JIS C 4526-1:2020 機器用スイッチ―第1部:通則 | ページ 3

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C 4526-1 : 2020
3.1.12
未処理導体(unprepared conductor)
切断し,端子に挿入するために導体終端で被覆絶縁物を取り除いた導体。
(出典 : IEC 60050-442:1998,442-01-26)
3.1.13
処理導体(prepared conductor)
導体終端にアイレット,スリーブ又はケーブルラグのような留め具を取り付けた導体。
(出典 : IEC 60050-442:1998,442-01-27)
3.1.14
極性反転(polarity reversal)
切換動作によって負荷に接続する端子の極性の変更。
3.1.15
半導体素子,SD(semiconductor device)
本質的な特性が半導体内の電荷キャリアの流れによる素子。
(出典 : IEC 60050-521:2002,521-04-01)
3.1.16
半導体回路(semiconductor circuit)
一つ以上の半導体素子を含む複数の部品からなる回路。
3.1.17
電子式スイッチ(electronic switch)
意図した負荷経路に半導体素子又は半導体回路をもったスイッチ。
注記 電子式スイッチは,直列及び/又は並列の機械式接点をもってもよい。JIS C 4526-1-2の表103
参照。
3.1.18
使用(duty)
スイッチの閉,制御,開の状態を含んだ経時的な負荷の状態。
3.1.19
使用の形式(duty-type)
連続使用,短時間使用,反復使用,又は不規則な負荷の変化を伴う使用。
[出典 : IEC 60050-411:1996,411-51-13修正−速度(speed)を削除]
3.1.20
保護インピーダンス(protective impedance)
定常接触電流及び電荷を危険のないレベルに制限することを意図した部品又は組立品のインピーダンス。

3.2 電圧及び電流に関する用語及び定義

3.2.1
定格電圧(rated voltage)
指定の動作条件で製造業者が付与した電圧。
注記1 特に規定がない限り実効値で測定する。
注記2 この値は最大値であり,全ての低い値を含む。

――――― [JIS C 4526-1 pdf 11] ―――――

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3.2.2
安全特別低電圧,SELV(safety extra low voltage)
供給電源から絶縁された回路内の導体間又は任意の導体とアースとの間において交流実効値50 V又は
直流120 V以下の電圧。
注記 SELVは,電源から絶縁した特別低電圧である(JIS C 0365参照)。
3.2.3
定格電流(rated current)
指定の動作条件で製造業者が付与した電流。
注記1 特に規定がない限り実効値で測定する。
注記2 この値は最大値であり,全ての低い値を含む。
3.2.4
定格負荷(rated load)
分類に従って製造業者が付与した負荷の種類。
3.2.5
過電流(over-current)
定格電流を超える電流。
(出典 : IEC 60050-441:1984,441-11-06)
3.2.6
過負荷(overload)
過電流が生じても,回路には電気的な損傷を生じない動作状態。
(出典 : IEC 60050-441:1984,441-11-08)
3.2.7
動作電圧(working voltage)
定格電圧の電源に接続されたスイッチの絶縁間に部分的に発生する場合がある交流電圧の最大実効値,
又は直流電圧の最大値。
注記1 過渡電流は無視する。
注記2 開回路状態及び通常動作状態の両方を考慮に入れる。
3.2.8
過電圧(overvoltage)
通常動作状態での最大定常電圧の対応するピーク値を超えるピーク値をもつ電圧。
3.2.9
過電圧カテゴリ(overvoltage category)
過渡過電圧状態を定義する数値。
注記 附属書E参照
3.2.10
インパルス耐電圧(impulse withstand voltage)
指定条件下で絶縁破壊を引き起こさない規定された波形及び極性のインパルス電圧の最大ピーク値。
3.2.11
最小負荷(minimum load)
電子式スイッチが正常に動作する指定の最小負荷。

――――― [JIS C 4526-1 pdf 12] ―――――

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3.2.12
熱電流(thermal current)
製造業者が指定した試験条件下(周囲温度も含む。)で,電子式スイッチを定格負荷,例えば,強制冷却
の存在する機器で,指定周囲条件下で操作したときと同じ加熱を,強制冷却なしで行う連続抵抗負荷電流。
注記 “熱電流”の概念によって,通常の電子スイッチ内蔵機器では複雑な冷却条件となる電子式ス
イッチの試験を簡略化することができる。熱電流は,常に,テーブル上又は単純な試験装置中
でのスイッチの試験,及び該当する機器内での比較試験によって決定される。結果として,通
常,熱電流は定格電流よりも低い。このことから,電子式スイッチが機器に取り付けられてい
る場合,定格電流を流すことができることを確かめるために,端子,接点などへの追加の試験
が必要となる。これらの追加試験は,JIS C 4526-1-1又はJIS C 4526-1-2の箇条16及び箇条17
に規定されている。

3.3 スイッチの種類に関する用語及び定義

3.3.1
組込形スイッチ(incorporated switch)
機器内又は機器の表面に組み込むことを意図しているが,個別に試験することができるスイッチ。
(出典 : IEC 60050-442:1998,442-04-01)
3.3.2
一体組付形スイッチ(integrated switch)
機器内の適正な取付け及び固定に依存し,機器の関連部品と組み合わせたときに限り試験することがで
きるスイッチ。
(出典 : IEC 60050-442:1998,442-04-02)
3.3.3
ロータリスイッチ(rotary switch)
アクチュエータがシャフト又はスピンドルであって,接触状態を変化させるため,アクチュエータを一
つ又は二つ以上の表示された位置へ回転させて使用するスイッチ。
注記 アクチュエータは,制限のない回転でもよく,いずれかの方向に制限された回転でもよい。
3.3.4
レバースイッチ(lever switch)
アクチュエータが一本のレバーであって,接触状態を変化させるため,このレバーを一つ以上の表示さ
れた位置へ傾斜させて使用するスイッチ。
3.3.5
ロッカスイッチ(rocker switch)
アクチュエータが側面高さの低い揺動子であって,接触状態を変化させるため,この揺動子を一つ以上
の表示された位置へ傾斜させて使用するスイッチ。
3.3.6
押しボタンスイッチ(push-button switch)
アクチュエータが一つのボタンであって,接触状態を変化させるため,このボタンを押して使用するス
イッチ。
注記 このスイッチは,二つ以上のボタンを備えてもよい。

――――― [JIS C 4526-1 pdf 13] ―――――

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3.3.7
引きひもスイッチ(cord-operated switch)
アクチュエータが一本の引きひもであって,接触状態を変化させるため,このひもを引っ張って使用す
るスイッチ。
[出典 : IEC 60050-442:1998,442-04-08修正−動作手段(operating means)をアクチュエータ(actuating
member)に置換え]
3.3.8
プッシュプルスイッチ(push-pull switch)
アクチュエータが一本の棒であって,接触状態を変化させるため,この棒を一つ以上の表示された位置
へ引っ張り,又は押して使用するスイッチ。
3.3.9
自動復帰スイッチ(biased switch)
アクチュエータを動作した位置から解放したとき,接点及びアクチュエータが,あらかじめ決められて
いる位置に復帰するスイッチ。

3.4 スイッチの動作に関連する用語及び定義

3.4.1
操作(actuation)
手,足などの人体の動きによって,スイッチのアクチュエータを動かすこと。
3.4.2
間接操作(indirect actuation)
スイッチが組み込むか,又は一体付けした機器の一部によって,間接的にスイッチのアクチュエータを
動かすこと。
注記 例えば,スイッチは機器のドアに組み込むか,又は一体付けすることができる。
3.4.3
アクチュエータ(actuating member)
引張り,押し,回転又はその他の方法で影響を受けるスイッチの操作部。
3.4.4
作動体(actuating means)
アクチュエータと接点機構との間に介在し,開閉動作を行わせる部分。
3.4.5
断路(disconnection)
電源と電源から遮断することを意図した部分との間を絶縁するための,単極の電気回路の切断。
3.4.6
マイクロ断路(micro-disconnection)
長期一時的過電圧が起こった場合に,接点分離によって,正しい機能的動作を与えるための断路。
3.4.7
電子式断路(electronic-disconnection)
長期一時的過電圧が起こった場合に,半導体素子(SD)によって,非周期の正しい機能的動作を与える
ための断路。

――――― [JIS C 4526-1 pdf 14] ―――――

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3.4.8
完全断路(full-disconnection)
短期及び長期一時的過電圧,並びに基礎絶縁と同等のインパルス電圧に耐えるために,接点分離によっ
て,正しい機能的動作を与えるための断路。
3.4.9
単相全極断路(all-pole disconnection single-phase)
交流及び直流機器にあっては,接地された導体を除き一回のスイッチ作用による全ての電源導体の同時
断路。
3.4.10
動作サイクル(operating cycle)
一つの位置から他の位置へ,そして最初の位置に戻る一連の動作。このとき,その他の位置がある場合
にはその全てを通過する。
(出典 : IEC 60050-441:1984,441-16-02)
3.4.11
電子式アクチュエータ(electronic actuating member)
作動体又はスイッチング素子を制御する部分,部品又は部品グループ。
注記 例えば,光学的又は音響的検知ユニットのような部品グループ。
3.4.12
電子式作動体(electronic actuating means)
スイッチング素子を電子的に制御する部分,部品又は部品グループ。
3.4.13
異常状態(abnormal conditions)
通常動作中に機器又はスイッチの中で起こり得る,安全性が低下することにつながる状態。
注記 例えば,温度の上昇,衝撃に対する保護の不足のような状態は,スイッチの故障又は関連する
周囲部品の故障(予測可能な他の部品の劣化又は欠陥)につながる場合がある。(意図的な)誤
使用は異常状態に含まれない。
3.4.14
検知ユニット(sensing uinit)
機械的な手段以外(電子部品及び電子部品を介して出力を制御)による調整が可能で,物理現象又はそ
れらの組合せによって作動するユニット。
3.4.15
故障状態(fault conditions)
スイッチ内部の故障に起因する異常状態で,スイッチが変異することによって再現が可能なもの。

3.5 スイッチへの接続に関連する用語及び定義

3.5.1
外部導体(external conductor)
スイッチの外部にあるケーブル,コード又は導体。
3.5.2
一体組付形導体(integrated conductor)
スイッチの内部にある導体,又はスイッチの端子若しくは端子部間を,永久的に接続している導体。

――――― [JIS C 4526-1 pdf 15] ―――――

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JIS C 4526-1:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61058-1:2016(MOD)

JIS C 4526-1:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 4526-1:2020の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC4526-1-1:2020
機器用スイッチ―第1-1部:機械式スイッチの要求事項
JISC4526-1-2:2020
機器用スイッチ―第1-2部:電子式スイッチの要求事項
JISC5101-14:2014
電子機器用固定コンデンサ―第14部:品種別通則:電源用電磁障害防止固定コンデンサ
JISC60068-2-75:2019
環境試験方法―電気・電子―第2-75部:ハンマ試験(試験記号:Eh)
JISC60695-10-2:2018
耐火性試験―電気・電子―第10-2部:異常発生熱―ボールプレッシャー試験方法
JISC60695-11-10:2015
耐火性試験―電気・電子―第11-10部:試験炎―50W試験炎による水平及び垂直燃焼試験方法
JISC60695-11-20:2018
耐火性試験―電気・電子―第11-20部:試験炎―500W試験炎による燃焼試験方法
JISC60695-2-11:2016
耐火性試験―電気・電子―第2-11部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)
JISC61000-3-2:2019
電磁両立性―第3-2部:限度値―高調波電流発生限度値(1相当たりの入力電流が20A以下の機器)
JISC61000-4-11:2008
電磁両立性―第4-11部:試験及び測定技術―電圧ディップ,短時間停電及び電圧変動に対するイミュニティ試験
JISC61000-4-2:2012
電磁両立性―第4-2部:試験及び測定技術―静電気放電イミュニティ試験
JISC61000-4-3:2012
電磁両立性―第4-3部:試験及び測定技術―放射無線周波電磁界イミュニティ試験
JISC61000-4-4:2015
電磁両立性―第4-4部:試験及び測定技術―電気的ファストトランジェント/バーストイミュニティ試験
JISC61000-4-5:2018
電磁両立性―第4-5部:試験及び測定技術―サージイミュニティ試験
JISC61000-4-8:2016
電磁両立性―第4-8部:試験及び測定技術―電源周波数磁界イミュニティ試験
JISC6691:2019
温度ヒューズ―要求事項及び適用の指針
JISQ9000:2015
品質マネジメントシステム―基本及び用語