JIS B 3402:2000 CAD機械製図 | ページ 3

10
B 3402 : 2000

d) よう(拗)音(びゅーの“ゅ”,キャの“ャ”など。),つまる音(促音)(めっきの“っ”など。)など
は,全角の0.7倍を標準とする。
8.2 文章 文章の表し方は,次によるが,文字高さの基準線を合わす。
a) 文章は,左横書きとする。和英で表記する場合には,和文を最初に,次に英文を記述する。
この場合,解釈に疑義が生じた場合には,和文を正本とする。

b) 仮名は,平仮名を標準とするが,外来語,動植物名,特に注意を喚起する用語(例えば,塗装の“ブ
ツ”,擬音の“ギーギー音”,“グーグー音”など。),付番のア,イ,ウなどは片仮名を用いる。また,
片仮名で表示することが規格で規定されている用語(例えば,キリ,リーマなど。)は,それによる。
c) 商品名,商標マークなどは,その意匠に基づいて記述するのがよい。
d) 英文は,特別な理由がない限り,大文字で記述する。
e) 数値と単位記号との間隔は,およそ1/2字間を開ける。ただし,角度の単位の°,´及び”について
は,数値と単位記号との間隔は開けない。

――――― [JIS B 3402 pdf 11] ―――――

                                                                                             11
B 3402 : 2000
9. 尺度 尺度は,描いた図形の長さと実際の対象物の長さとの比で表し,現尺の場合には1 : 1で,縮尺
の場合には,例えば,1 : 2,倍尺の場合には,例えば,5 : 1のように表す。ただし,1枚の図面で幾つかの
尺度で描いた図形がある場合には,主となる尺度を表題欄の中に記入し,その他の尺度はその図形の付近
に表示する。また,例外的に現尺,縮尺及び倍尺のいずれも用いない場合には,“非比例尺”と表示する。
なお,二次元図形の図面に三次元図形を参考図示する場合には,その三次元図形に尺度を表示しない。
10. 投影法 投影法は,JIS Z 8316に規定する第三角法を用いて表し,図14に示す第三角法の記号を表題
欄に指示する。ただし,第一角法による場合には,図15に示す第一角法の記号を表題欄に指示する。
なお,第三角法を用いて表した場合,図形を一層理解させるために,JIS Z 8316に規定する矢示法を用
いてもよい(図16)。
参考 矢示法は,やしほうと読む。また,その他の投影法を用いる場合には,投影法の名称を表題欄
に指示する。
図14 第三角法の記号 図15 第一角法の記号
図16 矢示法
11. 図形の表し方
11.1 投影図 投影図を描く一般的原則は,次による。
11.1.1 正投影図
a) 動く製品の主投影図は,特に指定のない限り,進行方向が左側になるように描くのがよい。
b) 部品は,なるべく工作時に置かれる方向になるように主投影図を選ぶ。
c) 投影図は,最少の投影図になるように主投影図を選んで描く。
d) 投影図形は,なるべくかくれ線を用いないように描く。
なお,板厚が一定の大物板金部品などのかくれ線は,形状が読み取れる範囲で途中で省略すること
ができる(図17)。

――――― [JIS B 3402 pdf 12] ―――――

12
B 3402 : 2000
図17 かくれ線の途中省略
11.1.2 補助投影図 正投影法だけでは投影図が複雑になる場合には,補助投影法を併用して図形を表すこ
とができる(図18)。
図18 補助投影法の併用
11.1.3 部分投影図 正投影図に補助投影図の一部の必要な部分だけを部分投影図として追加して,図形を
表すことができる(図19)。
図19 部分投影図
11.1.4 局部投影図 対象物の穴形状,溝形状などを示せばよい場合には,局部投影図として表すことがで
きる(図20)。

――――― [JIS B 3402 pdf 13] ―――――

                                                                                             13
B 3402 : 2000
図20 局部投影図
11.1.5 回転投影図 投影すると実形が現れない場合に,投影面に平行になるようにその部分を回転させて
表すことができる(図21)。
図21 回転投影図
11.1.6 部分拡大図 正投影図の中で,図形が小さいために,その一部を拡大して詳細な図形を描き,必要
に応じて技術的要求事項を記入することができる。
この場合には,拡大する部分を実線の円で囲んで,それに符号を付け,詳細な図形の付近にも同じ符号
を付ける(図22)。
図22 部分拡大図
11.2 断面図 断面図は,JIS Z 8316によって,全断面図,片側断面図,部分断面図,回転図示断面図,
組合せによる断面図のいずれかによって表す。
なお,断面図で表すと図の理解を妨げるもの(リブ,車輪のアーム,歯車の歯など。),断面図にしても
意味がないもの(ボルト,ナット,ピン,キー,円筒軸など。)はその長手方向に切断しない(図23)。

――――― [JIS B 3402 pdf 14] ―――――

14
B 3402 : 2000
図23 長手方向に切断しない例
11.3 ハッチング 断面の切り口を示すために,ハッチングを施すことができる。
a) ハッチングは,主たる中心線に対して,細い実線を施す(図23参照)。その角度は,45°, 30°, 75°
の順で選ぶのがよい。ただし,材料を区別するなどの特別な場合には,別の線を施すことができる。
b) 同じ切断面上に現れる同一部品の切り口には,同一のハッチングを施す。
c) 階段上の各段に現れる切り口を区別する必要がある場合には,ハッチングを少しずらすことができる
(図24)。

――――― [JIS B 3402 pdf 15] ―――――

次のページ PDF 16

JIS B 3402:2000の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 3402:2000の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0021:1998
製品の幾何特性仕様(GPS)―幾何公差表示方式―形状,姿勢,位置及び振れの公差表示方式
JISB0022:1984
幾何公差のためのデータム
JISB0023:1996
製図―幾何公差表示方式―最大実体公差方式及び最小実体公差方式
JISB0024:2019
製品の幾何特性仕様(GPS)―基本原則―GPS指示に関わる概念,原則及び規則
JISB0026:1998
製図―寸法及び公差の表示方式―非剛性部品
JISB0028:2017
製品の幾何特性仕様(GPS)―寸法及び公差の表示方式―円すい
JISB0029:2000
製図―姿勢及び位置の公差表示方式―突出公差域
JISB0031:2003
製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状の図示方法
JISB0401-1:2016
製品の幾何特性仕様(GPS)―長さに関わるサイズ公差のISOコード方式―第1部:サイズ公差,サイズ差及びはめあいの基礎
JISB0405:1991
普通公差―第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差
JISB0419:1991
普通公差―第2部:個々に公差の指示がない形体に対する幾何公差
JISB0601:2013
製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―用語,定義及び表面性状パラメータ
JISB0610:1961
テーパ
JISB0610:2001
製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―転がり円うねりの定義及び表示
JISB3401:1993
CAD用語
JISZ3021:2016
溶接記号
JISZ8114:1999
製図―製図用語
JISZ8311:1998
製図―製図用紙のサイズ及び図面の様式
JISZ8312:1999
製図―表示の一般原則―線の基本原則
JISZ8316:1999
製図―図形の表し方の原則
JISZ8317:1999
製図 ― 寸法記入方法 ― 一般原則,定義,記入方法及び特殊な指示方法
JISZ8318:2013
製品の技術文書情報(TPD)―長さ寸法及び角度寸法の許容限界の指示方法
JISZ8321:2000
製図―表示の一般原則―CADに用いる線