JIS K 5511:2003 油性調合ペイント | ページ 2

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7.3.2.2 試料の塗り方 試料の塗り方は,ほかに規定がない場合は,はけ塗りとし,JIS K 5600-1-5によ
って1回ごとの塗付け量は100cm2当たり0.60±0.06mlとする。必要があれば,製品に規定するシンナを
用いて10%(質量比)以下で薄めてもよい。
7.3.2.3 乾燥方法 乾燥方法は,ほかに規定がない場合は,自然乾燥の場合とする。
なお,塗り終わってからの試験片の保持は,JIS K 5600-1-1の表1による。
7.3.2.4 試験片の周辺塗り包み 試験片の周辺塗り包みは,ほかに規定がない場合は,ガラス板以外のと
きは,試験板の両面に試料を塗り,塗面が乾いた後,試料を用いて試験片の周辺を塗り包む。
なお,液に浸して試験する試験片のほか,塗膜の長期耐久性を試験する試験片の場合も同様に処理する。

7.4 容器の中での状態

 容器の中での状態の試験は,JIS K 5600-1-1の4.1.2a)(液状塗料の湯合)による。

7.5 分散度

 分散度の試験は,JIS K 5600-2-5による。

7.6 塗装作業性

 塗装作業性の試験は,JIS K 5600-1-1の4.2.3a)(1回塗りの場合)による。ただし,試
験板は,ぶりき板 (500×200×0.3mm) とし,判定は,はけ塗り作業時に特に困難を感じないとき,表1
の塗装作業性の規格に適合するものとする。

7.7 乾燥時間

 乾燥時間の試験は,JIS K 5600-3-2による。ただし,試験板は,溶剤洗浄によって調整し
たガラス板 (200×100×2mm) を用い,すき間100 ィルムアプリケータ塗りとし,乾燥時間は20
時間以内とする。
備考 フィルムアプリケータの例は,JIS K 5960の附属書2(アプリケータ塗装)に示す。

7.8 塗膜の外観

 塗膜の外観の試験は,JIS K 5600-1-1の4.4による。ただし,判定は,塗ってから48
時間おいて,試験片の塗膜の色つやが,見本品に比べて差異が少なく,色むら,つやむら,はけ目,流れ
及びしわの程度が見本品に比べて大きくないときは,“塗膜の外観が正常である。”とする。

7.9 隠ぺい力

 隠ぺい力の試験は,次による。
7.9.1 試験板 ガラス板 (200×100×2mm) を用いる。
備考 ガラス板は,溶剤洗浄によって調整したJIS R 3202に規定するフロート板ガラス及び磨き板ガ
ラスとする。
7.9.2 隠ぺい率試験紙 JIS K 5600-4-1の4.1.2に規定するもの。
7.9.3 見本品 見本品は,製品規格に規定する塗料見本とする。
7.9.4 試験片の作製 試料と見本品を別々の試験板の片面に,100 ィルムアプリケータを用いて塗
り付け,水平に置いて48時間乾燥させたものを試験片とする。この場合,試験片はそれぞれ1枚とする。
7.9.5 操作 操作は,次による。
a) 試料と見本品の試験片の塗面を下向きにして,隠ぺい力試験紙の上に重ね,並べて置く。この場合,
試験片の長辺が隠ぺい率試験紙の白地と黒地の境に直角に,境が試験片の中央にくるように置く。
b) 拡散昼光の下で隠ぺい率試験紙の白地と黒地の上の塗膜を,塗膜に対して垂直方向から目視によって
塗膜の明るさを比べる。
7.9.6 判定 試料と見本品の試験片の,白地の上と黒地の上の塗膜の明るさの差が見本品と比べて大きい
方を,“隠ぺい力が小さい。”とする。

7.10 促進黄色度

 促進黄色度の試験は,次による。
7.10.1 装置及び器具
a) 分光光度計,簡易型分光光度計又は三刺激値色彩計は,JIS K 5600-4-5に規定するもの。
b) デシケータ(3)は,直径300mm以上のもの。
c) 硫酸カリウムは,JIS K 8962に規定するもの。

――――― [JIS K 5511 pdf 6] ―――――

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注(3) デシケータは,外面全部を黒く塗って光線の入るのを防ぎ,硫酸カリウム飽和溶液を500ml以
上入れ,液面は中段よりも下にあるようにする。
7.10.2 試験片の作製 試料をガラス板 (200×150×2mm) の片面に100 ィルムアプリケータを用
いて塗り付け,水平に置いて72時間乾燥させたものを試験片とする。
7.10.3 操作 操作は,次による。
a) 硫酸カリウム飽和溶液を入れたデシケータ中段から上に,塗面を上向きにして試験片を置き,温度35
±1℃で48時間保持した後,試験片を取り出して1時間放置後,直ちに測色する。
b) 分光光度計を用いる場合には,JIS K 5600-4-5の9.1に規定する方法によって塗膜の色の三刺激値を求
める。簡易分光光度計又は三刺激値色彩計を用いる場合には,JIS K 5600-4-5の9.2によって塗膜の色
の三刺激値を求める。
7.10.4 計算 促進黄色度は,次の式によって算出し,小数点以下2けたに丸める。
.128X .106Z
D
Y
ここに, D : 促進黄色度
X,Y,Z : 色の三刺激値

7.11 拡散反射率(視感反射率)

 拡散反射率の測定は,次による。
7.11.1 装置及び材料
a) 反射率測定装置は,JIS Z 8722に規定するもの。
b) 隠ぺい率試験紙は,JIS K 5600-4-1の4.1.2の方法Bに規定するもの。
7.11.2 試験片の作製 隠ぺい率試験紙を平らに固定し(4),その上にガラス板 (200×150×2mm) を置き,
100 ィルムアプリケータを用いて試料を塗り付け,水平に置いて乾燥する。これを繰り返して隠ぺ
い率試験紙の白地と黒地との差異が認められなくなるまで塗り重ね,水平に置いて48時間乾燥したものを
試験片とする。
注(4) 平らに固定するには,両面粘着テープを用いて平らな板に張り付けるか,又は吸引盤を用いる。
吸引盤は,塗る操作のときだけに用い,塗り終わった後,吸引盤から試験紙を外して塗面を上
向きにして平らに置くものとする。
7.11.3 操作 試験片の3か所についてY値を測定する。測定結果は,JIS Z 8722の6.によって記録する。
7.11.4 計算 計算は,3か所の平均値を整数に丸め,拡散反射率(視感反射率)とする。

7.12 鏡面光沢度

 鏡面光沢度の試験は,JIS K 5600-4-7による。ただし,試験板は,溶剤洗浄によって調
整したガラス板 (200×150×2mm) を用い,試料をすき間100 ィルムアプリケータで塗り,塗面を
上向きに板を水平にして48時間乾燥した後に,測定角度を60度として測定する。

7.13 にじみ

 にじみの試験は,次による。
7.13.1 試験板 ガラス板 (200×100×2mm) を用いる。
7.13.2 試験片の作製 試料を,試験板1枚の片面の半分に7.3.2.2に規定する方法で塗装し乾燥した後,
72時間保持したものを試験片とする。
7.13.3 操作 操作は,次による。
a) 試験片の塗膜の部分と塗られていない素地の部分の上に,この規格で定める油性調合ペイントの白を
7.3.2.2に規定する方法で塗り,乾燥し72時間保持する。
b) 試験片を拡散昼光の下で,試料の塗膜の成分が溶けて白塗料の塗膜ににじみ出て変色したかどうかを,
白塗料の塗膜だけの部分と比較して調べる。

――――― [JIS K 5511 pdf 7] ―――――

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7.13.4 判定 判定は,見本品と比べてにじみの差異が少ないとき,“見本品に比べてにじみが大きくな
い。”とする。

7.14 白亜化抵抗性

 白亜化抵抗性の試験は,次による。
7.14.1 試験板 鋼板 (150×70×0.8mm) を用いる。
7.14.2 試験片の作製 試験板の片面に,7.3.2.2で規定する方法で48時間間隔で2回塗り,7日間保持す
る。
7.14.3 操作 促進耐候性試験機の操作条件は,JIS K 5600-7-7の6.(装置)の表1(方法1)によって,
9.(手順)の表3のサイクルAによる。ただし,乾燥期間中の相対湿度は50±5%とする。100時間の照射
を経過した後,取り出して室内に1時間放置後の塗膜を評価する。
7.14.4 判定 判定は,JIS K 5600-8-6の図1に示す白亜化の等級による。

7.15 加熱残分

 加熱残分の試験は,JIS K 5601-1-2による。ただし,試験条件は,加熱温度105±2℃,
加熱時間1時間とする。

7.16 溶剤不溶物

 溶剤不溶物の試験は,JIS K 5622の附属書1による。ただし,この試験に用いる溶剤
の組成は,トルエンとアセトンを1 : 1(容量比)で混合する。

7.17 溶剤不溶物中の白顔料値

 溶剤不溶物中の白顔料値の試験は,次による。
7.17.1 溶剤不溶物中の酸化亜鉛の定量 溶剤不溶物中の酸化亜鉛の定量は,JIS K 5627の附属書1による。
7.17.2 溶剤不溶物中の二酸化チタンの定量 溶剤不溶物中の二酸化チタンの定量は,JIS K 5627の附属書
3の酸化還元滴定法による。
7.17.3 計算 溶剤不溶物中の白顔料値は,次の式によって計算する。
A B C 3
ここに, A : 溶剤不溶物中の白顔料値
B : 溶剤不溶物中の酸化亜鉛 (ZnO) (%)
C : 溶剤不溶物中の二酸化チタン (TiO2) (%)
3 : 二酸化チタンの着色力を酸化亜鉛の着色力の3倍とみなした値。

7.18 耐光性

 耐光性の試験は,JIS K 5572の附属書(耐光性 : 水銀ランプ式)によるほか,次による。
7.18.1 試験板 試験板は,ガラス板 (100×50×2mm) を用いる。
7.18.2 試験片の作製 試料を7.3.2.2に規定する方法で塗って乾燥し,72時間保持する。試験片は2枚作
製し,1枚を原状試験片とする。
7.18.3 操作 装置に試験片を装着し,40時間照射した後,試験片を取り外し一般状態で30分放置後,試
料と見本品とのそれぞれの照射面と原状試験片との色の差異を調べる。
7.18.4 判定 試料と見本品とのそれぞれの照射試験片と原状試験片との間で,塗面の色の差が少ないとき
は表1の耐光性の規定に適合するものとする。

7.19 塗膜からのホルムアルデヒド放散等級

 塗膜からのホルムアルデヒドの放散等級は,JIS K 5601-4-1
の3.(デシケータ法)による。
なお,所定養生時間は,7日間とする。

8. 検査

 検査は,7.によって試験し,表1及び表2に適合しなければならない。

9. 表示

 油性調合ペイントの容器には,容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。
a) 名称

――――― [JIS K 5511 pdf 8] ―――――

                                                                                              7
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b) 種類
c) 正味質量又は正味容量
d) 製造業者名又はその略号
e) 製造年月又はその略号
f) 製造番号又はロット番号
g) ホルムアルデヒド放散等級分類記号(5)
注(5) 表2のF☆☆☆☆F☆☆に該当するものに適用する。

――――― [JIS K 5511 pdf 9] ―――――

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K 5511 : 2003
K5
2
参考表 1 油性調合ペイント
511
試験板 試 験 日 数 (日)
: 2
項目番号 項目
寸法(mm) 1 2 3 4 5 6 7 8 9
0
材質 枚数
03
7.4 −
容器の中での状態 − − ◎
7.5 分散度 − − − × ◎
試料・見本品
7.6 塗装作業性 ぶりき板 500×200×0.3 ○ ◎
計2
7.7 乾燥時間 ガラス板 200×100×2 1 ○ 20◎
48 ◎
7.8 塗膜の外観 − − −
試料・見本品 48
7.9 隠ぺい力 ガラス板 200×100×2 ○ △ ◎
計2
200×150×2 1 72 48 △1 ◎
7.10 促進黄色度 ガラス板 ○ △
200×150×2 1 72
7.11 拡散反射率 ガラス板 ○ △ ◎
72
7.12 鏡面光沢度 (60度) ガラス板
200×150×2 1 ○ △ ◎
試料・見本品 72
7.13 にじみ ガラス板 200×100×2 ○ △ ◎
計2
150×70×0.8 1 48 ○ 168 △ 100 △ 1 ◎
7.14 白亜化抵抗性鋼板 ○
7.15 加熱残分 − − − ×△ 1△ ◎
7.16 溶剤不溶物 − − − × △◎
溶剤不溶物中の
7.17 − − − △ △◎
白顔料値
試料2・見本品2 72
40
20×5=100
7.18 耐光性 鋼板 100×50×2 ○ △ △◎ △ ◎
計4
150×150
ホルムアルデヒドガラス板又 2×2 7日 24時間
7.19
放散量 はアルミ板 ○ ○ ◎
備考1.記号の説明× : サンプリング,
○ :
試料の採取, ◎ :
塗り付け, 判定,− : 放置, : 加熱, △ :
: 試験版の共用,
試験片の共用, その他の操作
2.試験日数の数字は時間を示し,その単位はhである。
K5 511 : 2
003
2

JIS K 5511:2003の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 5511:2003の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISG3141:2017
冷間圧延鋼板及び鋼帯
JISG3141:2021
冷間圧延鋼板及び鋼帯
JISK5500:2000
塗料用語
JISK5572:2010
フタル酸樹脂エナメル
JISK5600-1-1:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
JISK5600-1-2:2002
塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング
JISK5600-1-3:2015
塗料一般試験方法―第1部:通則―第3節:試験用試料の検分及び調製
JISK5600-1-4:2004
塗料一般試験方法―第1部:通則―第4節:試験用標準試験板
JISK5600-1-5:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第5節:試験板の塗装(はけ塗り)
JISK5600-1-6:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第6節:養生並びに試験の温度及び湿度
JISK5600-1-8:1999
塗料一般試験方法―第1部:通則―第8節:見本品
JISK5600-2-5:1999
塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第5節:分散度
JISK5600-3-2:1999
塗料一般試験方法―第3部:塗膜の形成機能―第2節:表面乾燥性(バロチニ法)
JISK5600-4-1:1999
塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第1節:隠ぺい力(淡彩色塗料用)
JISK5600-4-3:1999
塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第3節:色の目視比較
JISK5600-4-5:1999
塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第5節:測色(測定)
JISK5600-4-7:1999
塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第7節:鏡面光沢度
JISK5600-7-7:2008
塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第7節:促進耐候性及び促進耐光性(キセノンランプ法)
JISK5600-8-6:2014
塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―欠陥の量,大きさ及び外観の変化に関する表示―第6節:白亜化の等級(テープ法)
JISK5601-1-1:1999
塗料成分試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
JISK5601-1-2:2008
塗料成分試験方法―第1部:通則―第2節:加熱残分
JISK5601-4-1:2012
塗料成分試験方法―第4部:塗膜からの放散成分分析―第1節:ホルムアルデヒド放散量の求め方
JISK5622:2002
鉛丹さび止めペイント
JISK5627:2002
ジンククロメートさび止めペイント
JISK5960:2003
家庭用屋内壁塗料
JISK8962:2008
硫酸カリウム(試薬)
JISR3202:2011
フロート板ガラス及び磨き板ガラス
JISR6253:2006
耐水研磨紙
JISZ8721:1993
色の表示方法―三属性による表示
JISZ8722:2009
色の測定方法―反射及び透過物体色