JIS K 4810:2019 火薬類性能試験方法 | ページ 3

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単位 mm
図7−落つい感度試験機(例) 図8−ガス抜きカバー(例)
c) 試料の調製 試料の調製は,次による。
1) 試料は,吸湿していないものを用いる。
2) 吸湿している試料は,各々の種類に応じ,5.1.1.1 d)の2)4)によって,十分に乾燥する。
3) こう(膠)質状のものは,厚さ0.7 mm,径11 mmの円板状とし,粉状又は半こう(膠)質状のも
のは,容量0.100.12 mLの半球状のさじ一杯とする。
d) 操作 操作は,次による。
1) 試験に使用する円筒ころは,十分に油などを除去する。
2) 図9に示すように試験機のかなしきの上に置いた2個の円筒ころの間に,すずはく皿に入れた試料
を挟む。
3) かなしきに図8に示すカバーを図9のようにかぶせる。
4) 鉄ついを適切な高さから円筒ころ上に落として爆発の状態を調べる。
なお,試験に使用した円筒ころは,表2の判定基準によって爆と判断されたときは,再び用いな
い。

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図9−組立図(例)
表2−爆・不爆の判定基準
区分 判定基準
爆 完爆 : 爆音,煙などを発し,試料は完全になくなる。試験後,円筒ころの面に爆痕
が残り,布で軽く拭いても取れない。
半爆 : 爆音,煙などを発し,試料は多少残る。試験後,円筒ころの面に爆痕が残り,
布で軽く拭いても取れない。
分解 : 概して爆音,煙などを発せず,試料はほとんど残る。試験後,円筒ころの面
に黒い線状の爆痕がかすかに残り,布で軽く拭いても取れない。
不爆 不爆 : 爆音,煙などを発せず,試料に変化を認めない。試験後,円筒ころの面に黒
い線状の爆痕のようなものが残るときがあるが,布で軽く拭くと取れる。
e) 評価 評価は,次による。
1) 同一落高で連続6回行い,1回だけ爆発するか,又は1回だけ爆発すると推定される落高を求め,
これを1/6爆点とする(分子は爆の数,分母は試験の数。)。爆・不爆の判定は,表2による。
2) 試験は,5 cm,10 cm,15 cm,20 cm,30 cm,40 cm及び50 cmの中の適切な落高で行い,1/6爆点
を表3に示す落高の範囲から落つい感度の等級を求める。
例 20 cmの落高で2/6であり,15 cmの落高で0/6であると,1/6爆点は,15 cm以上20 cm未満の
落つい感度(等級4)となる(表3参照)。

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表3−落つい感度の等級
落つい感度 1/6爆点の落高
(等級) cm
1級 5未満
2級 5以上10未満
3級 10以上15未満
4級 15以上20未満
5級 20以上30未満
6級 30以上40未満
7級 40以上50未満
8級 50以上
5.2.2 砂上殉爆試験
砂上殉爆試験は,次による。
a) 要旨 砂の上に2本の試料薬包を,一定の距離をおいて直線上に並べ,一方の試料薬包を起爆させて,
もう一方が殉爆するかどうかを調べる。試料薬包間の距離を種々変えて殉爆する最大距離を求める。
殉爆は,JIS K 4800による。
b) 器具 JIS K 4806に規定するもの。
c) 試料 製品薬包
d) 操作 操作は,次による。
1) 砂床上に薬包径の半円筒形の溝を作る。
2) 2本の薬包を溝の中に一直線に並べる。薬包間の距離は,薬包径の倍数刻みとする。
3) 薬包付雷管を起爆し,殉爆するかどうかを調べる。
4) 3回連続して殉爆する最大距離を求める。
e) 計算 殉爆度は,次の式によって算出する。
A
n=
B
ここに, n : 殉爆度
A : 最大殉爆距離(mm)
B : 試料の薬包径(mm)
5.2.3 摩擦感度試験
摩擦感度試験は,次による。
a) 要旨 試料を,試験機に取り付けた磁器製の摩擦棒と摩擦板との間に挟み,力をかけた状態で摩擦運
動をさせて,その力と爆発の状態との関係から火薬類の感度を調べる。
b) 装置及び器具 装置及び器具は,次による。
1) 摩擦感度試験機 BAM式と同一形式のもの。例を図10に示す。おもりと力との関係は,表4に適
合する。摩擦板を載せた台座は,最高7 cm/sの速度で1 cmの往復運動をするものでなければなら
ない。

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単位 mm
図10−摩擦感度試験機(例)
表4−摩擦感度試験機のおもりと力との関係
単位 N
おもりの おもりの位置
番号 I II III IV V VI
1 4.9 5.9 6.9 7.8 8.8 9.8
2 9.8 11.8 13.7 15.7 17.7 19.6
3 19.6 23.5 27.5 31.4 35.3 39.2
4 29.4 35.3 41.2 47.1 53.0 58.8
5 39.2 47.1 54.9 62.8 70.6 78.5
6 58.8 70.6 82.4 94.1 105.9 117.7
7 78.5 94.1 109.8 125.5 141.2 156.9
8 117.7 141.2 164.8 188.3 211.8 235.4
9 176.5 211.8 247.1 282.4 317.7 353.0
2) 摩擦棒及び摩擦板 いずれも陶石・長石・粘度鉱物(質量比40 : 25 : 35)の混合物を約1 400 ℃で
焼結した磁器製で,JIS Z 2246に規定するショア硬さ90110HSの,図11に示す大きさのもの。
また,摩擦板は表面に平行なしま目をもち,表面粗さが10点平均15 μmのもの。
注記 10点平均粗さは,JIS B 0601の附属書JA(十点平均粗さ)を参照する。

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単位 mm
図11−摩擦棒及び摩擦板
c) 試料の調製 試料の調製は,次による。
1) 試料は,吸湿していないものを用いる。
2) 吸湿している試料は,十分に乾燥して用いる。
3) 1回の試験薬量は,約0.01 mLとする。
d) 操作 操作は,次による。
1) 試験に使用する摩擦棒及び摩擦板は,十分に乾燥した清浄なものを用いる。
2) 摩擦板は,表面のしま目が台座の移動方向と直角になるように置いて固定する。
3) 摩擦棒は,チャックで固定する。
4) 摩擦棒と摩擦板との間に試料を挟み,腕木におもりを掛ける。
5) 粉状薬の置き方は,図12のように摩擦棒と摩擦板との接触する点に対して,前後に1 : 2の割合に
なるように置く。
6) おもり及びおもりの位置によって力を定めて行う。
7) 試料に力をかけた状態で,摩擦板を往復運動させて,爆発の状態を調べる。摩擦板は場所をずらし
て数回,摩擦棒は上下各1回用いる。
図12−試料の置き方
e) 評価 評価は,次による。
1) 同一の加圧力で連続6回行い,1回だけ爆発するか,又は1回だけ爆発すると推定される力の範囲
を求め1/6爆点とする。爆・不爆の判定は,表5による。
2) 1/6爆点を表6から摩擦感度の等級を求める。

――――― [JIS K 4810 pdf 15] ―――――

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