JIS Z 1542:2015 鉄鋼用防せい(錆)フィルム | ページ 3

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なったものは,試験に供してはならない。
b) 金属試験片保持ゴム栓 金属試験片保持ゴム栓は,図2の15の部分をいい,次のとおり組み立てる。
なお,金属試験片を取り扱うときは,きれいな手袋,紙,のり(糊)抜きした布などを用い,金属
試験片に指紋,その他の汚れが付かないようにする。また,金属試験片の調整において清浄を確認す
るために精製水を掛け流した金属試験片については,金属試験片保持ゴム栓の組立を行わない。
1) 広口共栓瓶用ゴム栓の中央部に直径16 mmの孔をあける。
2) 1)であけた広口共栓瓶用ゴム栓の孔に両端が同じ長さだけ出るようにアルミニウム管を通す。広口
共栓瓶用ゴム栓の底側に突き出したアルミニウム管には,断熱のために図2のa)又はb)の4のとお
りゴム管を装着した後,アルミニウム管の先端に中央部に直径13 mmの孔2)をあけたゴム栓をさか
さまにして上底側9.5 mmを残して装着する。
注2) 挿入するアルミニウム管の外径16 mm,金属試験片の外径16 mmに対し,ゴム栓の孔を直
径13 mmとするのは,ゴム栓との密着を良くするためである。
3) 逆方向に突き出したアルミニウム管には,別のゴム栓を底側から広口共栓瓶用ゴム栓に接するまで
装着する。
4) 2)で装着したゴム栓の上底側から,金属試験片を,穴をあけた方を向けてアルミニウム管に接する
まで挿入する[図2 c)参照]。
6.3.5 操作
操作は,次による。
a) 広口共栓瓶の底部に,気化形の試料の場合は,相対湿度を60 %65 %に調節するため,グリセリン溶
液(質量分率70 %)10 mLを入れ,気化強化形の試料の場合は,相対湿度を90 %95 %に調節する
ため,グリセリン溶液(質量分率30 %)10 mLを入れる。
b) 気化形の試料の場合は,防せい面が片面,両面にかかわらず,片面225 cm2の試料を幅10 mm20 mm,
長さ70 mm90 mmの短冊状に裁断してトールビーカーに入れ,このトールビーカーを広口共栓瓶の
底部に設置する[図2 a)参照]。
なお,この操作は気化強化形の試料の場合は行わない。

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単位 mm
1 アルミニウム管
2 ゴム栓
3 広口共栓瓶用ゴム栓
4 ゴム管
5 金属試験片
6 セロハン粘着テープ
7 試料
8 クリップ
9 グリセリン溶液(質量分率70 %)
10 グリセリン溶液(質量分率30 %)
11 広口共栓瓶
12 トールビーカー
a) 気化形の試料の場合の試験体
b) 気化強化形の試料の場合の試験体 c) 金属試験片部分の拡大断面図
図2−気化性防せい性試験で用いる試験体
c) 気化形の試料の場合はb)の操作後直ちに,また,気化強化形の試料の場合はa)の操作後に,25 mm×
155 mmの試料6枚を,150 mmの長さが広口共栓瓶用ゴム栓の下底より下になるように,かつ,試料
が重ならないように金属試験片保持ゴム栓の側面にセロハン粘着テープで貼り付ける。ただし,試料
の防せい面が片面の場合は,防せい面が内側に向き合うようにする。また,試料がカールするおそれ
がある場合には,試料が金属試験片に接触することを防ぐために,試料の下端におもりとしてクリッ
プを横にして挟む[図2のa)又はb)参照]。
注記 図2のa)及びb)では,図を見やすくするため,広口共栓瓶用ゴム栓に貼り付ける試料を簡略
化して示している。
d) )の操作後直ちに,c)の試料を取り付けた金属試験片保持ゴム栓で広口共栓瓶の栓をする。これを試

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験体とする。この試験体を気化形の試料の場合は,40 ℃±2 ℃に保った恒温槽内に入れ,気化強化形
の試料の場合は,24 ℃±2 ℃に保った恒温槽内に入れる。
e) 20時間後に恒温槽から試験体を取り出し,氷が十分にある氷水中の冷水を試験体のアルミニウム管に
満たして再び元の恒温槽に入れ,3時間後その水を除去する。
f) このa) e)の操作は,試料一つにつき金属試験片3個について同時に行うほか,別に準備した金属試
験片3個に対して,b)及びc)の操作を行わず,並びに,d)の操作でc)の試料を取り付けた金属試験片
保持ゴム栓の代わりに6.3.4 b)の金属試験片保持ゴム栓で栓をして操作する空試験も同時に行う。
なお,この空試験も含めた一連の金属試験片は,全て同じ空試験を行った場合,さび発生において
有意差がないものを用いる。
g) )の操作終了後4時間以内に,金属試験片の研磨面を評価面としてさび発生の状態を6.3.6によって評
価する。一つの試料ごとに得られた金属試験片3個の等級に対し,次の方法で6.3.7の判定に用いる。
ただし,同時に行った空試験の評価面にさび発生を認めた碁盤目の数が,108個未満の金属試験片が
一つ以上ある場合は,同時にf)までの操作を行った一連の金属試験片全数を改めて調整し,空試験も
含めてa)の操作からやり直す。
1) 3個の等級が全て同じ場合は,その等級をもって6.3.7の判定に用いる。
2) 3個中2個の等級が同じで,残り1個の等級がそれよりも高い等級(表3において,上に位置する
等級)の場合は,同じ等級を示した2個の金属試験片の等級をもって6.3.7の判定に用いる。
3) 3個中2個の等級が同じで,残り1個の等級がそれよりも一つ低い等級(表3において,一つ下に
位置する等級)の場合は,当該試料についてだけ,改めて金属試験片を全て調整し,空試験も含め
てa) f)の操作をもう一度繰り返す。
繰り返した結果,最初の操作で同じ等級を示した2個の金属試験片の等級よりも低い等級を示す
金属試験片が一つ以上あった場合は,最初の操作で他の二つより一つ低い等級を示した1個の金属
試験片の等級をもって6.3.7の判定に用い,それ以外の場合は,最初の操作で同じ等級を示した2
個の金属試験片の等級をもって6.3.7の判定に用いる。
4) 1)3)のいずれにも該当しない場合は,当該試料についてだけ,いずれかに該当するまで改めて金
属試験片を全て調整し,空試験も含めてa)の操作からやり直す。
6.3.6 評価
評価は,一連の金属試験片について金属試験片ごとに表3によって等級0等級5の6段階に区分する。
ただし,空試験を行った金属試験片は,等級の区分を行わず,表3の防せい率を求める手順だけを行う。
表3−等級
さびの数 さびの数
等級 防せい率
(肉眼による) (拡大鏡による)
等級5 0 0 −
等級4 0 13 −
等級3 0 4以上 −
等級2 1以上 − 90 %以上
等級1 1以上 − 50 %90 %
等級0 1以上 − 50 %未満
最初に肉眼によるさびの数を計測する。このとき,さびの数が0の場合は,拡大鏡によるさびの数を計

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測し,表3によって等級5等級3に区分する。また,肉眼によるさびの数が1以上の場合は,防せい率
を次の手順によって求め,表3によって等級2等級0に区分する。ただし,防せい率を求める手順は,
空試験も含めた一連の金属試験片から等級5等級3に区分された金属試験片を除いたものに対して,ま
とめて行う。
a) 各金属試験片に対して,評価面に同じ光量が当たるように,かつ,金属試験片の研磨方向と光源から
の光線とのなす角度が一定になるようにして,金属試験片を1個ずつ真上からカメラで評価面に焦点
を合わせて撮影する。
なお,評価面にうすい変色が認められる金属試験片がある場合は,写真撮影の前に,次の手順によ
って変色除去処理を行ってもよい。ただし,この場合は,空試験も含めた全ての金属試験片について
同じ変色除去処理を行わなければならない。
1) 25 ℃±2 ℃のエチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム溶液(質量分率1 %)中に,評価面を横
向きにして金属試験片を90秒間以内の定めた浸せき時間(実際の浸せき時間との誤差は,5 %以内
とする。)3)で静かに1個ずつ浸せきする。ただし,浸せきに用いるエチレンジアミン四酢酸二水素
二ナトリウム溶液(質量分率1 %)は,浸せきする金属試験片の最上部から10 mm以上高い位置に
液面を保つよう十分な量を準備する。
注3) 例えば,浸せき時間を60秒間と定めた場合,実際の浸せきは,57秒間63秒間の範囲で
行うことになる。
2) 1)の浸せきした金属試験片を精製水で水洗し,直ちに熱風乾燥又は温風乾燥する。
3) 浸せきに用いるエチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム溶液(質量分率1 %)は,pHが4.8を
超えた場合は,あらたに調製し直さなければならない。
4) 評価面には,上記以外の物理的及び化学的処理を施してはならない。
b) 評価面が直径160 mmの円となるよう,写真を拡大する。
c) 線幅0.26 mm(0.75ポイント)で10 mm間隔の碁盤目を引いた1辺160 mmの内部が無色透明な正方
形の測定板を作製する(図3参照)。ただし,図3のとおり各隅にある10個の碁盤目(計40個)は,
色塗りする。
d) )の拡大した写真の上にc)の測定板を重ね合わせ,評価面が測定板の1辺160 mmの正方形からはみ
出さないように位置を調整する。この状態で,肉眼で1点以上のさびが発生している碁盤目の数を数
える。ただし,各隅の色塗りした碁盤目は,数えない。
なお,碁盤目の線上又は交差点に発生したさびが,隣接する碁盤目にもはみ出している場合は,は
み出している各碁盤目とも,さびが発生したものとする。また,碁盤目の線上又は交差点からはみ出
していない場合は,隣接する碁盤目にさび発生のないものがあれば,そのうちの一つをさびが発生し
たものとする。
さびが発生している碁盤目の数を数えるときに,金属試験片ごとにさび発生の判定が困難な碁盤目
の数が,さび発生を認めた碁盤目の数以下の場合は,コントラスト処理,グレー処理などの画像処理
を施して判定してもよい。ただし,この場合は,空試験も含めた全ての金属試験片について同じ画像
処理を行わなければならない。また,画像処理を施す前にさび発生を認めた碁盤目が,この画像処理
によってさび発生を認めなくなることが全ての金属試験片に対して一つでもあってはならない。
注記 さび発生の判定が困難な状況が起きる要因として,例えば,金属試験片への光線の当て方,
変色除去処理の浸せき時間などがある。この試験を行う前に,これらの要因を適正にするた
めの予備試験を行うことが望ましい。

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e) )によって数えたさびが発生している碁盤目の数を用いて,次の式によって防せい率を算出する。
X0 X
E 100
X0
ここに, E : 防せい率(%)
X : 評価面にさびが発生している碁盤目の数(個)
X0 : 空試験を行った評価面にさびが発生している碁盤目の数の平均を整数
に丸めた値(個)
単位 mm
図3−さび数測定板
6.3.7 判定
等級1以上(表3において,等級1又は等級1より上に位置する等級)となる場合は,気化性防せい性
があると判定する。

6.4 注水による薬剤含有確認試験方法

6.4.1  試験の概要
試料を用いて作製した袋からさび発生防止の効力をもつ薬剤を抽出するために精製水を袋の中に入れ,
空気を抜いた状態で密封する。24時間保持後,袋の短辺の一方を水を出さずに開封して金属試験片を入れ,
袋を再度密封し,1時間後に金属試験片を取り出してさび発生防止の効力をもつ薬剤含有の有無を判定す
る。
6.4.2 試薬及び材料
試薬及び材料は,6.2.2による。ただし,ステンレス鋼片については,つり孔はなくてもよい。また,粘
着テープについては,附属書Aによる。
6.4.3 装置
装置は,次のものを用いる。
a) 恒温槽 50 ℃±2 ℃に調節できるもの。

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JIS Z 1542:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 1542:2015の関連規格と引用規格一覧