JIS K 2228:2017 自動車ブレーキ用非鉱油系ラバー潤滑剤 | ページ 2

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表3−ラバー潤滑剤2種の品質(続き)
注a) IS K 2246の表11による。
b) 2種はグリース状でありブレーキ液に溶解するとは限らないため,沈殿量の測定を除外する。

6 一般事項

  試験において共通する一般事項は,JIS K 0050による。数値の丸め方は,JIS Z 8401による。また,試
験するとき,次の事項に注意しなければならない。
a) 保護具の着用 必要に応じて,皮膚,目などを守るために保護具を着用する。
b) 操作 操作は,安全を確認しながら行う。
c) 廃棄物の処理 廃棄する試料などは,水質,大気などの汚染源とならないように処理する。
d) 法規の遵守 関連する法令・法規に従って,取り扱う。

7 試料採取方法

  試料の採取方法は,JIS K 2251による。

8 試験場所の標準状態

  試験場所の標準状態は,JIS Z 8703に規定する常温(535 ℃)及び常湿(4585 %相対湿度)とする。

9 試験方法

9.1 動粘度

9.1.1  操作
操作は,JIS K 2283による。
9.1.2 計算及び結果
2回の測定結果の差が1.2 %以内のときは,これを平均して,整数に丸めて動粘度とする。ただし,2回
の測定結果の差が1.2 %を超えた場合は,試験をやり直す。

9.2 流動点

  流動点の測定は,JIS K 2269の3.(流動点試験方法)による。

9.3 pH値

  pH値の測定は,JIS K 2233の8.4(pH値)による。

9.4 混和ちょう度

  混和ちょう度の試験は,JIS K 2220の箇条7(ちょう度試験方法)による。

9.5 滴点

  滴点の測定は,JIS K 2220の箇条8(滴点試験方法)による。

9.6 蒸発量

  蒸発量の測定は,JIS K 2220の箇条10(蒸発量試験方法)による。

9.7 酸化安定度

  酸化安定度の測定は,JIS K 2220の箇条12(酸化安定度試験方法)による。

9.8 きょう雑物

  きょう雑物の測定は,JIS K 2220の箇条13(きょう雑物試験方法)による。

――――― [JIS K 2228 pdf 6] ―――――

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9.9 湿潤

  湿潤の測定は,1種はJIS K 2246の6.34(湿潤試験方法),2種はJIS K 2220の箇条21(湿潤試験方法)
による。ただし,次の項は,それぞれに従って行う。
a) 試験片の調製 試験片の調製で用いる溶剤は9.10.2によるエタノールとし,研磨材は9.11.1a)による
耐水研磨紙とする。
b) 被覆試験片の作製 2種の場合には,被覆試験片の作製のとき用いる試料の塗布量は,片面につき0.5
±0.1 gとする。
c) 操作 試験時間は,500±5時間とする。また,試験後の試験片の処理は,1種の場合には溶剤として
9.10.2によるエタノールを用い,2種の場合には9.11.5 b)の4)及び5)による。

9.10 ゴム膨潤性

9.10.1 装置及び器具
装置及び器具は,次による。
a) 恒温槽 120±2 ℃に保つことができるもの。
b) 硬さ試験機 JIS K 6253-2に規定する国際ゴム硬さ試験機又はJIS K 6253-4に規定するIRHDポケッ
ト硬さ試験機。
c) ガラス瓶 図1に規定するもの2個。蓋はパッキングがなく,有機質でコーティングされていないぶ
りき製のものを用いる。
注記 同一要件のものとして,米国SAEのRM-51(ガラス瓶)及びRM-52a(ぶりき製蓋)が入手
可能である。
単位 mm
品質は,ほうけい酸ガラス-1(JR-1)又はほうけい酸ガラス-2(JR-2)
図1−ガラス瓶
d) マイクロメータ JIS B 7502に規定するもの。

――――― [JIS K 2228 pdf 7] ―――――

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e) 読取顕微鏡 0.01 mmの桁まで測定できるもの。
9.10.2 試薬
試薬は,JIS K 8102に規定するエタノールを用いる。
9.10.3 標準SBRカップ及び標準EPDM試験片
標準SBRカップ及び標準EPDM試験片は,次による。
a) 標準SBRカップ JIS K 2233の8.6.4(標準スチレンブタジエンゴムカップ)による。
b) 標準EPDM試験片 JIS K 2233の8.11.3 b)(標準EPDM試験片)による。
9.10.4 試験片の準備
標準SBRカップ及び標準EPDM試験片は,JIS K 2233の8.6.4のb) e)によって準備する。ただし,標
準EPDM試験片の場合は,ベース直径の測定を除き,硬さの測定は国際ゴム硬さ試験機又はIRHDポケッ
ト硬さ試験機の場合は,そのまま保持台に載せて行う。
9.10.5 操作
操作は,次によって行う。
a) 1種の場合は,JIS K 2233の8.11.5(操作)による。
b) 2種の場合は,次による。
1) 2個のガラス瓶に,試料約75 gずつを気泡ができないよう手のひら又は適当な台の上で軽く打ちつ
けながら入れる。標準SBRカップ及び標準EPDM試験片にあらかじめ少量の試料を塗布してから,
標準SBRカップの場合にはベース面が下になるようにし,標準EPDM試験片の場合には完全に重
ならないようにずらして,それぞれ同種類のもの2個ずつを各々のガラス瓶の試料中に隙間ができ
ないように注意しながら押し込むように入れる。試料に隙間ができた場合には,試料を補充して埋
める。それぞれに蓋をして,120±2 ℃に調整した恒温槽中に70±2時間保つ。
2) ガラス瓶を23±5 ℃で6090分間放冷する。その後,標準SBRカップ及び標準EPDM試験片をガ
ラス瓶から取り出し,付着した試料をガーゼで拭き取る。次に,エタノールで手早く洗浄し,更に
エタノールを含ませたガーゼでよく拭き取った後,乾燥空気で乾燥する。
3) 標準SBRカップは,ねばつき,膨れ及び崩壊の有無を調べた後,ベース直径,硬さ及び体積を測定
する。標準EPDM試験片は,ねばつき,膨れ及び崩壊の有無を調べた後,硬さ及び体積を測定する。
なお,標準SBRカップ及び標準EPDM試験片は,試料から取り出した後,15分間以内に測定を
終了する。
9.10.6 計算
計算は,次によって行う。
a) ベース直径の増加量は,次の式によって算出し,2個の増加量の平均値を小数点以下2桁に丸める。
D d2d1
ここに, D : ベース直径の増加量(mm)
d1 : 試験前のベース直径(mm)
d2 : 試験後のベース直径(mm)
b) 硬さの変化量は,次の式によって算出し,2個の変化量の平均値を整数に丸める。
H h2h1
ここに, H : 硬さの変化量(IRHD)
h1 : 試験前の硬さ(IRHD)
h2 : 試験後の硬さ(IRHD)
c) 体積の増加率は,次の式によって算出し,2個の体積の増加率の平均値を小数点以下1桁に丸める。

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(m3 m4 ) (m1 m2 )
V 100
(m1 m2 )
ここに, V : 体積の増加率(%)
m1 : 試験前の空気中の質量(mg)
m2 : 試験前の水中につるしてはかって得た値(mg)
m3 : 試験後の空気中の質量(mg)
m4 : 試験後の水中につるしてはかって得た値(mg)

9.11 金属腐食性

9.11.1 装置及び器具
装置及び器具は,次による。
a) 耐水研磨紙 JIS R 6253に規定するAw又はCwのP320番。
b) 試験管 図2に規定するI形目盛試験管。
c) 遠心分離器 JIS K 2503の4.3 (2)(遠心分離器)に規定するもの。
d) 恒温槽 100±2 ℃に保つことができるもの。
e) ガラス瓶 図3に規定するもの2個。蓋はパッキングがなく,有機質でコーティングされていないぶ
りき製のもので,中央に直径0.8±0.1 mmの孔のあるものを用いる。
注記 同一要件のものとして,米国SAEのRM-49(ガラス瓶)及びRM-64(ぶりき製蓋)が入手
可能である。
f) デシケーター 適宜な寸法のもので,乾燥剤としてシリカゲル又は塩化カルシウムを用いたもの。
g) H計 9.3による。
h) 天びん 0.1 mgの桁まではかることができるもの。
i) ペトリ皿 直径約150 mm,深さ約35 mmで蓋付きのもの2個。
単位 mm
品質は,ほうけい酸ガラス-1(JR-1)
図2−試験管

――――― [JIS K 2228 pdf 9] ―――――

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単位 mm
品質は,ほうけい酸ガラス-1(JR-1)又はほうけい酸ガラス-2(JR-2)
図3−ガラス瓶
9.11.2 試薬
試薬は,次による。
a) エタノール 9.10.2による。
b) ヘキサン JIS K 8848に規定するもの。
c) トルエン JIS K 8680に規定するもの。
d) アセトン JIS K 8034に規定するもの。
e) 混合溶剤 エタノール,トルエン及びアセトンを1 : 1 : 1(体積比)に混合したもの。
9.11.3 金属試験片
金属試験片及びその準備は,次による。
a) 金属試験片 金属試験片は,次の6種類とする。
なお,金属試験片の大きさは,いずれも表面の総面積が2030 cm2(約80 mm×約13 mm)のもの
で,各金属試験片の一端から6 mmのところに直径45 mmの孔をあけ,やすりで滑らかにする。
1) ぶりき JIS G 3303に規定するSPTE 2.8/2.8 MR T-2.5Bで,厚さ約0.5 mm。
2) 鋼 JIS G 3141に規定するSPCC−S Bで,厚さ約12 mm。
3) アルミニウム JIS H 4000に規定するA2024Pで,厚さ約12 mm。
4) 鋳鉄 JIS G 5501に規定するFC200で,厚さ約4 mm。
5) 黄銅 JIS H 3100に規定するC 2801 Pで,厚さ約12 mm。
6) 銅 JIS H 3100に規定するC 1100 Pで,厚さ約12 mm。
b) 金属試験片の準備 金属試験片の準備は,金属試験片各2枚を用いて,次によって行う。
なお,研磨後の金属試験片は,ピンセットで取り扱う。
1) ぶりきを除く全ての金属試験片を,耐水研磨紙にエタノールを付けて,きず,穴などがなくなるま

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