JIS A 1460:2015 建築用ボード類のホルムアルデヒド放散量の試験方法―デシケーター法

JIS A 1460:2015 規格概要

この規格 A1460は、建築用ボード類から放散されるホルムアルデヒド量の試験方法について規定。

JISA1460 規格全文情報

規格番号
JIS A1460 
規格名称
建築用ボード類のホルムアルデヒド放散量の試験方法―デシケーター法
規格名称英語訳
Determination of the emission of formaldehyde from building boards -- Desiccator method
制定年月日
2001年3月20日
最新改正日
2019年10月21日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

13.040.99, 71.080.80, 79.060.10
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
建築 II-1(試験) 2021, 建築 II-2(試験) 2021
改訂:履歴
2001-03-20 制定日, 2006-11-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2015-03-20 改正日, 2019-10-21 確認
ページ
JIS A 1460:2015 PDF [13]
                                                                                   A 1460 : 2015

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 試験の原理・・・・[2]
  •  4 一般条件・・・・[3]
  •  4.1 試験環境・・・・[3]
  •  4.2 共通の条件・・・・[3]
  •  5 装置及び器具・・・・[3]
  •  6 試薬の調製・・・・[4]
  •  7 試験片・・・・[5]
  •  7.1 試験片の切出し・・・・[5]
  •  7.2 試験片の寸法・枚数・・・・[5]
  •  7.3 養生・・・・[5]
  •  8 試験方法・・・・[5]
  •  8.1 試験装置の準備・・・・[5]
  •  8.2 測定試料の装着・・・・[6]
  •  8.3 試験条件の状態監視・・・・[6]
  •  8.4 試験時間・・・・[6]
  •  8.5 試験用溶液の採取・・・・[6]
  •  8.6 試験用溶液中のホルムアルデヒド濃度測定・・・・[6]
  •  8.7 検量線の作成・・・・[6]
  •  8.8 計算・・・・[7]
  •  8.9 試験結果の表示・・・・[7]
  •  9 報告・・・・[7]
  •  附属書A(参考)技術上重要な改正に関する新旧対照表・・・・[8]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS A 1460 pdf 1] ―――――

A 1460 : 2015

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本
工業規格である。
これによって,JIS A 1460:2001は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS A 1460 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
A 1460 : 2015

建築用ボード類のホルムアルデヒド放散量の試験方法−デシケーター法

Determination of the emission of formaldehyde from building boards- Desiccator method

序文

  この規格は,2001年に制定され,その後ISO規格及びJISにおいて,この規格と関連する規格が制定さ
れた。今回は,主としてこれらの規格を反映させるために改正した。技術上重要な改正に関する新旧対照
表を附属書Aに示す。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

1 適用範囲

  この規格は,建築用ボード類から放散されるホルムアルデヒド量の試験方法について規定する。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 1902-1 建築材料の揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放
散量測定におけるサンプル採取,試験片作製及び試験条件−第1部 : ボード類,壁紙及び床材
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水
JIS K 8001 試薬試験方法通則
JIS K 8005 容量分析用標準物質
JIS K 8027 アセチルアセトン(試薬)
JIS K 8180 塩酸(試薬)
JIS K 8355 酢酸(試薬)
JIS K 8359 酢酸アンモニウム(試薬)
JIS K 8576 水酸化ナトリウム(試薬)
JIS K 8625 炭酸ナトリウム(試薬)
JIS K 8637 チオ硫酸ナトリウム五水和物(試薬)
JIS K 8659 でんぷん(溶性)(試薬)
JIS K 8872 ホルムアルデヒド液(試薬)
JIS K 8913 よう化カリウム(試薬)
JIS K 8920 よう素(試薬)

――――― [JIS A 1460 pdf 3] ―――――

2
A 1460 : 2015
JIS K 8951 硫酸(試薬)
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS R 3505 ガラス製体積計
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8703 試験場所の標準状態

3 試験の原理

  デシケーター法による建築用ボード類からのホルムアルデヒド放散量の試験は,図1に示すガラス製デ
シケーターを用いて行う。ホルムアルデヒド放散量は,管理された温度において,デシケーター内に一定
の蒸留水又はイオン交換水を入れ,所定の表面積の試験片を設置し,24時間後の蒸留水又はイオン交換水
に吸収されたホルムアルデヒド濃度から求める。
蒸留水又はイオン交換水に吸収されたホルムアルデヒド濃度測定の原理は,ホルムアルデヒドがアンモ
ニウムイオン及びアセチルアセトンによって反応し,ジアセチルジヒドロルチジン(DDL)が生成する
Hantzsch(ハンチ)反応に基づいている。
図1−デシケーター法(構成図)

――――― [JIS A 1460 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
A 1460 : 2015
a) 見取図
b) 平面図 c) 側面図
図2−試験片支持金物(例)

4 一般条件

4.1 試験環境

  試験場所は,JIS Z 8703に規定する20 ℃温度0.5級(20±0.5 ℃)の状態とする。

4.2 共通の条件

  共通の条件は,次による。
a) 化学分析一般 化学分析に共通する一般事項は,JIS K 0050による。
b) 水 この規格で用いる水は,JIS K 0557に規定するA1A4の水,又はJIS K 0557のA1A4と同等
の品質となるイオン交換水又は蒸留水とする。

5 装置及び器具

  装置及び器具には,次による。
a) 温湿度測定装置 温度計は,空気温度を0.1 ℃の精度で測定できるものとする。また,湿度計は,相
対湿度5 %の精度で測定できるものとする。
b) 分光光度計 分光光度計は,410415 nmの範囲での吸光波長が測定可能なものとする。
注記 50 mm以上の光路長のセルを使用することが望ましい。
c) 恒温水槽 分析に使用する恒温水槽は,65±2 ℃に温度を維持することが可能なものとする。
d) 化学天びん 化学天びんは,100200 gまでの質量が測定できるもので0.1 mgの差を読み取れるもの
とする。
e) デシケーター デシケーターは,気密性をもつJIS R 3503に規定する呼び寸法240 mmのものとする。

――――― [JIS A 1460 pdf 5] ―――――

次のページ PDF 6

JIS A 1460:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 1460:2015の関連規格と引用規格一覧