5
E 1102 : 2001
c) レール接触面のいかなる突起も除去しなければならない。
7.5.3 孔あけ 孔あけは,次による。
a) 孔あけは,受渡当事者間の協定があればドリル又は打抜きいずれの方法でもよい。
b) 孔あけに際しては,継目板表面の形状及び金属材料を損なわないよう,注意しなければならない。
c) 孔あけによって生じたばりなどは,除去する。
d) 孔の直径及び間隔は,両面とも寸法許容差内になければならない。
8. 受入条件
8.1 試験の一般条件 試験の一般条件は,次による。
a) 試験は,製造業者の工場で実施するものとし,供試材の準備及び試験の費用は,製造業者の負担とす
る。
b) 機械的性質試験に用いる供試材及び試験片の切断及び加工は,すべて冷間状態で機械加工により行う
ものとし,ハンマでたたいたり,冷間変形,焼入れ焼なましを行ってはならない。
8.2 試験の方法及び範囲 試験は,機械的性質及び化学成分並びに形状・寸法について,それぞれ次の
とおり行う。
8.2.1 機械的性質試験 機械的性質試験は,次による。
a) 1種の継目板に対しては,引張試験を行う。
b) 2種の継目板に対しては,引張試験及び硬さ試験を行う。
c) 引張試験は,JIS Z 2241による。ただし,引張試験片は8.3.1のc)による。
d) 硬さ試験は,JIS Z 2243による。
8.2.2 化学成分試験 化学成分試験は,次による。
a) 化学成分試験は,強度区分I-3,II-2の継目板に対して行う。
b) 化学成分試験は,製鋼工場で行う。継目板製造業者と製鋼業者が異なる場合は,製鋼業者の材質証明
書(ミルシート)をもって,化学成分試験値とする。
c) 化学成分の試験方法は,JIS G 1211,JIS G 1212,JIS G 1213,JIS G 1214及びJIS G 1215,又はJIS G
1253,JIS G 1256,JIS G 1257及びJIS G 1258のいずれかによって行う。
8.2.3 形状・寸法 形状・寸法の試験は,次による。
a) 形状・寸法の試験は7.4の作業用限界ゲージを用いて行う。
b) 試験の項目は,5.2,6.及び7.5について行う。
8.3 供試材及び試験片の採取
8.3.1 引張試験用供試材及び試験片 引張試験用供試材及び試験片の採取は,次による。
a) 1種の継目板の引張試験用供試材は,同一溶鋼からの鋼塊を1ロットとし,各ロットごとに任意の鋼
塊又は鋼材から製造された継目板材の頭部の次の部位から各1個を採取する。
1) 1種の強度区分I-1及びI-2による材料を使用した場合は,レール接触面に近い部位。
2) 1種の強度区分I-3による材料を使用した場合は,頭部中央。
b) 2種の継目板の引張試験用供試材は,同一溶鋼,同一熱処理条件の継目板を1ロットとし,各ロット
ごとに任意の継目板の頭部の次の部位から各1個を採取する。
1) 2種の強度区分II-1による材料を使用した場合は,レール接触面に近い部位。
2) 2種の強度区分II-2による材料を使用した場合は,頭部中央。
c) 引張試験片は,強度区分I-1,I-2及びII-1に対してJIS Z 2201の14A号,強度区分I-3及びII-2の場
――――― [JIS E 1102 pdf 6] ―――――
6
E 1102 : 2001
合はJIS Z 2201の4号とする。
8.3.2 硬さ試験用供試材 2種の継目板の硬さ試験用供試継目板は,引張試験供試材と同じ方法で採取す
る。
8.3.3 化学成分用供試材 化学成分試験の試料の採取は,JIS G 0303による。
8.3.4 形状・寸法 形状・寸法試験用供試材の採取は,次による。
a) 検査用に採取された試料は,同一種類のロットごとに区分する。
b) 試料は,そのロットを代表するように無作為に抽出する。
1ロットの大きさは,5 000枚以下とする。
c) 注文者又は注文者の委託を受けた検査員(以下,検査員という。)は,検査のためにロットを組み替え
る権利を有する。
d) 検査員が検査用として抽出した試料に符号を付けた場合,これらの符号は受入検査が終了するまで存
置するものとする。
8.4 検査
8.4.1 機械的性質検査 機械的性質検査は,次による。
a) 機械的性質は,8.2.1によって試験を行った結果が,表2の値を満足していなければならない。
b) 全鋳造量か鋳造量の一部であるかにかかわらず,そのロットから抽出して検査された一つが要求条件
に不適合な場合は,検査員の指示によって2回の再試験を行わなければならない。この再試験で1回
でも不合格の場合は,その試料の属するロットは不合格とする。
8.4.2 化学成分 化学成分は,8.2.2によって試験を行った結果が,表2の値を満足していなければなら
ない。
8.4.3 形状・寸法検査 形状・寸法検査は,次による。
a) 継目板は,試験の結果,次に規定する検査項目のうち,表4の許容差を超える寸法が一つでも発見さ
れるか,又は,7.5の規定を満足しない場合は,不合格とする。
1) 長さ
2) 高さ又はレールとの間隔
3) 孔の直径
4) 孔の位置
5) 曲がり
6) 接触部の傾き
7) 上部曲面 (19R) の半径
b) 上記以外の表4に規定する寸法許容差に対して,検査員は随時検査を行うことができるが,合否判定
の検査の対象とはしない。
c) 受渡当事者間の協定があれば,統計的サンプリング方法によることができるが,この協定には,ロッ
トの大きさ及び試料の数,合格品質水準及び危険率を規定するものとする。
協定がない場合は,JIS Z 9015-2又はワルド図表によるものとする。
これら二つの検査方法は,ほぼ同程度に有効であるが,統計的方法の方が経済的である。
d) ワルド図表(附属書2及び附属書3)には,次のような危険率が存在する。
1) 5%以下の不良品を含むロットが不合格となる確率が,最大5%存在する。
2) 15%以上の不良品を含むロットが合格となる確率が,最大5%存在する。
検査は,検査の段階を示す点が,図の合格・不合格の領域に達すれば終了する。
――――― [JIS E 1102 pdf 7] ―――――
7
E 1102 : 2001
不合格の場合,製造業者は自己の負担で不合格となったロットの製品を区分して,そのロットを再
検査用として提供することができる。
2回目の検査は,附属書3によって行う。これによって,注文者危険は軽減される。
8.4.4 ロットからの試料抽出による寸法検査の代案 −品質管理図を用いた方式
a) 注文者が同意している品質管理方式を,製造業者が常時使用している場合,注文者はロットからのサ
ンプル抽出による寸法検査方式を自由に調整することができる。
b) 品質管理カードに記録された検査結果は,受入検査の一部とみなされる。
c) 品質管理カードは,検査員に対していつでも提示されなければならず,検査員は自由な方法でその処
理が正しく行われているかを調査することができる。
d) 品質管理カードには,製品を明確に特定できる必要な情報が記録されていなければならない。
e) 製造業者は,品質管理カードを製品に表示された製造年の翌年の12月31日まで保管しなければなら
ない。
9. 製品の呼び方 継目板の呼び方は,規格番号及び種類,規格番号及び種類の記号,又は種類による。
例1. JIS E 1102 2種50kgNレール用
例2. JIS E 1102 50NH
例3. 2種50kgNレール用
10. 表示 継目板には,図1に示す腹部の外面に,次の事項を鮮明に浮出し又は刻印で表示するものとす
る。
a) 種類の記号
b) 製造業者名又はその略号
c) 製造年を表す西暦年末尾2けたの数字
d) 強度区分(注文者の指定がある場合に限る。)
備考 図中,種類の記号のうち“H”の表示位置については,特に限定しない。
図1 表示の例
――――― [JIS E 1102 pdf 8] ―――――
8
E 1102 : 2001
備考1. 図中括弧内の数字は,参考として示す。
2. 参考として計算質量6.7kg
付図1 30kgレール用継目板
――――― [JIS E 1102 pdf 9] ―――――
9
E 1102 : 2001
備考1. 図中括弧内の数字は,参考として示す。
2. 参考として計算質量8.6kg
付図2 37kgレール用継目板
――――― [JIS E 1102 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS E 1102:2001の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6305-1:1981(MOD)
JIS E 1102:2001の国際規格 ICS 分類一覧
- 45 : 鉄道工学 > 45.080 : レール及びレール部品
JIS E 1102:2001の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7514:1977
- 直定規
- JISG0404:2014
- 鋼材の一般受渡し条件
- JISG1211-1:2011
- 鉄及び鋼―炭素定量方法―第1部:燃焼-二酸化炭素重量法
- JISG1211-2:2011
- 鉄及び鋼―炭素定量方法―第2部:燃焼-ガス容量法
- JISG1211-3:2018
- 鉄及び鋼―炭素定量方法―第3部:燃焼-赤外線吸収法
- JISG1212:1997
- 鉄及び鋼―けい素定量方法
- JISG1213:2001
- 鉄及び鋼―マンガン定量方法
- JISG1214:1998
- 鉄及び鋼―りん定量方法
- JISG1215-1:2010
- 鉄及び鋼―硫黄定量方法―第1部:鉄分離硫酸バリウム重量法
- JISG1215-2:2010
- 鉄及び鋼―硫黄定量方法―第2部:クロマトグラフ分離硫酸バリウム重量法
- JISG1215-3:2010
- 鉄及び鋼―硫黄定量方法―第3部:硫化水素気化分離メチレンブルー吸光光度法
- JISG1215-4:2018
- 鉄及び鋼―硫黄定量方法―第4部:高周波誘導加熱燃焼-赤外線吸収法
- JISG1253:2002
- 鉄及び鋼―スパーク放電発光分光分析方法
- JISG1256:1997
- 鉄及び鋼―蛍光X線分析方法
- JISG1257:1994
- 鉄及び鋼―原子吸光分析方法
- JISG1258-0:2007
- 鉄及び鋼―ICP発光分光分析方法―第0部:一般事項
- JISG1258-1:2014
- 鉄及び鋼―ICP発光分光分析方法―第1部:多元素定量方法―酸分解・二硫酸カリウム融解法
- JISG1258-2:2014
- 鉄及び鋼―ICP発光分光分析方法―第2部:多元素定量方法―硫酸りん酸分解法
- JISG1258-3:2014
- 鉄及び鋼―ICP発光分光分析方法―第3部:多元素定量方法―酸分解・炭酸ナトリウム融解法
- JISZ2241:2011
- 金属材料引張試験方法
- JISZ2243:2008
- ブリネル硬さ試験―試験方法
- JISZ9015-2:1999
- 計数値検査に対する抜取検査手順―第2部:孤立ロットの検査に対するLQ指標型抜取検査方式