JIS A 8340-1:2011 土工機械―安全―第1部:一般要求事項 | ページ 9

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− 解除操作を行っている間中,音響による警報が継続的に発せられている。電線の切断によって音響警
報が機能しない場合は,クイック着脱装置の解除操作ができてはならない。エンジン始動ごとに,こ
の音響警報の正常な機能のチェックを行わなければならない。
この操作を他の操作機能(選択しなければならない機能をもつ)と切り替えて用いる場合は,現在使用
中の操作機能が表示しなければならない(4.5.3参照)。油圧回路を機械的に切り替える場合(例えば,ボ
ール弁によるなど),選択した操作機能を運転席から確認できなければならない。スイッチの位置を表示し,
運転席からはっきりと見分けられなければならない。
JD.2.3 表示
クイック着脱装置には,それらが機械又は装置に恒久的に組み込まれていない場合は,表JD.2に従った
表示をしなければならない。
表JD.2−クイック着脱装置の表示項目
要求情報 クイック着脱装置の製造業者
機械製造業者自身 機械製造業者以外
製造業者名及び住所 要 要
形式名称(例えば,部品番号) 要 要
質量(kg) 不要a) 要
作動回路圧(Pa)(該当する場合) 不要a) 要
アタッチメントの容量(例えば,m3) 不要a) 要
(該当する場合)
注a) 製造業者の機械資料を参照。
JD.2.4 取扱説明書
クイック着脱装置の製造業者は,取付け,固定,点検要領及び定格運転荷重への影響について取扱説明
書を提供しなければならない。固定の点検要領は詳細に規定し,必要な作業中の点検における安全注意事
項についても含めなければならない。

――――― [JIS A 8340-1 pdf 41] ―――――

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附属書JE
(規定)
非爆発環境下の地下作業に用いる土工機械に対する要求事項
JE.1 一般
この附属書は,非爆発環境下の地下作業に専用的に用いることを意図した土工機械の追加の要求事項及
び例外事項について規定する。
注記 地下作業の例には,地下鉱山及びトンネル工事がある。
JE.2 運転席
JE.2.1 キャブ付きの運転席
地下作業で使用する土工機械は,4.3に従ってキャブを装着しなければならない。
JE.2.2 寸法を減じたキャブ付きの運転席
JE.2.2.1 JE.2.1の例外事項
十分なキャブの高さが確保できない地下の作業現場で機械を使うことを意図する場合,JE.2.1に対して
次のJE.2.2.2JE.2.2.5に記載した例外を適用することができる。
JE.2.2.2 運転席周りの空間高さ
キャブ付き機械の運転席周りの空間高さは減じてもよいが,SIPの上方が900 mm未満であってはならな
い。
JE.2.2.3 振動
座席は,JIS A 8304に適合しなければならない。技術的な理由でこれが不可能な場合は,座席の入力ス
ペクトルクラスEM8を用いてもよい。
JE.2.2.4 座席
空間の制限によって4.4.1.3を守れない場合は,JIS A 8326:2003の表1のh1による高さ調整は要求しな
い。
JE.2.2.5 非常口
非常口を設けなければならない。長方形の寸法は,470 mm×600 mmより小さくてはならない。
JE.2.3 転倒時保護構造(ROPS)
転倒時保護構造(ROPS)は必要としない。
JE.2.4 落下物保護構造(FOPS)
落下物の危険がある場合は,JIS A 8920のレベルIに従ったFOPSを取り付ける。その場合,運転席の
高さ空間は減じてもよいが,SIPの上方が900 mm未満であってはならない。
JE.2.5 キャブなしの運転席
転倒,落下物,ほこり,騒音,高温などの危険源が重大ではない場合は,キャブなしの機械を使用して
もよい。
JE.3 エンジン排出ガス及び燃料
JE.3.1 エンジン及び燃料
作業現場に合わせて排出ガスを低減するために利用できる最新技術を使った低排出ガスのエンジンを用

――――― [JIS A 8340-1 pdf 42] ―――――

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いなければならない。
内燃エンジンを使用する場合は,ディーゼルエンジンでなければならない。
燃料の引火点は55 ℃以上でなければならない。
JE.3.2 燃料装置
燃料タンクと燃料噴射ポンプとの間の燃料系統が故障した場合,手が届く範囲にタンクからの燃料漏れ
を防止するための機器を,燃料系統に備えなければならない。
JE.4 照明灯,信号灯及び表示灯,並びに反射器
JE.4.1 一般
4.8.2を,JE.4.2JE.4.4の例外事項とともに適用する。
JE.4.2 灯火一式の位置
ISO 12509:2004に規定した灯火一式の取付け位置は,地下作業においては変更してもよい。
JE.4.3 尾灯
4.8.2を次の条件付きで適用する。
ISO 12509:2004のE.10も,機械カテゴリーIA,IB,及びIIIBに適用する。
JE.4.4 両方向で作業する機械
作業サイクルにおいて前進及び後進の両方向に運転可能な機械は,灯火類として,特別な警告灯及び作
業灯(白色),並びに尾灯(赤色)をそれぞれ前向き及び後ろ向きに配置しなければならない。この機能は,
前後進に対応して自動的に切り替わらなければならない。

――――― [JIS A 8340-1 pdf 43] ―――――

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附属書JF
(規定)
車輪式土工機械の制動装置に関する性能要求事項及び試験方法
この附属書は,対応国際規格で引用されているISO 3450,Earth-moving machinery−Braking systems of
rubber-tyred machines−Systems and performance requirements and test proceduresを基とし,国内法令の要求事
項を追加し,技術的内容を変更して作成したものである。
JF.1 適用範囲
この附属書は,作業現場で使用される土工機械の制動能力の評価を統一するための,制動装置に関する
最低性能要求事項及び試験基準について規定する。この附属書は,ホイールローダ,グレーダ,バックホ
ウローダ,自走式スクレーパ,車輪式油圧ショベル及びダンパ(ダンプトラック及び車輪式不整地運搬車)
の主制動装置,二次制動装置,駐車制動装置並びにリターダについて規定する。
JF.2 引用規格
箇条2による。
JF.3 用語及び定義
この附属書で用いる主な用語及び定義は,次による。
JF.3.1
土工機械
JIS A 8308:2003に規定された土工機械のうち,作業現場で使用される車輪式の機械。
JF.3.2
制動装置
機械を制動する,又は保持する目的のために互いに連動しあって作用する全ての構成部品。制動装置は,
制動操作装置,伝達装置及び制動装置本体によって構成され,リターダ装備の機械ではこれも含む。
JF.3.2.1
主制動装置
機械を停止させ,保持するために使用される主制動装置。
JF.3.2.2
二次制動装置
主制動装置に何らかの故障が1か所でも発生したときに,機械を停止させるのに使用する制動装置。
JF.3.2.3
駐車制動装置
停止した機械を静止状態に保持するための制動装置。
JF.3.2.4 制動装置の構成部品
JF.3.2.4.1
制動操作装置
制動装置を作動させるために,運転員が直接操作する構成部品。

――――― [JIS A 8340-1 pdf 44] ―――――

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JF.3.2.4.2
制動伝達装置
制動操作装置と制動装置本体とを機能的に連結する全ての構成部品。
JF.3.2.4.3
制動装置本体
機械の移動に対抗する力を直接付加する構成部品。制動装置本体としては,例えば,摩擦式,電気式,
油圧式又は流体式がある。
JF.3.2.4.4
リターダ
勾配を下るときに,機械の速度を制御するために使用する(ことを本来目的とする)エネルギー吸収装
置。
JF.3.3
共用部品
二つ以上の制動装置において,その機能を果たす構成部品。
JF.3.4
運転質量
運転員(75 kg),燃料タンク,潤滑系統,油圧系統及び冷却系統の油,水などを規定量とし,キャブ,
キャノピ,ROPS,又はFOPSを取り付けた本体に,製造業者の指定する作業装置と空荷のアタッチメント
を取り付けたときの質量。
JF.3.4A
定格積載質量
製造業者が指定する,機械に積載できる質量。
JF.3.4B
機械総質量
運転質量に定格積載質量を加えた質量。
JF.3.4C
軸配分質量
各軸に配分された運転質量又は機械総質量。
JF.3.5
停止距離
試験コース上で,機械の制動操作装置を最初に操作した点から完全に停止した点までに機械が移動した
距離。
注記 この規格で定義する停止距離は,JIS D 0106の定義と同様,保安基準の停止距離とは異なり,
踏換え時間を含まない。
JF.3.6
平均減速度
機械の制動操作装置を最初に操作した瞬間から,機械が完全に停止する瞬間までの間における機械の速
度の平均変化率。
注記 平均減速度は,次の式によって求められる。

――――― [JIS A 8340-1 pdf 45] ―――――

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JIS A 8340-1:2011の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 20474-1:2008(MOD)

JIS A 8340-1:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 8340-1:2011の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISA8301:1952
モータグレーダ用切刃
JISA8301:2000
土工機械―整備用開口部最小寸法
JISA8302:2017
土工機械―運転員及び整備員の乗降用・移動用設備
JISA8304:2001
土工機械―運転員の座席の振動評価試験
JISA8310-2:2019
土工機械―操縦装置及び表示用図記号―第2部:特定機種,作業装置及び附属品図記号
JISA8311:2018
土工機械―運転員の視野―測定方法及び性能基準
JISA8313:2001
土工機械―製品識別番号(PIN)
JISA8314:2013
土工機械―ゴムタイヤ式機械―かじ取り装置要求事項
JISA8316:2010
土工機械―電磁両立性(EMC)
JISA8317-1:2010
土工機械―音響パワーレベルの決定―動的試験条件
JISA8317-2:2010
土工機械―運転員位置における放射音圧レベルの決定―動的試験条件
JISA8318:2001
土工機械―座席基準点(SIP)
JISA8319:2001
土工機械―走行速度の測定方法
JISA8320:2001
土工機械―機械全体,作業装置及び構成部品の質量測定方法
JISA8322:2001
土工機械―寸法,性能及び容量の単位並びに測定の正確さ
JISA8323:2001
土工機械―運転席及び整備領域―端部の丸み
JISA8324:2001
土工機械―電線及びケーブル―識別の原則
JISA8325:2010
土工機械―履帯式機械―制動装置の性能要求事項及び試験方法
JISA8327:2017
土工機械―機械装着警報ブザー類及び警音器―試験方法及び性能基準
JISA8328:2003
土工機械―リフトアーム支持具
JISA8330-2:2004
土工機械―運転室内環境―第2部:空気ろ過試験
JISA8330-3:2004
土工機械―運転室内環境―第3部:運転室加圧試験方法
JISA8330-4:2004
土工機械―運転室内環境―第4部:運転室換気,暖房及び/又は空気調和試験方法
JISA8330-5:2006
土工機械―運転室内環境―第5部:前面窓ガラスデフロスタ試験方法
JISA8331:2005
土工機械―機械装着救出装置―性能要求事項
JISA8332:2005
土工機械―ダンパ荷台支持装置及び運転室傾斜支持装置
JISA8333-1:2005
土工機械―後写鏡及び補助ミラーの視野―第1部:試験方法
JISA8333-2:2005
土工機械―後写鏡及び補助ミラーの視野―第2部:性能基準
JISA8334:2006
土工機械―取扱説明書―内容及び様式
JISA8335:2017
土工機械―非金属製燃料タンクの性能要求事項
JISA8336:2009
土工機械―表示機器
JISA8340-3:2012
土工機械―安全―第3部:ローダの要求事項
JISA8345:2004
土工機械―キーロック始動装置
JISA8346:2004
土工機械―車体屈折フレームの固定装置―性能要求事項
JISA8407:2000
土工機械―操縦装置の操作範囲及び位置
JISA8411-1:2006
土工機械―寸法及びコードの定義―第1部:本体
JISA8911:2007
土工機械―シートベルト及びその取付部―性能要求事項及び試験方法
JISA8920:2009
土工機械―落下物保護構造―台上試験及び性能要求事項
JISA8921-2:2011
土工機械―ショベル系掘削機保護構造の台上試験及び性能要求事項―第2部:6トンを超える油圧ショベルの転倒時保護構造(ROPS)
JISB8265:2017
圧力容器の構造―一般事項
JISB8361:2013
油圧―システム及びその機器の一般規則及び安全要求事項
JISB9700-1:2004
機械類の安全性―設計のための基本概念,一般原則―第1部:基本用語,方法論
JISB9700-2:2004
機械類の安全性―設計のための基本概念,一般原則―第2部:技術原則
JISB9705-1:2019
機械類の安全性―制御システムの安全関連部―第1部:設計のための一般原則
JISC0920:2003
電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
JISC3663-4:2007
定格電圧450/750V以下のゴム絶縁ケーブル―第4部:コード及び可とうケーブル
JISC3663-4:2021
定格電圧450/750V以下のゴム絶縁ケーブル―第4部:コード及び可とうケーブル
JISC3664:2007
絶縁ケーブルの導体
JISC8269-1:2016
低電圧ヒューズ―第1部:通則
JISD1201:1998
自動車,及び農林用のトラクタ・機械装置―内装材料の燃焼性試験方法
JISD5301:2019
始動用鉛蓄電池
JISZ9101:2018
図記号―安全色及び安全標識―安全標識及び安全マーキングのデザイン通則