JIS K 0450-20-10:2006 工業用水・工場排水中のアルキルフェノール類試験方法 | ページ 4

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うに積層した後,コックを操作し,ヘキサンが硫酸ナトリウム層よりわずかに上部になるようにす
る。
注(4) カラム用管にカラム充てん剤を均一に充てんするために,充てん剤を流し込んだ後,カラム用
管に縦横の振動を与えるとよい。
f) 円筒形滴下漏斗 200 ml。カラムクロマトグラフ用。
1.3 操作 操作は,次による。
a) 本体の5.1.3 e)又は5.2.3 d)で得た測定用溶液の全量をカラムクロマトグラフ管の上部から流し込み,
コックを操作して液面を硫酸ナトリウム層よりわずかに上部になるようにする。濃縮液が入っていた
目盛付き共栓試験管の内壁をジクロロメタン0.51 mlで洗い,洗液はカラムクロマトグラフ管に流
し込む。
b) カラムクロマトグラフ管の上部に円筒形滴下漏斗を装着し,ジクロロメタン-ヘキサン混合液(3+7)50
mlを入れ,約1 ml/minで流下して対象物質を吸着させる。ジクロロメタン-ヘキサン混合液(3+7)が硫
酸ナトリウム層のわずか上部にある状態でコックを閉め,流出液は捨てる。
c) 引き続いてカラムクロマトグラフ管の上部の円筒形滴下漏斗から,ジクロロメタン-ヘキサン溶離液(3
+2)100 mlを約1 ml/minで流下し,アルキルフェノール類を溶出させ(5),溶出液を濃縮器用フラスコ
に受ける。
注(5) 1.3の備考の操作によってあらかじめ溶出パターン及び回収率を確認しておくとよい。
d) 濃縮器を用いて,約40 ℃の水浴中で加熱(6)しながら,溶出液を約5 mlになるまで濃縮する。
注(6) ロータリーエバポレーターを用いた場合は,約40 ℃の水浴中で加熱しながら減圧濃縮し,乾
固しないように注意する。クデルナ−ダニッシュ濃縮器を用いる場合は,減圧方式ではなく,
大気圧下で75 ℃以下で加熱して濃縮する。濃縮終了後,スニーダーカラムを濃縮部に付けた
まま装置からとり外し,スニーダーカラムの上部から少量のジクロロメタンを加えて洗浄し,
スニーダーカラムを付けたまま放冷する。
e) 引き続き本体の5.1.3 e)の操作を行い,測定用溶液とする。
f) 空試験として,本体の5.1.3 f)で得た空試験用溶液の全量を,カラムクロマトグラフ管の上部から流し
込み,a) e)の操作を行い,空試験用溶液とする。
備考 溶出パターン及び回収率の確認は,次の操作を行う。この操作によってカラムクロマトグラフ
操作に必要なジクロロメタン-ヘキサン混合液(3+7)及びジクロロメタン-ヘキサン溶離液(3+2)
の量を確認しておく。
1) 各対象物質の混合標準液(10,100 最一 ムクロマトグラフ管の上部から流
む。
2) コックを操作して液面を硫酸ナトリウム層よりわずかに上部になるようにする。
3) 続いてb)の操作を行い,流出する溶液約10 mlを1画分として別々の目盛付き共栓試験管
にとる。
4) さらに,c)の操作を行い,最初から流出する溶液約10 mlを1画分として別々の目盛付き
共栓試験管にとる。
5) それぞれの目盛付き共栓試験管を,約40 ℃の水浴中で加熱しながら,窒素を緩やかに吹
き付け,約1 mlになるまで濃縮する。
6) 次いで,本体の6.3のc) e)及びg)によって溶出パターン及び回収率を求める。

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附属書3(規定)アセチル誘導体化法による定量
序文 この附属書は,本体の6.のほかに,アルキルフェノール類をアセチル誘導体化を行って定量する方
法について規定する。
1. アセチル誘導体化法
参考 この誘導体化法は,2,4-ジクロロフェノール,4-(1,1-ジメチルプロピル)フェノール(4-t-ペンチル
フェノール),ペンタクロロフェノールについても適用できる。
1.1 試薬 試薬は,次による。
a) 水 本体の5.1.1 a)による(1)。
注(1) 本体の注(5)による。ただし,附属書1による操作は,ジクロロメタンに代え,ヘキサンを用い
て行う。
b) 無水酢酸 JIS K 8886に規定するもの。
c) 塩化ナトリウム 本体の5.1.1 c)による。
d) 炭酸カリウム JIS K 8615に規定する炭酸カリウム。600 ℃で約60分間加熱した後,デシケーター中
で放冷する。
e) ヘキサン JIS K 8825に規定する濃縮300以上のもの(2)。
注(2) 本体の注(7)による。ただし,ジクロロメタンに代え,ヘキサンを用いる。
f) 各対象物質の混合標準液(1,10 最一 ヘキサン) 本体の6.1 d)と同じ操作によってヘキサンを用いて調
製する(3)。
注(3) 本体の注(8)による。
g) 各対象物質の混合標準液(10,100 ng/ml-ヘキサン) )で調製した各対象物質の混合標準液(1,10最一
mlを,あらかじめヘキサン10mlを入れた全量フラスコ100 mlにとり,ヘキサンを標線まで加える(3)。
h) フルオランテン-d10内標準液(1 mg/ml) フルオランテン0.100 g(C16H10-d10)を全量フラスコ100 mlにと
り,ヘキサンを標線まで加える(3)。
i) フルオランテン-d10内標準液(10 最一 ‰ ルオランテン内標準液(1 mg/ml)1 mlを全量フラスコ100 ml
にとり,ヘキサンを標線まで加える(3)。
j) フルオランテン-d10内標準液(100 ng/ml) フルオランテン内標準液(10 最一 フラスコ10
mlにとり,ヘキサンを標線まで加える(3)。
k) フルオランテン-d10内標準液(1 ng/ml) フルオランテン内標準液(100 ng/ml)1 mlを全量フラスコ100
mlにとり,ヘキサンを標線まで加える(3)。
l) フルオランテン-d10内標準液(0.1 ng/ml) フルオランテン内標準液(100 ng/ml)1 mlを全量フラスコ10
mlにとり,ヘキサンを標線まで加える(3)。
1.2 器具 器具は,次による。
a) 分液漏斗 1 000 ml。
b) 共通すり合わせ三角フラスコ 本体の5.1.2 c)による。
1.3 準備操作 準備操作は,次による。
a) 本体の4.1.2で採取した試料500 mlを分液漏斗1 000 mlにとり,炭酸カリウム2 g,塩化ナトリウム
20 gを加え,振り混ぜて溶かす。

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b) この溶液に無水酢酸5 mlを添加し,振り混ぜた後,約15分間放置する。
c) この溶液にヘキサン100 mlを加え,軽く振り混ぜ,気体の発生が認められなくなってから,振とう器
を用いて約10分間振り混ぜ,放置する。
d) 水層を別の分液漏斗に移し入れる。分離したヘキサン層を共通すり合わせ三角フラスコに移し入れ,
分液漏斗の水層に液量500 mlにつきヘキサン50 mlを加え,再び振とう器を用いて約10分間振り混
ぜ,放置する。ヘキサン層を先の共通すり合わせ三角フラスコに合わせる。
e) 本体の5.1.3 c)及びd)と同様の操作を行い,ヘキサン溶液を乾固近くまで濃縮する(4)。
注(4) 乾固はさせない。
f) この濃縮液に,フルオランテン-d10内標準液(0.1 ng/ml)1 mlを加え,振り混ぜて溶し,これを測定用溶
液とする。
g) 空試験用として試料に代え,水500 mlを分液漏斗1 000 mlにとり,続いて,a) f)の操作を行い,こ
れを空試験用溶液とする。
1.4 操作 操作は,次による。
a) あらかじめガスクロマトグラフ質量分析計に,各対象物質の選択イオン(m/z)(5)を設定しておく。
注(5) 対象物質及び内標準物質の選択イオン,それぞれの保持時間の一例を附属書3表1に示す。
附属書3表 1 対象物質及び内標準物質の選択イオンの一例
対象物質 保持時間 選択イオン (m/z)
(min) 定量用 確認用
4-(1,1-ジメチルエチル)フェノール 10.58 135 150
4-ペンチルフェノール 12.63 107 164
4-ヘキシルフェノール 13.82 107 178
4-ヘプチルフェノール 14.95 107 192
4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノール 14.23 135 177
4-オクチルフェノール 16.02 107 206
ノニルフェノール* 15.2715.79 135 177
フルオランテン-d10 18.05 212 −
注* 本体の注(1)による。
b) 水500 mlを分液漏斗1 000 mlにとり,これに各対象物質の混合標準液(10,100 ng/ml)1 mlを加えてよく
振り混ぜた後,1.3 a) f)の操作を行う。
c) 本体の6.3 c)の操作を行う(5)。
d) 1.3 f)で得た測定用溶液について本体の6.3のd)及びe)の操作を行う。
e) 空試験として1.3 g)で得た空試験用溶液について本体の6.3 f)の操作を行う。
1.5 検量線 検量線は,次による。
a) 各対象物質の混合標準液(1,10 最一 フラスコ10 mlに段階的にとり,ヘキサン
まで加え,検量線作成用標準液とする。
b) あらかじめ水500 mlを入れた分液漏斗1 000 mlに,検量線作成用標準液から1 mlを加えてよく振り
混ぜた後,1.3 a) f)の操作を行う。段階的に調製した検量線作成用標準液すべてについてこの操作を
行う。
c) それぞれの濃縮液から一定量[試料と同量(例えば,1 イクロシリンジでとり,1.4のc)及び
d)の操作を行い,関係線を作成する。検量線の作成は,試料測定時に行う。

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附属書4(規定)トリメチルシリル(TMS)誘導体化法による定量
序文 この附属書は,本体の6.のほかに,アルキルフェノール類をトリメチルシリル(TMS)化した後,定
量する方法について規定する。
1. トリメチルシリル(TMS)誘導体化法 アルキルフェノール類をN,O-ビス(トリメチルシリル)トリフル
オロアセトアミド(BSTFA)[トリメチルシリル(TMS)誘導体化試薬]を用いて誘導体化し,定量を行っても
よい。この場合のガスクロマトグラフ質量分析装置,操作などは,次による。
1.1 試薬 試薬は,次による。
a) 水 本体の5.1.1a)による。
b) ジクロロメタン 本体の5.1.1 f)による。
c) ,O-ビス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド(BSTFA)溶液 ガスクロマトグラフ用を用い
る。
d) 各対象物質の混合標準液(1,10 最一 体の6.1 d)による。
e) 各対象物質の混合標準液(10,100 ng/ml) 本体の6.1 e)による。
f) フェナントレン-d10内標準液(10 最一 ジクロロメタン) 本体の5.1.1 j)と同じ操作によってジクロロ
メタンを用いて調製する(1)。
注(1) 本体の注(8)による。
g) フェナントレン-d10内標準液(1 最一 ジクロロメタン) 本体の5.1.1 k)と同じ操作によってジクロロ
メタンを用いて調製する(1)。
1.2 器具及び装置 器具及び装置は,次のもの以外は,本体の6.2 c)による。
a) ガスクトマトグラフ質量分析計(GC/MS) 次の条件を満たすもの(2)。
注(2) 本体の注(29)による。
1) キャピラリーカラム用管 本体の6.2 c)1)による。
2) キャピラリーカラム 本体の6.2 c)2)による。
3) 検出器 本体の6.2 c)3)による。
4) キャリヤーガス 本体の6.2 c)4)による。
5) 試料導入方法及び試料導入部温度 試料導入方法は,スプリットレス注入法(非分割導入方式)によ
る。試料導入部温度は,220280 ℃。
6) イオン化法 電子イオン化法(EI法)(3)。
注(3) イオン化法において,化学イオン化法を用いてもよい。このガスクロマトグラフ質量分析計の
条件は,次による。
1) ガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS) 次のもの以外は,本体の6.2 c)による。
1.1) 反応ガス 2-メチルプロパン(イソブタン)[99.999 %(体積百分率) ]
1.2) イオン化法 正イオン化学イオン化(PCI)法
1.3) イオン源温度 150 ℃に設定できるもの。
7) C/MS接続部温度 本体の6.2 c) 6)による。
8) イオン源温度 本体の6.2 c) 7)による。
9) 電子加速電圧 本体の6.2 c) 8)による。

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10) 昇温プログラム 60280 ℃(130 ℃/minの昇温)
1.3 準備操作 準備操作は,次による。
a) 本体の5.1.3 a) d)の操作を行う。ただし,抽出に用いるジクロロメタンは100 mlとする。
b) この濃縮液を目盛付き共栓試験管に移す。濃縮器用フラスコをジクロロメタン23 mlで洗浄し,そ
の洗液も目盛付き共栓試験管に合わせる。さらに,窒素を緩やかに吹き付け,約0.5 mlになるまで濃
縮する(4)。
注(4) 本体の注(18)による。
c) この濃縮液にN,O-ビス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド(BSTFA)200 え,直ちに栓
をして振り混ぜた後,室温で約1時間放置して誘導体化する。
d) この溶液に,フェナントレン-d10内標準液(1 最一 ジクロロメタン)100 え,振り混ぜた後,ジ
クロロメタンを加えて1 mlの一定量とし,これを測定用溶液とする。
e) 空試験用として試料に代え,水1 Lを用いてa) d)の操作を行い,これを空試験用溶液とする。
1.4 操作 操作は,次による。
a) あらかじめガスクロマトグラフ質量分析計に,各対象物質及び内標準物質の選択イオン(m/z)(5)を設定
しておく。
注(5) 対象物質及び内標準物質の選択イオン,それぞれの保持時間の一例を附属書4表1(EI法を用い
た場合)及び附属書4表2(PCIを用いた場合)に示す。
附属書4表 1 対象物質及び内標準物質の選択イオンの一例(EI法を用いた場合)
対象物質 保持時間 選択イオン (m/z)
(min) 定量用 確認用
4-(1,1-ジメチルエチル)フェノール 11.30 207 222
4-ペンチルフェノール 13.58 179 236
4-ヘキシルフェノール 14.84 179 250
4-ヘプチルフェノール 16.05 179 264
4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノール 15.15 207 278
4-オクチルフェノール 17.23 179 278
ノニルフェノール* 16.0716.88 207 292
フェナントレン-d10 16.86 188 −
注* 本体の注(1)による。
附属書4表 2 対象物質及び内標準物質の選択イオンの一例(PCIを用いた場合)
対象物質 保持時間 選択イオン (m/z)
(min) 定量用 確認用
4-(1,1-ジメチルエチル)フェノール 11.73 223 207
4-ペンチルフェノール 14.03 237 179(279)
4-ヘキシルフェノール 15.32 251 179(273)
4-ヘプチルフェノール 16.53 265 179(307)
4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)-フェノール15.63 279 207
4-オクチルフェノール 17.70 279 179(321)
ノニルフェノール* 16.5617.39 293 127
フェナントレン-d10 − 189 −
注* 本体の 注(1)による。

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