JIS K 8308:2011 クレゾールレッド(試薬)

JIS K 8308:2011 規格概要

この規格 K8308は、試薬として用いるクレゾールレッドについて規定。

JISK8308 規格全文情報

規格番号
JIS K8308 
規格名称
クレゾールレッド(試薬)
規格名称英語訳
Cresol red (Reagent)
制定年月日
1953年8月21日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

71.040.30
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
試薬 I 2020, 試薬 II 2020
改訂:履歴
1953-08-21 制定日, 1956-08-21 確認日, 1957-03-29 改正日, 1960-03-15 確認日, 1961-03-01 改正日, 1964-03-01 確認日, 1967-03-01 確認日, 1970-03-01 確認日, 1972-07-01 改正日, 1975-08-01 確認日, 1978-08-01 確認日, 1984-02-01 確認日, 1989-06-01 確認日, 1992-08-01 改正日, 2002-09-20 確認日, 2006-11-20 確認日, 2011-03-22 改正日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS K 8308:2011 PDF [10]
                                                                                   K 8308 : 2011

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 種類・・・・[2]
  •  4 性質・・・・[2]
  •  4.1 性状・・・・[2]
  •  4.2 定性方法・・・・[2]
  •  5 品質・・・・[3]
  •  6 試験方法・・・・[3]
  •  6.1 一般事項・・・・[3]
  •  6.2 エタノール溶状・・・・[3]
  •  6.3 水酸化ナトリウム溶液溶状・・・・[4]
  •  6.4 吸光度(5 mg/l,pH 9.2)・・・・[6]
  •  6.5 乾燥減量(105 ℃)・・・・[6]
  •  6.6 強熱残分(硫酸塩)・・・・[7]
  •  6.7 変色範囲(pH)・・・・[7]
  •  7 容器・・・・[8]
  •  8 表示・・・・[8]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 8308 pdf 1] ―――――

K 8308 : 2011

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本試薬
協会(JRA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきと
の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。これに
よって,JIS K 8308:1992は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,平成23年12月21日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJIS
マーク表示認証において,JIS K 8308:1992によることができる。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS K 8308 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                                JIS
K 8308 : 2011

クレゾールレッド(試薬)

                                  Cresol red(Reagent)
C21H18O5S FW : 382.43
OH
H3C
OH
O CH3
SO2

序文

  この規格は,1953年に制定され,その後5回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は1992年に
行われたが,その後の試験・研究開発などの技術進歩に対応するために改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

1 適用範囲

  この規格は,試薬として用いるクレゾールレッド1) について規定する。
注1) 化学名 : 3,3-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)-3H-2,1-ベンゾオキサチオール-1,1-ジオキシド
慣用名 : o-クレゾールスルホンフタレイン

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0067 化学製品の減量及び残分試験方法
JIS K 0115 吸光光度分析通則
JIS K 0117 赤外分光分析方法通則
JIS K 1107 窒素
JIS K 8001 試薬試験方法通則
JIS K 8005 容量分析用標準物質
JIS K 8101 エタノール(99.5)(試薬)
JIS K 8102 エタノール(95)(試薬)
JIS K 8121 塩化カリウム(試薬)
JIS K 8150 塩化ナトリウム(試薬)

――――― [JIS K 8308 pdf 3] ―――――

2
K 8308 : 2011
JIS K 8541 硝酸(試薬)
JIS K 8550 硝酸銀(試薬)
JIS K 8574 水酸化カリウム(試薬)
JIS K 8576 水酸化ナトリウム(試薬)
JIS K 8603 ソーダ石灰(試薬)
JIS K 8842 ブロモチモールブルー(試薬)
JIS K 8863 ほう酸(試薬)
JIS K 8951 硫酸(試薬)
JIS K 9007 りん酸二水素カリウム(試薬)
JIS Z 8802 pH測定方法

3 種類

  種類は,特級とする。

4 性質

4.1 性状

  クレゾールレッドは,赤から緑褐色の結晶性粉末又は粉末で,すりつぶしたときには赤褐色である。エ
タノールにやや溶けにくく,水に溶けにくい。水酸化ナトリウム溶液に溶ける。

4.2 定性方法

  試料の赤外吸収スペクトルをJIS K 0117によって測定すると,波数1 613 cm−1,1 583 cm−1,1 122 cm−1,
1 018 cm−1,833 cm−1,767 cm−1及び611 cm−1付近に主な吸収ピークを認める。この場合,試料の調製は
JIS K 0117の5.3(粉体)のa)(錠剤法)による。錠剤の調製に臭化カリウムを用いたときの赤外吸収ス
ペクトルの例を図1に示す。
図1−赤外吸収スペクトルの例

――――― [JIS K 8308 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
K 8308 : 2011

5 品質

  品質は,箇条6によって試験したとき,表1に適合しなければならない。
表1−品質
項目 規格値 試験方法
エタノール溶状 試験適合 6.2
水酸化ナトリウム溶液溶状 試験適合 6.3
吸光度(5 mg/l,pH 9.2) 0.63以上 6.4
乾燥減量(105 ℃) 質量分率 % 1.0以下 6.5
強熱残分(硫酸塩) 質量分率 % 0.5以下 6.6
変色範囲(pH) (黄色)7.28.8(赤) 6.7

6 試験方法

6.1 一般事項

  試験方法の一般的な事項は,JIS K 0050及びJIS K 8001による。

6.2 エタノール溶状

  エタノール溶状の試験方法は,次による。
a) 試験用溶液類 試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) エタノール(体積分率50 %) JIS K 8101に規定するエタノール(99.5)の体積1と水の体積1と
を混合する。
2) 硝酸(1+2) JIS K 8541に規定する硝酸(質量分率6061 %)の体積1と水の体積2とを混合す
る。
3) 硝酸銀溶液(20 g/l) JIS K 8550に規定する硝酸銀2 gを水に溶かして100 mlにする。褐色ガラス
製瓶に保存する。
4) 塩化物標準液
4.1) 塩化物標準液(Cl : 1 mg/ml) 次のいずれかのものを用いる。
4.1.1) 計量標準供給制度[JCSS 2)]に基づく標準液で,酸濃度,安定剤の有無などが使用目的に一致し
た場合に用い,必要な場合は,適切な方法で希釈して使用する。
4.1.2) CSS以外の認証標準液で酸濃度,安定剤の有無などが使用目的に一致した場合に用い,必要な
場合は,適切な方法で希釈して使用する。ただし,JCSS以外の認証標準液がない場合は,市販
の標準液を用いる。
4.1.3) IS K 8150に規定する塩化ナトリウム1.65 gを全量フラスコ1 000 mlにとり,水を加えて溶かし,
水を標線まで加えて混合する。
注2) CSSは,Japan Calibration Service Systemの略称である。
4.2) 塩化物標準液(Cl : 0.01 mg/ml) 塩化物標準液(Cl : 1 mg/ml)10 mlを全量フラスコ1 000 mlに
正確にはかりとり,水を標線まで加えて混合する。
b) 濁りの程度の適合限度標準 濁りの程度の適合限度標準(“澄明”)は,次による。
塩化物標準液(Cl : 0.01 mg/ml)0.2 mlを共通すり合わせ平底試験管にとり,水10 ml,硝酸(1+2)
1 ml及び硝酸銀溶液(20 g/l)1 mlを加え,水を加えて20 mlとし,振り混ぜてから15分間放置する。
c) 器具 主な器具は,次のとおりとする。
共通すり合わせ平底試験管 例として,容量50 ml,直径約23 mmで目盛のあるもの。

――――― [JIS K 8308 pdf 5] ―――――

次のページ PDF 6

JIS K 8308:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 8308:2011の関連規格と引用規格一覧