JIS K 7013:1997 繊維強化プラスチック管

JIS K 7013:1997 規格概要

この規格 K7013は、流体を搬送するのに使用する繊維強化プラスチック管について規定。

JISK7013 規格全文情報

規格番号
JIS K7013 
規格名称
繊維強化プラスチック管
規格名称英語訳
Fibre reinforced plastic pipes
制定年月日
1997年11月20日
最新改正日
2018年10月22日
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対応国際規格

ISO

ISO/DIS 7370:1996(MOD)
国際規格分類

ICS

23.040.20
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
配管 II(製品) 2021
改訂:履歴
1997-11-20 制定日, 2002-08-20 確認日, 2006-10-20 確認日, 2009-03-20 改正日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS K 7013:1997 PDF [33]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 7013 : 1997

繊維強化プラスチック管

Fibre reinforced plastic pipes

序文 この規格は,ISO/DIS 7370 : 1996 Glass-reinforced thermosetting plastics (GRP)   ipes and fittings−
Specifications fornominal sizes, diameter series, nominal pipe lengths and tolerancesを基に,対応する部分(寸法)
については,対応国際規格を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,対
応国際規格には規定されていない種類,性能,形状・寸法,外観,材料,試験,検査,表示,取扱い上の
注意,試験結果の数値の表し方,繊維強化プラスチック管の設計及び石油製品搬送用繊維強化プラスチッ
ク管の規定を追加している。
1. 適用範囲 この規格は,流体を搬送するのに使用する繊維強化プラスチック管(以下,管という。)に
ついて規定する。
なお,最高使用圧力は,液体の場合は2MPa,気体の場合は1MPaとする。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 7502 マイクロメータ
JIS B 7507 ノギス
JIS K 6900 プラスチック−用語
JIS K 6919 繊維強化プラスチック用液状不飽和ポリエステル樹脂
JIS K 7010 繊維強化プラスチック用語
JIS K 7012 ガラス繊維強化プラスチック製耐食貯槽
JIS K 7052 ガラス繊維強化プラスチックの繊維含有率測定方法
JIS K 7055 ガラス繊維強化プラスチックの曲げ試験方法
JIS K 7060 ガラス繊維強化プラスチックのバーコル硬さ試験方法
JIS K 7070 繊維強化プラスチックの耐薬品性試験方法
JIS K 7074 炭素繊維強化プラスチックの曲げ試験方法
JIS K 7075 炭素繊維強化プラスチックの繊維含有率及び空洞率試験方法
JIS R 3411 ガラスチョップドストランドマット
JIS R 3412 ガラスロービング
JIS R 3415 ガラステープ
JIS R 3416 処理ガラスクロス
JIS R 3417 ガラスロービングクロス
JIS R 6252 研磨紙
JIS Z 8401 数値の丸め方

――――― [JIS K 7013 pdf 1] ―――――

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K 7013 : 1997
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO/DIS 7370 : 1996 Glass-reinforced thermosetting plastics (GRP) ipes and fittings−Specifications
for nominal sizes, diameter series, nominal pipe lengths and tolerances
参考 管は,その材料の積層構成によって,周方向内圧強さや軸方向引張強さなどの機械的特性を大
きく変えることが可能であり,この規格に示す管以外にも各種の特性をもった管を製作するこ
とができる。用途に応じた特別の要求がある場合には,受渡当事者間で検討して決めて差し支
えない。
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 6900,JIS K 7010及びJIS K 7012によるほ
か,次のとおりとする。
(1) 繊維強化プラスチック管 熱硬化性樹脂を繊維状基材で強化した複合材によって作られ,熱硬化性又
は熱可塑性樹脂の耐食層をもつ管状製品。
(2) 直管 軸方向にまっすぐな管(図5.1参照)。
(3) テーパ付直管 管端近くの外面に適正なテーパを付けた直管(図5.2参照)。
(4) ベルマウス管 管端の一つがらっぱ口(ベルマウス)になっている直管(図5.3参照)。
(5) テーパ付ベルマウス管 ベルマウス管のらっぱ口でない方の管端近くの外面に適正なテーパを付けた
直管(図5.4参照)。
(6) 限界値 附属書1の3.2(許容応力)において,許容応力を決める際に用いる基準強さのことで,ここ
では,特に長期使用や環境による強度低下を考慮して定められる強さ。
(7) 周方向内圧強さ 9.8,9.9又は9.10の水圧試験によって試験片を破壊させたとき,その破壊時の内圧
から計算によって求められる管の周方向引張応力(表4.1参照)。
(8) 軸方向引張強さ 9.11(引張試験)によって試験片を破壊させたとき,その最大荷重から計算によっ
て求められる管の軸方向引張応力(表3.2参照)。
(9) 軸方向引張弾性率 9.11(引張試験)によって試験片を破壊させたとき,比例限度内における軸方向
引張応力とこれに対応するひずみの比(表3.3参照)。
(10) 曲げ強さ 9.12(曲げ試験)によって試験片を破壊させたとき,計算によって求められる管の曲げ応
力。
(11) 偏平弾性率 9.13(偏平試験)によって試験片に偏平荷重を負荷し,5%変位点の荷重とこれに対応す
るたわみから,計算によって求める管の偏平に対する弾性率(表3.4参照)。
(12) 表層 内容物に直接接する耐食層で,管に適正な耐食性を付与するための層。
(13) 中間層 表層の外側の耐食層で,管に適正な構造強度を付与するための層。
(14) 耐食層 管に適正な耐食性を付与するための層。
(15) 外層 管に適正な強度を付与するための強化層。
(16) 試験内圧 管の静水圧破壊試験において管に加えられる内圧。
3. 種類
3.1 耐食層厚さ及び試験内圧による種類 管の種類は,耐食層厚さ及び試験内圧によって表3.1のとおり
に区分する。

――――― [JIS K 7013 pdf 2] ―――――

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K 7013 : 1997
表3.1 耐食層厚さ及び試験内圧による管の種類
耐食層厚さ 試験内圧
区分 厚さ 区分 圧力
mm MPa
1類 1.25 1種 3.0
2種 4.0
3種 5.0
4種 6.0
5種 8.0
6種 10.0
7種 15.0
8種 20.0
2類 2.5 1種 3.0
2種 4.0
3種 5.0
4種 6.0
5種 8.0
6種 10.0
7種 15.0
8種 20.0
備考1. 耐食層厚さは,1.25mm及び2.5mmを基準とするが,用途によっては,それ以外の耐食層厚さで
もよい。
2. 石油製品搬送用繊維強化プラスチック管の種類は,附属書2に規定する。
3.2 軸方向引張強さによる区分 管の区分は,軸方向引張強さによって表3.2のとおりに分類する。
表3.2 軸方向引張強さによる管の区分
軸方向引張強さ MPa 50,100,150,200,250,300
3.3 軸方向引張弾性率による区分 管の区分は,軸方向引張弾性率によって表3.3のとおりに分類する。
表3.3 軸方向引張弾性率による管の区分
軸方向引張弾性率 MPa 5 000,10 000,15 000,20 000,25 000,30 000
3.4 偏平弾性率による区分 管の区分は,偏平弾性率によって表3.4のとおりに分類する。
3.4 偏平弾性率による管の区分
偏平弾性率 MPa 5 000,10 000,15 000,20 000,25 000,30 000
参考 管の引張特性は,方向性をもち,また,樹脂,繊維強化材,積層構成,成形方法などによって
性能が相違するため,表3.2,表3.3及び表3.4の区分は,各々独立となり,強さと弾性率間に
相互の関連性はない。
4. 性能
4.1 耐圧 管の性能は,水圧試験による周方向内圧強さによって区分し,表4.1に示す値のとおりとする。
表4.1 周方向内圧強さ
周方向内圧強さ 性能値 適用試験条項
MPa 50,100,150,200,250,300 9.8,9.9又は9.10
4.2 硬さ 管の硬さは,9.5(硬さ)によって管の外面のバーコル硬さを測定し,JIS K 7060に規定する
形式Aで30以上とする。
4.3 熱的性能 管の熱的性能は,使用する樹脂及び繊維強化材の種類と積層方法によって異なる。

――――― [JIS K 7013 pdf 3] ―――――

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K 7013 : 1997
4.4 耐薬品性 管の耐薬品性は,次のとおりとする。
(1) 管の耐薬品性は,主に,附属書1の3.4(管の積層構成)に示す耐食層の材質の選定によって定める。
(2) 管の耐食層に使用する樹脂の耐薬品性は,9.7(耐薬品性試験)によって試験を行ったとき,次の規定
に適合するものとする。
(a) 外観変化 各浸せき期間後の試験における耐食層の外観変化は,JIS K 7012の5.3,表3(外観変化
と等級)に示す等級1又は等級2以下とする。
(b) 曲げ強さ 1年間の浸せき期間後の曲げ強さの保持率が60%以上であり,かつ,180日から1年に
かけて急激な変化がないこと。
(c) バーコル硬さ 各浸せき期間後のバーコル硬さが15以上であること。
備考1. JIS K 7060に規定する形式Aによって測定する。
2. バーコル硬さ15以上とは,管の材料として大多数を占める,不飽和ポリエステル樹脂,ビニ
ルエステル樹脂の硬化度の基準である。したがってこれら以外の樹脂を使用する場合,バー
コル硬さの規定は,受渡当事者間の協定による。
5. 形状・寸法
5.1 形状 管の形状は直管(図5.1),テーパ付直管(図5.2),ベルマウス管(図5.3)及びテーパ付ベル
マウス管(図5.4)の4種類とする。
なお,管断面の強化層の平均外径 (Dm),強化層の平均内径 (dm),強化層の平均半径 (Rm),強化層の中
心径 (dc),厚さ (t) などの関係は,図5.5のとおりとする。
図5.1 直管
図5.2 テーパ付直管

――――― [JIS K 7013 pdf 4] ―――――

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K 7013 : 1997
図5.3 ベルマウス管
図5.4 テーパ付ベルマウス管
図5.5 管の断面図
強化層の平均外径 (Dm) 及び強化層の中心径 (dc) は,それぞれ次の式 (a) 及び式 (b) による。
Dm=d1+2 (t1+tmin) (a)
dc=Dm−tmin=d1+2t1+tmin=2Rm (b)
ここに, t : 管の厚さ
tmin : 強化層の厚さ
t1 : 耐食層の厚さ
dc : 強化層の中心径
5.2 寸法 寸法は,次のとおりとする。
(1) 内径又は外径 管の内径又は外径は,表5.1のとおりとする。

――――― [JIS K 7013 pdf 5] ―――――

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