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A 8706-1 : 2010
5.24 爆発のおそれのない環境下での地下運転
爆発のおそれのない環境の地下での自走式クラッシャの運転に関する要求事項については,JIS A 8340-1
の附属書8による。
6 安全要求事項・安全方策の検証
自走式クラッシャの設計及び製造に,この規格の安全要求事項及び安全方策が組み込まれていることを
検証する必要がある。次のいずれか一つ又はそれらの組合せによって,検証しなければならない。
a) 計測又は計算
b) 目視による検査
c) 任意に,ある特定の要求事項に関する規格に規定する方法による試験
d) 購入した機器が規格で要求するとおり製造されたという証拠書類など,製造業者が保管を課せられた
書類の内容の査定
7 使用上の情報
7.1 警告表示
機械又は作業装置及びアタッチメントが,運転員又は第三者にとって潜在的に危険源を生じ得るとき,
JIS A 8340-1の附属書5に従った警告及び/又は安全標識を機械にはり付けなければならない。
安全標識の補足説明は,取扱説明書と同じ言語で行う。
7.2 取扱説明書
取扱説明書は,使用される地域の言語で記載し,運転及び保全の要領について記載し,機械と一緒に提
供しなければならない。様式及び内容は,JIS A 8334及びJIS B 9700-2の6.5(附属文書)に従って作る。
取扱説明書は別冊になっていてもよい。
製造業者が供給できるアタッチメント及び附属品も含めて,通常の条件下における機械の意図した用途
及び運転方法を取扱説明書に記載する。アタッチメント及び附属品の正しい組立及び使用方法の記載も必
要である。
取扱説明書には,可能な限り,次の情報を記載する。
− 機械の説明
− 機械の仕様
− 計器類及び操縦装置の説明
− 防護装置の必要性
− 安全関連の技術データ
− 熟練及び資格のある運転員の必要性
− 運転員及びその他の関係者は,機械を運転する前に取扱説明書を読んで熟知しなければならない旨の
規定
− 機械周囲の危険区域の説明及び運転中すべての人が危険区域に立ち入らないことの警告
− 例えば,毒ガス,地盤(足下)条件など,予防措置を必要とする用途で,特殊な危険源が存在する場
合は,機械の使用者がその危険源を排除又は減じる方策を決めなければならないことの表示
− 意図した機械の運転及び保管における温度範囲
− 運転要領(例えば,意図したアクセス方法,各装置の適切な使い方,点検手順など)
− 特殊な危険源(頭上の電気活線,地下の密閉空間及び汚染地域内)が存在する区域での運転に対する
――――― [JIS A 8706-1 pdf 16] ―――――
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安全規定
− (機械の)救出及び輸送のための安全規定(救出及び輸送のためのワイヤ掛け位置の明示)
− 機械全体,重量物アタッチメント又は機械の構成部品のつり上げに対する安全規定
− 整備及び修理の安全規定
− 劣化防止及び保管のための安全規定(JIS A 8347参照)
− 近接危険源を回避するための設備
− 運転,整備及び分解中に起こり得る化学的な危険源を最小にするための安全予防措置
7.3 機械への表示
個々の機械には,少なくとも次の情報を,読みやすく消えないように,表示しなければならない。
a) 製造業者名及び住所
b) 形式又はシリーズの呼称
c) 製造番号[例えば,PIN(JIS A 8313参照)]
d) エンジン出力(JIS D 0006-1参照)
――――― [JIS A 8706-1 pdf 17] ―――――
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A 8706-1 : 2010
附属書A
(参考)
クラッシャ及びその構成部品の代表図例
図A.1−自走式クラッシャ
図A.2−ジョークラッシャ 図A.3−インパクトクラッシャ
――――― [JIS A 8706-1 pdf 18] ―――――
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A 8706-1 : 2010
附属書B
(規定)
重大な危険源のリスト
番号 危険源 JIS B 9700-1 JIS B 9700-2 JIS A 8706-1
危険状態及び危険事象
1 機械的危険源······次の事項から起こる。
− 機械部品及び加工対象物の, 4.2.2 4.2 5.9.3
例えば,形状,相対位置,質量及び速度,機械
的強度
− 機械内部の蓄積エネルギー 4.2.2 5.21.5
4.2.2,4.10,
例えば,弾力性構成要素(ばね),加圧下の液体 5.5.4
及び気体,真空の影響
1.1 押しつぶしの危険源 4.2.1 4.2.1 5.8.3,5.8.5,5.9.2,5.9.3,
5.10,5.16.3,5.23.1,
5.23.3,附属書D
1.2 せん断の危険源 4.2.1 4.2.1 5.3.4,5.8.3,5.8.5,5.9.2,
5.9.3,5.10,5.11.1,5.16.3,
5.16.5,5.22.1,附属書D
1.3 切傷又は切断の危険源 4.2.1 5.3.4,5.8.3,5.8.5,5.9.2,
5.9.3,5.10,5.11.1,5.16.3,
5.16.5,5.23.1,附属書D
1.4 引き込み又は捕そく(捉)の危険源 4.2.1 5.8.3,5.8.5,5.9.2,5.9.3,
5.10,5.11.1,5.16.3,
5.23.1,附属書D
1.5 衝撃の危険源 4.2.1 5.9.2,5.9.3,5.10,5.23.1,
附属書D
1.6 突き刺し又は突き通しの危険源 4.2.1 5.3.4,5.16.5
1.7 こすれ又は擦りむきの危険源 4.2.1 5.16.5
1.8 高圧流体の注入又は噴出の危険源 4.2.1 4.10 5.3.5,5.20
2 電気的危険源······次による。
2.1 充電部に人の接触(直接接触) 4.3 4.9,5.2 5.19.4,5.19.5,5.19.6
2.2 静電気現象 4.3 4.9 5.18
2.3 4.3
熱放射,短絡,過負荷などから起こる溶融物の放出, 4.9 5.19.15.19.4
化学的影響などその他の現象
3 次の結果を招く熱的危険源
3.1 4.4
極度の高温又は低温の物体又は材料に人が接触し得 5.3.5,5.16.2,5.20
ることによって火炎又は爆発,及び熱源からの放射
によるやけど,熱傷その他の傷害
4 次の結果を招く騒音から起こる危険源
4.1 4.5
聴力喪失(聞こえない),その他の生理的不調(平衡 5.15,5.16.1
4.2.2,5.4.2,
感覚の喪失,意識の喪失など) 4.3 c),4.4 c),
4.8.4
4.2 口頭伝達,音響信号及びその他の障害 4.5 5.15
4.2.2,5.4.2,
4.3 c),4.4 c),
4.8.4
5 振動から起こる危険源 5.4.3
――――― [JIS A 8706-1 pdf 19] ―――――
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A 8706-1 : 2010
番号 危険源 JIS B 9700-1 JIS B 9700-2 JIS A 8706-1
6 放射から生じる危険源
6.1 低周波,無線周波放射及びマイクロ波 4.7 5.18,5.11.1,附属書C
4.2.2,4.3 c),
5.4.5
7 機械類によって処理又は使用される材料及び物質から起こる危険源
7.1 4.8
有害な液体,気体,ミスト,煙霧及び粉じんとの接 5.3.3,5.16.1,5.19.1,
4.2.2,4.3 b),
触又はそれらの吸入による危険源 5.4.4 5.19.5,5.20
7.2 火災又は爆発の危険源 4.8 5.21.3,5.22
8 例えば次の項目から起こる危険源のように,機械類の設計時に人間工学原則の無視から起こる危険源
8.1 不自然な姿勢又は過剰な負担 4.9 4.7,4.8.2,5.3.6
5.5.6
8.2 手−腕 又は 足−脚 についての不適切な解剖学 4.9 4.8.3 5.3.6
的考察
8.3 保護具使用の無視 4.8.7 5.16.1
8.4 不適切な局部照明 4.8.6 5.4.7.1
8.5 ヒューマンエラー及び人間挙動 4.9 5.8
4.8,4.11.9,
4.11.10,
5.5.2,6.1
8.6 手動制御器の不適切な設計,配置又は識別 5.4.15.4.4,5.4.7,
4.8.1,4.8.7,
4.11.8 C.3.5,C.3.9
8.7 視覚表示装置の不適切な設計又は配置 5.4.7
4.8.1,4.8.8,
6.2
8.8 不適切なガード及び防護装置 3.25,3.26 5.2,5.3 5.3.2,5.3.5,5.7,5.8.1,
5.9.15.9.3,5.10,
5.16.15.16.4,5.20,
附属書D
8.9 不適切な運転操作位置 4.9 4.8.7,4.8.85.3.6
8.10 3.3,3.19
調整,補修及び保守整備場所及びそれらへの接近の 5.2,5.21.2,5.23.1,5.23.2
4.7,4.11.12,
不適切な設計 4.15,5.5.6
9 危険源の組合せ 4.11 5.7
10 次の事項から起こる予期しない始動,予期しない超過走行又は超過速度(又は何らかの類似不調)
10.1 制御システムの故障又は混乱 5.5,5.7,C.3.5.3
4.11.1,4.12,
5.5.4
10.2 電気設備に対する外部影響 4.11.11 5.18
10.3 その他の外部影響(重力,風など) 4.6 5.9.3
10.4 4.9
オペレータによるエラー(人間の特性及び能力並び 5.4
4.8,4.11.9,
に機械類の不調和による。この表の8.7参照) 4.11.10,
5.5.2,6.1
11 機械を考えられる最良状態に停止させることが不可 4.11.3, 5.4.5,5.6,5.7,5.10,
能 C.3.8,附属書D
4.11.5,5.5.2
12 制御回路の故障 4.11,4.12,5.7
5.5.4
13 落下又は噴出する物体又は流体 4.2.1,4.2.24.3,4.10 5.3.5,5.8.2,5.9.1,5.9.3,
5.10,5.11.2,5.20,5.21,
附属書D
14 機械の安定性の欠如及び転倒 4.2.2 4.6,5.2.6 5.14
15 人の滑り,つまずき及び落下(機械に関係するもの) 4.10 5.5.6 5.3.6,5.8.1,5.9.1
――――― [JIS A 8706-1 pdf 20] ―――――
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JIS A 8706-1:2010の国際規格 ICS 分類一覧
JIS A 8706-1:2010の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA8301:1952
- モータグレーダ用切刃
- JISA8301:2000
- 土工機械―整備用開口部最小寸法
- JISA8302:2017
- 土工機械―運転員及び整備員の乗降用・移動用設備
- JISA8307:2006
- 土工機械―ガード―定義及び要求事項
- JISA8310-1:2019
- 土工機械―操縦装置及び表示用図記号―第1部:共通図記号
- JISA8310-2:2019
- 土工機械―操縦装置及び表示用図記号―第2部:特定機種,作業装置及び附属品図記号
- JISA8312:1996
- 土工機械―安全標識及び危険表示図記号―通則
- JISA8312:2021
- 土工機械―機械安全ラベル―通則
- JISA8315:2010
- 土工機械―運転員の身体寸法及び運転員周囲の最小空間
- JISA8316:2010
- 土工機械―電磁両立性(EMC)
- JISA8323:2001
- 土工機械―運転席及び整備領域―端部の丸み
- JISA8324:2001
- 土工機械―電線及びケーブル―識別の原則
- JISA8325:2010
- 土工機械―履帯式機械―制動装置の性能要求事項及び試験方法
- JISA8327:2017
- 土工機械―機械装着警報ブザー類及び警音器―試験方法及び性能基準
- JISA8331:2005
- 土工機械―機械装着救出装置―性能要求事項
- JISA8334:2006
- 土工機械―取扱説明書―内容及び様式
- JISA8340-1:2011
- 土工機械―安全―第1部:一般要求事項
- JISA8345:2004
- 土工機械―キーロック始動装置
- JISA8407:2000
- 土工機械―操縦装置の操作範囲及び位置
- JISA8919:2007
- 土工機械―操縦装置
- JISB8370:2013
- 空気圧―システム及びその機器の一般規則及び安全要求事項
- JISB9700-1:2004
- 機械類の安全性―設計のための基本概念,一般原則―第1部:基本用語,方法論
- JISB9700-2:2004
- 機械類の安全性―設計のための基本概念,一般原則―第2部:技術原則
- JISB9703:2019
- 機械類の安全性―非常停止機能―設計原則
- JISB9707:2002
- 機械類の安全性―危険区域に上肢が到達することを防止するための安全距離
- JISB9708:2002
- 機械類の安全性―危険区域に下肢が到達することを防止するための安全距離
- JISB9711:2002
- 機械類の安全性―人体部位が押しつぶされることを回避するための最小すきま
- JISB9713-2:2004
- 機械類の安全性-機械類への常設接近手段-第2部:作業用プラットフォーム及び通路
- JISB9713-3:2004
- 機械類の安全性―機械類への常設接近手段―第3部:階段,段ばしご及び防護さく(柵)
- JISB9960-1:2019
- 機械類の安全性―機械の電気装置―第1部:一般要求事項
- JISC0920:2003
- 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
- JISC60068-2-27:2011
- 環境試験方法―電気・電子―第2-27部:衝撃試験方法(試験記号:Ea)
- JISD1201:1998
- 自動車,及び農林用のトラクタ・機械装置―内装材料の燃焼性試験方法
- JISZ9101:2018
- 図記号―安全色及び安全標識―安全標識及び安全マーキングのデザイン通則