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e) 研磨紙 JIS R 6252に規定するAのP240。
f) シリカゲル乾燥剤 JIS Z 0701に規定するもの。
g) 粘着テープ 6.2.5 a)の操作において,粘着剤のがれを来さず,かつ,試験体をつり具に保持するこ
とができるもの。
h) ステンレス鋼片 JIS K 2246の6.34.2 d) (ステンレス鋼片)に規定するもの。
6.2.3 装置及び器具
装置及び器具は,次のものを用いる。
a) つり具 JIS K 2246の6.3.3 a) 3) (つり具)に規定するもの。
b) 湿潤試験装置 JIS K 2246の6.34.2 b) (湿潤試験装置)に規定するもの。
6.2.4 金属試験片及び試験体
金属試験片及び試験体は,次による。
なお,準備する金属試験片は,試料一つにつき3枚とする。また,金属試験片の調整における清浄を確
認するための金属試験片1枚を準備する。これらを合わせて一連の金属試験片とし,金属試験片の調整及
び試験体の作製に用いる。
注記 試料がn種類ある場合は,合計(3n+1)枚の金属試験片を準備することになる。
a) 金属試験片 金属試験片は,次のとおり作製し,調整する。
1) 金属試験片の作製 JIS K 2246の6.3.1(試験片)に規定するものを用いる。ただし,つり孔はなく
てもよい。
2) 金属試験片の調整 金属試験片の調整は,次のとおり行う。
2.1) 研磨 金属試験片の片面を,研磨布又は研磨紙で,短辺に平行な方向に面全体に一様な研磨筋を
付け,次いで長辺に平行な方向に向きを変えて前の研磨筋が消えるまで同様に研磨する。
2.2) 清浄 2-プロパノールに浸し,加熱して沸騰状態にしたところで加熱を止め1分間以上保持する。
ピンセットで金属試験片を取り出し,直ちに2-プロパノールでぬらしたきれいな紙又はのり(糊)
抜き洗浄した布で,研磨面の汚れを拭き取り,汚れが付着しなくなるまで拭取りを繰り返す。ピ
ンセットでの金属試験片の取扱いが困難な場合は,きれいな手袋をしてやけどに注意しながら研
磨面の汚れを拭き取る。アセトンを注いで研磨面に付着した紙又は布の毛羽を洗い流した後,熱
風乾燥又は温風乾燥する。
清浄を確認するために一連の金属試験片の中から1枚を選び出し,研磨面全体に精製水を掛け
流し,これを水平から約15度傾けて,はっ水がないことを確認する。はっ水を認めた場合は,同
時に調整した全ての金属試験片に対し,研磨から再度調整をやり直す。
なお,調整に用いる研磨布又は研磨紙について,金属試験片を研磨して直ちに精製水を研磨面
全体に掛け流し,これを水平から約15度傾けて,はっ水がないことをあらかじめ確認している場
合は,研磨を行った後,上記規定の清浄を行わずに,アセトンに浸し,研磨面の汚れをきれいな
紙又はのり(糊)抜き洗浄した布で拭き取り,それに汚れが付着しなくなるまで拭取りを繰り返
し,次いでアセトンを注いで研磨面に付着した紙又は布の毛羽を洗い流した後,熱風乾燥又は温
風乾燥することで代用してもよい。
2.3) 保存 直ちに操作を行わない場合は,シリカゲル乾燥剤を入れたデシケーター内に,金属試験片
を保存する。ただし,8時間以上経過した金属試験片は,再び研磨,清浄しなければならない。
b) 試験体 試験体は,試料のヒートシールが困難な場合を除いて次のとおり作製する。試料のヒートシ
ールが困難な場合は,附属書Aによって試験体を作製する。
――――― [JIS Z 1542 pdf 6] ―――――
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なお,金属試験片及び試料を取り扱うときは,きれいな手袋,紙,のり(糊)抜きした布,ピンセ
ットなどを用い,金属試験片及び金属試験片と接する試料の面に指紋,その他の汚れが付かないよう
にする。また,金属試験片の調整において清浄を確認するために精製水を掛け流した金属試験片につ
いては,試験体の作製を行わない。
1) 90 mm×100 mmの試料2枚を重ね,つりしろ部をつくるため一つの長辺の端から10 mm離れた位
置でヒートシールをする[図1 a)参照]。ただし,試料の防せい面が片面の場合は,防せい面を内側
にする。
2) 図1 b)のとおり2枚の試料の間に金属試験片を挟み,金属試験片の4辺の端から5 mm以下の位置
になるように残りの3辺に対しヒートシールをし,密封する。
3) 1)のつりしろ部の表裏全面に20 mm×100 mmの粘着テープを山折りにして貼り付けた後,図1 c)
のとおりつりしろ部の角の2辺からそれぞれ5 mmの位置につり孔を二つあける。
なお,試験体をつり下げたとき,金属試験片が包装内で移動してもよい。
注記 密封が保たれれば,図1のとおり必ずしもフィルムの端までヒートシールをしなくてもよい。
6.2.5 操作
操作は,次による。
a) 試料一つにつき試験体を三つ準備し,試験体をつり具を用いて湿潤試験装置内の試験片架台に金属試
験片の研磨面が回転方向に向くようにつり下げ,JIS K 2246の6.34.3(試験条件)の試験条件で720
時間保持する。
なお,湿潤試験装置内の試験片架台に試験体がつり下げられていない切り溝には,ステンレス鋼片
をつり具を用いてつり下げる。
b) )の操作終了後,試験体から金属試験片を取り出し,一つの試料ごとに得られた金属試験片3枚に対
し6.2.6によってさび発生度を評価し,6.2.7によって判定する。
――――― [JIS Z 1542 pdf 7] ―――――
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単位 mm
1 試料
2 金属試験片
3 粘着テープ
a)
b)
c)
図1−包装防せい性試験の試験体の作製手順
――――― [JIS Z 1542 pdf 8] ―――――
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Z 1542 : 2015
6.2.6 評価
評価は,次による。
a) 測定面 さび発生度の測定面は,金属試験片の研磨面60 mm×80 mmとする。
b) 測定板 測定板は,次による。
1) 材質 無色透明のもの。
2) 寸法 60 mm×80 mmの平板。
3) 碁盤目 測定板に,幅約0.5 mmの刻み線で,1辺が5 mmの正方形の碁盤目192個を刻んだもの。
c) さび発生の数え方 金属試験片の測定面に測定板を重ね合わせ,肉眼で1点以上のさびが発生してい
る碁盤目の数を数える。
なお,刻み線又は交差点に発生したさびが,隣接する碁盤目にもはみ出している場合は,はみ出し
ている各碁盤目とも,さびが発生したものとする。また,刻み線又は交差点からはみ出していない場
合は,隣接する碁盤目にさび発生のないものがあれば,そのうちの一つをさびが発生したものとする。
d) さび発生度 さび発生度は,c)によって数えたさびが発生している碁盤目の数を用いて,次の式によ
って算出する。ただし,小数点以下は,四捨五入する。
E 192 100
ここに, E : さび発生度(%)
X : 評価面にさびが発生している碁盤目の数(個)
6.2.7 判定
金属試験片3枚のさび発生度の平均値が10 %以下であり,かつ,さび発生度が20 %を超える金属試験
片を認めない場合は,包装防せい性があると判定する。ただし,金属試験片3枚のさび発生度の平均値が
10 %以下であり,かつ,さび発生度が20 %を超える金属試験片を認めたときは,当該試料についてだけ,
改めて金属試験片を全て調整し,これらを用いて改めて試験体を全て準備して6.2.5の操作をもう一度最
初から繰り返し,当該試料に対して得られる3枚のさび発生度の平均値が10 %以下であり,かつ,さび発
生度が20 %を超える金属試験片を認めない場合は,包装さび止め性があると判定する。
6.3 気化性防せい性試験方法
6.3.1 試験の概要
広口共栓瓶に,気化形の試料の場合は,湿度調整用のグリセリン溶液(質量分率70 %)と試料を入れた
トールビーカーとを入れ,気化強化形の試料の場合は,湿度調整用のグリセリン溶液(質量分率30 %)を
入れる。次に試料を取り付けた金属試験片保持ゴム栓で栓をして,恒温槽に入れる。20時間後に金属試験
片を結露させ,規定時間後の研磨面のさび発生状態から,気化性防せい性の有無を判定する。
6.3.2 試薬及び材料
試薬及び材料は,次のものを用いる。
a) 精製水 電気伝導度3.0 μS/cm以下のイオン交換水又は蒸留水。
b) 2-プロパノール JIS K 8839に規定するもの。
c) アセトン JIS K 8034に規定するもの。
d) グリセリン溶液(質量分率70 %) JIS K 8295に規定するものと精製水とを用いて調製したもの。
e) グリセリン溶液(質量分率30 %) JIS K 8295に規定するものと精製水とを用いて調製したもの。
f) エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム溶液(質量分率1 %) JIS K 8107に規定するものと精
製水とを用いて調製したもの。
――――― [JIS Z 1542 pdf 9] ―――――
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g) 一般鋼材 JIS G 3108に規定するSGD 3。
h) 研磨布 JIS R 6251に規定するA又はCのP400で,目詰まり防止加工を施したもの。
i) 研磨紙 JIS R 6252に規定するA又はCのP400で,目詰まり防止加工を施したもの。
j) シリカゲル乾燥剤 JIS Z 0701に規定するもの。
k) セロハン粘着テープ JIS Z 1522に規定するもの。
6.3.3 装置及び器具
装置及び器具は,次のものを用いる。
a) 恒温槽 24 ℃±2 ℃及び/又は40 ℃±2 ℃に調節できるもの。
b) 広口共栓瓶 JIS R 3503に規定する呼び容量1 000 mLの広口共栓瓶。
c) トールビーカー JIS R 3503に規定する呼び容量50 mLのトールビーカー。
d) 広口共栓瓶用ゴム栓 シリコーンゴム製で,広口共栓瓶の口に栓をすることができるもの。ただし,
広口共栓瓶用ゴム栓の底から,広口共栓瓶の内底までの距離が155 mm以上となるもの。
注記 ゴム栓の型番号は,製造会社によって異なるが,一般的に,#19#23が適している。
e) アルミニウム管 JIS H 4080に規定するもので,外径16 mm,肉厚1.6 mm,長さ114 mmのもの。
f) ゴム管 外径20 mm,肉厚2.5 mmのシリコーンゴム製のもの。
g) ゴム栓 #11のシリコーンゴム製のもの。
h) 拡大鏡 倍率10倍のもの。
i) カメラ デジタルカメラ又はフィルムカメラ。
6.3.4 金属試験片及び金属試験片保持ゴム栓
金属試験片及び金属試験片保持ゴム栓は,次による。
なお,準備する金属試験片は,試料一つにつき3個とする。また,試料を入れないで操作する空試験用
の金属試験片3個と金属試験片の調整における清浄を確認するための金属試験片1個とを準備する。これ
らを合わせて一連の金属試験片とし,金属試験片の調整及び金属試験片保持ゴム栓の組立に用いる。
注記 試料がn種類ある場合は,合計(3n+4)個の金属試験片を準備することになる。
a) 金属試験片 金属試験片は,次のとおり作製し,調整する。
1) 金属試験片の作製 金属試験片は,直径16 mm,長さ13 mmの一般鋼材の一端に,図2 c)のとおり
直径及び深さが9.5 mmの穴をあけたものとする。
2) 金属試験片の調整 金属試験片の調整は,次のとおり行う。
2.1) 研磨 穴をあけた反対の端を,研磨布又は研磨紙で,面全体に直線状に一様な研磨筋を付け,次
いで約90度向きを変えて前の研磨筋が消えるまで同様に研磨する。
2.2) 清浄 2-プロパノールに浸し,加熱して沸騰状態にしたところで加熱を止め1分間以上保持する。
ピンセットで金属試験片を取り出し,直ちに2-プロパノールでぬらしたきれいな紙又はのり(糊)
抜き洗浄した布で,研磨面の汚れを拭き取り,汚れが付着しなくなるまで拭取りを繰り返す。ア
セトンを注いで研磨面に付着した紙又は布の毛羽を洗い流した後,熱風乾燥又は温風乾燥する。
清浄を確認するために一連の金属試験片の中から1個を選び出し,研磨面全体に精製水を掛け
流し,これを水平から約45度傾けて,はっ水がないことを確認する。はっ水を認めた場合は,同
時に調整した全ての金属試験片に対し,研磨から再度調整をやり直す。
2.3) 保存 直ちに操作を行わない場合は,シリカゲル乾燥剤を入れたデシケーター内に,金属試験片
を保存する。ただし,8時間以上経過した金属試験片は,再び研磨,清浄しなければならない。
2.4) 再使用 金属試験片を再使用するとき,金属試験片の研磨面と穴の底部との距離が3.0 mm以下に
――――― [JIS Z 1542 pdf 10] ―――――
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JIS Z 1542:2015の国際規格 ICS 分類一覧
JIS Z 1542:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG3108:2004
- みがき棒鋼用一般鋼材
- JISG3108:2021
- みがき棒鋼用一般鋼材
- JISG3123:2004
- みがき棒鋼
- JISH3100:2018
- 銅及び銅合金の板及び条
- JISH4080:2015
- アルミニウム及びアルミニウム合金継目無管
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK2246:2018
- 防せい(錆)油
- JISK7100:1999
- プラスチック―状態調節及び試験のための標準雰囲気
- JISK7127:1999
- プラスチック―引張特性の試験方法―第3部:フィルム及びシートの試験条件
- JISK8034:2006
- アセトン(試薬)
- JISK8107:2017
- エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物(試薬)
- JISK8295:2020
- グリセリン(試薬)
- JISK8839:2007
- 2-プロパノール(試薬)
- JISK8891:2006
- メタノール(試薬)
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISR6251:2006
- 研磨布
- JISR6252:2006
- 研磨紙
- JISR6253:2006
- 耐水研磨紙
- JISZ0103:1996
- 防せい防食用語
- JISZ0108:2012
- 包装―用語
- JISZ0701:1977
- 包装用シリカゲル乾燥剤
- JISZ1522:2009
- セロハン粘着テープ
- JISZ1524:2009
- 包装用布粘着テープ
- JISZ1702:1994
- 包装用ポリエチレンフィルム