JIS C 4526-1:2020 機器用スイッチ―第1部:通則 | ページ 7

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C 4526-1 : 2020
表2−スイッチのタイプ及び接続(続き)
コードa) スイッチ 接続のタイプ 試験回路b)
のタイプ
多投スイッチ
3n投と1n極をもった多投ス
イッチの原理
4.1 極数,指定した接続及び負荷のタイプ
4.2 単極 極性反転の4位置
(単極断路)
4.3 2極 極性反転の4位置
(全極断路)
4.4 2極 極性反転の5位置
(全極断路)
4.5 2極 極性反転の7位置
(全極断路)
注a) 同じ基本設計のスイッチの試験は,角括弧で示したスイッチのコードの試験もカバーしている
と考えられる。
次の条件の場合,スイッチは同じ基本設計であると考えられる。
− 極の違い及び接続回路数による違いの部分を除き,全ての部分が同じ。
− 基本構造及び機械的構造が同じ。
− 多極スイッチは,複数の単極スイッチで構成する又は各極同じ寸法をもつ同じ単極スイッ
チ部品で作ったスイッチである。
瞬時動作(単安定形スイッチ)のスイッチを別に試験することは,接点機構が同等の構造の
双安定スイッチと同等であるならば,必要でない。
b) 単にL及びNの表示は,電源に接続する表示を表す。

――――― [JIS C 4526-1 pdf 31] ―――――

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8 表示及び文書

8.1 スイッチ情報

8.1.1 一般
スイッチ製造業者は,次の情報を提供しなければならない。
− 機器製造業者が,スイッチを選択及び取り付けることができる情報
− 最終使用者が,スイッチ製造業者の意図したようにスイッチを使用できる情報
− この規格に適合する試験を行うことができる情報
これらの情報は,明確で,かつ,曖昧でない方法で提供しなければならない。
これらの情報は,表3に示す方法(表示及び/又は文書)によって提供しなければならない。
8.1.2 スイッチへの表示による情報
表3において情報の提示手段欄に“表示”とある情報は,スイッチに表示しなければならない。
8.1.3 文書による情報
表3において情報の提示手段欄に“文書”とある情報は,リーフレット,仕様書,図面などの文書に記
載しなければならない。
この文書の内容は,随時適切な任意の書式で,機器製造業者又は最終使用者が入手できなければならな
い。
注記1 表3の“表示/文書”は,表示又は文書によって情報が提供できることを表す。
注記2 この情報を提供する文書の様式は,この規格では規定していない。

――――― [JIS C 4526-1 pdf 32] ―――――

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C 4526-1 : 2020
表3−スイッチの情報
番号 特性 細分箇条 情報の提示手段
全表示 限定表示
CT UT
(7.10.2)(7.10.1)
1 スイッチの識別
1.1 製造業者又は取扱業者の識別マーク(名称又は商標) 8.1 表示 表示
1.2 スイッチ識別のためのタイプ参照記号 8.1 表示 表示
2 スイッチの環境/取付け
2.1 7.5
スイッチ製造業者が指定した取付けを行ったとき,スイッチが備え 文書 文書
及び
る保護等級(JIS C 0920:2003及び/又はIEC 60529:2013のIPコー
ド) 7.6
2.2 スイッチ及び機器の外側からの感電に対する保護等級 7.7 文書 文書
2.3 7.1.7
スイッチの取付方法及び操作方法,並びに接地が必要な場合は接地 文書 文書
する方法。 及び
7.1.7.7
取付方法及び姿勢を指示する必要がある場合には,それらの事項。
接地端子と取付けを一緒に行うと指示した場合には,別途指示しな
い限り,導電部を接地する方法とみなす。
2.4 ミクロ環境汚損度 7.8 文書 文書
2.5 マクロ環境汚損度 7.9 文書 文書
3 温度
3.1 0 ℃55 ℃の範囲と異なる場合には,周囲温度の限度値 7.3 表示 文書
4 電気的負荷/接続
4.1 定格電圧又は定格電圧範囲 6.1 表示 文書
4.2 7.1
交直両用以外のスイッチの場合又は直流と交流で定格が異なる場 表示 文書
合には,電源の種類
4.3 5.2.8
定格周波数又は周波数範囲。ただし,50 Hz,60 Hz又は50 Hz60 表示 文書
Hzの場合を除く。
4.4 定格電流及び負荷の種類 7.2 表示 文書
4.5 7.16及び
複数の回路をもつスイッチの場合,各回路及び各端子に適用する電 表示/文 文書
流。それらの電流が異なる場合は,適用する回路又は端子を明確に
適用可能 書
する。 ならば5.2
4.6 定格インパルス耐電圧 7.12 文書 文書
注記 製造業者によって4.7が指定されている場合は不要
4.7 過電圧カテゴリ 7.13 文書 文書
4.8 使用の形式と関連(オン/オフ時間) 7.18 文書 文書
4.9 スイッチの種類及び/又は接続 7.16 文書 文書
4.10 スイッチング素子の構成 7.17 文書 文書
5 端子/導体
5.1 8.1
全ての端子は,適切に識別されていなければならない,その目的が 表示 表示
明確でなければならない,又はスイッチ回路が目視で明らかに分か
らなければならない。
電源導体の接続に関する端子については,L,数字又は矢印によっ
て識別
5.2 8.2
接地用導体を接続する端子は,保護用接地記号を表示しなければな 表示 表示
らない。
5.3 プッシュイン端子の場合には,その接続及び取外し方法 11.2.2 文書 文書
5.4 端子に接続する導体の種類(単線又はより線) 7.20 文書 文書

――――― [JIS C 4526-1 pdf 33] ―――――

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表3−スイッチの情報(続き)
番号 特性 細分箇条 情報の提示手段
全表示 限定表示
CT UT
(7.10.2)(7.10.1)
5.5 7.20
端子に接続する導体の適合サイズ(導体径の最大値及び最小値) 文書 文書
5.6 二つ以上の導体の相互接続 7.20 文書 文書
5.7 はんだ付け端子の種類 7.20 文書 文書
5.8 文書
はんだ温度,プロセスなど,端子への具体的な接続方法を明示する。 7.20 文書
5.9 7.20
処理導体の端末処理方法[例 はんだ浸せき(漬),コネクタ接続, 文書 文書
その他]
5.10 JIS C 2809:2014に規定する寸法以外のタブのめす(雌)形コネクタ 7.20文書 文書
6 動作サイクル及びシーケンス
6.1 動作サイクル数 7.4 表示 文書
6.2 箇条5及
二つ以上の回路をもつスイッチにおいて,重要であるならば,動作 文書 文書
シーケンスを記載する。 び13.5
多回路のスイッチにおいて,複数の接点の組の動作シーケンスにつ
いて,使用者の安全に対して重大な意味がある場合は,それを指定
しなければならない。例えば,“遮断前に投入”又は“投入前に遮断”
の接点。
6.3 JIS C
動作力は,アクチュエータの突当たり止め又は動きの限界まで適用 文書 文書
する。(任意) 4526-1-1
又はJIS C
4526-1-2
の17.4
7 信号表示器
7.1 6.3
信号用白熱電球の最大電力。その表示は,ランプを取り替えるとき, 表示 表示
目で確認できなければならない。
7.2 信号表示器の意図した機能又は動作 8.1及び 文書 文書
12.2.5
8 回路の断路
8.1 電子式断路 7.14.1 表示 文書
8.2 マイクロ断路 7.14.2 表示 文書
8.3 完全断路 7.14.3 文書 文書
8.4 組合せ 7.14.4 文書 文書
9 絶縁材料
9.1 トラッキング指数,PTI又はCTI 20.4 文書 文書
9.2 グローワイヤ温度 7.11 文書 文書
9.3 剛性プリント配線板アセンブリのコーティングの種類 7.15 文書 文書
10 冷却状態
10.1 強制冷却の要求なし 7.22 文書 文書
10.2 冷却の要求あり 7.22 文書 文書
10.3 強制冷却に関する空気方向 7.22 文書 文書
10.4 強制冷却に関する空気速度 7.22 文書 文書

――――― [JIS C 4526-1 pdf 34] ―――――

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C 4526-1 : 2020
表3−スイッチの情報(続き)
番号 特性 細分箇条 情報の提示手段
全表示 限定表示
CT UT
(7.10.2)(7.10.1)
10.5 ヒートシンクの熱抵抗 7.22 文書 文書
10.6 空気の流れに関する呼気温度,密度及びその他の詳細 7.22 文書 文書
11 保護装置
11.1 7.21
交換可能なビルトイン保護の定格電流/ヒューズ特性/遮断容量 表示 文書
11.2 交換することができないビルトイン保護の形/機能 7.21 文書 文書
11.3 外部保護装置の定格電流,ヒューズ特性,遮断容量 24.2 文書 文書
12 試験条件
12.1 接点の開閉速度が操作速度に依存しないスイッチの試験条件 7.19 文書 文書
12.2 試験の特別な要求事項 文書 文書
例 3.2.11で定義される最小負荷,熱電流(3.2.12)

8.2 記号

  記号を用いるとき,JIS C 0617(規格群),JIS C 0920:2003及びIEC 60417に従わなければならない。例
を表3Aに示す。
表3A−記号例
アンペア 電流 A
ボルト 電圧 V
ワット 電力 W
ボルトアンペア 交流負荷電力 VA
交流(単相)
“AC”,“a.c.”,“ac”又は記号,若しくは句読点の有無にかかわらず一組の文字
と記号との組合せ
例 AC
例 AC
直流
“DC”,“d.c.”,“dc”又は記号で,句読点なしの文字又は記号の組合せ
例 DC
例 DC
白熱電球負荷の記号
保護用接地記号
ヘルツ 電源周波数 Hz
動作サイクル数 8.5参照
マイクロ断路の記号 μ
“オフ”位置又は“オフ”位置への操作方向の記号 丸 ○
“オン”の位置又は“オン”の位置への操作方向の
直線 |
記号
電子式断路 ギリシャ文字 イプシロン ε
注記 対応国際規格では表形式ではないが,分かりやすさのため表形式とした。

――――― [JIS C 4526-1 pdf 35] ―――――

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JIS C 4526-1:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61058-1:2016(MOD)

JIS C 4526-1:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 4526-1:2020の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC4526-1-1:2020
機器用スイッチ―第1-1部:機械式スイッチの要求事項
JISC4526-1-2:2020
機器用スイッチ―第1-2部:電子式スイッチの要求事項
JISC5101-14:2014
電子機器用固定コンデンサ―第14部:品種別通則:電源用電磁障害防止固定コンデンサ
JISC60068-2-75:2019
環境試験方法―電気・電子―第2-75部:ハンマ試験(試験記号:Eh)
JISC60695-10-2:2018
耐火性試験―電気・電子―第10-2部:異常発生熱―ボールプレッシャー試験方法
JISC60695-11-10:2015
耐火性試験―電気・電子―第11-10部:試験炎―50W試験炎による水平及び垂直燃焼試験方法
JISC60695-11-20:2018
耐火性試験―電気・電子―第11-20部:試験炎―500W試験炎による燃焼試験方法
JISC60695-2-11:2016
耐火性試験―電気・電子―第2-11部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)
JISC61000-3-2:2019
電磁両立性―第3-2部:限度値―高調波電流発生限度値(1相当たりの入力電流が20A以下の機器)
JISC61000-4-11:2008
電磁両立性―第4-11部:試験及び測定技術―電圧ディップ,短時間停電及び電圧変動に対するイミュニティ試験
JISC61000-4-2:2012
電磁両立性―第4-2部:試験及び測定技術―静電気放電イミュニティ試験
JISC61000-4-3:2012
電磁両立性―第4-3部:試験及び測定技術―放射無線周波電磁界イミュニティ試験
JISC61000-4-4:2015
電磁両立性―第4-4部:試験及び測定技術―電気的ファストトランジェント/バーストイミュニティ試験
JISC61000-4-5:2018
電磁両立性―第4-5部:試験及び測定技術―サージイミュニティ試験
JISC61000-4-8:2016
電磁両立性―第4-8部:試験及び測定技術―電源周波数磁界イミュニティ試験
JISC6691:2019
温度ヒューズ―要求事項及び適用の指針
JISQ9000:2015
品質マネジメントシステム―基本及び用語