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8.8 コイル温度上昇試験
a) リレー製造業者は,次のいずれか一つを実施する。
− 各試験から耐熱クラスを明らかにして表15に従って,材料の耐熱クラスを選ぶ。
− 8.20 b)のボールプレッシャー試験によって材料の適合性を評価し,最大温度を指定する。
表15−耐熱クラス
耐熱クラス 最大温度 最大温度(既存設計の場合)
(℃) (℃)
Y 90 −
A 105 120
E 120 135
B 130 145
F 155 155
H 180 175
200 200 195
220 220 215
250 250 −
通常の使用で短時間だけ触れる手動操作の作動部品は,次の限界温度に従わなければならない。
− 金属 60 ℃
− セラミックス又はガラス材 70 ℃
− プラスチックス,ゴム又はモールド材 85 ℃
8.8 b)の試験中に,温度が与えられた限界を超える場合,リレーの使用者向けに作成した文書に警告
を明記しなければならない。
b) 試験手順 開閉部に定格通電電流を連続通電し,コイルには定格電圧を加えて,各部の温度がほぼ一
定となった後,コイルの温度上昇値を測定する。
なお,リードリレーに接続する電線は,表16のものを用いる。
試験箇所の周囲温度は,供試リードリレーから約1 m離れた箇所で,供試リードリレーの高さにほ
ぼ等しい高さにし,ほかからの熱,通風などの影響を受けないように温度計を2個以上置き,各温度
計の読みの平均値をとる。コイルの温度上昇値の測定方法は,抵抗法によるものとし,次の式によっ
て算出する。
R2 R1
t t2 ta K t1 t1 ta
R1
ここに, t : コイルの温度上昇値(℃)
t1 : 試験最初における周囲の温度(℃)
t2 : 試験後のコイルの温度(℃)
ta : 最終の周囲温度(℃)
R1 : 温度t1におけるコイル直流抵抗値(Ω)
R2 : 温度t2におけるコイル直流抵抗値(Ω)
K : 定数,銅に対してはK=235
ただし, |t1−ta|≦5 ℃でなければならない。
――――― [JIS C 4523 pdf 21] ―――――
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表16−接続電線
接続電線及びコードの太さ公称径 mm 0.8
公称断面積 mm2 0.5
接続電線及びコードの長さ m 0.4以上
8.9 振動試験
8.9.1 一般事項
振動試験方法は,ほかに規定がない場合は,JIS C 60068-2-6による。鉄道車両用途の場合は,JIS E 4031
による。
8.9.2 誤動作振動試験
誤動作振動試験は,ほかに規定がない場合は,表17による。
なお,振動の波形は正弦波とする。
表17−誤動作振動試験a) )
周波数の範囲 Hz 1055
全振幅 mm 1.5
掃引の割合 Hz 105510 掃引で約1分
振動方向及び時間 上下,左右,前後の3軸方向,各10分間
このうち,操作入力あり及びなしを各5分間
掃引周波数の変化方法 対数的又は直線近似
総試験時間 分 30
注a) 操作入力は,コイル定格値での印加とする。
b) 開閉接点部には,10 μs以下の接点チャタリングを判定するために,
1100 mAの電流を通じて試験を行う。
電力用途の場合の誤動作振動試験は,表18による。
なお,振動の波形は正弦波とし,適用する耐震階級の区分は,表19による。
表18−電力用途の場合の誤動作振動試験
耐震階級 振動数 複振幅 加振時間 加速度(参考)
(Hz) (mm) (s) (m/s2)
前後 左右 上下 (各方向とも)前後 上下 左右
A 10 a) 5 2.5 30 10 5
16.7 0.4 600 2
B 16.7 0.4 600 2
C 16.7 0.2 600 1
注a) 振動数10 Hzの試験に先立ち,JIS C 60068-2-6に規定する共振試験を行い,310 Hz
の振動数範囲に共振点がないことを確認する。共振点がある場合は,その振動数で表
18の振動を30秒印加する試験を追加する。
――――― [JIS C 4523 pdf 22] ―――――
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表19−耐震階級適用区分
リードリレーの種類 耐震階級a)
A B C
静止形継電器,補助継電器 ◎ ○ ○
電気機械式継電器 ○ ◎ ○
注a) 特に明示しない場合は,◎印の耐震階級を適用する。○印の耐震階級を適用する場合
は,耐震階級を明示しなければならない。
注記 電力用途の場合の誤動作振動試験方法は,JEC 2500(参考文献)から抜粋した。
8.9.3 耐久振動試験
耐久振動試験は,ほかに規定がない場合は,表20による。
なお,振動の波形は正弦波とする。
表20−耐久振動試験a)
周波数の範囲 Hz 1055
全振幅 mm 1.5
掃引の割合 Hz 105510 掃引で約1分
振動方向及び時間 上下,左右,前後の3軸方向,操作入力なしで各2時間
掃引周波数の変化方法 対数的又は直線近似
総試験時間 6時間
注a) 電気的負荷はかけずに行う。
8.10 耐衝撃性試験
8.10.1 一般事項
耐衝撃性試験方法は,ほかに規定がない場合は,JIS C 60068-2-27による。鉄道車両用途の場合は,JIS
E 4031による。
8.10.2 誤動作衝撃試験
誤動作衝撃試験は,ほかに規定がない場合は,表21による。
なお,衝撃の波形は,正弦半波パルス衝撃波とする。
表21−誤動作衝撃試験
最大加速度 持続時間 速度変化
(m/s2) (ms) (m/s)
300 約11 2.06
衝撃方向及び回数は,互いに直交する軸を選び,各軸両方向に操作入力を印加して3回,印加しないで
3回,計36回とする。
なお,操作入力はコイル定格値とし,開閉接点部には,10 μs以下の接点チャタリングを判定するのに十
分な1100 mAの電流を通じて試験を行う。
電力用途の場合の誤動作衝撃試験は,表22による。
――――― [JIS C 4523 pdf 23] ―――――
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表22−電力用途の場合の誤動作衝撃試験
階級 最大加速度 持続時間 印加方向及び回数
(m/s2) (ms)
A 300 11 各軸両方向に各3回
Ba) 150 11 計18回
注a) 級の場合は,製造業者は階級を表示しなければならない。
注記 電力用途の場合の誤動作衝撃試験方法は,JEC 2500(参考文献)から抜粋した。
8.10.3 耐久衝撃試験
耐久衝撃試験は,ほかに規定がない場合は,表23による。
なお,衝撃の波形は,正弦半波パルス衝撃波とする。
表23−耐久衝撃試験
最大加速度 持続時間 速度変化
(m/s2) (ms) (m/s)
500 約11 3.43
衝撃方向及び回数は,互いに直交する軸を選び,各軸方向に沿って操作入力を印加しないで3回,計18
回とする。また,電気的負荷はかけずに行う。
8.11 端子試験
8.11.1 端子強度試験
端子強度試験は,JIS C 60068-2-21による。ただし,製品の端子形状によって試験方法を選択する。
ほかに規定がない場合,8.3,8.4及び8.6の試験を行い,外観及び/又は気密性を調べ,問題がないこと
を確認する。
8.11.2 はんだ付け性試験
はんだ付け性試験は,ほかに規定がない場合,JIS C 60068-2-20の試験Ta,方法1(はんだ槽法)によ
る。
8.11.3 はんだ耐熱性試験
はんだ耐熱性試験は,ほかに規定がない場合,JIS C 60068-2-20の試験Tb,方法2(はんだこて法)に
よる。
8.12 耐候性試験
8.12.1 耐寒動作試験
供試リードリレーに電圧及び電流を加えない状態で,JIS C 60068-2-1の試験Abに従って,製造業者が
指定する最低温度±3 ℃の温度の恒温槽に連続2時間保った後,そのままの状態で動作及び復帰を行う。
8.12.2 耐寒貯蔵試験
供試リードリレーを,製造業者が指定する最低温度±3 ℃の温度の恒温槽に連続72時間保ち,次に,標
準試験状態に取り出し,水滴を拭き取り,1時間以上,2時間以内放置する。そのままの状態で動作及び復
帰を行い,外観の変化を調べる。
8.12.3 耐熱動作試験
供試リードリレーに定格電圧で操作入力を加え,接点には定格通電電流を流した状態で,JIS C 60068-2-2
の試験Beに従って,製造業者が指定する温度±2 ℃の温度の恒温槽に連続2時間保った後,一旦,操作
――――― [JIS C 4523 pdf 24] ―――――
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入力及び接点の通電を切断し,直ちにそのままの状態で動作及び復帰を行う。
8.12.4 耐熱貯蔵試験
供試リードリレーを,製造業者が指定する温度±2 ℃の温度の恒温槽に連続16時間保ち,次に,標準試
験状態で1時間以上,2時間以内放置する。そのままの状態で動作及び復帰を行い,外観の変化を調べる。
8.12.5 温湿度サイクル試験
温湿度サイクル試験は,JIS C 60068-2-30による。上限温度とサイクル数との組合せ及び後処理条件は
製造業者が指定する。後処理後直ちに動作及び復帰を行い,外観の変化を調べる。
鉄道信号用途の場合は,JIS E 3020の表1(試験条件の種類)に規定する種類とする。
8.13 塩水噴霧試験
塩水噴霧試験は,JIS C 60068-2-11による。試験時間は,96時間とする。次に,供試リードリレーを標
準試験状態に取り出し,水滴を拭き取り,1時間以上,2時間以内放置する。そのままの状態で動作及び復
帰を行い,外観の変化を調べる。
8.14 耐湿性試験
耐湿性試験は,JIS C 60068-2-78による。試験の厳しさは,温度40±2 ℃,相対湿度9096 %とし,試
験時間は,48時間とする。次に,供試リードリレーを標準試験状態に取り出し,水滴を拭き取り,1時間
以上,2時間以内放置する。そのままの状態で動作及び復帰を行い,外観の変化を調べる。
8.15 機械的耐久性試験
開閉部には通電しない状態で,コイルにコイル定格電圧を印加して,無負荷動作頻度で動作させ,耐久
回数経過後,表30の1及び2の測定を行う。ただし,耐久回数及び無負荷動作頻度は,製造業者が表24
及び表25の標準値から指定する。
表24−耐久回数
単位 104回
耐久回数の標準値
10 20 30 50 100 200 300 500 1 000
2 000 3 000 5 000 10 000 20 000 30 000 50 000 100 000 200 000
表25−無負荷動作頻度
単位 回/分
無負荷動作頻度の標準値
300 600 1 500 1 800 3 000 3 600 6 000
8.16 接触信頼性試験
接触信頼性試験は,ほかに規定がない場合,JIS C 62246-1の6.28(接触信頼性)に規定する方法で行い,
試験条件は,表26による。
表26−接触信頼性試験の試験条件
定格使用電圧 製造業者が保証する最小電圧値
定格使用電流 製造業者が保証する最小電流値
コイル印加電圧 定格電圧
――――― [JIS C 4523 pdf 25] ―――――
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JIS C 4523:2018の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 4523:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1302:2018
- 絶縁抵抗計
- JISC4540-1:2010
- 電磁式エレメンタリ リレー―第1部:一般要求事項
- JISC5101-1:2019
- 電子機器用固定コンデンサ―第1部:品目別通則
- JISC60068-2-1:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-1部:低温(耐寒性)試験方法(試験記号:A)
- JISC60068-2-11:1989
- 環境試験方法(電気・電子)塩水噴霧試験方法
- JISC60068-2-2:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-2部:高温(耐熱性)試験方法(試験記号:B)
- JISC60068-2-20:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-20部:試験―試験T―端子付部品のはんだ付け性及びはんだ耐熱性試験方法
- JISC60068-2-21:2009
- 環境試験方法―電気・電子―第2-21部:試験―試験U:端子強度試験方法
- JISC60068-2-27:2011
- 環境試験方法―電気・電子―第2-27部:衝撃試験方法(試験記号:Ea)
- JISC60068-2-30:2011
- 環境試験方法―電気・電子―第2-30部:温湿度サイクル(12+12時間サイクル)試験方法(試験記号:Db)
- JISC60068-2-6:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-6部:正弦波振動試験方法(試験記号:Fc)
- JISC60068-2-78:2015
- 環境試験方法―電気・電子―第2-78部:高温高湿(定常)試験方法(試験記号:Cab)
- JISC60695-10-2:2018
- 耐火性試験―電気・電子―第10-2部:異常発生熱―ボールプレッシャー試験方法
- JISC60695-2-10:2015
- 耐火性試験―電気・電子―第2-10部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―グローワイヤ試験装置及び一般試験方法
- JISC60695-2-11:2016
- 耐火性試験―電気・電子―第2-11部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)
- JISC60695-2-12:2013
- 耐火性試験―電気・電子―第2-12部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWFI)
- JISC60695-2-13:2013
- 耐火性試験―電気・電子―第2-13部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ着火温度指数(GWIT)
- JISC60721-3-3:1997
- 環境条件の分類 環境パラメータとその厳しさのグループ別分類 屋内固定使用の条件
- JISC62246-1:2016
- リードスイッチ―第1部:品目別通則
- JISE3014:1999
- 鉄道信号保安部品―振動試験方法
- JISE3015:1992
- 鉄道信号保安部品―衝撃試験方法
- JISE3019:2018
- 鉄道信号保安部品の高温及び低温試験方法
- JISE3020:1981
- 鉄道信号保安部品の温度サイクル試験方法
- JISE4031:2013
- 鉄道車両用品―振動及び衝撃試験方法
- JISE4035:1995
- 鉄道車両部品―高温及び低温試験方法
- JISE4037:2001
- 鉄道車両―構成部品―耐候性試験方法