この規格ページの目次
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K7146 : 2006
6. 器具及び装置
器具及び装置は,次による。
6.1 はかり
0.1 mgの精度をもつもの。
6.2 マグネチックスターラー
ポリテトラフルオロエチレン被覆のかくはん子をもつもの。
6.3 pHメータ
pHで0.1のけたの精度をもち,校正済みのガラス複合電極及び電極スタンドをもつもの。
6.4 ビュレット
JIS R 3505に規定する容量50 mLのもの。
6.5 三角フラスコ
すり合わせガラス栓付きで,JIS R 3503に規定する容量300 mLのもの。
6.6 全量ピペット
JIS R 3505に規定する容量5 mL,20 mL,25 mLのもの。
6.7 ビーカー
JIS R 3503に規定する容量500 mLのもの。
6.8 メスシリンダー
JIS R 3505に規定する容量20 mL,100 mLのもの。
6.9 全量フラスコ
JIS R 3505に規定する容量250 mL,500 mLのもの。
7. 試験手順
7.1 試料は,表1に従って採取する。
表 1 試料の質量
1,2-グリコール含有量 試料の質量
w
mol/kg g
w<0.01 10
0.01≦w<0.05 8
0.05≦w<0.1 4
0.1≦w<0.2 2
0.2≦w 1
7.2 300 mL三角フラスコ(6.5)に試料を0.1 mgのけたまではかりとる。クロロホルム(5.1)25 mLを加え,
透明な溶液になるまで加温しながら振り混ぜ,室温まで冷却する。
7.3 25 mL全量ピペット(6.6)で0.2 mol/Lのオルト過よう素酸溶液(5.6)を加える。共栓すり合わせの部分
を水で湿らし,密栓する。よく振り混ぜた後2時間室温で放置し反応させる。
7.4 冷水100 mLを加え,再び栓をする。マグネチックスターラー(6.2)を用いて30秒間激しくかくはん
する。
7.5 三角フラスコ(6.5)の内壁とガラス製共栓とを少量の水で洗い,5 mL全量ピペット(6.6)を用いて10 %
硫酸(5.7)を加える。
7.6 20 mL全量ピペット(6.6)を用いて20 %よう化カリウム溶液(5.8)を加える。
7.7 マグネチックスターラー(6.2)を用いて30秒間よく混合し,かくはんしながら0.1 mol/Lチオ硫酸ナ
トリウム溶液(5.11)で滴定する。終点近くで薄黄色の溶液になったら,でんぷん溶液(5.12)を約1 mL加える。
7.8 さらに,滴定を続け青色が消えた点を終点とする。
7.9 試料を除いて,同じ試薬,同じ操作で空試験を行う。
8. 結果の表示
試料中の1,2-グリコール含有量は,次の式によって算出する。
(V2 C
V1 )
W
2m0
――――― [JIS K 7146 pdf 6] ―――――
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K7146 : 2006
ここに, W : 試料中の1,2-グリコール含有量 (mol/kg)
m0 : 試料の質量(g)
V1 : 滴定に要したチオ硫酸ナトリウム溶液(5.11)の容量(mL)
V2 : 空試験に要したチオ硫酸ナトリウム溶液(5.11)の容量(mL)
C : チオ硫酸ナトリウム溶液(5.11)の濃度(mol/L)
9. 精度
1,2-グリコール含有量の異なった3種類の市販されているエポキシ樹脂を用いて試験を行い,
この試験結果から精度はJIS Z 8402-2によって求めた。
試験結果から得られた併行精度及び室間再現精度を,次に示す。
試料 1,2-グリコールの含有量(平均値) 併行精度 室間再現精度
(mol/kg) Sr SR
試料A 0.029 0.002 0.003
(液状BPA型エポキシ樹脂)
試料B 0.063 0.002 0.002
(液状BPA型エポキシ樹脂)
試料C 0.24 0.02 0.02
(固形BPA型エポキシ樹脂)
参考 この試験の精度は,日本において2000年1月に8か所の研究機関で実施されたラウンドロビンテス
ト結果から求めた。
10. 結果の報告
報告には,次の事項を記載する。
a) この規格の番号
b) 試料の特定のために必要なもの
c) 試験結果
d) 試験年月日
e) その他必要とする事項
――――― [JIS K 7146 pdf 7] ―――――
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K7146 : 2006
K7
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附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
46 : 2006
ISO 21048:2004 プラスチック−エポキシ樹脂−1,2-グリコール含有量の求め方
JIS K7146 : 2005 エポキシ樹脂中の1,2-グリコール含
有量の求め方
(I)JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V)JISと国際規格との技術的
(IV)JISと国際規格との技術的差
規格番号 異の項目ごとの評価及びその内容差異の理由及び今後の対策
表示箇所 : 本体
表示方法 : 点線の下線
項目番号 内容 項目 内容 項目ごと 技術的差異の内容
番号 の評価
1.適用範囲 エポキシ樹脂中の1,2-グリISO 21048 1 JISと同じ。 IDT − −
コールを求める方法につい
て規定する。
2.引用規格 JIS Z 8402-2 2 ISO 5725-2:1994 IDT − −
JIS K 0557 2 − MOD/追加 JISとして規定されて技術的差異は軽微。
JIS K 8322 いる規格を追加した。
JIS K 8355
JIS K 8625
JIS K 8637
JIS K 8659
JIS K 8891
JIS K 8913
JIS K 8922
JIS K 8951
JIS R 3503
JIS R 3505
JIS Z 8401
――――― [JIS K 7146 pdf 8] ―――――
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K7146 : 2006
(I)JISの制定 (II)国 (III)国際規格の規定 (V)JISと国際規格との技術的
(IV)JISと国際規格との技術的差
際規格番 異の項目ごとの評価及びその内容差異の理由及び今後の対策
号 表示箇所 : 本体
表示方法 : 点線の下線
項目番号 内容 項目番 内容 項目ごと 技術的差異の内容
号 の評価
3.定義 定義 3 用語及び定義 IDT − 誤解をさけるため1,2-グリコール
基の化学式を追記した。
4.原理 (反応1) 4 反応1 MOD/変更 式の変更を行った。 技術的差異はなく,編集上の差異
(反応2) 反応2 IDT だけ。
(反応3) 反応3 IDT ISO見直し時に修正提案する。
5.試薬 5.1 クロロホルム 5.1 JISとほぼ同じ。 MOD/追加 分析に用いる水ほか 技術的差異は軽微。
5.2 メタノール 5.2 JISの試薬があるもの
5.4 酢酸 5.3 については,試薬の規
5.7 硫酸 5.7 定内容をJIS番号で規
5.8 よう化カリウム 5.8 定した。
5.9 炭酸ナトリウム(無水) 5.9
5.11チオ硫酸ナトリウム 5.10
5.12でんぷん(水溶性) 5.11
5.5,5.6 オルト過よう素酸 5.5,5.6 IDT
5.3 ベンジルトリメチルア 5.3 IDT
ンモニウムヒドロキシド
5.10よう素酸カリウム − MOD/追加 ISOでも標定でよう 技術的差異はない。
ISO見直し時に修正提案する。
素酸カリウムを使用。
JISでは規格使用者の
利便を考慮し,追加し
た。
5.11.1調製 5.10.1 酸素を含まない水 MOD/追加 この水の調製方法の ISO見直し時に修正提案する。
記載を追加した。
K7
5.11.3濃度の計算 5.10.3 濃度の計算 MOD/追加 数値の丸め方のJISを技術的差異は軽微。
146
引用。
: 2006
2
――――― [JIS K 7146 pdf 9] ―――――
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K7146 : 2006
K7
2
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(I)JISの制定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V)JISと国際規格との技術的
(IV)JISと国際規格との技術的差
6 : 2
規格番号 異の項目ごとの評価及びその内容差異の理由及び今後の対策
0
表示箇所 : 本体
06
表示方法 : 点線の下線
項目番号 内容 項目 内容 項目ごと 技術的差異の内容
番号 の評価
6.器具及び装置 6.4 ビュレット 6 JISとほぼ同じ。 MOD/追加 JISの器具があるもの技術的差異は軽微。
6.5 三角フラスコ については,器具の規
6.6 全量ピペット 定内容をJIS番号で規
6.7 ビーカー 定した。
6.8 メスシリンダー
6.9 全量フラスコ
6.1 はかり IDT
6.2 マグネチックス IDT
ターラー
6.3 pHメータ IDT
7.試験手順 7 JISと同じ。 IDT
8.結果の表示 8 JISと同じ。 IDT
9.精度 9 JISと同じ。 IDT
10.結果の報告 10 JISとほぼ同じ。 MOD/追加 JISでは,試験場所をISO見直し時に修正提案する。
追加した
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : MOD
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― IDT·················· 技術的差異がない。
― MOD/追加········· 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
― MOD/変更········· 国際規格の規定内容を変更している。
2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― MOD··············· 国際規格を修正している。
JIS K 7146:2006の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 21048:2004(MOD)
JIS K 7146:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.080 : プラスチック > 83.080.10 : 熱硬化性材料
JIS K 7146:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK8322:2020
- クロロホルム(試薬)
- JISK8355:2006
- 酢酸(試薬)
- JISK8355:2021
- 酢酸(試薬)
- JISK8625:2017
- 炭酸ナトリウム(試薬)
- JISK8637:2006
- チオ硫酸ナトリウム五水和物(試薬)
- JISK8659:2014
- でんぷん(溶性)(試薬)
- JISK8891:2006
- メタノール(試薬)
- JISK8913:2006
- よう化カリウム(試薬)
- JISK8922:2008
- よう素酸カリウム(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISR3505:1994
- ガラス製体積計
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8402-2:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第2部:標準測定方法の併行精度及び再現精度を求めるための基本的方法