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図24 切り口を区別したハッチングの記入例
11.4 図形の特殊な表し方 加工方法,その他の理由から図形の特殊な表し方は,次による。
11.4.1 展開図示 板金加工部品で,板の曲げ加工前の展開形状を図示することができる。この場合,展開
図形の付近に“展開図”と表示する(図25)。
図25 展開図示
11.4.2 中間部分の省略 長い形状の中間部分を省略することができる(図26)。
図26 中間部分の省略
11.4.3 対称図形の片側省略 対称図形の対称中心線の片側の図形だけを描き,その対称中心線の両端部に
短い2本の平行細線(対称図示記号という。)を付けて示すことができる(図27)。
――――― [JIS B 3402 pdf 16] ―――――
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B 3402 : 2000
図27 対称図形の片側省略
11.4.4 限定した領域の指示 加工,処理などの領域は,太い一点鎖線で囲んで指示する(図28)。この場
合,領域の大きさは,寸法を指示する。
なお,輪郭を表す外形線に沿って,外形線から少し離して,太い一点鎖線を引いて指示した場合には,
その図形の投影関係から領域が決まる(図29)。
図29
図28
11.4.5 加工部の表示 溶接施工部,肉盛り部など,加工部の表示は,その部位を塗りつぶして行うことが
できる(図30)。
図30
11.4.6 加工前後の図形表示 加工前又は後の形状を図形表示する場合には,それを細い二点鎖線で示す
(図31)。
図31
――――― [JIS B 3402 pdf 17] ―――――
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11.4.7 隣接部品の図形表示 部品図及び組立図の中で隣接部品の図形表示は,細い二点鎖線で示す(図
32)。
なお,断面図示をしたために取り除いた図形部分の図形の表示は,細い二点鎖線で示す(図33)。
図32 隣接部品の図形表示 図33 取り除いた図形部分の図形の表示
11.4.8 透明部品の図示 ガラス,フィルムなど,透明部品の図示は,不透明なものと仮定してする。
11.4.9 非剛性部品の図示 剛性のない部品は,重力方向で最もたわみの少ないように置いたときの状態で
図示する。
この場合,重力方向を矢印を用いて図形の付近に示す (JIS B 0026) 。
12. 寸法の記入 寸法の記入方法は,次による。
12.1 一般原則
a) 対象物の機能・製作・組立などを考えて,必要と思われる寸法を明りょうに図面に指示する。
b) 寸法は,対象物の大きさ,姿勢及び位置を最も明らかに表すのに必要で十分なものを記入する。
c) 対象物の機能上必要な寸法(機能寸法)は,必ず記入する。
d) 寸法は,寸法線・寸法補助線・寸法補助記号などを用いて,寸法数値によって示す。
e) 寸法は,なるべく主投影図に集中する。
f) 図面に示す寸法は,特に明示しない限り,その図面に図示した対象物の仕上がり寸法を示す。
g) 寸法は,なるべく計算して求める必要がないように記入する。
h) 寸法は,なるべく工程ごとに配列を分けて記入する。
i) 関連する寸法は,なるべく1か所にまとめて記入する。
j) 寸法は,必要に応じて基準とする点,線又は面を基にして記入する。
k) 寸法は,重複記入を避ける。
l) 寸法には,機能上(互換性を含む。)必要な場合,JIS Z 8318によって寸法の許容限界を指示する。た
だし,理論的に正しい寸法を除く。
m) 寸法のうち,参考寸法については,寸法数値に括弧を付ける。
備考 参考寸法は,測定に用いてはならない。
12.2 寸法の記入 寸法の記入方法は,JIS Z 8317による。
なお,長さ寸法は,ミリメートル (mm) の単位に基づいた数値を記入する。この場合,単位記号を付け
ない。また,メートル (m) の単位に基づいた数値を記入する必要がある場合には,そのことを注記する。
a) 直列寸法記入法(図34)
――――― [JIS B 3402 pdf 18] ―――――
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B 3402 : 2000
図34 直列寸法記入法による指示例
b) 並列寸法記入法(図35)
図35 並列寸法記入法による指示例
c) 累進寸法記入法(図36)
図36 累進寸法記入法による指示例
d) 直角座標寸法記入法(図37)
図37 直角座標寸法記入法による指示例
――――― [JIS B 3402 pdf 19] ―――――
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B 3402 : 2000
e) 極座標寸法記入法(図38)
戀 20° 40° 60° 80° 100° 120210° 230° 260° 280° 300° 320° 340°
愀 50 52.5 57 63.5 70 74.5 76 75 70 65 59.5 55 52
図38 極座標寸法記入法による指示例
12.3 寸法補助記号 寸法補助記号は,表4による。これらの記号は,円弧の長さの記号を除いて,寸法
数値の前に寸法数値と同じ高さで付記する。ただし,円弧の長さの記号は,寸法数値のすぐ上側に付記す
る。
表4 寸法補助記号
項目 記号 呼び方
直径 まる
半径 R あーる
球の直径 S えすまる
球の半径 SR えすあーる
正方形の辺 □ かく
円弧の長さ えんこ
板の厚さ t てぃー
45°の面取り C しー
12.4 テーパ テーパに関する寸法指示方法は,JIS B 0028による。
13. 寸法の許容限界 寸法の許容限界は,JIS Z 8318によって,寸法許容差,公差域クラス(JIS B 0401-1
参照)及び普通公差(JIS B 0405参照)を記号又は数値で指示する。
なお,寸法の許容限界は,寸法数値の大きさよりも1段落しとして記入してもよい。また,独立の原則
又は包絡の条件を要求する場合には,JIS B 0024による。
13.1 一般事項 寸法の許容限界を指示する場合の一般事項は,次による。
a) 機能上必要な寸法の基準となる形体からの寸法偏差を規制するように寸法の許容限界を指示する。
b) 寸法公差が累積しないように配慮する。
c) 検証方法が暗示できる寸法の許容限界を指示する。
d) 寸法許容差,公差域クラス及び普通公差を併用してもよい。
e) 普通の努力によって得られる寸法精度を要求する場合には,寸法に関する普通公差を指示する。
13.2 寸法の許容限界の指示 寸法の許容限界の指示は,次による。
a) 数値で指示する(図39)。
――――― [JIS B 3402 pdf 20] ―――――
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JIS B 3402:2000の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.240 : 情報技術(IT)の応用 > 35.240.10 : コンピュータ支援自動設計(CAD)
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.100 : 工業製図 > 01.100.01 : 工業製図一般
JIS B 3402:2000の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0021:1998
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―幾何公差表示方式―形状,姿勢,位置及び振れの公差表示方式
- JISB0022:1984
- 幾何公差のためのデータム
- JISB0023:1996
- 製図―幾何公差表示方式―最大実体公差方式及び最小実体公差方式
- JISB0024:2019
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―基本原則―GPS指示に関わる概念,原則及び規則
- JISB0026:1998
- 製図―寸法及び公差の表示方式―非剛性部品
- JISB0028:2017
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―寸法及び公差の表示方式―円すい
- JISB0029:2000
- 製図―姿勢及び位置の公差表示方式―突出公差域
- JISB0031:2003
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状の図示方法
- JISB0401-1:2016
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―長さに関わるサイズ公差のISOコード方式―第1部:サイズ公差,サイズ差及びはめあいの基礎
- JISB0405:1991
- 普通公差―第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差
- JISB0419:1991
- 普通公差―第2部:個々に公差の指示がない形体に対する幾何公差
- JISB0601:2013
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―用語,定義及び表面性状パラメータ
- JISB0610:1961
- テーパ
- JISB0610:2001
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―転がり円うねりの定義及び表示
- JISB3401:1993
- CAD用語
- JISZ3021:2016
- 溶接記号
- JISZ8114:1999
- 製図―製図用語
- JISZ8311:1998
- 製図―製図用紙のサイズ及び図面の様式
- JISZ8312:1999
- 製図―表示の一般原則―線の基本原則
- JISZ8316:1999
- 製図―図形の表し方の原則
- JISZ8317:1999
- 製図 ― 寸法記入方法 ― 一般原則,定義,記入方法及び特殊な指示方法
- JISZ8318:2013
- 製品の技術文書情報(TPD)―長さ寸法及び角度寸法の許容限界の指示方法
- JISZ8321:2000
- 製図―表示の一般原則―CADに用いる線