JIS Z 3891:2003 銀ろう付技術検定における試験方法及び判定基準 | ページ 2

Z3891 : 2003
6.1.1 外観試験の対象範囲 外観試験は,ろう付終了後,試験材を温水で洗浄したものについて行い,そ
の対象範囲は,次による。
a) 板の試験材の場合は,母材部並びに図5に示す表フィレット,裏フィレット及び両側面とする。
図 5 板の試験材の外観試験部
b 管の試験材の場合は,母材部を含め図6に示す外側フィレット及び内側フィレットとする。
図 6 管の試験材の外観試験部
6.1.2 外観試験 外観試験は,目視又は測定して評価する。
a) 母材の溶融及び割れ
b) ろう切れ及びぬれ不良
c) ピンホール・す(巣)
d) フィレット不整(フィレットの凸凹)及びろう過剰(ろうだれ)
e) 重ね不良及び差込み不良
f) その他ろう付継手として有害な欠陥
6.2 放射線透過試験
6.2.1 透過写真の撮影方法 放射線透過試験は,JIS Z 3104の本体及び附属書1(鋼板の突合せ溶接継手
の撮影方法及び透過写真の必要条件)に準じて行う。
a) 透過写真の像質の種類 透過写真の像質は,A級とする。
b) 透過度計の使用 透過度計は,JIS Z 2306に規定する針金形透過度計の一般形とし,試験の種類によ
って表3による。
表 3 試験の種類と使用する透過度計
試験の種類 記号 一般形の呼び番号
銅板銀ろう付試験 FA‐Cu 02C,04C
鋼板銀ろう付試験 FA‐S 02F,04F
ステンレス鋼板銀ろう付試験 FA‐SUS 02S,04S

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c) 階調計の使用 階調計の種類,構造,寸法及び材質は,次のものとする。
1) 階調計の種類,構造及び寸法は,JIS Z 3104で規定する15形とする。
2) 階調計の材質は,試験の種類によって表4による。
表 4 階調計の材質
試験の種類 記号 材質
銅板銀ろう付試験 FA‐Cu JIS H 3100のC1020
C1100,C1201又はC1220
鋼板銀ろう付試験 FA‐S JIS G 3101,JIS G 4304
ステンレス鋼板銀ろう付試験 FA‐SUS 又はJIS G 4305のSUS304
d) 撮影配置 線源,透過度計,階調計及びフィルムの配置は,図7による。添え板の材質及び厚さは,
試験材と同じものを使用する。透過度計及び階調計は,添え板の厚さを加えた母材部の両端に置かれ
た試験材の上に各1個を置く。この際,細線が外側になるようにする。透過度計は,中央付近に1個
を置いてもよい。
なお,撮影する試験材が3枚の場合,階調計は,階調計の値(濃度差/濃度)が0.081以上となる
場合に限って,試験部の有効長さの中央付近からあまり離れない添え板の線源側に置いてもよい。

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図 7 撮影配置
6.2.2 透過写真の必要条件
a) 透過度計の識別最小線径 透過度計の識別最小線径は,0.20mm以下とする。
b) 透過写真の濃度範囲 透過写真の濃度は,JIS Z 3104に規定する濃度計によって測定する。試験部の

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    きずの像以外の写真濃度は,1.3以上4.0以下の範囲を満足しなければならない。
c) 階調計の値 階調計に接近した母材部分の濃度と階調計の中央部分の濃度をJIS Z 3104に規定する濃
度計によって測定する。その濃度差を母材の部分の濃度で除した値が0.081以上とする。
6.2.3 放射透過試験 透過写真上に観察されるきずについて,次の項目の測定をして評価する。
a) 板幅方向において,連続するきずの長径
b) 重ね方向において,連続するきずの長径
c) きずの面積の総和
6.3 気密試験
a) 気密試験は,ろう付終了後,試験材を温水で洗浄したものについて行う。
b) 気密試験は,常温の水中において,空気又は窒素ガスを用い,内圧490kPa785 kPaを加えて漏れの
有無を調べる。漏れ検出液を使用する場合は,大気中でこれを塗布して漏れの有無を調べる。
なお,保持時間は,いずれの場合も1分間とする。
7. 合否判定基準
7.1 板の試験 板の試験は,外観試験及び放射線透過試験のすべての評価基準を満足しなければならな
い。
7.2 管の試験 管の試験は,外観試験及び気密試験のすべての評価基準を満足しなければならない。
7.3 外観試験の評価基準 外観試験の各項目が著しく不良なものは,不合格とする。
7.4 放射線透過試験の評価基準 透過写真において,次の条件のすべてを満足しなければならない。
a) 板幅方向において,連続するきずの長径が28mmを超えてはならない。
b) 重ね方向において,連続するきずの長径が17mmを超えてはならない。
c) きずの面積の総和が190mm2を超えてはならない。
7.5 気密試験の評価基準 気密試験において,漏れがあってはならない。

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