JIS D 2609:2002 自動車―非鉱油系液圧ディスクブレーキのゴムシール | ページ 3

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単位 mm
図 2 組立金属試験片
b) 浸せき 各組の金属試験片を,図3のように,その連結端がシールの上に載るようにして,ガラス瓶
に入れる。試験液760 mlと水40 mlとを混合し,それを各ガラス瓶へ375 mlずつ注ぎ,つないだ金属
試験片の上端が10 mm以上浸没するようにする。ガラス瓶のふたを閉じ,ガラス瓶を表6の試験温度
条件に保持した後,23 ℃±5 ℃で6090分間冷却する。
単位 mm
図 3 金属試験片の浸せき方法
c) 金属試験片の質量変化の測定 試験終了後,金属試験片を取り出し,付着液は水をかけて洗い落とし,
個々の金属試験片を取り外す。金属試験片をアルコールで浸したガーゼで洗い,付着物を除く。非研
磨性の石けん水又は溶剤を使用してもよいが,ワイヤブラシ,スチールウールのような,粗い研磨性
のものを使用してはならない。水,アルコールの順にそれぞれ浸した後,乾燥して外観を調べる。
金属試験片を室温でデシケータ中に1時間以上保った後,その質量を0.1 mgまで量る。
d) 沈殿量の測定 液をかき混ぜて沈殿物を均一にし,それぞれのガラス瓶から100 mlを遠心分離用試験
管に取り,JIS K 2503の4.5.の(2),(3)によって沈殿量を測定する。

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e) シールの状態の観察 シールに付着している沈殿物をピンセットを用いて液中で払い落とした後,取
り出してアルコールで洗浄し,乾燥させる。シールの汚れ,粘着,膨れ,崩壊などの表面状態を調べ
る。
f) シールの硬さ変化の測定 浸せき前の硬さを6.1.3の方法によって測定する。次に表6に規定する条件
によってb)の方法で,試験を行った後,シールを液から取り出し15分以内にシールの硬さを6.1.3の
方法によって測定する。
6.5.5 計算 計算は,次による。
a) 金属試験片の質量の変化量は,次の式によって算出する。
2
m m1
Δm=
S
ここに, Δm : 質量の変化量 (mg/cm2)
m1 : 試験前の金属試験片の質量 (mg)
m2 : 試験後の金属試験片の質量 (mg)
S : 試験前の金属試験片の表面積 (cm2)
b) 沈殿量は,遠心分離用試験管の底の沈殿物の体積を読み,沈殿物の容積百分率を求める。
c) シールの硬さ変化は,6.3.5 b)によって算出する。
6.5.6 試験結果のまとめ方 試験結果のまとめ方は,次による。
a) 金属試験片の質量の変化量は,6.5.5 a)の計算によって得られた値を,JIS Z 8401によって丸めて小数
点以下第1位まで表し,平均値を報告する。
b) 沈殿量は,沈殿物の容積百分率で表し,平均値を報告する。
c) 硬さ変化は,試験前後の硬さを6.1.3によって求め,6.5.5 c)の計算によって得られた値を,整数位で
表し,平均値を報告する。

6.6 耐寒性試験

6.6.1  試験品 試験品は,2個以上のシールとする。
6.6.2 試験装置 試験装置は,表7の試験温度を試験時間保持できる装置とする。
6.6.3 試験条件 試験条件は,表7による。
表 7 耐寒性試験条件
シールの種類 試験温度 試験時間
℃ h
1種 43 40 22±1
2種
6.6.4 試験方法 試験方法は,シールを規定温度の低温室内に規定時間放置した後,これを低温室内で指
によって図4の例に示すように折り曲げて,直ちに離し,原形に戻る状態を調べ,引き続き室温に戻して,
き裂の発生状態を調べる。
なお,折り曲げは,指からの伝熱を防ぐため手袋をはめて行う。

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図 4 シールの折り曲げ方

6.7 低温漏れ試験

6.7.1  試験品 試験品は,次による。
a) キャリパアッセンブリは,ブレーキ機構及びブレーキ装置が,正規の仕様で正常な機能をもつ部品で
組み立てられ,必要に応じ適切な調整が行われているものとする。
b) パッドは,パッドの厚さが新品,半摩耗,2/3摩耗及び全摩耗状態のものを用意する。ただし,シム
を順次抜き取ることによって,ピストンの位置が上記のパッド摩耗状態相当となるようにしてもよい。
6.7.2 試験装置 試験装置は,次による。
a) 加圧装置は,図5に示すような手動加圧装置とする。ただし,加圧装置は,キャリパアッセンブリよ
り300600 mm高い位置に固定する。
b) 取付けジグは,特に指定がない場合は,キャリパアッセンブリの位置,取付け角度など実車相当の取
付け状態で固定できるものとする。(図6参照。)
図 5 低温漏れ試験装置(例)

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図 6 キャリパアッセンブリ取付けジグ(例)
c) 恒温槽は,キャリパアッセンブリを表8の雰囲気温度に保持できるものとする。
6.7.3 試験条件 試験条件は,表8による。
表 8 低温漏れ試験条件
項目 試験条件
温度 ℃ −43−40 ただし,受渡当事者間の協定によって−40±2でもよい。
時間 h 120±2
液圧及び作動回数 MPa×回 1 MPa±0.07 MPa×6回 更に4 MPa±0.3 MPa×6回
試験液 JIS K 2233に適合する液又は受渡当事者間の協定によって定めた液
6.7.4 試験方法 試験方法は,次による。
a) キャリパアッセンブリをパッド新品状態で取付けジグに固定し,十分に空気抜きを行う。
b) 表8の低温雰囲気で,72時間放置する。
c) 1 MPa±0.07 MPaで6回,更に4 MPa±0.3 MPaで6回,液圧を負荷する。液圧は,約60秒間隔で5
秒間保持する。
d) パッドを半摩耗状態のものに交換し,パッド半摩耗状態に相当する位置までピストンを移動させる。
移動時の液圧は,ピストンの移動可能な最小液圧で行う。
e) ピストンの移動30分後,液漏れを観察し記録する。更に,低温雰囲気中に24時間放置して,c)の操
作を行う。
f) パッドを2/3摩耗状態のものに交換し,パッドの2/3摩耗状態に相当する位置までピストンを移動さ
せる。移動時の液圧は,ピストンの移動可能な最小液圧で行う。
g) )の操作を行う。
h) パッドを全摩耗状態のものに交換し,パッドの全摩耗状態に相当する位置までピストンを移動させる。
移動時の液圧は,ピストンの移動可能な最小液圧で行う。
i) ピストンの移動30分後,液漏れを観察し記録する。

6.8 常温作動耐久性試験

6.8.1  試験品 試験品は,次による。
a) キャリパアッセンブリは,6.7.1 a)と同様のものとする。
b) パッドの厚さは,半摩耗状態のものを用いる。
6.8.2 試験装置 試験装置は,次による。

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a) 加圧装置は,キャリパアッセンブリの加圧を自動的に繰り返し行う試験に用いる加圧装置で,キャリ
パアッセンブリに14 MPa以上の圧力を1行程で負荷できるものとする(図7参照)。
図 7 自動加圧装置
b) 取付けジグは,6.7.2 b)に規定する装置とする。
6.8.3 試験条件 試験条件は,表9による。
表 9 常温作動耐久性試験条件
項目 試験条件
温度 ℃ 1832 ただし,受渡当事者間の協定によって535でもよい。
液圧 MPa 7±0.3又は受渡当事者間の協定によって定めた液圧
行程数/時間 回/h 1 000±100
作動回数 回 50×104又は受渡当事者間の協定によって定めた回数。
試験液 JIS K 2233に適合する液又は受渡当事者間の協定によって定めた液。
6.8.4 試験方法 試験方法は,次による。
a) シールの硬さを6.1.3に規定する方法で測定する。
b) キャリパ組立て後,キャリパアッセンブリを取付けジグに固定し,十分に空気抜きを行う。
c) 常温作動耐久性試験を表9に規定する条件で実施し,試験期間中,シールからの液漏れによる圧力低
下の有無を観察する。
d) 次に,漏れ試験を次のとおり行う。
1) 0.7 MPaの液圧を5分間負荷し,液漏れを調べる。
2) 0.01 MPaの液圧を24時間負荷し,液漏れを調べる。
備考 加圧装置として液柱(約1 200 mm)を用いてもよい。
e) キャリパアッセンブリを分解する。次いで,シールをアルコールで洗い,付着した試験液を洗い落と
し,乾いた布でアルコールをふき取る。ただし,シールを30秒以上アルコールに浸してはならない。
f) シールの変形,損耗及び欠陥の状態を目視で調べる。
g) ピストン及びシリンダ内面の腐食を目視で調べる。
h) シールの硬さを6.1.3に規定する方法で測定する。
6.8.5 計算 硬さ変化は,6.2.5によって算出する。

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JIS D 2609:2002の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 4930:1978(MOD)
  • ISO 6119:1980(MOD)

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