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JIS F 7425:2021 規格概要
この規格 F7425は、船の蒸気,清水,海水,油,空気管系などに用いる鋳鉄弁について規定。
JISF7425 規格全文情報
- 規格番号
- JIS F7425
- 規格名称
- 船用鋳鉄弁
- 規格名称英語訳
- Shipbuilding -- Cast iron valves
- 制定年月日
- 1996年11月8日
- 最新改正日
- 2021年1月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 23.060.01, 47.020.30
- 主務大臣
- 国土交通
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1996-11-08 制定日, 2002-05-07 確認日, 2006-08-10 改正日, 2012-02-24 確認日, 2016-10-25 確認日, 2021-01-20 改正
- ページ
- JIS F 7425:2021 PDF [47]
F 7425 : 2021
pdf 目 次
ページ
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 種類・・・・[2]
- 4 流体の状態と最高使用圧力との関係・・・・[2]
- 5 構造,形状及び寸法・・・・[2]
- 6 材料・・・・[2]
- 7 検査・・・・[2]
- 8 製品の呼び方,略号及び略号表示方法・・・・[6]
- 8.1 製品の呼び方及び略号・・・・[6]
- 8.2 略号の表示方法・・・・[6]
- 8.3 略号構成の例・・・・[7]
- 9 表示・・・・[8]
- 附属書A(参考)仕切弁の弁箱の形状(呼び圧力5K又は10K)・・・・[36]
- 附属書B(参考)仕切弁の蓋の形状(呼び圧力5K又は10K)・・・・[37]
- 附属書C(参考)仕切弁の弁体の形状(呼び圧力5K又は10K)・・・・[38]
- 附属書D(参考)仕切弁のドレンプラグ用座及び掃除穴・・・・[39]
- 附属書E(参考)呼び圧力5Kの仕切弁で使用圧力が0.20 MPaの場合の開閉力・・・・[41]
- 附属書F(参考)29度台形ねじ・・・・[42]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS F 7425 pdf 1] ―――――
F 7425 : 2021
まえがき
この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人
日本船舶技術研究協会(JSTRA)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を改正すべきとの申出があり,
日本産業標準調査会の審議を経て,国土交通大臣が改正した日本産業規格である。これによって,JIS F
7425:2006は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。国土交通大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS F 7425 pdf 2] ―――――
日本産業規格 JIS
F 7425 : 2021
船用鋳鉄弁
Shipbuilding-Cast iron valves
1 適用範囲
この規格は,船の蒸気,清水,海水,油,空気管系などに用いる鋳鉄弁について規定する。
注記 この規格で用いる圧力は,ゲージ圧である。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0205-1 一般用メートルねじ−第1部 : 基準山形
JIS B 0205-2 一般用メートルねじ−第2部 : 全体系
JIS B 0205-3 一般用メートルねじ−第3部 : ねじ部品用に選択したサイズ
JIS B 0205-4 一般用メートルねじ−第4部 : 基準寸法
JIS B 0216-1 メートル台形ねじ−第1部 : 基準山形及び最大実体山形
JIS B 0216-2 メートル台形ねじ−第2部 : 全体系
JIS B 0216-3 メートル台形ねじ−第3部 : 基準寸法
JIS B 1532 転がり軸受−平面座スラスト玉軸受
JIS B 1575 グリースニップル
JIS B 2239 鋳鉄製管フランジ
JIS F 7102 船舶機関部管系用ガスケット及びパッキン使用基準
JIS F 7335 船用ホース金物
JIS F 7400 船用弁及びコックの検査通則
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 4303 ステンレス鋼棒
JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JIS G 4404 合金工具鋼鋼材
JIS G 5101 炭素鋼鋳鋼品
JIS G 5121 ステンレス鋼鋳鋼品
JIS G 5501 ねずみ鋳鉄品
JIS H 3100 銅及び銅合金の板及び条
JIS H 3250 銅及び銅合金の棒
JIS H 3260 銅及び銅合金の線
JIS H 5120 銅及び銅合金鋳物
――――― [JIS F 7425 pdf 3] ―――――
2
F 7425 : 2021
JIS H 5121 銅合金連続鋳造鋳物
3 種類
鋳鉄弁の種類,呼び圧力及び呼び径は,表1による。
4 流体の状態と最高使用圧力との関係
鋳鉄弁に対する流体の状態と最高使用圧力との関係は,表2表6による。
なお,呼び圧力5Kの仕切弁について,使用圧力が0.2 MPaの場合の開閉力を附属書Eに示す。
5 構造,形状及び寸法
鋳鉄弁の構造,形状及び寸法は,表1による。構造,形状及び寸法を示す図1図25に規定する弁箱の
+15
肉厚a及び蓋の肉厚a1の許容差は,( −)%とする。ただし,許容差の計算値が1
10
mm未満の場合は,1 mm
とする。
なお,呼び圧力5K又は10Kの仕切弁の弁箱,蓋及び弁体の形状の例を,附属書A,附属書B及び附属
書Cにそれぞれ示す。また,仕切弁のドレインプラグ用座及び掃除穴の例を,附属書Dに示す。
6 材料
鋳鉄弁の材料は,表1による。
なお,要部(弁体,弁座及び弁棒)の材料に銅合金系材料を使用するものをB系列,ステンレス鋼系材
料を使用するものをS系列という。
7 検査
鋳鉄弁の検査は,JIS F 7400によって,次のa) e) について行う。
a) 材料検査
b) 外観検査
c) 寸法検査
d) 組立検査
e) 圧力検査 圧力検査は,次の1) 及び2) とし,表1に示す試験圧力で行う。
1) 弁座水漏れ検査
2) 弁箱水圧検査
――――― [JIS F 7425 pdf 4] ―――――
3
F 7425 : 2021
表1−鋳鉄弁の種類,種類の略号,呼び圧力,呼び径,材料,試験圧力,構造,形状及び寸法
鋳鉄弁の 種類の 呼び 呼び径a) 材料e) 試験圧力 構造,形状e)及び寸法
種類 略号 圧力 50 65 80 200 250 300 350 450 600 MPa
100 400 500 弁座水漏れ検査c), d) 弁箱 参照 その他
125 550 水圧 図番号
150 検査
玉形弁,アン FGF 5K ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ − − 弁箱,蓋及び要部(弁体,弁座及び弁棒)は,図4 呼び径300以下 0.77 1.05 図1 呼び径450以上のもののハンドル車は,注文
グル弁 FLF 及び図6の太字で示した材料のとおりとする。 及び 者の指定があれば歯車装置付きとしてもよ
材料の組合せによって,B系列とS系列とがある。た 呼び径350及び400 0.66 0.9 図5 い。
だし,呼び径250以上のものは,B系列だけとする。
FGF 10K ○ ○ ○ ○ ○ ○ − − − 弁箱,蓋及び要部(弁体,弁座及び弁棒)は,図4 呼び径200以下 1.54 2.1 図2
及び図8の太字で示した材料のとおりとする。 及び
FLF ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ − − 材料の組合せによって,B系列とS系列とがある。た 呼び径250以上 1.1 1.5 図7
だし,呼び径250以上のS系列のものは,弁体及び
弁座をJIS G 5101のSC450にしてもよい。この場合,
弁座面にステンレス鋼の盛り金を行う。
FGF 16K ○ ○ ○ ○ − − − − − 弁箱,蓋及び要部(弁体,弁座及び弁棒)は,図4 2.42 3.3 図3
FLF の太字で示した材料のとおりとする。
材料の組合せによって,B系列とS系列とがある。
ねじ締め逆 FGFN 5K ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ − − 弁箱,蓋及び要部(弁体,弁座及び弁棒)は,図12 呼び径 弁体の 弁体の上方から 図9
止め玉形弁, 及び図14の太字で示した材料のとおりとする。 下方から 及び
ねじ締め逆 材料の組合せによって,B系列とS系列とがある。た300以下 0.77 0.77から0.4まで減圧する。1.05 図13
止めアング FLFN ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ − だし,呼び径250以上のものは,B系列だけとする。
350及び400 0.66 0.66から0.3まで減圧する。0.9
ル弁 450以上 0.55 0.55から0.2まで減圧する。0.75
FGFN 10K ○ ○ ○ ○ − − − − − 弁体の下方から1.54
弁箱,蓋及び要部(弁体,弁座及び弁棒)は,図12 2.1 図10
FLFN の太字で示した材料のとおりとする。 弁体の上方から1.54から0.4まで減圧する。
材料の組合せによって,B系列とS系列とがある。
FGFN 16K ○ ○ ○ − − − − − − 弁体の下方から2.42
弁箱,蓋及び要部(弁体,弁座及び弁棒)は,図12 3.3 図11
FLFN の太字で示した材料のとおりとする。 弁体の上方から2.42から0.4まで減圧する。
材料の組合せによって,B系列とS系列とがある。
リフト逆止 FGFLN 5K ○ ○ ○ − − − − − − 弁体の上方から0.77から0.4まで減圧する。
弁箱,蓋,弁体及び弁座は,図15の太字で示した材 1.05 図15 −
め玉形弁,リ FLFLN ○ ○ ○ ○ − − − − − 料のとおりとする。
フト逆止め
アングル弁
スイング逆 FGFSN 5K ○ ○ ○ ○ ○ − − − − 出口側から0.77から0.4まで減圧する。
弁箱,蓋,弁体,弁座,アーム及びピンは,図17の 1.05 図16 使用温度70 ℃以下の場合の弁体の弁座は,
止め弁 太字で示した材料のとおりとする。 注文者の指定があれば合成ゴム座の焼付け
10K ○ ○ ○ ○ − − − − − 弁箱,蓋,弁体,弁座,アーム及びピンは,図17の
出口側から1.54から0.4まで減圧する。 2.1 としてもよい。
太字で示した材料のとおりとする。
仕切弁 FSF 5K ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 弁箱,蓋,要部(弁体,弁座及び弁棒)及びねじこ 呼び径400以下 0.77 1.05 図18 弁箱,蓋及び弁体には,必要に応じ適切なリ
まは,図20及び図23の太字で示した材料のとおり 呼び径450600 0.55 0.75 及び ブを設ける。呼び径450600のものの開閉
とする。 ただし,呼び径300以上のものは上記の圧力以下で, 図21 機構は,使用圧力0.2 MPa以下の場合は,注
材料の組合せによって,B系列とS系列とがある。 注文者の指定する圧力によることができる。 文者の指定があればスラスト玉軸受を省略
し,ハンドル車直接開閉方式にしてもよい。
10K ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 弁箱,蓋,要部(弁体,弁座及び弁棒)及びねじこ 呼び径400以下 1.54 2.1 図18 弁箱,蓋及び弁体には,必要に応じ適切なリ
まは,図20及び図23の太字で示した材料のとおり 呼び径450600 1.32 1.8 及び ブを設ける。
とする。 ただし,呼び径300以上のものは上記の圧力以下で, 図22
材料の組合せによって,B系列とS系列とがある。 注文者の指定する圧力によることができる。
16K − − − − − ○ ○ − − 図20による。 2.4
1.76。ただし,この圧力以下で注文者の指定する圧力 図19
材料の組合せによって,B系列とS系列とがある。 としてもよい。
――――― [JIS F 7425 pdf 5] ―――――
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JIS F 7425:2021の国際規格 ICS 分類一覧
- 47 : 造船及び海洋構造物 > 47.020 : 造船及び海洋構造物一般 > 47.020.30 : 配管システム
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.060 : 弁 > 23.060.01 : 弁一般
JIS F 7425:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0205-1:2001
- 一般用メートルねじ―第1部:基準山形
- JISB0205-2:2001
- 一般用メートルねじ―第2部:全体系
- JISB0205-3:2001
- 一般用メートルねじ―第3部:ねじ部品用に選択したサイズ
- JISB0205-4:2001
- 一般用メートルねじ―第4部:基準寸法
- JISB0216-1:2013
- メートル台形ねじ―第1部:基準山形及び最大実体山形
- JISB0216-2:2013
- メートル台形ねじ―第2部:全体系
- JISB0216-3:2013
- メートル台形ねじ―第3部:基準寸法
- JISB1532:2012
- 転がり軸受―平面座スラスト玉軸受
- JISB1575:2000
- グリースニップル
- JISB2239:2013
- 鋳鉄製管フランジ
- JISF7102:2006
- 船舶機関部管系用ガスケット及びパッキン使用基準
- JISF7335:2008
- 船用ホース金物
- JISF7400:2015
- 船用弁及びコックの検査通則
- JISG3101:2015
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3101:2020
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG4303:2012
- ステンレス鋼棒
- JISG4303:2021
- ステンレス鋼棒
- JISG4305:2012
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2021
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4404:2015
- 合金工具鋼鋼材
- JISG5101:1991
- 炭素鋼鋳鋼品
- JISG5121:2003
- ステンレス鋼鋳鋼品
- JISG5501:1995
- ねずみ鋳鉄品
- JISH3100:2018
- 銅及び銅合金の板及び条
- JISH3250:2015
- 銅及び銅合金の棒
- JISH3250:2021
- 銅及び銅合金の棒
- JISH3260:2018
- 銅及び銅合金の線
- JISH5120:2016
- 銅及び銅合金鋳物
- JISH5121:2016
- 銅合金連続鋳造鋳物