JIS B 8241:1989 継目なし鋼製高圧ガス容器 | ページ 3

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(2) 代表膨張測定試験で5.3の規定に適合したときは,その組の残りの容器全数について加圧試験を行う。
また,代表膨張測定試験で5.3の規定に適合しなかったときは,その残りの容器全数について膨張
測定試験を行う。
11.6.2 加圧試験 加圧試験は,非水槽式水圧試験装置によって規定の圧力を加えた後30秒間以上その圧
力を保持して試験する。
なお,試験前に耐圧試験圧力の90%を超える圧力を加えてはならない。
11.7 気密試験 気密試験は,表4に示す耐圧試験圧力の53倍以上の圧力に空気又は適当なガスを用いて
加圧し,1分間以上その圧力を保持して行う。容器は鍛接部又は溶接部に気密試験液を塗布するか,又は
試験用水槽に浸せきすることによって漏れを調べる。
12. 再試験 再試験は,次による。
(1) 容器は,JIS G 0303の4.4(再試験)の(1)の規定によって,再試験を行い合否を決定することができ
る。
(2) 11.211.5の規定による試験で,それぞれ5.1及び5.2の規定を満足しなかった場合,その供試容器の
属する容器群の他の容器又は円筒材料について再熱処理をした後,1回に限り,すべての試験を行う
ことができる。ただし,オーステナイト系ステンレス鋼及びオーステナイト・フェライト系ステンレ
ス鋼製容器では,合格基準の90%以上の成績の場合に限り,その供試容器の属する容器群の他の容器
又は円筒材料から,合格しなかった験料の数の2倍の数の容器又は円筒材料について,1回に限り試
験を行うことができる。
13. 検査 容器の検査は原則として製造所で行い,3.10.の規定に適合しなければならない。
14. 表示 容器には,打刻,塗色などによって次に示す表示をする。ただし,輸出用容器などについては
変更することができる。
(1) 打刻
(1.1) 容器には,その肩部に消えないように,次の事項を図3の例に示すように打刻する。耐圧試験圧力
及び最高充てん圧力は,単位がバールの場合は, “bar” を打刻しなくてもよい。バール以外の単位
を使用する場合は,単位記号(MPaなど)を打刻する。
(a) 容器製造業者の名称又はその符号
(b) 充てんガスの種類(表14による。)
(c) 容器の製造記号,製造番号
(d) 内容積 記号 V, 単位l
(e) 容器の質量(バルブ及びキャップは含まない。) 記号 W, 単位kg
(f) 耐圧試験年月(西暦による。)月−年(例 : 10-88)
(g) 耐圧試験における圧力 記号TP,単位bar又はMPa(例 : TP 250又はTP 25MPa)
(h) 最高充てん圧力 記号FP,単位bar又はMPa(例 : FP 150又はFP 15MPa)
なお,最高充てん圧力は,液化ガスを充てんする容器には打刻しない。

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図3 容器の打刻例
備考 容器本体に打刻することが適当でない容器については,規定の表示をした金属板を溶接(熱処理をする前に溶
接するものに限る。)又はろう付け若しくははんだ付けで取れないように,肩部その他の見やすい場所に取り付
けることができる。
(1.2) 打刻の文字の大きさは,外径100mm以下の容器には少なくとも縦3mm,外径100mmを超える容器
には少なくとも縦6mmとする。
(2) 容器の塗色 容器には,表13によってその充てんガスの種類に応じて塗色する。

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表13 容器の塗色
充てんガスの種類 塗色
酸素 黒
水素 赤
炭酸ガス 緑
アンモニア 白
塩素 黄
その他のガス ねずみ色
(3) 充てんガスの表示 充てんガスの種類を表14の色文字で表示する。さらに,可燃性ガスでは赤の文字
で“燃”と表示する。ただし,水素ガスでは白とする。毒性ガスでは黒の文字で“毒”と表示する。
表14 容器に充てんするガスの表示
充てんガスの種類 打刻 ガスの名称 ガスの性質(2)
色別 色別
水素 H2 水素ガス 白 燃 白
メタン CH4 メタンガス 赤 燃 赤
一酸化炭素 CO 一酸化炭素ガス 赤 燃,毒 赤,黒
酸素 O2 酸素ガス 白
窒素 N2 窒素ガス 白
空気 クウキ又はAIR 空気又はクウキ 白
アルゴン Ar アルゴンガス 白
ヘリウム He ヘリウムガス 白
炭酸ガス CO2 液化炭酸ガス 白
亜酸化窒素 N2O 液化亜酸化窒素 白
エチレン C2H4 液化エチレン 赤 燃 赤
六ふっ化硫黄 SF6 液化六ふっ化硫黄 白
エタン C2H6 液化エタン 赤 燃 赤
塩化水素 HCl 液化塩化水素 白 毒 黒
フロン13 フロン13又はCClF3 液化フロン13 白
アンモニア NH3 液化アンモニア 赤 燃,毒 赤,黒
塩素 Cl2 液化塩素 白 毒 黒
フロン13B1 フロン13B1又はCBrF3 液化フロン13B1 白
注(2) 燃は可燃性ガスを,毒は毒性ガスを示す。
備考 名称について,圧縮ガス(ただし,空気を除く。)にはガスを加え,液化ガスには液化を加え
る。

――――― [JIS B 8241 pdf 13] ―――――

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附属書1
1. 適用範囲 この附属書は,規格本体で規定する容器のバルブ取付部のねじについて規定する。
2. ねじの基準山形及び寸法 ねじの基準山形は附属書1表1に,基準寸法は附属書1表2による。
附属書1表1 基準山形
備考1. テーパ面に直角なねじ山の高さH1'は,軸線を含んだ断面形において,山の頂を連ねる直線と谷底
を連ねる直線との間をテーパ面に直角に測った距離とする。
2. ねじは面直角とし,ピッチは軸心に沿って測る。
附属書1表2 基準寸法
単位 mm
ねじ山数 ねじ山 基準径 参考 ねじ部
適用バルブ ピッチ 谷の丸み
(25.4mmにつき) の高さ 谷の径 の長さ
記号 P r' 有効径 内径 d2
n H1' d1 (約)l
V1 14 1.814 3 1.160 0.25 20.000 18.838 17.676 17.7 20
V2 14 1.814 3 1.160 0.25 28.000 26.838 25.676 24.8 28
V3 14 1.814 3 1.160 0.25 28.000 26.838 25.676 25.2 24
備考1. ねじは,右ねじとする。
2. ねじは,ねじゲージを用いてはめ合わせ,そのはめあいの許容差は規定の山数に対し±1山とする。
3. 適用バルブV1,V2及びV3は,JIS B 8246による。

――――― [JIS B 8241 pdf 14] ―――――

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附属書2
1. 適用範囲 この附属書は,規格本体で規定する容器のネックリング及びキャップの取付部ねじについ
て規定する。
2. ねじの基準山形及び基準寸法 ねじの基準山形及び基準寸法は,附属書2表1による。
附属書2表1 基準山形及び基準寸法
単位 mm
ねじ山数 ネックリング キャップ
ピッチ ねじ山
25.4mm 谷の丸み
ねじの呼び P の高さ 外径 有効径 谷の径 谷の径 有効径 内径
につき r
(参考) h d d2 d1 D D2 D1
n
W80山11 11 2.309 1 1.479 0.32 80.000 78.521 77.012 80.000 78.521 77.042
3. ねじの基準山形,基準寸法及び許容差又は公差 ねじの基準山形,基準寸法及び許容差又は公差の関
係を附属書2図に示す。図においてd,d2及びd1はそれぞれネックリングの外径,有効径及び谷の径で,
D,D2及びD1はそれぞれキャップの谷の径,有効径及び内径の基準寸法で,その数値は,附属書2表1
に定めてある。
また,太い実線は基準山形を,斜線を施した部分はネックリング又はキャップの許容域を示す。

――――― [JIS B 8241 pdf 15] ―――――

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JIS B 8241:1989の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 4705:1983(NEQ)

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JIS B 8241:1989の関連規格と引用規格一覧