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表5−爆・不爆の判定基準
区分 判定基準
爆 爆音 : 爆音を発生する。
発火・発煙 : 爆音は認められないが,炎又は煙が認め
られる。
不爆 部分変化 : 試料が溶融又は変色するが,爆音,炎,
煙などは認められない。
無反応 : 爆音,炎,煙などを発せず,試料に変化
を認めない。
表6−摩擦感度の等級
摩擦感度 1/6爆点
(等級) N
1級 9.8未満
2級 9.8以上 19.6未満
3級 19.6以上 39.2未満
4級 39.2以上 78.5未満
5級 78.5以上 156.9未満
6級 156.9以上 353.0未満
7級 353.0以上
5.2.4 起爆感度試験C
起爆感度試験Cは,次による
a) 要旨 コンクリート破砕器の破砕薬などの火薬試料を一定の大きさの鋼管に充し,鋼管の一端中央
に挿入した雷管を起爆させ,試料の起爆感度を調べる。
b) 装置及び器具 装置及び器具は,次による。
1) 試験装置 配管用炭素鋼鋼管,ゴム栓又はコルク,6号雷管からなるもので,図13に示すような試
験装置。
2) 配管用炭素鋼鋼管 JIS G 3452に規定するSGP25Aの鋼管で,外径34.0 mm,内径27.6 mm,肉厚
3.2 mmで長さが200 mmとする。鋼管は,ゴム栓又はコルクを挿入して鋼管の両端をしっかり塞ぐ
ことができるもの。
3) ゴム栓又はコルク 10号のゴム栓又はコルク。
4) 雷管 起爆用の雷管は,6号雷管1本とする。雷管は1個のゴム栓又はコルクの中央内部に取り付
ける。
――――― [JIS K 4810 pdf 16] ―――――
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単位 mm
図13−起爆感度試験Cの試験装置(例)
c) 操作 操作は,次による。
1) 鋼管の一端に10号ゴム栓又はコルクを10 mm以上挿入する。
2) 試料を鋼管に充する。
3) 起爆用の雷管を取り付けたゴム栓又はコルクを10 mm以上挿入して雷管側の片端をしっかり塞ぐ。
4) 試料を充した試験装置を,土又は砂の上に横にして置き,雷管を起爆させ,鋼管の裂け具合を調
べる。
5) 試験時の試料温度を記録しておくことが望ましい。
d) 評価 鋼管の裂け具合によって,試料の爆・不爆を判定する。
e) 判定基準 鋼管の一端から他端の全長にわたって1個以上の裂け目が生じた場合は爆とし,それ以外
は不爆とする。
5.2.5 点火電流試験
点火電流試験は,次による。
a) 要旨 コンクリート破砕器の点火に用いられる点火具などに規定の電流を通電し,点火具などの発火
感度を調べる。
b) 装置及び器具 装置及び器具は,定電流電源装置とし,装置内のトランスで電圧を下げ,整流して直
流の定電流を取り出すための装置で,通電する電流値及び通電時間を制御できる装置並びにスイッチ
が組み込まれたもの。
c) 操作 操作は,次による。
1) 外部電源と定電流電源装置とを接続する。外部電源は,通常AC100 Vを用いる。
2) 定電流電源装置に組み込まれた電流値制御装置を目的の電流値にセットする。
3) 定電流電源装置に組み込まれた通電時間制御装置を目的の通電時間にセットする。
4) 試料を,試験用筒中,砂中などにセットし,放電が確認できて電圧が印加していない状態の定電流
電源装置に接続する。
5) 定電流電源装置に組み込まれたスイッチを入れ,規定の電流を規定の時間通電し,試料が発火する
かしないかを調べる。
d) 評価 スイッチを入れ,規定の電流を規定の時間で,試料に通電し,発火するかしないかの発火感度
を電流値と時間とで評価する。
5.3 発熱量
発熱量測定試験は,次による。
――――― [JIS K 4810 pdf 17] ―――――
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a) 要旨 コンクリート破砕器の破砕薬などの火薬試料を窒素雰囲気中で,熱研式B形熱量計(以下,B
形熱量計という。)又は熱研式自動熱量計(以下,自動熱量計という。)によって燃焼させ,その間の
温度上昇を測定し,試料1 gに対する発生熱量(J)を測定する。
b) 材料 材料は,次による。
1) 窒素 可燃物を含まない純度の高いものを用いる。
2) 水 蒸留水又はイオン交換樹脂によって脱塩処理した水を用いる。
3) 着火薬 試料への着火性を向上させるため,着火薬約0.1 gを用いてもよい。
なお,着火薬の例として,けい素鉄と鉛丹との混合物(質量比1 : 1)が用いられる。
4) 安息香酸 JIS K 8073に規定するものとし,7080 ℃の乾燥機内で2時間以上乾燥するか又はシリ
カゲル入りのデシケータ内で48時間以上乾燥したものを用いる。
c) 装置及び器具 装置及び器具は,次による。
1) 熱量計用ベックマン温度計 熱量計用ベックマン温度計(内筒用)は,0.01度目盛のもので計量法
の検定に合格したもの。さらに,器差表付検定熱量計用ベックマン温度計と比較して補正するか,
ゲーリュサック法又はこれと同等の精確さの方法によって補正する。
2) 標準温度計 目盛範囲050 ℃,0.1度目盛のもの。
3) 錠剤成型機 錠剤にした試料を用いる場合には,直径約10 mm程度の錠剤を成形できるものを用い
るのがよい。点火線のとり付けは,穴のある錠剤を作り点火線を挿入するか,又は点火線を封入し
て錠剤を成形する。
4) 形熱量計 4.1)4.7)のもの。室温変化の少ない部屋(例えば,外気の流通が少ない部屋で,直射
日光及びふく射熱の当たらない場所。)に置く。例を図14に示す。
4.1) 熱量計ボンブ ボンブの本体及び蓋の内面に用いる材料が,ステンレス鋼SUS304又はこれと同
等以上の機械的性質をもち,かつ,その内面が,試料の燃焼によって生成する酸によって腐食し
にくいもの。また,ボンブの容量は(300±15) Lで,20 MPaの水圧試験に5分間耐えるもの。例
を図15に示す。
4.2) 内筒 内径135±15 mm,深さ256±5 mmで,内外面にクロム又はニッケルめっきを施して研磨
したもの。
4.3) 中間筒 内径178±15 mm,深さ300±5 mmのもの。
4.4) 外槽 図14のような寸法のもので,水2 L以上を30分以内で20100 ℃に昇温でき,注水管の
注水弁は,90 ℃以上の熱水500 mLを25秒以内で外槽に注入できるもの。その間,外槽の温度分
布は,定められた2点(図14のX,Y)で温度差が0.2 ℃以内になるもの。また,電気回路と外
槽との間の絶縁抵抗は,2 MΩ以上とする。
4.5) 燃焼皿 白金製,ステンレス鋼SUS304製若しくはこれと同等以上の耐熱性をもつ鋼製,石英製
又はJIS R 1302に規定する磁器製のもの。上部の内径27±2 mm,底部の内径22±2 mm,深さ13
±2 mmのものが望ましい。磁器製燃焼皿は,多孔質のものを用いてはならない。
4.6) 点火線 径約0.1 mm,長さ約100 mmのニッケル線。点火線は,水当量測定の場合,及び個々の
試料の発熱量測定の場合,同一材質及び同一寸法のものを用いる。
4.7) 点火線用電源 1525 Vの電源。点火の有無の確認のため,点火回路には,電流計又はパイロッ
トランプを取り付ける。
5) 自動熱量計 1)4.7)に適合し,全ての電磁弁の開閉は円滑で,漏れがないもの。
――――― [JIS K 4810 pdf 18] ―――――
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単位 mm
図14−B形熱量計(例)
単位 mm
図15−B形熱量計ボンブ(例)
――――― [JIS K 4810 pdf 19] ―――――
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d) 試料の調製 試料の調製は,次による。
1) 試料は,そのまま用いる。乾燥品の発熱量を測定する場合は乾燥して用い,水分を測定しておく。
2) 試料は,約1 gを0.1 mgまではかりとる。
3) 試料は,そのまま用いるか,又は成形して錠剤として使用することもできる。窒素雰囲気にするた
めボンブ内を窒素で置換するときは,試料が飛散しないようにする。
e) 操作 操作は,次による。
1) 形熱量計 B形熱量計(図14参照)の場合は,次による。
1.1) 加温水槽の準備 加温水槽に水を満たし,スイッチを入れて加温しておく。
1.2) 形熱量計ボンブの準備 B形熱量計ボンブ(図15参照)の準備は,次による。
1.2.1) 電極下のつり下げ金具に試料皿を置き,点火線をセットする。
1.2.2) 計量した試料が点火線に接触するように,燃焼皿に入れる。着火薬を使用する場合には,着火薬
が点火線に接触するように,着火薬及び試料を燃焼皿に入れる。
1.2.3) 蓋をした後,窒素を徐々に注入して内部を窒素で置換し,完全に密閉する。
1.2.4) 水中に沈めて気密を確かめる。
1.3) 内筒の準備 内筒の準備は,次による。
1.3.1) 熱量計用ベックマン温度計(内筒用)をその基点の温度が室温より23 ℃低くなるように調整
する。この調整は,気温の変化を考慮して年に34回実施する。
1.3.2) 内筒に入れる水の温度を標準温度計を用いて,室温より12 ℃低い温度に調節する。
1.3.3) 温度調節した水2 0002 200 gを1 gまで内筒にはかりとる。
1.4) 中間筒の準備 中間筒の準備は,次による。
1.4.1) 中間筒の定位置に1.3)によって準備した内筒を装入し,その中央に1.2)によって準備したB形熱
量計ボンブを取り付ける。
1.4.2) ボンブの端子に点火用電線を接続する。
1.4.3) 中間筒の蓋をして,ちょうねじで密閉する。
1.4.4) 内筒用かき混ぜ機を入れる。
1.5) 外槽の準備 外槽の加温水槽から外槽中に熱水を注入し,外槽水と内筒水との温度差を0.1 ℃以
内にして,かき混ぜ機を継続して動かす。内筒用かき混ぜ機の回転数は,ストロボスコープボー
ドによって,毎分約800回に調節する。
1.6) 点火及び温度の測定 点火及び温度の測定は,次による。
1.6.1) 1分ごとに熱量計用ベックマン温度計(内筒用)を軽くたたいて示度を0.001 ℃まで読み,それ
が連続3回一定となったとき,その温度を記録し,試料点火スイッチを入れる。
1.6.2) 内筒の温度が上昇し始めたら,直ちに注水弁を用いて90 ℃以上の熱水を外槽との温度差が
0.3 ℃以内になるように調節する。
1.6.3) その後,内筒と外槽との温度差を0.1 ℃以内に保ち,1分ごとに熱量計用ベックマン温度計(内
筒用)を軽くたたいて示度を0.001 ℃まで読み,連続3回同一温度を得たとき,その温度を記録
して測定を終了する。
1.6.4) 測定終了後のボンブは,静かにガスを放出して,残留すすなどを確認する。燃え残りなどが認め
られたときは,再度測定を行う。
2) 自動熱量計 自動熱量計の場合は,次による。
――――― [JIS K 4810 pdf 20] ―――――
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JIS K 4810:2019の国際規格 ICS 分類一覧
- 71 : 化学技術 > 71.100 : 化学工業製品 > 71.100.30 : 爆発物.高熱技術及び花火
JIS K 4810:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB1506:2005
- 転がり軸受―ころ
- JISB7414:2018
- ガラス製温度計
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISG3452:2019
- 配管用炭素鋼鋼管
- JISK0804:2014
- 検知管式ガス測定器(測長形)
- JISK4800:2000
- 火薬用語
- JISK4806:2010
- 工業雷管及び電気雷管
- JISK4813:1974
- トリニトロトルエン
- JISK4822:2019
- 火薬類安定度試験用試薬類
- JISK8073:2017
- 安息香酸(試薬)
- JISR1302:1980
- 化学分析用磁器蒸発ざら
- JISR3505:1994
- ガラス製体積計
- JIST3201:1979
- ガラス注射筒
- JIST3210:2011
- 滅菌済み注射筒
- JISZ2246:2000
- ショア硬さ試験―試験方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8801-1:2019
- 試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい