29
A 9523 : 2016
存し3か月間以内ごとにこれを繰り返す。
移植してから3か月間以上過ぎたものは,次の移植に用いてはならない。
D.3.4.2 かびの使用
D.3.5の胞子懸濁液に用いるかびは,D.3.4.1によって保存されたかびを新しい斜面培地に移植し,温度
2028 ℃に保った場所に置き,710日間培養した後,510 ℃に保存し,10日間以内に使用する。
D.3.5 胞子懸濁液
D.3.5.1 湿潤剤添加殺菌水の調整
スルホこはく酸ジオクチルナトリウム(Dioctyl sodium sulfosuccinate)50 mgをJIS K 0557に規定する
A2の水に溶かして1 Lとした後,その10 mLを乾燥滅菌した三角フラスコ50 mLに入れ,蒸気滅菌する。
D.3.5.2 単一胞子懸濁液の調整
D.3.4.1によって調整した培養面から無菌箱の中で胞子を5白金耳とり,D.3.5.1の湿潤剤添加殺菌水に加
える。三角フラスコは,元のように綿栓をして無菌箱の外に取り出し,激しく振り動かして胞子を十分に
分散させる。内容物をガーゼでろ過し,ろ液を単一胞子懸濁液とし,別の三角フラスコ50 mLに受けて栓
をしておく。
単一胞子懸濁液は,調整後24時間以上経過したものは,試験に用いてはならない。
D.3.5.3 合胞子懸濁液の調整
三角フラスコ100 mLに幾種かのD.3.5.2の単一胞子懸濁液を等容体積量ずつとり,混合してこれを混合
胞子懸濁液とする。
混合胞子懸濁液は,三角フラスコに入れて栓をしておく。
混合胞子懸濁液は,単一胞子懸濁液を調整した後,24時間以上経過したものは,試験に用いてはならな
い。
D.3.5.4 胞子懸濁液の確認
試験の際には,D.3.3.1の馬鈴しょ(薯)−グルコース−寒天培地を用いて平板培地を作り,その試験に
用いるかびの胞子懸濁液1 mLを培養面に均等にまきかけ,蓋をして試料又は試験片と同じ温度に保った
場所に置いて培養する。かびの単一又は混合胞子懸濁液については510日間後に培養面を調べ,菌糸が
全面に密に繁殖していないときは,この胞子懸濁液を用いて行った試験は無効とする。
確認試験において異常が認められた場合には,別の培養面の胞子で胞子懸濁液を調整し,再試験を行う。
D.4 製品の試験
D.4.1 試験片の大きさ,試験に用いるかび及び培養期間
この試験に用いる試験片の大きさ,数,混合胞子懸濁液のかびの種類及び培養期間は,表D.2による。
表D.2−試験片の大きさ,数,試験に用いるかび及び培養期間
試験片の大きさ 試験片の数 かびの種類 培養試験の期間
厚さ5 mm程度で約50 mm×50 mm 3 第1群のa) 2週間
となるようにマット状に成形する。 第2群のa)
第5群のa)
D.4.2 試験の方法
a) 培地 この試験に用いる培地はD.3.3.3に規定する平板培地とし,組成は,次による。
――――― [JIS A 9523 pdf 31] ―――――
30
A 9523 : 2016
精製水(A2又はA3) 1 000 mL
硝酸アンモニウム 3.0 g
りん酸二水素カリウム 1.0 g
硫酸マグネシウム七水和物 0.5 g
塩化カリウム 0.25 g
硫酸鉄(II)七水和物 0.002 g
寒天 25 g
b) 試験操作 胴外径110 mmのビーカー1 000 mLを3個用意する。解繊した試料をそれぞれのビーカー
に約15 gずつ取って入れ,ビーカーの底にゴム管などを差し入れ,これを通して精製水を流量500
600 mL/minで1 000 mL注ぎ込む。注ぐのを止めた後,こぼれ落ちた試料は清潔なラテックス手袋な
どをした手でビーカーに戻し,試料の周囲を押さえて落ちない程度に圧縮する。この状態で24時間静
置した後,試料を全て取り出す。
なお,試料の取り出しは,プラスチック製の網などを使ってできるだけ水を振るい落としながら慎
重に作業する。3個の試料を一つに合わせてよく混ぜ,その試料の中から必要量を取り,乾燥した清
浄な金属板を載せてその重量圧で水を切るとともに成形しD.4.1に規定する大きさの試験片を3片作
る。試料の反発力などによって,重量圧では規定する厚さに成形できない場合は,手で金属板に圧力
を加えて成形してもよい。試験片は3個の平板培地の培養面の中央にそれぞれ密着するように置く。
混合胞子混濁液1 mLを培養面と試験片との面に均等に吹き付け,蓋をして温度28±2 ℃に保った場
所に置いてD.4.1に規定する期間培養する。
D.5 試験の通則
D.5.1 試料又は試験片・器具・材料の取扱方法
この試験に用いる試料又は試験片・器具・材料は,清潔なピンセット又は清潔な手で取り扱い,その際,
汚れ,きずつきなどがないように十分に注意しなければならない。
D.5.2 培養試験
D.5.2.1 培養
規定のかびを接種した後,規定の条件に保って培養する。
D.5.2.2 接種
試験片にかびを接種するには,胞子懸濁液を噴霧器又はピペットで,試験片の表面に均等に吹き付ける。
D.5.3 試験結果の調査
D.5.2.1の培養の結果,3片の試験片の表面に生じた菌糸の発育状態を肉眼で調べ,3片とも表2の規定
に適合しなければならない。
D.5.4 試験結果の表示方法
試験結果の表示方法は,表D.3による。
表D.3−試験結果の表示方法
菌糸の発育 結果の表示
試験片の接種した部分に菌糸の発育が認められない。 0
試験片の接種した部分に認められる菌糸の発育部分の面積は,全面積の1/3を超えない。 1
試験片の接種した部分に認められる菌糸の発育部分の面積は,全面積の1/3を超える。 2
――――― [JIS A 9523 pdf 32] ―――――
31
A 9523 : 2016
附属書E
(規定)
はっ水性試験方法
E.1 一般
この附属書は,吹込み用断熱材のうち,吹込み用セルローズファイバー断熱材のはっ水性試験方法につ
いて規定する。
E.2 試験
試験は,次による。
a) 図E.1に示すように,先端を切り取った20 mLの注射筒に吹込み用セルローズファイバー断熱材0.5 g
を充し,ステンレス又は樹脂製の板の上でピストンの圧縮を5回繰り返して約1.2 mLまで圧縮し,
円形状に成形したものを試験片とする。
なお,注射筒の材質は,ガラス又は樹脂製とする。
b) その後,a) に規定した試験片を注射筒から取り出して図E.2に示す水温30±2 ℃に調整した恒温水槽
に水平に浮かし,浮かしてから60分後に試験片が沈んでいないかを観察する。
単位 mm
図E.1−注射筒(例図)
――――― [JIS A 9523 pdf 33] ―――――
32
A 9523 : 2016
図E.2−恒温水槽(例図)
――――― [JIS A 9523 pdf 34] ―――――
附属書F
(参考)
技術上重要な改正に関する新旧対照表
現行規格(JIS A 9523:2016) 旧規格(JIS A 9523:2011) 改正理由
箇条番号 内容 箇条番号 内容
及び題名 及び題名
3 用語及び定 3.1 吹込み用繊維質断熱材 3 用語及び定 用語を明確にするため。
義 3.2 吹込み用断熱材の基材 義
3.3 吹込み用断熱材製造業者
3.4 吹込み用断熱材施工業者
3.5 吹込み装置
3.6 施工マニュアル
3.7 吹き増し率
3.8 密度の下限値
4 種類 4 種類
吹込み断熱材の施工部位,密度の下限値及び吹込 吹込み用断熱材の基材によって区分している。区分の方法を改正したため。
み用断熱材の基材によって区分している。
5 性能 熱性能を密度及び熱伝導率で規定している。 5 品質 熱性能を熱抵抗で規定している。 熱性能を一定の密度における
熱抵抗値を規定していたが,実
際の施工を想定した場合の最
低密度における熱伝導率へ改
正したため。
6.1 試験体 試験箇条に記載がない場合,試験体は1体とす− − 試験に用いる試験体の数を明
る。 確にした。
6.2 密度 6.1 熱抵抗
施工を想定した密度試験方法を規定し,下限密度 一定の密度における熱抵抗を試験する。 箇条5の改正理由と同じ。
6.3 熱伝導率 の試験体にて熱伝導率を試験する。
6.4 ホルムア 6.2 ホルムア
試験片作製のためのサンプル採取,包装及び保管 試験片は,次による。 サンプル採取,包装及び保管に
ルデヒド放散 は,JIS A 1902-4の箇条4による。試験片の作製
ルデヒド放散 ついて明確にするため。
特性 は,次による。 特性
A9
6.4.1 試験片 6.2.1 試験片
5
6.4.1 試験片 −
d) 解繊した試験片は,直ちに試験に供する。た − 試験片の移送方法など,試験ま
23
だし,···(略)···。 での取扱いについて明確にす
: 2
るため。
0 16
2
――――― [JIS A 9523 pdf 35] ―――――
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JIS A 9523:2016の国際規格 ICS 分類一覧
JIS A 9523:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA0202:2008
- 断熱用語
- JISA1321:1994
- 建築物の内装材料及び工法の難燃性試験方法
- JISA1412-2:1999
- 熱絶縁材の熱抵抗及び熱伝導率の測定方法―第2部:熱流計法(HFM法)
- JISA1901:2015
- 建築材料の揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散測定方法―小形チャンバー法
- JISA1902-4:2015
- 建築材料の揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散量測定におけるサンプル採取,試験片作製及び試験条件―第4部:断熱材
- JISA5430:2018
- 繊維強化セメント板
- JISA6901:2014
- せっこうボード製品
- JISG3555:2004
- 織金網
- JISG4305:2012
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2021
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISK8121:2007
- 塩化カリウム(試薬)
- JISK8263:2020
- 寒天(試薬)
- JISK8355:2006
- 酢酸(試薬)
- JISK8355:2021
- 酢酸(試薬)
- JISK8545:2007
- 硝酸アンモニウム(試薬)
- JISK8824:2020
- D(+)-グルコース(試薬)
- JISK8978:2008
- 硫酸鉄(II)七水和物(試薬)
- JISK8995:2015
- 硫酸マグネシウム七水和物(試薬)
- JISK8995:2021
- 硫酸マグネシウム七水和物(試薬)
- JISK9007:2008
- りん酸二水素カリウム(試薬)
- JIST7322:2005
- 医療用高圧蒸気滅菌器
- JIST7324:2005
- 医療用小型高圧蒸気滅菌器
- JISZ8801-1:2019
- 試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい