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JIS K 7229:1995 規格概要
この規格 K7229は、塩素含有樹脂中の塩素含有量を酸素フラスコ燃焼法によって測定する方法について規定。
JISK7229 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K7229
- 規格名称
- 塩素含有樹脂中の塩素の定量方法
- 規格名称英語訳
- Determination of chlorine in chlorine-containing polymers, copolymers and their compounds
- 制定年月日
- 1987年2月1日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 1158:1984(NEQ)
- 国際規格分類
ICS
- 83.080.01
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- プラスチック I(試験) 2021, プラスチック II(材料) 2021
- 改訂:履歴
- 1987-02-01 制定日, 1995-05-01 改正日, 2002-01-20 確認日, 2006-10-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS K 7229:1995 PDF [7]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 7229-1995
塩素含有樹脂中の塩素の定量方法
Detrmination of chlorine in chlorine-containing polymers, copolymers and their compounds
1. 適用範囲 この規格は,塩素含有樹脂(1)中の塩素含有量を酸素フラスコ燃焼法(2)によって測定する方
法について規定する。
注(1) この方法が適用できる塩素含有樹脂としては,ポリ塩化ビニル及びその共重合体,ポリ塩化ビ
ニリデン及びその共重合体,クロロプレン系合成ゴム,エピクロロヒドリンゴム及びその共重
合体,クロロメチル化ポリスチレン及びその共重合体,塩素化ポリオレフィン,塩酸ゴム,塩
素化ゴム,クロロスルフォン化ポリオレフィン,塩素化ポリ塩化ビニル,塩化アリル共重合体
などの単独物,又はこれらと他の樹脂との混合物がある。
(2) フラスコ燃焼法又は酸素フラスコ法ともいう。
備考1. この試験方法は,塩素含有樹脂を酸素フラスコ中で,酸素雰囲気下で燃焼させ,含有塩素を
無機塩素として,水性吸収液に吸収させ塩素イオンに変え,硝酸銀滴定法,電位差滴定法に
よって塩素含有量を定量する。
2. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0113 電位差・電流・電量・カールフィッシャー滴定方法通則
JIS K 1101 酸素
JIS K 6503 にかわ及びゼラチン
JIS K 8001 試薬試験方法通則
JIS K 8150 塩化ナトリウム(試薬)
JIS K 8230 過酸化水素(試薬)
JIS K 8263 寒天(試薬)
JIS K 8541 硝酸(試薬)
JIS K 8545 硝酸アンモニウム(試薬)
JIS K 8550 硝酸銀(試薬)
JIS K 8625 炭酸ナトリウム(試薬)
JIS K 8646 デキストリン水和物(試薬)
JIS K 8723 ニトロベンゼン(試薬)
JIS K 8891 メタノール(試薬)
JIS K 9000 チオシアン酸アンモニウム(試薬)
JIS P 3801 ろ紙(化学分析用)
――――― [JIS K 7229 pdf 1] ―――――
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K 7229-1995
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8802 pH測定方法
3. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 1158 : 1984 Plastics−Vinyl chloride homopolymers and copolymers−Determination of chlorine
4. この規格の中で{}を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
2. 共通事項 化学分析について共通する一般的事項は,JIS K 0050及びJIS K 8001による。
3. 装置 酸素フラスコ燃焼装置は図1に示すように,白金バスケット,点火用白金コイル及び導線が付
いたすり合わせ共栓付きの内容積約500mlのフラスコ又はこれに準じるものを用いる。
図1 酸素フラスコ燃焼装置の一例
4. 器具及び試薬
4.1 器具 器具は,次のとおりとする。
(1) 化学てんびん 感量0.01mgのもの。
(2) ろ紙 JIS P 3801に規定する定量分析用(5種又は6種)のものでハロゲンを含まないもの。
(3) フラスコ,メスシリンダー,ビーカー,ピペット,ビュレット いずれもJIS R 3503に規定する所定
容量のもの。
(4) 電位差滴定装置又はpHメーター JIS K 0113又はJIS Z 8802に規定するもの。
(5) 指示電極 JIS K 0113に規定する銀電極。
(6) 参照電極 JIS K 0113に規定する銀−塩化銀又はカロメル電極。
(7) 塩橋 JIS K 0113に規定する調整方法による。
――――― [JIS K 7229 pdf 2] ―――――
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K 7229-1995
(8) マグネチックスターラー及びかくはん子 回転による発熱で液温に変化を与えないもの。
4.2 試薬 試薬は,次のとおりとする。
(1) 水 ハロゲン,硫黄化合物を含まない蒸留水又はイオン交換水。
(2) 過酸化水素 JIS K 8230に規定する特級品。
(3) 酸素 JIS K 1101に規定するもの。
(4) メチルアルコール JIS K 8891に規定する特級品。
(5) 塩素イオン標準液 JIS K 8150に規定する塩化ナトリウムを,あらかじめ500650℃で4050分間
加熱脱水し,硫酸デシケーター中で放冷した後,1.65gを正しく量り採り,水に溶かして全量フラスコ
mlに入れ,水で標線まで薄める。この溶液1mlは,塩素イオン (Cl−) 1.0mgを含む。
4.2.1 電位差滴定法だけに用いる試薬
(1) 硝酸アンモニウム JIS K 8545に規定する特級品。
(2) 寒天 JIS K 8263に規定する1級品。
(3) ゼラチン JIS K 6503に規定する1種のもの。
(4) 0.028 2mol/l [{0.028 2 N}] 硝酸銀溶液 JIS K 8550に規定する特級品4.79gを正しく量り採り,約500ml
の水に溶かして全量フラスコ1lに入れ,水で標線まで薄める。
この溶液の標定は,次の方法による。塩素イオン標準液10mlを正しくビーカー100mlに採り,メチ
ルアルコール30mlを加えて,かくはん子でかき混ぜながらJIS K 8541の硝酸約0.2mol/l [{0.2N}] を数
滴加え,指示電極を入れる。一方,参照電極を別に作った30%硝酸アンモニウム水溶液中に入れ,両
者を塩橋で連絡し,電位差滴定装置又はmVスケールに調整したpHメーターに接続して,0.028 2mol/l
[{0.0282N}] 硝酸銀水溶液で滴定する。得られた滴定曲線の変曲点(3)を終点とする。
別に塩素イオン標準液の代わりに水10mlを採り,前記と同様に操作して空試験時の値を求める。
次の式(1)によって0.028 2mol/l [{0.028 2N}] 硝酸銀溶液の力価を求める。
=10 (1)
F
a−b
ここに, F : 0.028 2mol/l [{0.028 2N}] 硝酸銀溶液の力価
a : 塩素イオン標準液の滴定に要した0.028 2mol/l [{0.028 2N}] 硝酸
銀溶液の量 (ml)
b : 空試験の滴定に要した0.028 2mol/l [{0.028 2N}] 硝酸銀水溶液の
量 (ml)
注(3) 変曲点の求め方は,JIS K 0113の4.5.1(1)(作図法)による。
4.2.2 硝酸銀滴定法だけに用いる試薬
(1) 指示薬としてフルオレセインナトリウム(ウラニン)を用いるもの
(a) 炭酸ナトリウム溶液 JIS K 8625に規定する特級品 (5w/v%) 溶液。
(b) フルオレセインナトリウム(ウラニン)溶液 JIS K 8001の4.3(指示薬)(2)に規定するもの。
(c) デキストリン溶液 JIS K 8646に規定する特級品2gを水に溶かし,100mlとする。この溶液は使用
時に調製しなければならない。
(d) 0.028 2mol/l [{0.028 2N}] 硝酸銀溶液 4.2.1(4)と同じ。この溶液の標定は,次の方法による。
塩素イオン標準液10mlをビーカーに採り,メチルアルコール30mlを加えた後,これにデキスト
リン溶液 (2w/v%) 2.5mlとフルオレセインナトリウム溶液 (0.2w/v%) 12滴(4)を加え,静かにかき混
ぜながら,硝酸銀溶液で滴定する。黄緑の蛍光が消失してわずかに赤みを呈したときを終点とする。
別に水10mlを採り,同様に操作して空試験時の値を求める。次の式(2)によって,0.028 2mol/l [{0.028
――――― [JIS K 7229 pdf 3] ―――――
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2N}] 硝酸銀溶液の力価を求める。
=10 (2)
F
a−b
ここに, F : 0.028 2mol/l [{0.028 2N}] 硝酸銀溶液の力価
a : 塩素イオン標準液の滴定に要した0.028 2mol/l [{0.028 2N}] 硝酸
銀溶液の量 (ml)
b : 空試験の滴定に要した0.028 2mol/l [{0.028 2N}] 硝酸銀溶液の量
(ml)
注(4) 塩素イオンの含有量によって,デキストリン及びフルオレセインナトリウム溶液の添加量を加
減し,終点の変色を見やすくする。
備考 この方法において,ハロゲンイオン,シアンイオンなどは塩素イオンの分析を妨害する。亜硫
酸イオン,チオ硫酸イオン,硫黄イオン,亜硝酸イオンも分析を妨害するが,あらかじめ酸化
しておけば妨害しない。
定量範囲はCl−0.5mg以上である。
(2) チオシアン酸アンモニウムを用いるもの
(a) 硝酸 JIS K 8541に規定する特級品の10%溶液。
(b) ニトロベンゼン JIS K 8723に規定する特級品。
(c) 硫酸アンモニウム鉄 (III) (鉄みょうばん)溶液 JIS K 8001の4.3(指示薬)(2)に規定するもの。
(d) 0.028 2mol/l [{0.028 2N}] チオシアン酸アンモニウム溶液 JIS K 9000に規定する特級品2.2gを正し
く量り採り,約500mlの水に溶かして全量フラスコ1lに入れ,水で標線まで薄める。この溶液の標
定は,次の方法による。
0.028 2mol/l [{0.028 2N}] 硝酸銀溶液20mlにメチルアルコール20ml,指示薬として硫酸アンモニウ
ム鉄 (III) (鉄みょうばん)溶液2ml,更に硝酸2ml及びニトロベンゼン5mlを加え,よく振り混
ぜながら,チオシアン酸アンモニウム溶液で滴定する。溶液の色の微赤が消えなくなったときを終
点とする。別に硝酸銀溶液の代わりに水20mlを用い,同様に操作して空試験時の値を求める。次
の式(3)によって,チオシアン酸アンモニウム溶液の力価を求める。
=20
f F (3)
a−b
ここに, f : 0.028 2mol/l [{0.028 2N}] チオシアン酸アンモニウム溶液の力価
a : 硝酸銀溶液の滴定に要した0.028 2mol/l [{0.028 2N}] チオシアン
酸アンモニウム溶液の量(ml)
b : 空試験の滴定に要した0.028 2mol/l [{0.028 2N}] チオシアン酸ア
ンモニウム溶液の量(ml)
F : 0.028 2mol/l [{0.028 2N}] 硝酸銀溶液の力価
備考 この方法において,他のハロゲンイオンは塩素イオンの分析を妨害する。
また,亜硫酸イオン,チオ硫酸イオン,硫黄イオン,亜硝酸イオンも分析を妨害するが,あ
らかじめ酸化しておけば妨害しない。
5. 試料
5.1 試料の形状 試料は,粉末状又はフィルム状のものとする(5)。
注(5) 試料の燃焼を容易にするために,ペレットや大きな塊などは,砕いて粉末状とする。
――――― [JIS K 7229 pdf 4] ―――――
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K 7229-1995
また,成形品から試料を採取するときは,ブロック状に採取して,粉末にするか又は薄く削
り,試料とする。
5.2 試料の採取方法及び量 試料は,品質が同一とみなすことができるロットから,ロット全体の品質
を代表するようにランダムにサンプリングする。試料の量は,少なくとも3回の試験に必要な量とする。
6. 操作
6.1 燃焼 あらかじめ,105℃で1時間又は減圧1.332.67kPa [{1020mmHg}] 下に50℃で15時間以上
乾燥した試料の1020mgを0.05mgまで正しく量り採り,図2(1)に示すように折り目を付けたろ紙(直径
3040mmの大きさのもの)に入れ,図2(2)(4)のようにろ紙に包み込んだ後,図2(5)のようにろ紙に注
意しながら切れ目を入れ,図2(6)のように切れ端を折り曲げる。次に,この試料を図1の白金バスケット
に入れ,ろ紙の切れ端を白金コイル内に挿入する。
図2 ろ紙の折り方
酸素フラスコに30%過酸化水素水0.5ml及び水510mlを入れ,軽く振って,酸素フラスコ内壁をぬら
した後,図1の共栓を挿入し,更に,酸素導入管と図1の酸素導入口が一致するように調節しながら共栓
を封じる。図1のメスシリンダー下部のコックを開き,酸素導入管から5分間酸素を送って,酸素フラス
コ内の空気を酸素に置換する。
その後コックを閉じ,更に共栓を回して,酸素フラスコを閉じた(酸素導入管と酸素導入口とがずれる)
後,共栓が飛ばないように手で押さえ,白金導線を点火用電源に接続して,コイルを加熱し,ろ紙に点火,
試料を燃焼する。
試料の燃焼が終了した後,振とうしながら白煙が消失するまで,流水中で20分間冷却する。上部のメス
シリンダーにメチルアルコール20mlを入れ,コックを開き,酸素フラスコ内部にメチルアルコールを噴
入させ,白金バスケット及び酸素フラスコ内壁を洗浄する。
メチルアルコールを噴入,洗浄した後,直ちにコックを閉じ,酸素フラスコ内の曇りが消えるまで12
分間放置し,再びメスシリンダーからメチルアルコール10mlを酸素フラスコ内に注ぎ,十分に洗浄する。
共栓を取り外し,次の定量操作の試料とする。
別に,ろ紙だけを用いて,前記同様に操作し,空試験の試料とする。
6.2 塩素イオンの定量 塩素イオンの定量は,次に示す方法のうち,いずれか一つの方法によって行う。
6.2.1 電位差滴定法 酸素フラスコ内の試料溶液を100mlのビーカーにあけ,更に5mlの水で,酸素フ
ラスコ壁,白金バスケット,コイルなどを洗浄し,ビーカーの試料溶液に合わせる。この操作を2回行っ
た後,かくはん子を入れ,かき混ぜながら硝酸0.2mol/l [{0.2N}] 数滴を加え,指示電極を入れる。
一方,参照電極を別に作った30%硝酸アンモニウム溶液中に入れ,両者を塩橋で連絡し,電位差滴定装
置又はmVスケールに調整したpHメーターに接続して,0.028 2mol/l [{0.028 2N}] 硝酸銀溶液で滴定し,得
――――― [JIS K 7229 pdf 5] ―――――
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JIS K 7229:1995の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 1158:1984(NEQ)
JIS K 7229:1995の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.080 : プラスチック > 83.080.01 : プラスチック一般
JIS K 7229:1995の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0113:2005
- 電位差・電流・電量・カールフィッシャー滴定方法通則
- JISK1101:2017
- 酸素
- JISK6503:2001
- にかわ及びゼラチン
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISK8150:2006
- 塩化ナトリウム(試薬)
- JISK8230:2016
- 過酸化水素(試薬)
- JISK8263:2020
- 寒天(試薬)
- JISK8541:2015
- 硝酸(試薬)
- JISK8541:2021
- 硝酸(試薬)
- JISK8545:2007
- 硝酸アンモニウム(試薬)
- JISK8550:2006
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8550:2021
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8625:2017
- 炭酸ナトリウム(試薬)
- JISK8646:2015
- デキストリン水和物(試薬)
- JISK8723:2019
- ニトロベンゼン(試薬)
- JISK8891:2006
- メタノール(試薬)
- JISK9001:2008
- チオシアン酸カリウム(試薬)
- JISP3801:1995
- ろ紙(化学分析用)
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8802:2011
- pH測定方法