JIS K 2510:1998 潤滑油―さび止め性能試験方法 | ページ 2

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図4 試料かき混ぜ棒
備考 補助羽根は,ねじ止めであってもよい。
(5) 回転子 試料かき混ぜ棒を挿入でき,チャックによって固定し,毎分1 000±50回転で回転するもの
で,回転中かき混ぜ棒下端において振れを生じない構造のもの。

4. 試験片及び試験片研磨装置

 試験片及び試験片研磨装置は,次による。
(1) 試験片 図5に示す形状及び寸法のもので,図6に示す形状及び寸法の試験片保持器に取り付けて試
験に供する。試験片の材質は,JIS G 3108に規定する記号SGD 3Mのもの,又は表1のものとする。
試験片保持器は,試験片をねじ込められるねじをもつポリメチルメタアクリレート (PMMA) 樹脂
製(1)の丸棒で,I形又はII形のいずれかとする。
備考1. 規定の材質が入手できない場合は,表1と同等な材質のものを使用してもよい。ただし,規定
の材質の試験片と比較試験を行い,試験結果に差がないことを確認しておかなければならな
い。比較試験には,さびが発生したことがある規定材質の試験片を再使用してはならない。
試験結果に疑義が生じた場合は,規定の材質のものを使用しなければならない。
2. 種々の油の試験で再三さびを発生している試験片は,不良品のおそれがある。このような試
験片は,さびが発生しないことが予想される試料の試験に限り再使用してもよい。ただし,
その試験でさびが発生した場合は,この試験片は廃棄し,試験をやり直すこと。
3. 試験片は,新しいもの,又は既に試験に使用したもののいずれでも,6.3によって研磨するこ
と。

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図5 試験片
図6 試験片保持器
表1 試験片の材質
単位 質量%
成分 含有率
炭素 0.150.20
マンガン 0.600.90
りん 0.040以下
硫黄 0.050以下
鉛 0.150.35
備考1. けい素を指定する場合,次のいずれかの含有率とする。
0.10質量%以下,0.100.20質量%,0.150.30質量%
又は0.200.40質量%。
2. 複数の試験室の試験結果を比較する場合には,それらの
試験室が同じ製造元の材質を使用することが望ましい。
(2) 試験片研磨装置 図7に示す形状及び寸法の試験片研磨用チャックによって試験片を固定し,これを
毎分1 7001 800回転の速度で回転できるもの。
試験片研磨用チャックは,クロムめっきした黄銅製のものとし,チャックボデーに試験片をねじ込
み,チャック止めナットで固定するもので,研磨中に試験片が振れを生じない構造のもの。
参考 試験片研磨装置の構造図を,参考図1に示す。

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図7 試験片研磨用チャック
参考図1 試験片研磨装置
(3) 研磨布 JIS R 6251に規定するもので,研磨材の材質がアルミナ質研削材で,粒度がP150番及びP280
番のもの。
備考 研磨布は,柔軟性(JIS R 6251参照)の良好なものを用いる。
また,柔軟性の低下を防ぐため,温度20±2℃,相対湿度 (65±2) %の場所に保存することが
望ましい。
参考1. 粒度P150番の粒度分布累積50%点の粒子径は97 また,粒度P280番の累積沈降高
さ50%の粒子径は52
2. 平成9年3月31日までは,粒度P150番及びP280番にそれぞれ相当するものとして,JIS R 6251

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の付表7の粒度120番及び280番があった。

5. 試薬

 試薬は,次による。
(1) 2,2,4−トリメチルペンタン(以下,イソオクタンという。) JIS K 9703に規定するもの,又は表
2に示す性状のもの。
備考1. 表2のイソオクタンは,JIS K 2280のリサーチ法オクタン価試験方法に規定するものと同等品
である。
2. イソオクタンの代わりに,沈殿用ナフサ,石油ベンジンなどの溶剤を使用してもよいが,試
験結果に疑義が生じた場合には,イソオクタンで試験をやり直す。
表2 イソオクタンの性状
項目 規定値
密度 (20℃) /cm3 0.691 80.692 1
20
屈折率 ( n)
D 1.391 41.391 7
蒸留性状
50%留出温度 ℃ 99.299.3
2080%留出温度差 ℃ 0.02以下
(2) 塩化ナトリウム JIS K 8150に規定するもの。
(3) 塩化マグネシウム JIS K 8159に規定するもの。
(4) 硫酸ナトリウム JIS K 8987に規定するもの。
(5) 塩化カルシウム JIS K 8123に規定するもの。
(6) 塩化カリウム JIS K 8121に規定するもの。
(7) 炭酸水素ナトリウム JIS K 8622に規定するもの。
(8) 臭化カリウム JIS K 8506に規定するもの。
(9) ほう酸 JIS K 8863に規定するもの。
(10) 塩化ストロンチウム JIS K 8132に規定するもの。
(11) ふっ化ナトリウム JIS K 8821に規定するもの。
(12) 0.05mol/L炭酸ナトリウム溶液 JIS K 8625に規定する炭酸ナトリウム5.3gを水に溶かして全量を1L
としたもの。
(13) 水 JIS K 0557に規定するA3。

6. 試験の準備

6.1   試験容器及び器具の洗浄 試験容器及び器具の洗浄は,次による。
(1) 試験容器は,適切な洗浄液で洗った後,水で十分にすすぎ,乾燥器中で乾燥する。
(2) 試料かき混ぜ棒,試験容器ふた及び試験片保持器は,イソオクタンでよく洗い,順次温水及び水で洗
い,65℃以下の乾燥器中で乾燥する。
6.2 人工海水の調製 人工海水は,表3の組成のものを次によって調製する。

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表3 人口海水の組成
塩類 g/L 塩類 g/L
塩化ナトリウム (NaCl) 24.54 炭酸水素ナトリウム (NaHCO3) 0.20
塩化マグネシウム (MgCl2・6H2O) 11.10 臭化カリウム (KBr) 0.10
硫酸ナトリウム (Na2SO4) 4.09 ほう酸 (H3BO3) 0.03
塩化カルシウム (CaCl2) 1.16 0.04
塩化ストロンチウム (SrCl2・6H2O)
塩化カリウム (KCl) 0.69 ふっ化ナトリウム (NaF) 0.003
(1) 第1原液
塩化マグネシウム (MgCl2・6H2O) 3 885g
塩化カルシウム (CaCl2) 406g
塩化ストロンチウム (SrCl2・6H2O) 14g
水を加えて7 Lとする。
(2) 第2原液
塩化カリウム (KCl) 483g
炭酸水素ナトリウム (NaHCO3) 140g
臭化カリウム (KBr) 70g
ほう酸 (H3BO3) 21g
ふっ化ナトリウム (NaF) 2.1g
水を加えて7 Lとする。
(3) 塩化ナトリウム (NaCl) 245.4g及び硫酸ナトリウム (Na2SO4) 40.94gを23Lの水に溶解し,この溶液
に第1原液200mL及び第2原液100mLを加え,更に水を加えて全量を10Lとする。次に,この溶液
に0.05mol/L炭酸ナトリウム溶液を滴下してかくはんし,そのpH値が7.88.2になるように調節する。
備考1. pH値は,JIS Z 8802によって測定する。
2. pH値の調節に使用する炭酸ナトリウム溶液の滴下量は,12mLである。
3. 再溶解しない析出物が生成するので,第1原液と第2原液を混合して保存しないこと。
4. 使用頻度が少ない場合,人工海水は規定組成のものを少量ずつ作ってもよい。
6.3 試験片の研磨 試験片の研磨は,次による。
(1) 予備研磨
(a) 試験片をイソオクタンで洗浄する。
(b) 次に,P150番研磨布で異物,孔食及びかききずが認められなくなるまで磨く(2)。
注(2) 試験片肩の平らな部分は,新しいP280番研磨布で磨く。
(c) これを研磨用チャックに取り付け,毎分1 7001 800回転の速さで回転させながらP150番研磨布
で磨く。直ちに仕上げ研磨に移るか,又は試験片を研磨用チャックから取り外し,直ちにイソオク
タン中に保存する。
備考1. 前回使用した試験片で,さびやその他の異状を認めない場合には,予備研磨を省略して仕上
げ研磨を行ってもよい。ただし,直径10mm以下に摩耗した試験片は用いてはならない。
2. 試験片をイソオクタンで洗浄した後は,予備研磨又は仕上げ研磨のいずれの場合でも,試験
片に直接手を触れないでピンセット,清浄で毛羽立ちのない布又は木綿手袋を用いて取り扱
う。
3. (b)では,一度用いた研磨布を再び用いてもよいが,(c)では新しい研磨布を用いる。
(2) 仕上げ研磨

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JIS K 2510:1998の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 7120:1987(MOD)

JIS K 2510:1998の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 2510:1998の関連規格と引用規格一覧