JIS Z 9096:2012 床面に設置する蓄光式の安全標識及び誘導ライン | ページ 2

                                                                                              3
Z 9096 : 2012
表1−蓄光式の安全標識及び誘導ラインの種類
種類
種類の記号
区分 屋内用・屋外用の別 設置場所
通路及び廊下の床面,並びに階段の踊り場,
Si1
屋内用 蹴込み及び踏み面
(i) 壁面から200 mm以内の床面 Si2
安全標識 階段の壁面 Si3
(S) 通路及び廊下の床面,並びに階段の踊り場,
So1
屋外用 蹴込み及び踏み面
(o) 壁面から200 mm以内の床面 So2
階段の壁面 So3
通路及び廊下の床面,並びに階段の踊り場,
Li1
屋内用 蹴込み及び踏み面
(i) 壁面から200 mm以内の床面 Li2
誘導ライン 階段の壁面 Li3
(L) 通路及び廊下の床面,並びに階段の踊り場,
Lo1
屋外用 蹴込み及び踏み面
(o) 壁面から200 mm以内の床面 Lo2
階段の壁面 Lo3

5 性能

5.1 りん光材料の昼間の色

  蓄光式の安全標識及び誘導ラインのりん光材料の昼間の色は,JIS Z 9101で規定した安全標識の安全色
の対比色として用いる場合は,6.2によって試験したとき,表2に示す色度座標の範囲になければならな
い。
表2−りん光材料の昼間の色の色度座標の範囲
色度座標の範囲
色 1 a) 2a) 3a) 4a)
x y x y x y x y
黄みの白 0.310 0.340 0.310 0.480 0.420 0.480 0.340 0.370
白 0.350 0.360 0.305 0.315 0.295 0.325 0.340 0.370
注a) 色度座標の範囲のコーナーポイントを表す。

5.2 耐候性

  耐候性は,6.3によって試験したとき,目視検査で対照見本と比較し,構造材及びデザイン要素に,凹凸,
がれ,割れ,ひび,破れ,チョーキング,ゆがみ,大きなきず,変退色などの目立つ変化があってはな
らない。
この試験後に,6.10によってりん光輝度の測定を行い,5.9に規定した性能を満たさなければならない。

5.3 耐衝撃性

  耐衝撃性は,6.4によって試験したとき,目視検査で対照見本と比較し,デザイン要素に使用上問題とな
るような変化があってはならない。

5.4 耐水性

  耐水性は,6.5によって試験したとき,目視検査で対照見本と比較し,構造材及びデザイン要素に,凹凸,

――――― [JIS Z 9096 pdf 6] ―――――

4
Z 9096 : 2012
がれ,割れ,ひび,破れ,チョーキング,ゆがみ,大きなきず,変退色などの目立つ変化があってはな
らない。
この試験後に,6.10によってりん光輝度の測定を行い,5.9に規定した性能を満たさなければならない。

5.5 耐燃性

  金属,ガラス及びセラミック以外の構造材で製造された蓄光式の安全標識及び誘導ラインの耐燃性は,
6.6によって試験したとき,酸素指数が26以上でなければならない。

5.6 耐湿性

  耐湿性は,6.7によって試験したとき,目視検査で対照見本と比較し,構造材及びデザイン要素に,凹凸,
がれ,割れ,ひび,破れ,チョーキング,ゆがみ,大きなきず,変退色などの目立つ変化があってはな
らない。
この試験後に,6.10によってりん光輝度の測定を行い,5.9に規定した性能を満たさなければならない。

5.7 耐拭取り性

  耐拭取り性は,6.8によって試験したとき,目視検査で対照見本と比較し,構造材及びデザイン要素に,
凹凸,がれ,割れ,ひび,破れ,チョーキング,ゆがみ,大きなきず,変退色などの目立つ変化があっ
てはならない。

5.8 表面印刷の付着性

  表面印刷の付着性は,デザイン要素部分が象がん(嵌)加工されたもの,サンドウィッチ加工されたも
の及び裏面に印刷表示されたものを除き,蓄光式の安全標識及び誘導ラインの表面に印刷,表示などを施
しているものを6.9によって試験する。そのとき,接着テープに付着する印刷部分があってはならない。

5.9 りん光材料の最低りん光輝度

  蓄光式の安全標識及び誘導ラインの最低りん光輝度は,6.10によって測定したとき,表3に示す四つの
分類のいずれか一つに該当しなければならない。
表3−常用光源蛍光ランプD65を用いたりん光材料の最低りん光輝度
単位 mcd/m2
最低りん光輝度
分類
2分後 10分後 20分後 30分後 60分後
JA 210 50 24 15 7
JB 440 105 50 31 15
JC 880 210 100 62 30
JD 1 760 420 200 124 60
励起光条件は200 lxで照射して励起時間を20分とする。
注記 設置場所における蓄光式の安全標識及び誘導ラインのりん光輝度は,JIS Z 9095の6.3.2及び6.4
で規定されている。

5.10 粘着力(粘着剤を用いる場合に適用)

  粘着力は,6.11によって試験したとき,粘着強さによって表4のとおりとし,粘着強さについては受渡
当事者間の協定による。受渡当事者間の協定がない場合は,試験で得られた数値を表示する。

――――― [JIS Z 9096 pdf 7] ―――――

                                                                                              5
Z 9096 : 2012
表4−粘着強さ
単位 N
副分類 幅10 mm当たりの力
T ≧10
U ≧7.2
V ≧5.2
W ≧4
X ≧2.8
Y ≧1.6
Z ≧0.4

5.11 耐摩耗性

  耐摩耗性は,6.12によって試験したとき,目視検査で対照見本と比較し,デザイン要素が明瞭に判別で
きなければならない。
この試験後に,6.10によってりん光輝度の測定を行い,5.9に規定した性能を満たさなければならない。

5.12 耐薬品性

  耐薬品性は,6.13によって試験したとき,目視検査で対照見本と比較し,構造材及びデザイン要素に,
凹凸,がれ,割れ,ひび,破れ,チョーキング,ゆがみ,大きなきず,変退色などの目立つ変化があっ
てはならない。
この試験後に,6.10によってりん光輝度の測定を行い,5.9に規定した性能を満たさなければならない。

5.13 曲げ強度

  曲げ強度は,6.14によって試験したとき,曲げ破壊荷重が1 080 N以上であるか,又は目視検査で対照
見本と比較し,割れ及びひび割れがあってはならない。

5.14 滑り抵抗

  滑り抵抗は,6.15によって試験したとき,得られた数値を表示する。

5.15 凍結融解性

  凍結融解性は,6.16によって試験したとき,目視検査で対照見本と比較し,構造材及びデザイン要素に,
凹凸,がれ,割れ,ひび,破れ,チョーキング,ゆがみ,大きなきず,変退色などの目立つ変化があっ
てはならない。

5.16 耐汚染性

  耐汚染性は,6.17によって試験したとき,目視検査で対照見本と比較し,色及びつやに変化がなく,膨
れがあってはならない。
この試験後に,6.10によってりん光輝度の測定を行い,5.9に規定した性能を満たさなければならない。

6 試験方法

6.1 試験見本及び対照見本

6.1.1  一般
6.26.17に規定するそれぞれの試験では,新しい試験見本を作成するものとする。目視検査を行うどの
試験でも,新しい対照見本を併せて作成する。試験見本及び対照見本としては,試験用具の物理的な限界
のため全体を試験できない場合,又は蓄光式の安全標識及び誘導ラインのデザイン要素部分が試験の結果
に影響を与えない場合を除いて,可能な限り完成品を用いる。

――――― [JIS Z 9096 pdf 8] ―――――

6
Z 9096 : 2012
6.1.2 試験見本及び対照見本の個数
各試験で作成する試験見本及び対照見本の個数は,試験結果の再現性への信ぴょう性を確保するために
試験見本3個,対照見本1個の合計4個とする。ただし,先に非破壊試験を行った後で破壊試験を行う場
合には,全体的な試験計画を実行するのに必要な試験見本及び対照見本の合計数は減らすことができる。
6.1.3 試験見本の状態調節
試験見本及び対照見本は,試験前にJIS K 7100の規定によって温度23±2 ℃,相対湿度(50±10)%の
雰囲気の中で24時間状態調節する。

6.2 りん光材料の昼間の色

  蓄光式の安全標識及び誘導ラインのりん光材料の昼間の色は,JIS Z 9103の6.(色の指定)に規定する
蛍光材料の測定方法によって行う。

6.3 耐候性試験

6.3.1  一般
耐候性試験は,6.3.26.3.4に規定するいずれかの試験方法によって,それぞれの試験に規定する試験時
間とする。ただし,これによれない場合には,受渡当事者間の協定によって試験時間を含む条件で試験す
る。
この試験後に,6.10によってりん光輝度の測定を行う。
6.3.2 サンシャインカーボンアーク灯式促進耐候性試験
サンシャインカーボンアーク灯式促進耐候性試験は,表5に規定する試験条件又は受渡当事者間の協定
による試験条件で,JIS K 7350-4によって行う。
表5−サンシャインカーボンアーク灯式促進耐候性試験の諸条件
項目 試験条件
サンシャインカーボンアーク灯の個数 1個(タイプ3のフィルタを使用)
電源の電圧 180230 Vの単相交流
平均放電電圧及び電流 50 V(±2 %),60 A(±2 %)
相対湿度 (50±5)%
ブラックパネルの温度計の示す温度 63±3 ℃
水の噴射時間 120分中18分間照射及び噴射,102分間照射
給水水圧 78127 kPa
ノズル口径 約1 mm
試験見本の表面上の放射照度 300700 nmに対して(255±45)W/m2
屋内 : 200時間
試験時間
屋外 : 1 000時間
6.3.3 サンシャインカーボンアーク灯式デューサイクル促進耐候性試験
サンシャインカーボンアーク灯式デューサイクル促進耐候性試験は,表6に規定する試験条件又は受渡
当事者間の協定による試験条件で,JIS K 7350-4によって行う。

――――― [JIS Z 9096 pdf 9] ―――――

                                                                                              7
Z 9096 : 2012
表6−サンシャインカーボンアーク灯式デューサイクル促進耐候性試験の条件
項目 試験条件
サンシャインカーボンアーク灯の個数 1個(フィルタを用いない)
電源の電圧 180230 Vの単相交流
消灯−照射サイクル 60/60分
照射の条件
平均放電電圧及び電流 50 V(±2 %),60 A(±2 %)
ブラックパネル温度計の示す温度 63±3 ℃
相対湿度 (50±5)%
消灯中の条件
空気温度 30 ℃
相対湿度 98 %又はそれ以上
試験見本裏面への冷却水の温度 約7 ℃
水の噴射 行わない
試験見本の表面上の放射照度 300700 nmに対して(285±50)W/m2
屋内 : 80時間
試験時間(消灯−照射合計)
屋外 : 400時間
6.3.4 キセノンアーク灯式促進耐候性試験
キセノンアーク灯式促進耐候性試験は,表7又は表8に規定する試験条件又は受渡当事者間の協定によ
る試験条件で,JIS K 7350-2によって行う。
表7−キセノンアーク灯式促進耐候性試験の条件
項目 試験条件
光源の種類 キセノンアーク灯
消灯−照射サイクル 連続照射
ブラックパネル温度計の示す温度 63±3 ℃
相対湿度 (50±5)%
水の噴射時間 120分中18分間照射及び噴射,102分間照射
300400 nmに対して60 W/m2又は
試験見本の表面上の放射照度
300800 nmに対して550 W/m2
屋内 : 200時間
試験時間
屋外 : 1 000時間
表8−高照度キセノンアーク灯式促進耐候性試験の条件
項目 試験条件
光源の種類 キセノンアーク灯
消灯−照射サイクル 連続照射
ブラックパネル温度計の示す温度 63±3 ℃
相対湿度 (50±5)%
水の噴射時間 120分中18分間照射及び噴射,102分間照射
試験見本の表面上の放射照度 300400 nmに対して180 W/m2
屋内 : 70時間
試験時間
屋外 : 340時間

――――― [JIS Z 9096 pdf 10] ―――――

次のページ PDF 11

JIS Z 9096:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 9096:2012の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISA1451:1994
建築材料及び建築構成部分の摩耗試験方法(回転円盤の摩擦及び打撃による床材料の摩耗試験方法)
JISA1454:2016
高分子系張り床材試験方法
JISA1509-10:2020
セラミックタイル試験方法―第10部:耐薬品性試験方法
JISA1509-4:2014
セラミックタイル試験方法―第4部:曲げ破壊荷重及び曲げ強度の測定方法
JISA5422:2019
窯業系サイディング
JISA5430:2018
繊維強化セメント板
JISA6909:2014
建築用仕上塗材
JISB0601:2013
製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―用語,定義及び表面性状パラメータ
JISB1501:2009
転がり軸受―鋼球
JISC1609-1:2006
照度計 第1部:一般計量器
JISG4305:2012
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4305:2021
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISH8682-1:2013
アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜の耐摩耗性試験方法―第1部:往復運動平面摩耗試験
JISK2235:1991
石油ワックス
JISK5600-5-6:1999
塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第6節:付着性(クロスカット法)
JISK5600-6-1:2016
塗料一般試験方法―第6部:塗膜の化学的性質―第1節:耐液体性(一般的方法)
JISK6741:2016
硬質ポリ塩化ビニル管
JISK7100:1999
プラスチック―状態調節及び試験のための標準雰囲気
JISK7201-2:2007
プラスチック―酸素指数による燃焼性の試験方法―第2部:室温における試験
JISK7350-2:2008
プラスチック―実験室光源による暴露試験方法―第2部:キセノンアークランプ
JISK7350-4:2008
プラスチック―実験室光源による暴露試験方法―第4部:オープンフレームカーボンアークランプ
JISK8575:2018
水酸化カルシウム(試薬)
JISL0849:2013
摩擦に対する染色堅ろう度試験方法
JISZ0237:2009
粘着テープ・粘着シート試験方法
JISZ8716:1991
表面色の比較に用いる常用光源蛍光ランプD65―形式及び性能
JISZ9095:2011
安全標識―避難誘導システム(SWGS)―蓄光式
JISZ9101:2018
図記号―安全色及び安全標識―安全標識及び安全マーキングのデザイン通則
JISZ9103:2018
図記号―安全色及び安全標識―安全色の色度座標の範囲及び測定方法
JISZ9104:2005
安全標識―一般的事項
JISZ9107:2008
安全標識―性能の分類,性能基準及び試験方法