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C 4526-2-1 : 2021
JIS C 9335-2-17に適合する毛布,パッド,衣服及びこれに類する可とう電熱機器に用いるコードスイッ
チに対し,100 Nの引張力及び0.15 Nmのトルクを加える試験を行う。
試験中,コードが破損してはならない。試験後,コードが縦方向に2 mmを超えて移動していてはなら
ず,接続部に目立ったひずみがあってはならない。沿面距離及び空間距離が箇条20に規定する値未満に低
下していてはならない。コード非交換形スイッチについては,電気接続部に破断があってはならない。
縦方向の移動の測定は,最初の引張力を加えている間にコードにマークを付ける。試験後,コードに引
張力を加えたままで,試料に対するコード上のマークの移動を測定する。
12.3.108 コード非交換形スイッチは,JIS C 3662規格群又はJIS C 3663規格群に適合するコードを付け
なければならない。
適否は,目視検査によって判定する。
12.3.109 コードを交換するときに外す必要があるねじの場合,他の部品を固定することがあってはならな
い。ただし,次のいずれかの場合を除く。
− ねじを付け忘れる又は間違った場所に戻すと,コードスイッチが使用不能となる又は明らかに不完全
になる場合
− 固定するように意図された部品がコードを交換するときに工具を使用しないと取り外せない場合
注記 これは,カバーをコード止めとして,又はコード止めの一部として使用するカバーを除外しない。
適否は,目視検査によって判定する。
12.3.110 コードスイッチは,コードが通常の使用中に発生する可能性がある曲げに耐える構造でなければ
ならない。挿入口又はブッシングにとがった角があってはならない。
この要求事項を満たすためにコード保護部を設ける場合,コード保護部はコードと一体であってはなら
ない。ただし,7.20.2の処理導体の接続を意図した端子に区分された,例えば,成形コード保護部をもつ
特殊コードを固定する端子をもつコードスイッチで,コード取付け時にコード保護部がない標準コードを
取り付けることが不可能な場合を除く。
適否は,スイッチに使用可能なコード又は一連のコードを取り付けたスイッチを用いて,次の試験によ
って判定する。
試料を,図102に示す屈曲試験装置に取り付ける。試験は,次の条件を適用する。
a) 最大寸法のコードを取り付けて1回だけ試験を行う。
b) 3 Aを超える定格電流のコードスイッチは,JIS C 3662-5:2017に適合するコードを使用する。
c) 7.103.3に区分されている丸形コード及び平形コードの両方の接続に適するコードスイッチの場合,両
タイプのコードを使用して試験する。
d) 7.103.2に区分されている平形コードの接続だけに適するコードスイッチの場合,平形コードを使用す
る。
e) コード非交換形のコードスイッチの場合,追加の試料を使用する。
コードに取り付けたおもり及びコードの質量が,試験中に最小の横運動だけをするように振動軸を選択
する。平形コードを付けた試料は,断面の長軸が振動軸と平行になるように取り付ける。
――――― [JIS C 4526 pdf 11] ―――――
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C 4526-2-1 : 2021
挿入口を通るコードに質量が1 kgのおもりを使用して力をかける。コードスイッチを定格電圧で使用し
たときに,その特定の心線を通る定格電流に等しい電流を各心線に流し,心線間の電圧を最大定格電圧に
する。振動部材を(垂線の両側に)22.5°の角度で前後に動かし,曲げ回数(45°で1回の動作)を5 000
回とし,曲げ速度を毎分60回とする。
JIS C 9335-2-17に適合する毛布,パッド,衣服及びこれに類する可とう電熱機器に用いるコードスイッ
チに対し,振動部材を(垂線の両側に)45°の角度で,コードに質量が0.5 kgのおもりを使用して試験を
行う。
コード交換形スイッチは,曲げ回数を10 000回とし,コード非交換形スイッチについては,曲げ回数を
20 000回とする。
試験中,試験電流の遮断及び導体間の短絡があってはならない。
試験後,試料には,この規格に適合しなくなるような損傷があってはならない。
12.3.111 コード交換形スイッチの場合,スイッチ内部の外部導体用空間が導体を容易に差し込んで接続す
るのに十分でなければならず,カバー(ある場合)は,導体又はその絶縁物を破損しないで取り付けられ
なければならない。
カバーを取り付ける前に,導体が適切に接続及び配置していることを確認することが可能でなければな
らない。
適否は,目視検査及び表4に規定する最大断面積のコードを用いて確認することによって判定する。
12.3.112 単極のコード交換形スイッチは,開閉しない極の単数又は複数の導体の接続を可能にする,追加
の単数又は複数の端子を設けていなければならない。
この単数又は複数の端子は,開閉しない極の単数又は複数の導体の入線端末及び出線端末の両方の接続
も可能でなければならない。
12.3.113 コード非交換形スイッチには,はんだ付け,溶接,圧着又はこれらと同等に有効な永久的接続部
を設けなければならない。
コード非交換形スイッチの構造は,スイッチを永久的に使用不能にしない限り,次の構造でなければな
らない。
− コードをスイッチからの分離が不可能な構造
− 手で又は工具を使用してスイッチを開けることが不可能な構造
コードスイッチの再組立てにおいて,最初の部品又は材料でないものを使用する必要がある場合は,ス
イッチは永久的に使用不能とみなす。
注記 最初の部品とは,最初からコードスイッチに取り付けられていた部品のことで予備部品ではない
と考える。
適否は,目視検査及び手による試験によって判定する。ねじなし端子に関する適否は,11.5の試験によ
って判定する。
12.3.114 事前にコードを接続したコードスイッチの場合,コードの定格電流は,コードスイッチの定格電
流に適合しなければならず,表102に規定する値に適合しなければならない。
――――― [JIS C 4526 pdf 12] ―――――
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C 4526-2-1 : 2021
表102−導体寸法
コードスイッチの定格電流(抵抗性負荷) 導体の断面積
A mm2
3以下 0.50.75
3を超え 6以下 0.751.0
6を超え 10以下 0.751.0
10を超え 16以下 0.751.5
12.3.115 接地の連続性のための端子をもつコード交換形スイッチは,張力除去装置が故障した場合に保護
接地導体の接続部分が通電導体の接続部分の後に張力を受け,また,張力が過度の場合に保護接地導体が
通電導体の後に遮断するように,保護接地導体のたるみに対して十分な空間をもっていなければならない。
適否は,次の試験によって判定する。
通電導体が張力除去装置から対応する端子へ可能な最短経路を通って導くように,コードを試料に接続
する。
それらを適切に接続した後,保護接地導体の線心をその端子に導き,その適切な接続のために必要な長
さより8 mm長く切断する。
その後,保護接地導体をその端子に接続する。次に,コードスイッチのカバーを再度取り付け,適切に
固定したとき,心線を押し出すか,又はそれに圧力を加えることなく,配線空間で拘束を受けずに,保護
接地導体の余剰長さによって保護導体が形成するループをしまい込むことができなければならない。
12.3.116 つり下げ手段をもつコードスイッチは,使用中に加えられるストレスに耐えるために,十分な機
械的強度をもたなければならない。
適否は,次の試験によって判定する。
壁に固定するつり下げ手段のための空間と,コードスイッチを壁につり下げるときに機械的応力を受け
るおそれがある充電部との間の隔壁は,次のとおり試験する。
直径が3 mmで,半径が1.5 mmの半球形の先端をもつ円柱状の鋼棒を,その隔壁に対して最も不利な位
置で75 Nの力で10秒間,つり下げる壁面に垂直に押し付ける。鋼棒は,隔壁を貫通してはならない。
上記の鋼棒と同一の寸法をもち,隔壁の裏側に触れることが十分な長さの円柱状の鋼棒で,可とうコー
ドを付けた試料を通常の使用の場合と同様に壁につるす。
電源用可とうコードの最も不利になる位置に,60 Nの力を10秒間加える。
試験中,壁上のコードスイッチのつり下げ手段が破損してはならず,又は破損した場合であっても,充
電部には,JIS C 0922:2002の検査プローブB(標準試験指)が接触してはならない。
12.3.117 コードスイッチは,軸径が3 mmの丸形頭付きねじを使用して,通常の使用状態のように,壁に
つり下げ,50 Nを急激に加えないで引張試験を行う。
引張力をコードスイッチのつり下げ手段に最大の応力が加わる方向に10秒間加える。
試験中,壁上のコードスイッチのつり下げ手段が破壊してはならず,又は破壊した場合であっても,充
電部は,JIS C 0922:2002の検査プローブB(標準試験指)が接触してはならない。
――――― [JIS C 4526 pdf 13] ―――――
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C 4526-2-1 : 2021
試験は,2種類以上のつり下げ手段をもつ試料の場合,各つり下げ手段について実施する。
注記 対応国際規格の注記は,要求事項であるため,本文に移した。
13 機構
機構は,JIS C 4526-1:2020の箇条13による。
14 固形異物,水の浸入及び高湿状態に対する保護
固形異物,水の浸入及び高湿状態に対する保護は,JIS C 4526-1:2020の箇条14による。
15 絶縁抵抗及び耐電圧
絶縁抵抗及び耐電圧は,JIS C 4526-1:2020の箇条15による。
16 温度上昇
温度上昇は,JIS C 4526-1:2020の箇条16による。
17 耐久性
耐久性は,JIS C 4526-1:2020の箇条17による。
18 機械的強度
機械的強度は,次によるほか,JIS C 4526-1:2020の箇条18による。
18.2 衝撃
追加(“適否は,”で始まる段落の前に,次を追加する。)
この細分箇条の試験の場合,足踏みタイプ以外のコードスイッチは,厚さが15 mmのベニヤ板と接触さ
せた状態に置く。
足踏みタイプのコードスイッチは,厚さが25 mmの堅固な板の上に置く。
追加
18.101 足踏みタイプ以外のコードスイッチは,図103に示すタンブリングバレルを用いて試験する。バ
レルの幅は,275 mm以上で,コードを取り付けたコードスイッチの自由落下が確保されるものでなけれ
ばならない。試験は,一度に一つの試料だけで行う。
コード交換形スイッチには,最小断面積で長さが約50 mmの表101に規定するコードを取り付ける。端
子ねじは,19.2(表10)に規定するトルク値の2/3のトルクで締める。
コード非交換形スイッチは,附属するコードを使用して試験し,約50 mmの自由長が試料から突き出る
――――― [JIS C 4526 pdf 14] ―――――
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C 4526-2-1 : 2021
ように単数又は複数のコードを切断する。
50 cmの高さから厚さが3 mmの鋼板上に試料を落下させる。落下回数は,次による。
− コードなしの試料の質量が100 g以下の場合,1 000回
− コードなしの試料の質量が100 gを超え,200 g以下の場合,500回
− コードなしの試料の質量が200 gを超える場合,100回
バレルを毎分5回転の速度で回転させ,これによって毎分10回の落下が生じる。
試験後,試料には,この規格に適合しなくなるような損傷があってはならない。試験後のコードの接続
部に特に注意を払う。
たとえ損傷しても,感電保護に影響がなく,アクチュエータを操作することで全ての極を遮断できる場
合には,小片が取れてもかまわず,アクチュエータが損傷してもかまわない。試験中,接続部が緩んでは
ならない。
18.102 足踏みタイプのコードスイッチは,次の圧縮試験を行う。
− 適切なコードを取り付けた試料を,厚さが15 mmの水平鋼板上に通常の使用姿勢で置く。鋼板上で試
料が動かないようにする。
− 試料に直径が50 mmの鋼棒を通して力を加える。初期値の250 N±5 Nを,1分にわたり750 N±5 N
まで増加させる。この力を更に1分間維持し,その後外す。
− 異なる位置に力を加えて,試験を更に2回繰り返す。3か所の点は,最も故障するおそれがある点を
試験するように選択する。
試験後,試料には,この規格に適合しなくなるような損傷があってはならない。
19 ねじ,通電部品及び接続
ねじ,通電部品及び接続は,次によるほか,JIS C 4526-1:2020の箇条19による。
追加
19.101 絶縁材料製のねじ
絶縁材料製のねじに加えるトルクは,表103による。
表103−絶縁材料製のねじに加えるトルク値
ねじ山の公称直径 トルク
mm Nm(+10/0 %)
2.8以下 0.2
2.8を超え 3.0以下 0.25
3.0を超え 3.2以下 0.3
3.2を超え 3.6以下 0.4
3.6を超え 4.1以下 0.5
4.1を超え 5.3以下 0.6
5.3を超える 0.7
19.102 絶縁材料製のねじを金属ねじと置き換えたときに安全性が低下する場合,例えば,空間距離が減
――――― [JIS C 4526 pdf 15] ―――――
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JIS C 4526-2-1:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61058-2-1:2018(MOD)
JIS C 4526-2-1:2021の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 4526-2-1:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC4526-1-1:2020
- 機器用スイッチ―第1-1部:機械式スイッチの要求事項
- JISC4526-1-2:2020
- 機器用スイッチ―第1-2部:電子式スイッチの要求事項
- JISC5101-14:2014
- 電子機器用固定コンデンサ―第14部:品種別通則:電源用電磁障害防止固定コンデンサ
- JISC60068-2-75:2019
- 環境試験方法―電気・電子―第2-75部:ハンマ試験(試験記号:Eh)
- JISC60695-10-2:2018
- 耐火性試験―電気・電子―第10-2部:異常発生熱―ボールプレッシャー試験方法
- JISC60695-11-10:2015
- 耐火性試験―電気・電子―第11-10部:試験炎―50W試験炎による水平及び垂直燃焼試験方法
- JISC60695-11-20:2018
- 耐火性試験―電気・電子―第11-20部:試験炎―500W試験炎による燃焼試験方法
- JISC60695-2-11:2016
- 耐火性試験―電気・電子―第2-11部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)
- JISC61000-3-2:2019
- 電磁両立性―第3-2部:限度値―高調波電流発生限度値(1相当たりの入力電流が20A以下の機器)
- JISC61000-4-11:2008
- 電磁両立性―第4-11部:試験及び測定技術―電圧ディップ,短時間停電及び電圧変動に対するイミュニティ試験
- JISC61000-4-11:2021
- 電磁両立性―第4-11部:試験及び測定技術―電圧ディップ,短時間停電及び電圧変動に対するイミュニティ試験(1相当たりの入力電流が16A以下の機器)
- JISC61000-4-2:2012
- 電磁両立性―第4-2部:試験及び測定技術―静電気放電イミュニティ試験
- JISC61000-4-3:2012
- 電磁両立性―第4-3部:試験及び測定技術―放射無線周波電磁界イミュニティ試験
- JISC61000-4-4:2015
- 電磁両立性―第4-4部:試験及び測定技術―電気的ファストトランジェント/バーストイミュニティ試験
- JISC61000-4-5:2018
- 電磁両立性―第4-5部:試験及び測定技術―サージイミュニティ試験
- JISC61000-4-8:2016
- 電磁両立性―第4-8部:試験及び測定技術―電源周波数磁界イミュニティ試験
- JISC6691:2019
- 温度ヒューズ―要求事項及び適用の指針
- JISC9335-2-17:2005
- 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第2-17部:毛布,パッド及びこれに類する可とう電熱機器の個別要求事項
- JISC9335-2-17:2021
- 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第2-17 部:毛布,パッド,衣服及びこれに類する可とう電熱機器の個別要求事項
- JISQ9000:2015
- 品質マネジメントシステム―基本及び用語