JIS B 8318:1994 規格概要
この規格 B8318は、呼び出力400W以下の電動機とポンプとを共通軸で組み合わせた,遠心形自動式電気井戸ポンプで,ジェット部を附属し,主に家庭用深井戸に用いるものについて規定。
JISB8318 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B8318
- 規格名称
- 深井戸用電気井戸ポンプ
- 規格名称英語訳
- Electric deep well pumps
- 制定年月日
- 1978年3月1日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 23.080
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ポンプ 2019
- 改訂:履歴
- 1978-03-01 制定日, 1983-03-01 確認日, 1989-03-01 改正日, 1994-07-01 改正日, 2004-11-20 確認日, 2006-03-25 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS B 8318:1994 PDF [14]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 8318-1994
深井戸用電気井戸ポンプ
Electric deep well pumps
1. 適用範囲 この規格は,呼び出力400W以下の電動機とポンプとを共通軸で組み合わせた,遠心形自
動式電気井戸ポンプ(以下,ポンプという。)で,ジェット部を附属し,主に家庭用深井戸(1)に用いるもの
について規定する。
注(1) ここでいう深井戸とは,ポンプを運転したとき,地表から最低動水位までの距離が,8mを超え
るものをいう。
備考1. この規格の引用規格を,付表1に示す。
2. この規格の中で,{}を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
2. 種類 ポンプの種類は,電動機の呼び出力及び表示吸上げ高さとの組合せによって分け,次による。
(1) 電動機の呼び出力 電動機の呼び出力は,次による。
150W, 200W, 250W, 300W, 400W
(2) 表示吸上げ高さ(2) 表示吸上げ高さは,次による。
12 m, 18m, 24m, 30m
注(2) 表示吸上げ高さとは,遠心ポンプの羽根車中心からジェット部上端までの距離をいう。
3. 定格 電動機の定格電圧は,単相交流100V及び三相交流200V,定格周波数は50Hz又は60Hzとす
る。
4. 性能
4.1 締切り全揚程 ポンプの締切り全揚程は,8.2によって試験を行い,次の値以上とする。
p1
H0=1.1 Hs+ H0=1.1 Hs+10 p1
g
ここに, H0 : 締切り全揚程 (m)
Hs : 表示吸上げ高さ (m)
p1 : 圧力開閉器が開くゲージ圧力 (kPa) [{kgf/cm2}]
g : 自由落下の加速度 (m/s2)
4.2 揚水量 ポンプの揚水量は,8.3によって試験を行い,表1のとおりとする。
――――― [JIS B 8318 pdf 1] ―――――
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B 8318-1994
表1 揚水量の最小値
単位 l/mm
電動機呼び出力 150W 200W 250W 300W 400W
基準押上げ高さ 6m 6m 10m 10m 11m
表示吸上げ高さ
12m 13以上 16以上 20以上 22以上 28以上
18m − 10以上 13.5以上 16以上 21以上
24m − − 8以上 10以上 13以上
30m − − − − 6以上
備考 表1の揚水量は,パラレルパイプジェットとの組合せによる値を示す。
インナーパイプジェット又はシングルパイプジェットの場合は,表1の
値の70%以上とする。
4.3 消費電力 ポンプの消費電力は,8.4によって試験を行い,表2のとおりとする。
なお,消費電力の許容差は,定格消費電力(表示した消費電力)に対し,±20%とする。
表2 電動機の呼び出力と消費電力
電動機の呼び出力 150W 200W 250W 300W 400W
消費電力 W 460以下 560以下 660以下 790以下 1 000以下
4.4 使用電圧の変化 ポンプは,8.5によって試験を行い,実用上差し支えなく使えるものとする。
4.5 始動 ポンプの始動は,8.6によって試験を行い,異常なく始動しなければならない。
なお,始動電流は,単相のものでは37A以下とする。
4.6 耐水圧 ポンプの耐水圧は,8.7によって試験を行い,軸封装置を除き,各部に水漏れがあってはな
らない。
4.7 圧力開閉器 ポンプに使用する圧力開閉器は,次による。
(1) 8.8(1)によって試験を行い,作動が確実であること。
また,この場合の作動圧力の許容値は,表示圧力が0.1MPa [{1kgf/cm2}] 以下のものは±10kPa
[{0.1kgf/cm2}],表示圧力が0.1MPa [{1kgf/cm2}] を超え0.2MPa [{2kgf/cm2}] 以下のものは±20kPa
[{0.2kgf/cm2}],表示圧力が0.2MPa [{2kgf/cm2}] を超えるものは±15%であること。
(2) 8.8(2)によって連続試験を行い,各部に支障を生じてはならない。
また,試験直後の,開閉接触部の温度上昇は,銅又は銅合金のものでは40℃以下,銀又は銀合金の
ものでは65℃以下でなければならない。
(3) 8.8(3)によって耐久性試験を行い,各部に支障を生じてはならない。
4.8 電動機の温度上昇 電動機の温度上昇は,8.9によって試験を行い,表3の値でなければならない。
表3 電動機の温度上昇限度
単位 ℃
電動機絶縁巻線 温度計法 抵抗法
全閉形 全閉形以外
E種絶縁のもの 70以下 65以下 75以下
4.9 絶縁抵抗 ポンプの絶縁抵抗は,8.10によって試験を行い,1M 坎 上とする。
4.10 耐電圧 ポンプの耐電圧は,8.11によって試験を行い,規定の電圧に1分間耐えなければならない。
5. 構造 ポンプの構造は,付図1に示すように,ポンプ本体,圧力タンク,圧力開閉器,電動機及びジ
ェット部の主構成部分からなり,次の各項目に適合するものとする。
――――― [JIS B 8318 pdf 2] ―――――
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(1) 構造一般 構造に関する一般的事項は,次による
(a) ポンプ圧力が加わる部分は,十分な強さをもつこと。
(b) 水が通る部分は,衛生上有害な材料を使用しないこと。
(c) 各部は,容易に機械的又は電気的な故障を起こさないこと。
(d) 使用中著しい振動及び騒音がなく,正常に運転できるものであること。
(e) 充電部は露出しないで,容易に水がかからないこと。
また,軸封装置から漏水が生じたときに,電動機内部に水が入らないように,電動機軸に水切り
つばなどの対策を施すこと。
(f) 極性が異なる充電部間,充電部と非充電金属部との間及び充電部と人が触れるおそれがある非金属
部との間の空間距離(沿面距離を含む。)は,表4に示す値であること。
表4 空間距離の最小値
単位 mm
定格電圧 100V 200V
空 電源電線の 使用者が接続する端子部間 6 以上 6 以上
間 取付部 6
使用者が接続する端子部と接地するおそれがある非充電 以上 6 以上
距
離 金属部又は人が触れるおそれがある非金属部の表面との
( 間
沿
面 製造業者が接続する端子部間 3 以上 4 以上
距 2.5 以上
製造業者が接続する端子部と接地するおそれがある非充 3 以上
離
を 電金属部又は人が触れるおそれがある非金属部の表面と
含 の間
む 使用者が接続する端子部間 6 以上 6 以上
。 出力側電線
) の取付部 6
使用者が接続する端子部と接地するおそれがある非充電 以上 6 以上
金属部又は人が触れるおそれがある非金属部の表面との
間
3
製造業者が接続する端子部間及び使用者が接続器によっ 以上 4 以上
て接続する端子部間
2.5 以上
製造業者が接続する端子部及び使用者が接続器によって 3 以上
接続する端子部と接地するおそれがある非充電金属部又
は人が触れるおそれがある非金属部の表面との間
その他の部 極性が異なる充電部間(開 1.5 以上
固定している部分であって,じ 2 以上
分 閉機構をもつものの電線 (2 以上)
んあいが侵入しにくく,かつ, (1.5 以上)
取付端子部を含む。) 金属粉が付着し難い箇所
その他の箇所 2.5 以上 3 以上
(2.5 以上)
(2 以上)
充電部と接地するおそれ 1.5 以上
固定している部分であって,じ 2 以上
がある非充電金属部又は 以上)
(1.5
んあいが侵入しにくく,かつ, (2 以上)
人が触れるおそれがある金属粉が付着し難い箇所
非金属部の表面との間 その他の箇所 2 以上 2.5 以上
(2 以上)
(1.5 以上)
備考 括弧内の数値は,附属コンデンサの端子部に適用する。
(g) 温度上昇によって危険が生じるおそれがあるものは,温度過昇防止装置(温度ヒューズを含む。)を,
過電流,過負荷などによって危険が生じるおそれがあるものは,過負荷保護装置を取り付けること。
なお,温度過昇防止装置及び過負荷保護装置は,十分な耐久性をもつこと。
(h) 電源電線の口出部は,電源電線が傷まないような構造であるか,又は電源電線が保護されているこ
と。
――――― [JIS B 8318 pdf 3] ―――――
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(i) 水が通る部分は,低温時の凍結を防止する装置が,容易に取り付けられる構造であること。
(j) 溶接などによってつなぎ合わせられた電動機の軸は,十分な寸法精度及び強さをもつこと。
(k) 電動機又はそれに接続する金属部には,接地線を確実に取り付けることができる接地用端子を設け
ること。接地用端子のねじの呼びはM4以上とし,ねじの材質は,銅,銅合金又はステンレスを使
用する。
(l) ポンプの吸込口,吐出し口及び圧力水口の口径は,配管が容易に接続でき,配管の口径は原則とし
て表5による。ただし,管の呼び21B未満のものを使用してはならない。
また,ポンプ吸込口及び吐出し口の大きさは,配管内径にほぼ等しくする。
表5 配管口径
電動機の呼び出力 口径(3) 備考
3B, 1B, 14
3B ポンプとジェット部を接続す
150W, 200W, 250W 4
る配管は,原則として継手を
1B, 1B
12
300W, 400W 1B, 14 介して合成樹脂(4)を用いる。
注(3) 口径は,JIS G 3452による。
(4) 配管は,原則としてJIS K 6741を使用する。
(m) プラグ,コック又は管をねじ込む部分のねじは,JIS B 0202又はJIS B 0203を使用する。
(n) ポンプの回転方向は,電動機側から見て,原則として時計回りとする。
(2) ポンプ本体 ポンプ本体は,次による。
(a) 各部品は互換性をもち,部品の交換によって性能に著しい変化が生じないこと。
(b) ケーシング及びケーシングカバーは,一部に肉薄のところがないこと。
(c) 羽根車には,ひけ,偏肉がないこと。
(d) 羽根車ボスの長さは,穴径以上とする。
(e) 容易に腐食又はさびを生じるおそれがある接水部には,塗装又は表面処理を施すこと。ただし,塗
装の場合には,水道法第四条第一項に掲げられた水銀,シアンなど飲料水として不適当な有害物質
を溶出させないこと。
(f) 軸の径は,表6による。ただし,伝動に関係がない部分は,それ以下でもよい。
表6 電動機の軸径
単位 mm
電動機の呼び出力 軸の径
150W, 200W, 250W 8以上
300W, 400W 9以上
(g) 軸封装置は,容易に摩耗しないで,漏水が少なく,長時間の使用に耐え,摩耗しやすい部分は,容
易に交換可能なこと。
(3) 電動機 ポンプには,JIS C 4203又はJIS C 4210の規定を満足する品質の単相誘導電動機又は三相誘
導電動機を使用すること。
(4) 圧力タンク 圧力タンクは,次による。
(a) 圧力タンクの内部には,十分なさび止め処理を施す。
(b) 圧力タンクの有効利用容積は,次の式によって算出し,その容積は表7のとおりとする。ただし,
タンクの空気減少を確実に防止する装置又は自動空気補給装置を使用するものでは,表7の値の21
以上あればよい。
また,水栓の開度及びその開閉頻度に関係がなく,電動機及びポンプに支障を及ぼさない装置を
――――― [JIS B 8318 pdf 4] ―――――
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もつものは,この限りでない。
100V P1−P2 V P1−P2
V= V=
100+P1 100+P2 1+P1 1+P2
ここに, V : 有効利用容積(圧力開閉器の1回の開閉でタンクに蓄積され
る水の量) (l)
V' : 圧力タンクの有効全容積(有効全容積とは,タンクのドレン
抜き穴から上の容積) (l)
P1 : 圧力開閉器が開くゲージ圧力(上限圧力) (kPa) [{kgf/cm2}]
P2 : 圧力開閉器が閉じるゲージ圧力(下限圧力) (kPa) [{kgf/cm2}]
表7 圧力タンクの有効利用容積
単位 l
電動機の呼び出力 有効利用容積の最小値
150W 1.75以上
200W 2.20以上
250W 2.70以上
300W 3.15以上
400W 4.10以上
(5) 自動空気補給装置 圧力タンクには,空気を補給するのに必要な自動空気補給装置を付ける。ただし,
使用上,自動空気補給装置の必要がないものでは,空気補給口だけを付ければよい。
(6) 呼び水口 ポンプ本体又はその他の適当な箇所に,呼び水口を設け,容易に呼び水ができること。
(7) ジェット部 ジェット部は,次による。
(a) 容易に腐食又はさびを生じるおそれがある接水部には,塗装又は表面処理を施す。
(b) ジェット部の厚さは,8.7の耐水圧試験に耐える厚さとしなければならない。
(c) ジェット部は,容易にポンプと配管で接続でき,井戸に容易に挿入設置ができること。挿入井戸の
配管の呼びは,原則として表8による。
表8 挿入井戸の配管の呼び
種類 挿入井戸の配管の呼び(5)
鋼管 塩化ビニル管
パラレルパイプジェット 3B, 4B 75, 100
インナーパイプジェット 2B, 3B 50, 75
1
1B, 2B
シングルパイプジェット 2 40, 50
注(5) 井戸の配管の呼びは,JIS G 3452及びJIS K 6741
のVP管による。
(d) ジェット部各部には,性能に悪影響を与えるような巣,ばりなどがないこと。
(8) フート弁 ポンプにはフート弁を附属し,フート弁の機能は,確実で,長時間の使用に耐えること。
(9) 電源電線 電源電線は,次による。
(a) 電源電線を附属する場合には,JIS C 3312若しくはJIS C 3327に規定する電線又はこれらと品質が
同等以上のものとする。その導体の断面積は,0.75mm2以上(単相で定格消費電力が600W以上の
場合は1.25mm2)とし,有効長さは,原則として2mとする。
(b) 電源電線の電源側接続端に差込プラグを用いる場合は,JIS C 8303に規定する差込プラグを付ける。
6. 外面 ポンプ及びジェット部の外面には,耐食性の材料を使用している場合以外には,すべて塗装又
はめっきを施し,各部の仕上がりは良好で,著しいさび,きずその他有害な欠点があってはならない。
――――― [JIS B 8318 pdf 5] ―――――
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JIS B 8318:1994の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.080 : ポンプ
JIS B 8318:1994の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0202:1999
- 管用平行ねじ
- JISB0203:1999
- 管用テーパねじ
- JISB7505:1999
- ブルドン管圧力計
- JISB8301:2018
- 遠心ポンプ,斜流ポンプ及び軸流ポンプ―試験方法
- JISB8302:2002
- ポンプ吐出し量測定方法
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- 600Vビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブル
- JISC3327:2000
- 600Vゴムキャブタイヤケーブル
- JISC4203:2001
- 一般用単相誘導電動機
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- 一般用低圧三相かご形誘導電動機
- JISC8303:2007
- 配線用差込接続器
- JISG3131:2018
- 熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2017
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2021
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3452:2019
- 配管用炭素鋼鋼管
- JISG4303:2012
- ステンレス鋼棒
- JISG4303:2021
- ステンレス鋼棒
- JISG4304:2012
- 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4304:2021
- 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2012
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2021
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG5501:1995
- ねずみ鋳鉄品
- JISH3250:2015
- 銅及び銅合金の棒
- JISH3250:2021
- 銅及び銅合金の棒
- JISH5120:2016
- 銅及び銅合金鋳物
- JISK6741:2016
- 硬質ポリ塩化ビニル管