JIS C 4523:2018 制御用リードリレー | ページ 6

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C 4523 : 2018

8.17 電気的耐久性試験

8.17.1 負荷開閉条件及び判定基準
電気的耐久性試験回路は,附属書Dによる。
開閉部には表28に規定する定格負荷をかけ,コイルにはコイル定格電圧を印加し,定格負荷動作頻度で
動作させ,製造業者が指定する表24の耐久回数の標準値ごとに,表30の13の項目について測定し,
耐久回数経過後,表30の4及び5の項目について測定する。ただし,製造業者が指定する定格負荷動作
頻度の標準値は,表27のいずれかによる。通電率は,ほかに規定がない場合,約50 %とする。
表27−定格負荷動作頻度
単位 回/分
定格負荷動作頻度の標準値
10 20 30 60 120 180 300 600 1 500 1 800 3 000 3 600 6 000
表28−負荷開閉条件
試験電圧a) 試験電流 負荷の種類
閉路 遮断
電流b) 力率 時定数 電流b) 力率 時定数
cosφ cosφ
交流 Ue 10Ie 0.60.7 − Ie 0.30.4 − 誘導負荷突入回路
Ie 0.91.0 Ie 0.91.0 抵抗回路
直流 Ue Ie − T0.95 Ie − T0.95 誘導負荷操作用
Ie 1以下 Ie 1以下 抵抗回路
注a) eは,定格使用電圧をいう。
b) eは,用途別の定格使用電流をいう。
8.17.2 最大負荷の試験条件
ほかに規定がない場合,最大負荷での耐久性試験条件は,表29による。コイルにはコイル定格電圧を印
加し,定格負荷動作頻度で動作させ,表24の耐久回数の標準値において,表30の13の項目について
測定し,耐久回数経過後,表30の4及び5の項目について測定する。
表29−耐久性試験における最大負荷条件
試験電流 力率 開閉回数 開閉頻度
(A) (回) (秒)
ON時間 OFF時間
直流定格電流 − 6 000 1 9
交流定格電流 1.0 6 000 1 9
8.17.3 過負荷試験条件
過負荷での耐久性試験条件は,製造業者が指定する定格使用電流の1.5倍で行う。コイルにはコイル定
格電圧を印加し,定格負荷動作頻度で動作させ,表24の耐久回数の標準値において,表30の13の項
目について測定し,耐久回数経過後,表30の4及び5の項目について測定する。ただし,定格負荷動作
頻度の標準値は,表27のいずれかによる。通電率は,ほかに規定がない場合,約50 %とする。

――――― [JIS C 4523 pdf 26] ―――――

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表30−耐久性試験の判定基準
項目 判定基準
1 動作電圧 定格値の85 %以下
2 復帰電圧 定格値の5 %以上
3 接触抵抗 10 Ω以下
4 絶縁抵抗 2 MΩ以上
5 耐電圧 定格値
鉄道車両用途では定格値の75 %とす
る[JIS E 5004-2の9.3.3.5(耐電圧の
検証)参照]。(リーク電流 : 3 mA)

8.18 接点容量試験

8.18.1 閉路容量試験
閉路容量試験は,閉路容量を保証する接点の接点回路に対して,その閉路容量を0.5秒間通電し,これ
を次の回数行う。
保護継電器・限時継電器 : 1 000回
補助継電器(ただし,限時継電器を除く。) : 10 000回
ただし,遮断器の引き外しに用いる接点の閉路容量は,製造業者が指定しない限り表31の値以上で,試
験を実施する。この場合,保持コイル又は補助接触子をもつ接点の場合は継電器単体で,その他の接点の
場合は別個のシールイン継電器との組合せで試験を行う。
表31−遮断器の引き外しに用いる接点の閉路容量
電圧 電流 通電時間 負荷 動作回数
(V) (A) (s)
220 10 0.5 コイル負荷 1 000
110 15 0.5
注記 閉路容量試験は,JEC 2500(参考文献)から抜粋した。
8.18.2 開路容量試験
開路容量を保証する一般の接点は,その開路容量を遮断し,これを次の回数行う。
保護継電器・限時継電器 : 1 000回
補助継電器(ただし,限時継電器を除く。) : 10 000回
この場合,負荷は,時定数τ=40 ms(直流の場合)又は力率cosφ=0.4(交流の場合)とする。
ただし,負荷の時定数又は力率を製造業者が指定した場合は,その値とする。
注記 開路容量試験は,JEC 2500(参考文献)から抜粋した。

8.19 気密性試験

  気密性試験は,JIS C 62246-1の6.21(気密度試験)による。

8.20 耐火性試験及び耐熱性試験

  ほかに規定がない場合,耐火性試験及び耐熱性試験は,次による。
a) グローワイヤ試験は,附属書Eによる。
b) ボールプレッシャー試験は,附属書Fによる。
なお,材料の有効な試験成績書は,この細分箇条のために活用してもよい。

――――― [JIS C 4523 pdf 27] ―――――

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8.21 静電容量の測定

  ほかに規定がない場合,静電容量の測定は,附属書Gによる。

8.22 高周波特性の測定

  ほかに規定がない場合,高周波特性の測定は,次による。
a) アイソレーション特性の測定は,附属書Hによる。
b) 挿入損失の測定は,附属書Hによる。
c) リターンロスの測定は,附属書Hによる。

9 検査

9.1 形式試験

  表32に規定する形式試験は,箇条8によって次の検査項目について行い,箇条6,箇条7及び箇条10
の規定に適合しなければならない。
表32−形式試験
試験グループ 基本特性及び安全要求の確認試験 箇条番号 附属書 引用規格
1 表示及び明示事項 10 − −
6.1 基本動作性能(全てのコイル電圧) 8.3 附属書C −
6.2 接触抵抗 8.4 − −
2 6.3 絶縁抵抗 8.5 − JIS C 1302
6.4 耐電圧 8.6 − −
6.5 雷インパルス耐電圧[必要な場合a)]8.7 − −
6.6 コイル温度上昇(代表コイル定格 : 8.8 − −
最大のコイル消費電力)
3 6.7 耐振動性[必要な場合a)] 8.9 − JIS C 60068-2-6
4 6.8 耐衝撃性[必要な場合a)] 8.10 − JIS C 60068-2-27
5 6.9 端子 8.11 − JIS C 60068-2-20
JIS C 60068-2-21
6 6.10 耐候性[必要な場合a)] 8.12 − JIS C 60068-2-1
JIS C 60068-2-2
JIS C 60068-2-30
6.11 塩水噴霧性[必要な場合a)] 8.13 − JIS C 60068-2-11
6.12 耐湿性[必要な場合a)] 8.14 − JIS C 60068-2-78
7 6.13 機械的耐久性 8.15 − −
8 6.14 接触信頼性[必要な場合a)] 8.16 − JIS C 62246-1
6.15 電気的耐久性 8.17 附属書D −
6.16 接点容量[必要な場合a)] 8.18 − −
9 6.17 気密性 8.19 − JIS C 62246-1
10 6.18 耐火性及び耐熱性[必要な場合a)]8.20 附属書E, JIS C 60695-2-10
附属書F JIS C 60695-2-11
JIS C 60695-2-12
JIS C 60695-2-13
JIS C 60695-10-2
11 6.19 静電容量[必要な場合a)] 8.21 附属書G JIS C 5101-1
12 6.20 高周波特性[必要な場合a)] 8.22 附属書H
注a) 適用する分野の要求によって,製造業者が決める。

――――― [JIS C 4523 pdf 28] ―――――

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9.2 ルーチン検査

  ルーチン検査は,表33に規定する検査項目について行い,箇条6,箇条7及び箇条10の規定に適合し
なければならない。ただし,受渡当事者間の協議によって検査の一部を省略することができる。
表33−ルーチン検査
試験項目 箇条番号 附属書
表示及び明示事項 10 −
エージングa) − −
基本動作性能b) 8.3 附属書C
接触抵抗 8.4 −
気密性a) − −
耐電圧c) 8.6 −
注a) エージング条件及び気密性試験は,製造業者が指定する。
b) 動作電圧,動作電流,復帰電圧,復帰電流,最大許容電圧,最大許容電流,動
作時間,復帰時間及びバウンス時間
c) EC 61810-7に従って,1秒間で行ってもよい。

10 表示及び明示事項

10.1 表示

  製造業者は,リードリレー上の見やすいところに,次の事項を容易に消えない方法で表示しなければな
らない。
a) 名称
b) 形式による種類
c) コイル定格電圧(V)
例 リードリレー DIP形 30 V
d) 製造業者名又はその略号
e) 製造年月若しくはその略号,又はシリアル番号

10.2 明示事項

  製造業者は,取扱説明書,カタログなどの技術資料に,次の事項及び表示項目の一部又は階級などを明
示しなければならない。
a) 接点間電圧(V)
b) 定格通電電流(A)
c) 定格使用電流(A)
d) 周波数帯域(Hz)
e) 絶縁抵抗(Ω)
f) 高周波特性(アイソレーション,挿入損失,リターンロス)
g) 操作入力の範囲,及びコイル直流抵抗(コイル間に全波整流回路が入る交流駆動形は,適用しない。)
h) 耐久性
1) 耐久回数
2) 負荷の種類
i) 接続図
j) 外形寸法

――――― [JIS C 4523 pdf 29] ―――――

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C 4523 : 2018
k) 取付間隔
l) 故障率

――――― [JIS C 4523 pdf 30] ―――――

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JIS C 4523:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 4523:2018の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC1302:2018
絶縁抵抗計
JISC4540-1:2010
電磁式エレメンタリ リレー―第1部:一般要求事項
JISC5101-1:2019
電子機器用固定コンデンサ―第1部:品目別通則
JISC60068-2-1:2010
環境試験方法―電気・電子―第2-1部:低温(耐寒性)試験方法(試験記号:A)
JISC60068-2-11:1989
環境試験方法(電気・電子)塩水噴霧試験方法
JISC60068-2-2:2010
環境試験方法―電気・電子―第2-2部:高温(耐熱性)試験方法(試験記号:B)
JISC60068-2-20:2010
環境試験方法―電気・電子―第2-20部:試験―試験T―端子付部品のはんだ付け性及びはんだ耐熱性試験方法
JISC60068-2-21:2009
環境試験方法―電気・電子―第2-21部:試験―試験U:端子強度試験方法
JISC60068-2-27:2011
環境試験方法―電気・電子―第2-27部:衝撃試験方法(試験記号:Ea)
JISC60068-2-30:2011
環境試験方法―電気・電子―第2-30部:温湿度サイクル(12+12時間サイクル)試験方法(試験記号:Db)
JISC60068-2-6:2010
環境試験方法―電気・電子―第2-6部:正弦波振動試験方法(試験記号:Fc)
JISC60068-2-78:2015
環境試験方法―電気・電子―第2-78部:高温高湿(定常)試験方法(試験記号:Cab)
JISC60695-10-2:2018
耐火性試験―電気・電子―第10-2部:異常発生熱―ボールプレッシャー試験方法
JISC60695-2-10:2015
耐火性試験―電気・電子―第2-10部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―グローワイヤ試験装置及び一般試験方法
JISC60695-2-11:2016
耐火性試験―電気・電子―第2-11部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)
JISC60695-2-12:2013
耐火性試験―電気・電子―第2-12部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWFI)
JISC60695-2-13:2013
耐火性試験―電気・電子―第2-13部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ着火温度指数(GWIT)
JISC60721-3-3:1997
環境条件の分類 環境パラメータとその厳しさのグループ別分類 屋内固定使用の条件
JISC62246-1:2016
リードスイッチ―第1部:品目別通則
JISE3014:1999
鉄道信号保安部品―振動試験方法
JISE3015:1992
鉄道信号保安部品―衝撃試験方法
JISE3019:2018
鉄道信号保安部品の高温及び低温試験方法
JISE3020:1981
鉄道信号保安部品の温度サイクル試験方法
JISE4031:2013
鉄道車両用品―振動及び衝撃試験方法
JISE4035:1995
鉄道車両部品―高温及び低温試験方法
JISE4037:2001
鉄道車両―構成部品―耐候性試験方法