JIS A 5015:2018 道路用鉄鋼スラグ | ページ 7

28
A 5015 : 2018
附属書D
(規定)
道路用鉄鋼スラグの環境安全品質試験方法
D.1 概要
この附属書は,道路用鉄鋼スラグの環境安全品質試験方法について規定する。
D.2 試験の種類及び試験項目
試験は,試験の種類に応じて形式試験と受渡試験とに区分し,それぞれ表D.1の○印で示す項目につい
て行う。
表D.1−環境安全品質の試験項目
項目 形式試験 受渡試験
溶出量 含有量 溶出量 含有量
カドミウム ○ ○ − −
鉛 ○ ○ ○ ○
六価クロム ○ ○ ○ ○
ひ素 ○ ○ − −
水銀 ○ ○ − −
セレン ○ ○ ○ ○
ふっ素 ○ ○ ○ ○
ほう素 ○ ○ ○ ○
D.3 試料の採取及び縮分
試料の採取及び縮分は,7.1による。
D.4 環境安全形式試験方法
D.4.1 試料の調製
D.4.1.1 一般
試料の調製は,D.4.1.2及びD.4.1.3による。
いずれの場合も,溶出量試験及び含有量試験のそれぞれについて,利用模擬試料又は道路用鉄鋼スラグ
試料のいずれかを選択する。ただし,利用模擬試料は,加熱アスファルト混合物に使用する単粒度製鋼ス
ラグ及びれき(瀝)青安定処理に使用するクラッシャラン製鋼スラグの形式試験にだけ用いることができ
る。
利用模擬試料を選択した場合は,8.2.2.2 c)に規定する受渡検査判定値を設定するため,利用模擬試料の
調製に用いたものと同一の製造ロットの道路用鉄鋼スラグ試料を用いて,D.5の受渡試験を実施する。
なお,利用模擬試料の調製は,道路用鉄鋼スラグの製造業者から委託を受けた,道路用材料の試験を主
たる事業としている試験事業者が実施する。
D.4.1.2 溶出量試験用試料の調製
溶出量試験用試料の調製は,利用模擬試料による場合はa)によって,道路用鉄鋼スラグ試料による場合
はb)による。

――――― [JIS A 5015 pdf 31] ―――――

                                                                                             29
A 5015 : 2018
a) 利用模擬試料による場合 利用模擬試料による場合は,次の1)5)の手順に従って調製する。
1) .3によって採取及び縮分した道路用鉄鋼スラグ試料を用い,受渡当事者間の協議によって決定し
た配合条件に従って,附属書Eを参考に加熱アスファルト混合物成形体又はれき(瀝)青安定処理
成形体を作製する。成形体の大きさ及び個数は,D.4.2で必要な量の検液が得られるよう決定する。
注記1 配合する他の材料の種類が形式試験の結果に影響を与える可能性がある場合は,それぞ
れの材料の種類を考慮して試験を実施することが望ましい。
2) 1)で作製した成形体をハンマーなどで粗く砕いた後,呼び寸法40 mmのふるいを用いて分級し,ふ
るい上に残ったものを更に砕いて,全量がふるいを通過するようにする。
3) 2)の試料を呼び寸法20 mm,5 mm及び2.5 mmのふるいを用いて分級する。
4) 3)で分級した試料から,それぞれの粒度が偏らないように分取し,表D.2に示す割合で混合する。
注記2 特定の粒度区分のものが不足する場合は,より大きい粒度区分のものを破砕して追加し
てもよい。
表D.2−溶出量試験に用いる利用模擬試料の粒度区分ごとの混合割合
単位 %
粒度区分a) 40 mm以上 4020 mm 205 mm 52.5 mm 2.5 mm以下 合計
質量分率 0 30±5 40±5 10±5 20±5 100
注a) ふるいの呼び寸法は,それぞれJIS Z 8801-1に規定する網ふるいの公称目開き37.5 mm,19
mm,4.75 mm,2.36 mmである。
5) 4)の試料から,粒度が偏らないように3 kg以上を分取する。
b) 道路用鉄鋼スラグ試料による場合 道路用鉄鋼スラグ試料による場合は,D.3によって採取及び縮分
した道路用鉄鋼スラグを用い,JIS K 0058-1の5.3.2(試料の調製)によって調製する。
注記3 道路用鉄鋼スラグ試料による方法は,利用模擬試料による方法よりも簡便であるが,いず
れの試料を用いても環境安全品質は十分に確保される。
D.4.1.3 含有量試験用試料の調製
含有量試験用試料の調製は,利用模擬試料による場合はa)によって,道路用鉄鋼スラグ試料による場合
はb)による。
a) 利用模擬試料による場合 利用模擬試料による場合は,D.4.1.2 a) 1) によって作製した成形体から,
300 g以上の試料片を採取し,次の1)4)の手順に従って調製する。
1) 試料片をハンマー,ジョークラッシャーなどで粗く破砕する。
2) 1)の試料をJIS Z 8801-1に規定する公称目開き2 mmのふるいを用いて分級し,ふるい上に残った
試料を更に破砕し,全量がふるいを通過するようにする。
3) 2)の試料を,JIS Z 8801-1に規定する公称目開き600 μm及び150 μmのふるいを用いて分級する。
4) 3)で分級した試料を,表D.3に示す割合で混合する。
注記1 特定の粒度区分のものが不足する場合は,より大きい粒度区分のものを破砕して追加し
てもよい。

――――― [JIS A 5015 pdf 32] ―――――

30
A 5015 : 2018
表D.3−含有量試験に用いる利用模擬試料の粒度区分ごとの混合割合
単位 %
粒度区分a) 2.0 mm以上 2.00.6 mm 0.60.15 mm 0.15 mm以下 合計
質量分率 0 50±5 25±5 25±5 100
注a) ふるいの呼び寸法は,それぞれJIS Z 8801-1に規定する網ふるいの公称目開き
2 mm,600 μm,150 μmである。
b) 道路用鉄鋼スラグ試料による場合 道路用鉄鋼スラグ試料による場合は,D.3によって採取及び縮分
した道路用鉄鋼スラグから300 g以上を用いて,次の1)5)の手順に従って調製する。
1) IS Z 8801-1に規定する公称目開き2 mmのふるいを用いて分級し,ふるい上の試料の質量U(g)
及びふるい下の試料の質量L(g)を測定する。
2) 1)のふるい上の試料をハンマー,ジョークラッシャーなどで更に破砕し,全量がJIS Z 8801-1に規
定する公称目開き2 mmのふるいを通過するようにする。
3) 2)の試料を,JIS Z 8801-1に規定する公称目開き600 μm及び150 μmのふるいを用いて分級する。
4) 3)の試料を,表D.3に示す割合で混合する。
注記2 特定の粒度区分のものが不足する場合は,より大きい粒度区分のものを破砕して追加し
てもよい。大きい粒度区分のものが不足する場合は,小さい粒度区分のもので代用して
もよい。
5) 4)の試料及び1)のふるい下の試料のそれぞれから,粒度が偏らないように試料を分取し,U : Lの割
合で混合する。
D.4.2 検液の調製及び分析
D.4.2.1 一般
検液の調製及び分析は,D.4.2.2及びD.4.2.3による。
なお,検液の調製及び分析は,道路用鉄鋼スラグの製造業者から委託を受けたJIS Q 17025若しくはJIS
Q 17050-1及びJIS Q 17050-2に適合している試験事業者,又は環境計量証明登録事業者1)が実施する。
注1) 計量法に基づく計量証明の事業の区分が“水又は土壌中の物質の濃度に係わる事業”の登録を
受けた者とする。
なお,この場合,道路用鉄鋼スラグに関する事業は,水又は土壌中の物質の濃度に係わる事
業ではないので計量証明書の発行はできず,分析結果報告書などの様式で発行されることとな
る。
D.4.2.2 溶出量試験の場合
溶出量試験の場合の検液の調製及び分析は,次による。
a) 試験装置 試験装置は,JIS K 0058-1の5.1(試験装置)による。
b) 試薬及び器具 試薬及び器具は,JIS K 0058-1の5.2(試薬及び器具)による。
c) 検液の調製 検液の調製は,JIS K 0058-1の5.4(検液の調製)による。
d) 検液の分析 検液の分析は,JIS K 0058-1の5.5(検液の分析)による。
D.4.2.3 含有量試験の場合
含有量試験の場合の検液の調製及び分析は,次による。
a) 試薬及び器具 試薬及び器具は,JIS K 0058-2の5.(試薬及び器具)による。
b) 検液の調製 検液の調製は,JIS K 0058-2の7.(検液の調製)による。
c) 検液の分析 検液の分析は,JIS K 0058-2の8.(検液の分析)による。

――――― [JIS A 5015 pdf 33] ―――――

                                                                                             31
A 5015 : 2018
D.5 環境安全受渡試験の方法
D.5.1 一般
受渡試験は,次の方法によって,道路用鉄鋼スラグの製造業者又は道路用鉄鋼スラグの製造業者から委
託を受けた試験事業者が実施する。
D.5.2 試料の調製
D.5.2.1 溶出量試験用試料の調製
溶出量試験用試料の調製は,D.3によって採取及び縮分した道路用鉄鋼スラグ試料を用い,JIS K 0058-1
の5.3.2による。
D.5.2.2 含有量試験用試料の調製
含有量試験用試料の調製は,D.4.1.3 b) による。
D.5.3 検液の調製及び分析
D.5.3.1 溶出量試験の場合
溶出量試験の場合の検液の調製及び分析は,D.4.2.2による。
D.5.3.2 含有量試験の場合
含有量試験の場合の検液の調製及び分析は,D.4.2.3による。

――――― [JIS A 5015 pdf 34] ―――――

32
A 5015 : 2018
附属書E
(参考)
加熱アスファルト混合物成形体及びれき(瀝)青安定処理成形体の作製方法
E.1 概要
この附属書は,加熱アスファルト混合物及びれき(瀝)青安定処理の成形体試料の作製方法について記
載する。
E.2 作製器具
作製器具は,次による。
a) モールド及びカラー 内径101.6 mmの円筒形モールドで高さ63.5 mmの成形体を締め固めることが
できるもの。作製する成形体の数量に合わせた数量を準備する。モールド及びカラーの例を,図E.1
に示す。
図E.1−モールド及びカラーの例
b) 成形体押出し器 締め固めた成形体を損なわずにモールドから押し出すための適切な器具。
c) 成形体締固め用ハンマー 自動突固め装置に装着できる平らな円形の端面をもち,45.7 cmの高さから
案内棒に沿って,モールド内に自由落下する質量4.5 kgの重すい(錘)のもの1)。
注1) 成形体作製に当たっては,試験のばらつきを少なくするため,手による締固めは現場など特
殊な場合に行うものとする。
d) 成形体締固め台 モールドを装着するためのもので,30 cm×30 cm×2.3 cmの鋼板を頂面に載せた20
cm×20 cm×46 cmの木柱を4個の形鋼によってコンクリート板に固定したもの,又はこの台と同様な
締固め効果を与える適切な台。木柱は,かし(樫)又は乾燥密度が0.670.77 g/cm3の木材から作られ
たもの。
e) 加熱装置 骨材,れき(瀝)青材料,モールド,締固めハンマー,その他の器具を所要の温度に加熱

――――― [JIS A 5015 pdf 35] ―――――

次のページ PDF 36

JIS A 5015:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 5015:2018の関連規格と引用規格一覧