JIS B 8821:2013 クレーン鋼構造部分の計算基準 | ページ 3

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B 8821 : 2013
図2−曲げを受けるボックスガーダ
b) ねじりモーメントによるせん断応力の計算 ねじりモーメントによるせん断応力τtの計算は式(5)によ
る。
T
t ≦a (5)
2 At
ここに, τt : ねじりモーメントによるせん断応力(N/mm2)
T : せん断中心回りのねじりモーメント(N・mm)(図3参照)
A : 腹板及びフランジの中心線で囲まれた面積(mm2)
t : 腹板又はフランジの厚さ(mm)
τa : 箇条7による許容せん断応力(N/mm2)
図3−ねじりを受けるボックスガーダ
c) 曲げによるせん断応力とねじりによるせん断応力との合成 合成応力は,曲げによるせん断応力τと
ねじりモーメントによるせん断応力τtとの向きが一致する側で最大となり,式(6)によって計算する。
τ+τt≦τa (6)
ここに, τ : 曲げによるせん断応力(N/mm2)
τt : ねじりモーメントによるせん断応力(N/mm2)
τa : 箇条7による許容せん断応力(N/mm2)

8.6 車輪荷重を直接受ける溶接部の計算

  車輪荷重を直接受ける溶接部は,図4による。
レールが腹板の真上にあって,特に正確な計算を行わない場合には,車輪荷重は図4のように車輪の真
下50 mmから45度の方向内に均等に分布することとする。

――――― [JIS B 8821 pdf 11] ―――――

                                                                                              9
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単位 mm
図4−車輪荷重の分布

8.7 継手の計算

8.7.1  曲げを受けるガーダの腹板継目の計算
曲げモーメントを受けるプレートガーダの腹板継目は,せん断力と曲げモーメントによって設計するも
のとし,継目ボルトに作用する最大合力は,式(7)によって計算する。この場合ボルトの許容強さは,プレ
ートガーダのフランジから中立軸までの距離と式中のynとの比によって減じる。
2 2
FJ MW
R yn (7)
n y2
IW
ただし, MW MJ
IG
ここに, R : ynにおける1個のボルトに作用する合力(N)
n : 接合線の片側にある継目ボルトの総数
FJ : 継目箇所での最大せん断力(N)
MW : 腹板の受ける曲げモーメント(N・mm)
MJ : 継目箇所のガーダの受ける曲げモーメント(N・mm)
IW : ガーダの総断面の中立軸回りの腹板の断面二次モーメント
(mm4)
IG : ガーダの総断面の中立軸回りの断面二次モーメント(mm4)
Σy2 : 接合線の片側にある継目ボルトから中立軸までの距離の二乗
の総和(mm2)
yn : 中立軸から最も遠いボルトまでの距離(mm)(図5参照)
図5−ガーダの継目
M Wy MW
なお,式(7)の 2 n の代わりに f によって計算してもよい。fの値は,表7に示す。
y h

――――― [JIS B 8821 pdf 12] ―――――

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表7−係数fの値
1列ボルト結合 2列ボルト結合 3列ボルト結合 4列ボルト結合
1








数 6n 6n 1 f1 2n 1 f1 3n 1 f1
n f1 f2 f2 f3 f3 f4 f4
nn n 2n 2 n2 3 n 2n 4
4 0.900 0.643 0.450 0.375 0.300 0 0.322 0.225 0
5 0.800 0.533 0.400 0.320 0.266 7 0.267 0.200 0
6 0.714 0.455 0.357 0.278 0.238 0 0.227 0.178 5
7 0.643 0.396 0.322 0.249 0.214 3 0.198 0.106 8
8 0.583 0.350 0.292 0.219 0.194 3 0.175 0.145 8
9 0.533 0.314 0.267 0.198 0.177 7 0.157 0.133 2
10 0.491 0.284 0.246 0.180 0.163 7 0.142 0.122 8
11 0.455 0.260 0.228 0.165 0.151 7 0.130 0.113 8
12 0.423 0.239 0.212 0.153 0.141 0 0.120 0.105 8
13 0.396 0.222 0.198 0.142 0.132 0 0.111 0.099 0
14 0.371 0.206 0.186 0.133 0.123 7 0.103 0.092 8
15 0.350 0.193 0.175 0.124 0.116 7 0.097 0.087 5
16 0.331 0.181 0.166 0.117 0.110 3 0.091 0.082 8
17 0.314 0.171 0.157 0.111 0.104 7 0.086 0.078 5
18 0.298 0.162 0.149 0.105 0.099 3 0.081 0.074 5
19 0.284 0.153 0.142 0.100 0.094 7 0.077 0.071 0
20 0.271 0.146 0.136 0.095 0.090 3 0.073 0.067 8

9 溶接設計

9.1 溶接継手の計算

9.1.1  引張,圧縮又はせん断力が作用する継手の応力
突合せ溶接部分又はすみ肉溶接部分に生じる応力は,式(8)及び式(9)による。
愀 (8)

w (9)
ここに, σ : 溶接部分に生じる引張り又は圧縮応力(N/mm2)
τw : 溶接部分に生じるせん断応力(N/mm2)
P : 継手に作用する力(N)
a : 溶接部分ののど厚(9.2.2参照)(mm)
ι : 溶接部分の有効長さ(9.2.3参照)(mm)
9.1.2 曲げモーメントによる応力
腹板とフランジとを結合する連続溶接部,腹板の垂直又は水平突合せ溶接並びにI形けたを壁面に結合
するすみ肉溶接部[図6 a)]のように,曲げモーメントとせん断力とが同時に作用する継手に対しては,
式(10)によって合成応力を計算する。
2 2
w 3 ≦ a (10)

――――― [JIS B 8821 pdf 13] ―――――

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ここに, σw : 曲げ応力(N/mm2)ただし,σw≦σa
τ : せん断応力(N/mm2)ただし,τ≦τa
σa : 許容引張応力(N/mm2)
曲げモーメント及びせん断応力は,次による。
a) 曲げモーメントによる応力
M
w y (11)
I
ここに, M : 継手に作用する曲げモーメント(N・mm)
I : のど厚の中立軸回りの断面二次モーメントで,すみ肉溶接の
場合はのど厚を接合面に展開した図6 b)に示すような展開有
効断面の断面二次モーメント(mm4)
y : 応力計算点の中立軸からの距離(mm)
σw : 曲げ応力(N/mm2)ただし,σw≦σa
a) b)
図6−のど厚の展開
b) せん断応力
PQ

(pdf 一覧ページ番号 )

                            I a
ここに, τ : 溶接部分に生じるせん断応力(N/mm2)
P : 継手に作用する力(N)
Q : 応力計算する溶接線から外側の断面の中立軸回りの断面一次
モーメント(mm3)
I : のど厚の中立軸回りの断面二次モーメントで,すみ肉溶接の
場合はのど厚を接合面に展開した図6 b)に示すような展開有
効断面の断面二次モーメント(mm4)
a : 溶接部分ののど厚(mm)
簡易計算の場合は,せん断力は腹板部だけで受けもつとして,式(13)によってもよい。
P
aA

(pdf 一覧ページ番号 )

                      ここに,     τ :  溶接部分に生じるせん断応力(N/mm2)
P : 継手に作用する力(N)
Aa : 腹板の総断面積,すみ肉溶接の場合は,腹板部分のすみ肉の
のど厚の合計面積(mm2)

9.2 溶接構造の設計細目

9.2.1  主要部材の溶接
主要部材の溶接は,一般に工場溶接とする。

――――― [JIS B 8821 pdf 14] ―――――

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9.2.2 溶接継手部分の有効厚さ
応力を伝える溶接継手の有効厚さは,溶接ののど厚とし,のど厚のとり方は,次による。
a) グルーブ溶接ののど厚は,図7のとおり接合される部材の板厚とし,厚さの異なるときは,薄い方の
板厚とする。
図7−グルーブ溶接ののど厚
b) すみ肉溶接ののど厚は,図8のとおり短い方のサイズを一辺とする二等辺三角形の高さとする。
図8−すみ肉溶接ののど厚
9.2.3 溶接継手部分の有効長さ
溶接継手の有効長さは,完全なのど厚をもつ溶接の長さとし,次による。
a) 突合せ溶接線が応力に直角でない場合は,溶接線を直角に投影した長さとする[図9 a)参照]。
b) すみ肉溶接で,まわし溶接を行った場合でも,まわし溶接の部分は有効長さとはしない[図9 b)参照]。
図9−溶接の有効長さ
c) 斜材端部の溶接の有効長さは,表8による。ただし,150a(のど厚の150倍)を最長とする。
この表による場合,溶接線の斜材の重心軸までの偏心モーメントを考慮する必要はない。これは山
形鋼以外の形鋼にも有効とする。

――――― [JIS B 8821 pdf 15] ―――――

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