならない。

6.12 耐湿性

  8.14の試験を行ったとき,各部に損傷があってはならない。また,8.14の試験後,6.1,6.2,6.3,6.4,
6.17及び7.1の規定を満足しなければならない。
さらに,鉄道車両用途の場合は,JIS E 4037の表1(試験の種類)に規定する種類とする。

6.13 機械的耐久性

  8.15の試験を行ったとき,接点の粘着などの各部の支障があってはならない。また,表30の1及び2
の規定を満足しなければならない。

6.14 接触信頼性

  8.16の試験を行ったとき,接点の粘着などの各部の支障がなく,故障率は4.6×10−9を満足しなければ
ならない(JIS C 62246-1を参照)。

6.15 電気的耐久性

  8.17.18.17.3の試験を行ったとき,接点の粘着などの各部の支障がなく,表30の判定基準を満足しな
ければならない。

6.16 接点容量

6.16.1 閉路容量(接点投入容量)
8.18.1の試験を行ったとき,接点の粘着などの各部の支障があってはならない。
6.16.2 開路容量
8.18.2の試験を行ったとき,接点の粘着などの各部の支障があってはならない。

6.17 気密性

  8.19の試験を行ったとき,接点内部ガスの漏れがなく,リーク率又は遮断時間は,表9の規定を満足し
なければならない。
表9−気密性
内部リード接点ユニット リード接点ユニット 重負荷形リード接点ユニット
の種類 高耐圧形リード接点ユニット 定格通電電流 定格通電電流
3A 5A
リーク率 1 Pa×cm3/s 該当なし 該当なし
遮断時間 該当なし 40 ms 100 ms

6.18 耐火性及び耐熱性

  固体絶縁材料は,8.20の試験を行ったとき,次に規定する耐火性及び耐熱性をもたなければならない。
− グローワイヤ試験において,附属書Eに規定するグローワイヤ温度の限度値を満足する。
− ボールプレッシャー試験において,附属書Fに規定する温度に合格する。

――――― [JIS C 4523 pdf 16] ―――――

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6.19 静電容量

  情報通信機器などのインピーダンス整合の要求事項を確認するため,8.21に規定する条件で測定したと
き,使用者側と製造業者とが合意した管理値を満足しなければならない。

6.20 高周波特性

  情報通信機器などのインピーダンス整合の要求事項を確認するため,8.22に規定する三つの特性を測定
したとき,使用者側と製造業者とが合意したそれぞれの管理値を満足しなければならない。
− アイソレーションの測定
− 挿入損失の測定
− リターンロスの測定

7 構造

7.1 構造一般

  リードリレーは良質の材料を用い,次の各項に適合しなければならない。
a) 実用上有害な変形及び著しい性能変化が生じない構造的な強度をもつ。
b) さびるおそれのある部分には,めっき,塗装などによるさび止めを施さなければならない。ただし,
構造上やむを得ない部分で機能上の支障がない場合はこの限りでない。
c) 緩むおそれのある部分には,緩み止めを施さなければならない。
d) 構造によるリードリレーの種類は,B.1に示す。

7.2 端子配列

  端子配列によるリードリレーの種類は,B.2に示す。

8 試験及び測定方法

8.1 標準試験条件

  標準試験状態及び標準試験電源は,特に規定する場合を除き,8.1.1及び8.1.2による。
8.1.1 標準試験状態
a) 周囲温度20±2 ℃
b) 相対湿度65±5 %
c) 気圧86106 kPa
なお,試験結果の判定に疑義を生じない場合は,周囲温度1535 ℃,相対湿度2585 %の範囲内で試
験してもよい。
8.1.2 標準試験電源
交流のときは定格周波数の正弦波電源,直流のときは蓄電池電源で試験を行うことを標準とする。
なお,試験結果の判定に疑義を生じない場合は,交流のときは正弦波に近い波形の交流電源,直流のと
きは,リプル率が0.2 %で,内部インピーダンスが1 Ω以下の直流電源で試験してもよい。

8.2 構造試験

  箇条7及び箇条10に規定する各項について,試験する。

8.3 基本動作性能

  基本動作性能の試験は,次による。全てのコイル電圧での試験を省略するため,同じ構造のリレーに関
しては,最大のコイル消費電力で行う。基本動作性能の試験におけるリードリレーの取付方向は,附属書
Cによる。

――――― [JIS C 4523 pdf 17] ―――――

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a) 動作電圧試験及び動作電流試験 動作電圧試験及び動作電流試験は,供試リードリレーを標準試験状
態に30分間以上放置し,各部の温度が一定となったとき,コイル定格電圧まで,0 Vから徐々に操作
入力を増大させ,リードリレーが動作した直後の電圧及び電流を測定する。
コイル電圧除去後,直ちに動作させる動作電圧試験は,次の二つの方法のいずれかによって,この
試験を実施する。
1) 方法1 リレーは,製造業者が指定した最大許容周囲温度に事前に放置しなければならない。
コイル定格電圧又はコイル定格電圧範囲の上限値[5.2 a)及び図A.2 a)参照]及びリード接点ユニ
ットに,この試験に製造業者が指定した最大連続通電電流を流して,熱的平衡状態にしておく。
コイル電圧を除去して復帰状態になって直ちに,動作範囲の下限値で再びリレーが動作しなけれ
ばならない。
2) 方法2 リレーは,製造業者が指定した最大許容周囲温度に事前に放置しなければならない。
コイル電圧の動作範囲の下限値の最大値[U1 : この温度による動作電圧。5.2 b)及び図A.2 b)参照。]
及び接点(接点組)に,この試験に製造業者が指定した最大連続通電電流を流して,熱的平衡状態
にしておく。
コイル電圧を除去して復帰状態になってすぐに,U1で再印加したとき,再びリレーが動作しなけ
ればならない。
b) 復帰電圧試験及び復帰電流試験 復帰電圧試験及び復帰電流試験は,供試リードリレーを標準試験状
態に30分間以上放置し,各部の温度が一定となったとき,コイル定格電圧で操作入力を加えて動作さ
せた後,徐々に操作入力を減少させ,リードリレーが復帰した直後の電圧及び電流を測定する。
c) 最大許容電圧試験及び最大許容電流試験 最大許容電圧試験及び最大許容電流試験は,ブレーク接点
形の供試リードリレーを標準試験状態に30分間以上放置し,各部の温度が一定となったとき,コイル
定格電圧の最大許容電圧及び最大許容電流を加え,復帰後に再動作しないことを確認する。接点の動
作を検出するために,接点に与える電圧又は電流は,製造業者が決定する。
d) 動作時間試験(図C.1参照) メーク接点だけのリードリレー及び切換接点のリードリレーは,各接
点単独又は全てのメーク接点を直列に接続し,定格値の操作入力を急激に加えて接点が閉状態になる
までの時間を測定する。ブレーク接点だけのリードリレーは,各接点単独又は全てのブレーク接点を
並列に接続し,定格値の操作入力を急激に加えて接点が開状態になるまでの時間を測定する。試験に
は,時間分解能が供試リードリレーの動作時間の5 %以下であるオシロスコープ又はそれと同等の計
器を用いる。
e) 復帰時間試験 メーク接点だけの供試リードリレーは,各接点単独又は全ての接点を並列に接続し,
定格値の操作入力を加えておき,その入力を急激に取り去ってから接点が開状態になるまでの時間を
測定する。ブレーク接点だけの供試リードリレー及び切換接点の供試リードリレーは,各接点単独又
は全ての接点を直列に接続し,定格値の操作入力を加えておき,その入力を急激に取り去って接点が
閉状態になるまでの時間を測定する。試験には,時間分解能が供試リードリレーの復帰時間の5 %以
下であるオシロスコープ又はそれと同等の計器を用いる。
f) バウンス時間試験 バウンス時間試験において,接点の動作を検出するために,接点に与える電圧値
及び電流値は,製造業者が決定する。メーク接点の供試リードリレーは,定格値の操作入力を急激に
加えてバウンス時間を測定する。ブレーク接点の供試リードリレーは,定格値の操作入力を加えてお
き,その励磁を急激に取り去ってバウンス時間を測定する。これらの操作は,全接点について行い,
これらの最大値をそのリードリレーのバウンス時間とする。試験には,時間分解能1 μs以下及び時間

――――― [JIS C 4523 pdf 18] ―――――

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軸精度±3 %のオシロスコープ又はそれと同等の計器を用いる。

8.4 接触抵抗試験

  接触抵抗試験は,ほかに規定がない場合,メーク接点のリードリレーは,コイル定格電圧で操作入力を
加えて動作状態として,ブレーク接点のリードリレーは,コイル定格電圧で操作入力を取り去って復帰状
態とした後,開閉部に定格接点電圧の25 %又は直流6 Vのいずれか低い方の電圧を印加し,リードリレー
の定格通電電流ごとに表10の試験電流を通じて,電圧降下法によって電源側及び負荷側の両端子間で接
触抵抗(電圧降下)を測定する。
表10−接触抵抗試験
定格通電電流 試験電流
(A) (mA)
0.01以下 1
0.01超 0.1以下 10
0.1超 3以下 100
3超 10以下 1 000

8.5 絶縁抵抗試験

  絶縁抵抗試験は,絶縁抵抗計で表11に規定する試験箇所の絶縁抵抗を測定する。測定には,JIS C 1302
に規定する絶縁抵抗計又はそれと同等以上の装置を用いる。絶縁抵抗は,表11の値以上でなければならな
い。試験は,試験箇所に試験電圧を印加して,1分間経過したときの抵抗値を測定する。
表11−絶縁抵抗
単位 MΩ
試験箇所 絶縁抵抗
電気回路一括対地間 10
電気回路相互間 5
接点回路端子間(極間) 5
表7に規定する絶縁抵抗値を測定する場合は,製造業者と使用者とで協議の上,印加電圧は仕様の耐電
圧を超えない範囲で,次の値を最大電圧とする。
試験電圧 : 100 V,250 V,500 V,1 000 V DC
極性 : 極性指定のあるものは,その指定に従う。

8.6 耐電圧試験

  耐電圧試験は,表12に規定する試験箇所に,直流又は5060 Hzの正弦波の表12に規定する試験電圧
を印加して行う。初めに,規定電圧の1/3以下の電圧を印加し,その後,規定値に達するまで電圧を読み
ながら徐々に上昇させた後,1分間印加する。ただし,多数個を試験する場合の試験電圧は,規定の試験
電圧の110 %とし,印加時間を1秒間としてもよい。

――――― [JIS C 4523 pdf 19] ―――――

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表12−耐電圧試験
単位 V
試験箇所 耐電圧 試験電圧(交流)a) )
導電部端子と露出した 絶縁電圧 30以下 250
非充電金属部との間 30超 60以下 500
60超 125以下 1 000
独立した導電部端子間 125超 250以下 1 500
250超 20 000以下 製造業者の指定による
同極接点端子間 接点電圧 110以下 150
110超 200以下 300
200超 20 000以下 製造業者の指定による
注a) 定格接点電圧が直流表示の場合は,試験電圧も直流で行う。
b) 交流及び直流電圧の両方の表示の場合は,いずれか高い方の定格値に対する試
験電圧で行う。
電力用途の場合の耐電圧試験は,表13に規定する試験箇所に,直流又は5060 Hzの正弦波の表13に
規定する電圧を印加して行う。初めに,規定電圧の1/3以下の電圧を印加し,その後,規定値に達するま
で電圧を読みながら徐々に上昇させた後,1分間印加する。ただし,多数個を試験する場合の試験電圧は,
規定の試験電圧の120 %とし,印加時間を1秒間としてもよい。
表13−電力用途の場合の耐電圧試験a)
単位 V
回路電圧 試験箇所
E 電気回路一括対地間 電気回路相互間b) 接点回路端子間(極間)
60以下 500 500 500
60超 600以下 2E+1 000 2E+1 000 1 000
ただし,最低2 000 ただし,最低2 000
600超 2.25E+1 000 2.25E+1 000 −
注a) 定格電圧をEとしたときの試験電圧。
b) 電気回路相互間に対しては,定格電圧は両方の回路電圧の和とする。
注記 電力用途の場合の耐電圧試験は,JEC 2500(参考文献)から抜粋した。

8.7 雷インパルス耐電圧試験

  雷インパルス耐電圧試験は,表14に規定する印加箇所に,標準波形(1.2/50 μs)の,表14に規定する
試験電圧を正負極性別に各3回印加する。
表14−雷インパルス耐電圧の試験電圧
回路電圧 印加箇所 試験電圧(kV)
電気回路一括対地間 4.5
制御回路相互間 3
600 V以下
接点回路間(極間) 3
制御電源回路端子間 3
注記 雷インパルス耐電圧試験は,JEC 2500(参考文献)から抜粋した。

――――― [JIS C 4523 pdf 20] ―――――

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JIS C 4523:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 4523:2018の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC1302:2018
絶縁抵抗計
JISC4540-1:2010
電磁式エレメンタリ リレー―第1部:一般要求事項
JISC5101-1:2019
電子機器用固定コンデンサ―第1部:品目別通則
JISC60068-2-1:2010
環境試験方法―電気・電子―第2-1部:低温(耐寒性)試験方法(試験記号:A)
JISC60068-2-11:1989
環境試験方法(電気・電子)塩水噴霧試験方法
JISC60068-2-2:2010
環境試験方法―電気・電子―第2-2部:高温(耐熱性)試験方法(試験記号:B)
JISC60068-2-20:2010
環境試験方法―電気・電子―第2-20部:試験―試験T―端子付部品のはんだ付け性及びはんだ耐熱性試験方法
JISC60068-2-21:2009
環境試験方法―電気・電子―第2-21部:試験―試験U:端子強度試験方法
JISC60068-2-27:2011
環境試験方法―電気・電子―第2-27部:衝撃試験方法(試験記号:Ea)
JISC60068-2-30:2011
環境試験方法―電気・電子―第2-30部:温湿度サイクル(12+12時間サイクル)試験方法(試験記号:Db)
JISC60068-2-6:2010
環境試験方法―電気・電子―第2-6部:正弦波振動試験方法(試験記号:Fc)
JISC60068-2-78:2015
環境試験方法―電気・電子―第2-78部:高温高湿(定常)試験方法(試験記号:Cab)
JISC60695-10-2:2018
耐火性試験―電気・電子―第10-2部:異常発生熱―ボールプレッシャー試験方法
JISC60695-2-10:2015
耐火性試験―電気・電子―第2-10部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―グローワイヤ試験装置及び一般試験方法
JISC60695-2-11:2016
耐火性試験―電気・電子―第2-11部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)
JISC60695-2-12:2013
耐火性試験―電気・電子―第2-12部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWFI)
JISC60695-2-13:2013
耐火性試験―電気・電子―第2-13部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ着火温度指数(GWIT)
JISC60721-3-3:1997
環境条件の分類 環境パラメータとその厳しさのグループ別分類 屋内固定使用の条件
JISC62246-1:2016
リードスイッチ―第1部:品目別通則
JISE3014:1999
鉄道信号保安部品―振動試験方法
JISE3015:1992
鉄道信号保安部品―衝撃試験方法
JISE3019:2018
鉄道信号保安部品の高温及び低温試験方法
JISE3020:1981
鉄道信号保安部品の温度サイクル試験方法
JISE4031:2013
鉄道車両用品―振動及び衝撃試験方法
JISE4035:1995
鉄道車両部品―高温及び低温試験方法
JISE4037:2001
鉄道車両―構成部品―耐候性試験方法