JIS K 2233:2017 自動車用非鉱油系ブレーキ液 | ページ 2

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K 2233 : 2017
表2−品質(続き)
項目 種類 箇条番号
3種 4種 5種 6種
混 −40±2 ℃ 外観 透明かつ均一で,沈殿がない。 8.9
合 22±2 h

60±2 ℃ 外観 透明かつ均一である。
22±2 h 沈殿量 体積分率 % 0.05以下
抗酸化性 質量の アルミニウム ±0.05 8.10
変化量 鋳鉄 ±0.30
mg/cm2
外観 すずはく(錫箔)との接触部以外に,目視によ
って認めることができる程度の表面腐食がな
い。ただし,汚れ及び変色は差し支えない。ま
た,すずはくとの接触部以外の表面にガム状物
質が付着していない。
ゴ 標準SBRカップ ベース直径の増加量 mm 0.151.40 8.11
ム 120±2 ℃ 硬さの変化量 IRHD −150

潤 70±2 h 体積の増加率 % 1.016.0
性 外観 ねばつき,膨れ及び崩壊がない。
標準EPDM試験片 硬さの変化量 IRHD −150
120±2 ℃ 体積の増加率 % 010.0
70±2 h 外観 ねばつき,膨れ及び崩壊がない。
ストローキング性能(規定) 表JA.1又は表JA.3による。 附属書JA
注a) ここでいう沸点とは,平衡還流沸点をいう。
b) 結晶性物質が,ガラス瓶の壁又は金属試験片の表面に付着していないことを確認する。

5 一般事項

  試験において共通する一般事項は,JIS K 0050による。数値の丸め方は,JIS Z 8401による。また,試
験するとき,次の事項に注意しなければならない。
a) 保護具の着用 必要に応じて,皮膚,目などを守るために保護具を着用する。
b) 操作 操作は,安全を確認しながら行う。
c) 廃棄物の処理 廃棄する試料などは,水質,大気などの汚染源とならないように処理する。
d) 法規の遵守 関連する法令・法規に従って,取り扱う。

6 試料採取方法

  試料採取方法は,JIS K 2251による。

7 試験場所の標準状態

  試験場所の標準状態は,JIS Z 8703に規定する常温(535 ℃),常湿(4585 %相対湿度)とする。

8 試験方法

8.1 平衡還流沸点

8.1.1  装置
装置は,次による。

――――― [JIS K 2233 pdf 6] ―――――

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a) 平衡還流沸点測定装置 装置は,次の器具を用いて図1のように組み立てる。
1) フラスコ 図1による。
2) 冷却器 図1による。
3) 温度計 JIS B 7410に規定する温度計番号38のもので,標準温度計で補正したもの。
4) 沸騰石 2 mm程度のよく乾燥した清浄なカーボランダム。
5) 熱源 加熱板又はマントルヒータで,可変抵抗器付きのもの。
単位 mm
注a) IS R 3646の6.(記号,形状及び寸法)で規定された 19/38を用いる。
図1−平衡還流沸点測定装置
8.1.2 操作
操作は,次によって行う。
a) ガラス器具は,よく洗浄し,乾燥したものを用いる。
b) 温度計は,側管から差し込んで,その間を肉厚ゴム管で密封し,温度計の下端がフラスコ底部中央か
ら約6.5 mmの高さになるように取り付ける。
c) フラスコに試料60 mL及び沸騰石3個を入れる。
d) 熱源が加熱板の場合には,上に直径3238 mmの孔のあいた耐熱板を置き,耐熱板の孔を通して加熱
できるようにフラスコを据え付ける。また,マントルヒータを使用する場合には,フラスコに合った
ものを用いる。
e) 冷却器には,28 ℃以下の清浄な水を通して冷却し,測定中の冷却水の温度上昇は2 ℃以内とする。
f) 試料は,10±2分間かけて毎秒15滴の速度で還流が行われるように加熱する。次に,5±2分間は毎

――――― [JIS K 2233 pdf 7] ―――――

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秒1,2滴の平衡還流速度を保持できるように加熱を調節する。さらに,2分間この状態を保持し,そ
の間の30秒間ごとに4回の温度を0.5 ℃まで読み取り,この平均値を測定温度とする。
g) 別の試料を用いて,a) f)の操作を繰り返す。
8.1.3 計算及び結果
計算及び結果は,次による。
a) 測定温度は,JIS K 2254の4.7.2 (1.1)[温度計の読み(留出温度)の気圧補正方法]によって標準気圧
101.3 kPaの値に補正し,この値を測定結果とする。
b) 2個の測定結果を平均して整数に丸めて平衡還流沸点とする。ただし,2回の測定結果の差が3 ℃を
超えたときは,それぞれ試験をやり直す。

8.2 ウエット沸点

8.2.1  装置及び器具
装置及び器具は,次による。
a) ガラス瓶 図2に規定するもの4個。このガラス瓶は,あらかじめ乾燥しておく。蓋は,パッキング
がなく,有機質でコーティングされていないぶりき製のもので,孔のないものを用いる。
注記 同一要件のものとして,米国SAEのRM-49(ガラス瓶)及びRM-63(ぶりき製蓋)が入手
可能である。
b) デシケーター 図3に示すもの2個。
c) 磁器製板 デシケーターに合うもの2個。
d) 注射器 あらかじめ乾燥した25 mLの注射筒及びサンプリング用注射針。
e) 恒温槽 50±1 ℃に保つことができるもの。
f) 平衡還流沸点測定装置 8.1.1 a)による。
g) 水分測定装置 JIS K 0068の6.3(容量滴定法)又は6.4(電量滴定法)に規定する装置。
単位 mm
品質は,ほうけい酸ガラス-1(JR-1)又はほうけい酸ガラス-2(JR-2)
図2−ガラス瓶

――――― [JIS K 2233 pdf 8] ―――――

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単位 mm
注a) 8.2.2 a)参照
図3−デシケーター
8.2.2 試薬
試薬は,次による。
a) トリエチレングリコールモノメチルエーテル(以下,TEGMEという。) 市販のものを含水率で(0.50
±0.05)%に調整したもの。
注記 市販のTEGMEは,表3のものがよい。
表3−TEGMEの品質
項目 規定値
外観 透明液体で浮遊物がない。
色(APHA) 100 以下
純度 % 94 以上
水分 質量分率 % 0.3 以下
沸点 ℃ 240 以上
酸度(酢酸として)% 0.02 以下
b) 水 JIS K 0050のD.1(水の種別及び質)に規定するA2又はA3の水。
c) グリース 市販の耐熱グリースを用いる。
8.2.3 測定の準備
測定の準備は,次によって行う。
a) デシケーターのすり合わせ部に薄くグリースを塗る。
b) それぞれのデシケーターに水450±10 mLを入れ,デシケーターの蓋をする。

――――― [JIS K 2233 pdf 9] ―――――

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8.2.4 操作
操作は,次によって行う。
a) 2個のガラス瓶に試料350±5 mLずつとり,蓋をしないで2個のデシケーター中に1個ずつ静置する。
b) EGMEを2個のガラス瓶に350±5 mLずつとり,蓋をしないで試料の入った同じデシケーター中に
それぞれ1個ずつ静置する。
それぞれのデシケーター中の2個のガラス瓶は互いに接触しないようにし,かつ,デシケーター壁
面にも接触しないようにして,静置する。
c) デシケーターに蓋をし,蓋が圧力で動かないようにクリップなどでしっかり固定する。
d) デシケーターを50±1 ℃に保った恒温槽中に静置し,試料及びTEGMEを吸湿させる。この間,適宜
デシケーター上部のゴム栓を外して,内部を常圧にする。TEGMEから2 mLを超えない量を注射器で
採取し,直ちにJIS K 0068の6.3又は6.4によって水分を測定する。この場合,TEGMEからの採取総
量は,ガラス瓶ごとにそれぞれ10 mLを超えてはならない。
e) EGMEの水分が質量分率(3.70±0.05)%に達した後,デシケーター中から試料を取り出し,手早く
蓋をして,23±5 ℃で6090分間放冷後,8.1によって平衡還流沸点を測定する。
8.2.5 計算及び結果
計算及び結果は,次による。
a) 測定温度は,8.1.3 a)によって標準気圧の値に補正し,この値を測定結果とする。
b) 2個の試料の測定結果の差が3 ℃以内のときは,これを平均して,整数に丸めてウエット沸点とする。
ただし,2個の試料の測定結果の差が3 ℃を超えた場合は,試験をやり直す。

8.3 動粘度

8.3.1 操作
操作は,JIS K 2283による。
8.3.2 計算及び結果
2回の測定結果の差が1.2 %以内のときは,これを平均して,−40 ℃測定時は整数に丸め,100 ℃測定
時は小数点以下2桁に丸めて動粘度とする。ただし,2回の測定結果の差が1.2 %を超えた場合は,試験を
やり直す。

8.4 pH値

8.4.1  pH計
JIS Z 8802に規定するもの。
8.4.2 試薬
試薬は,次による。
a) 水 JIS K 0050のE.2(二酸化炭素を除いた水の場合)に規定するもの。
b) エタノール JIS K 8102に規定するもの。
c) アルコール混合液 エタノールと水との体積比5対5で混合し,0.1 mol/L水酸化ナトリウム溶液でpH
値7.0±0.1に調整したもの。このときエタノールと水との混合液1 L当たり0.1 mol/L水酸化ナトリウ
ム溶液を4 mL以上使用してはならない。
8.4.3 操作
試料50 mLにアルコール混合液50 mLを加え,十分に混合し,pH値をJIS Z 8802の箇条8(操作方法)
によって23±5 ℃において測定する。このとき,測定サンプルは曇り及び濁りを生じてもよい。測定中の
液温は,±1 ℃以上の変動があってはならない。別の試料を用いてこの操作を繰り返す。

――――― [JIS K 2233 pdf 10] ―――――

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JIS K 2233:2017の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 3871:2000(MOD)
  • ISO 4925:2005(MOD)

JIS K 2233:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 2233:2017の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB7410:1997
石油類試験用ガラス製温度計
JISB7502:2016
マイクロメータ
JISB7505-1:2017
アネロイド型圧力計―第1部:ブルドン管圧力計
JISB7515:1982
シリンダゲージ
JISD2604:2012
自動車部品―非鉱油系液圧ブレーキホイールシリンダ
JISD2605:2005
自動車部品-非鉱油系液圧ブレーキシリンダのゴムカップ
JISD2609:2002
自動車―非鉱油系液圧ディスクブレーキのゴムシール
JISG3141:2017
冷間圧延鋼板及び鋼帯
JISG3141:2021
冷間圧延鋼板及び鋼帯
JISG3303:2017
ぶりき及びぶりき原板
JISG5501:1995
ねずみ鋳鉄品
JISH3100:2018
銅及び銅合金の板及び条
JISH4000:2014
アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JISK0050:2019
化学分析方法通則
JISK0068:2001
化学製品の水分測定方法
JISK2251:2003
原油及び石油製品―試料採取方法
JISK2254:2018
石油製品―蒸留性状の求め方
JISK2283:2000
原油及び石油製品―動粘度試験方法及び粘度指数算出方法
JISK2503:1996
航空潤滑油試験方法
JISK6253-2:2012
加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方―第2部:国際ゴム硬さ(10 IRHD~100 IRHD)
JISK6253-4:2012
加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方―第4部:IRHDポケット硬さ
JISK6885:2005
シール用四ふっ化エチレン樹脂未焼成テープ(生テープ)
JISK7137-1:2001
プラスチック―ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)素材―第1部:要求及び分類
JISK8034:2006
アセトン(試薬)
JISK8102:2012
エタノール(95)(試薬)
JISR3503:1994
化学分析用ガラス器具
JISR3646:1997
化学分析用ガラス器具の共通テーパーすり接手
JISR6253:2006
耐水研磨紙
JISZ8305:1962
活字の基準寸法
JISZ8401:2019
数値の丸め方
JISZ8703:1983
試験場所の標準状態
JISZ8802:2011
pH測定方法