この規格ページの目次
9
K 2233 : 2017
8.4.4 計算及び結果
2回の測定結果の差が0.2以内のときは,これを平均して小数点以下1桁に丸めてpH値とする。ただし,
2回の測定結果の差が0.2を超えた場合は,試験をやり直す。
8.5 安定性
8.5.1 平衡還流沸点測定装置
8.1.1 a)による。
8.5.2 混合ブレーキ液
混合ブレーキ液は,ISO 4926に規定する標準ブレーキ液を用いる。
注記 混合ブレーキ液はISO 4926のTable 1に従って作成するか,又は市販の物1)を購入する。
注1) SO 4926と同一組成の物として,米国SAEのRM-66-06(標準液)が入手可能である。
8.5.3 操作
操作は,次によって行う。
a) 高温安定性
1) 試料60 mLをフラスコにとり,平衡還流沸点測定装置を図1のように組み立て,185±2 ℃に加熱
して,120±5分間保持する。
2) 沸騰石3個を冷却器の上部から投入する。5分間以内に毎秒15滴の速度で還流が行われるように
温度を調節する。
3) 毎秒15滴の還流速度に達した後の5±2分間は,毎秒1,2滴の平衡還流速度が保持できるように
温度を調節する。
4) さらに,3)の状態を2分間保持し,その間の30秒間ごとに4回の温度を0.5 ℃まで読み取り,この
平均値を測定温度とする。
5) 別の試料を用いて1)4)の操作を繰り返す。
b) 化学安定性
1) 試料30 mLと混合ブレーキ液30 mLとをフラスコにとり,混合した後,図1に示すように組み立て,
加熱し,10±2分間に毎秒15滴の速度で還流が行われるように温度を調節する。
2) 次の1分間に得られた最高温度を最初の測定温度の値とする。
3) 次の15±1分間は,毎秒1,2滴の平衡還流速度を保持する。
4) さらに,2分間この状態を保持し,その間の30秒間ごとに4回の温度を0.5 ℃まで読み取り,この
平均値を最終平衡還流沸点の値とする。
5) 別の試料を用いて1)4)の操作を繰り返す。
8.5.4 計算及び結果
計算及び結果は,次による。
a) 高温安定性
1) 測定温度は,8.1.3 a)によって標準気圧の値に補正し,この値を測定結果とする。
2) 2回の測定結果の平均値を整数に丸めて,8.1で得られた平衡還流沸点との差を沸点変化とする。
b) 化学安定性
1) 最初の測定温度と最終平衡還流沸点の値との差を求め,この値を測定結果とする。
2) 2回の測定結果の平均値を整数に丸めて沸点変化とする。
8.6 金属腐食性
8.6.1 装置及び器具
――――― [JIS K 2233 pdf 11] ―――――
10
K 2233 : 2017
装置及び器具は,次による。
a) 耐水研磨紙 JIS R 6253に規定するAw又はCwのP320番。
b) 試験管 図4に規定するI型目盛試験管。
単位 mm
目盛
単位 mL
範囲 目量 許容差
0 を超え 0.1まで 0.05 ±0.02
0.1を超え 0.3まで 0.05 ±0.03
0.3を超え 0.5まで 0.05 ±0.05
0.5を超え 1.0まで 0.1 ±0.05
1.0を超え 2.0まで 0.1 ±0.1
2.0を超え 3.0まで 0.2 ±0.1
3.0を超え 5.0まで 0.5 ±0.2
5.0を超え 10.0まで 1 ±0.5
10.0を超え 25.0まで 5 ±1.0
25.0を超え100まで 25 ±1.0
品質は,ほうけい酸ガラス-1(JR-1)
図4−試験管
c) 遠心分離器 JIS K 2503の4.3 (2)(遠心分離器)に規定するもの。
d) 恒温槽 100±2 ℃に保つことができるもの。
e) ガラス瓶 8.2.1 a)に規定するもの2個。蓋はパッキングがなく,有機質でコーティングされていない
ぶりき製のもので,中央に直径0.8±0.1 mmの孔のあるものを用いる。
注記 同一要件のものとして,米国SAEのRM-49(ガラス瓶)及びRM-64(ぶりき製蓋)が入手
可能である。
f) 四ふっ化エチレン樹脂テープ又は四ふっ化エチレン樹脂板 四ふっ化エチレン樹脂テープは,JIS K
6885の2種で厚さ0.1 mmのもの。四ふっ化エチレン樹脂板の場合は,JIS K 7137-1に規定する厚さ1
mmに合うもので,e)のガラス瓶の蓋の孔に合わせてやや大きめに孔をあける。
g) デシケーター 適宜な寸法のもので,乾燥剤としてシリカゲル又は塩化カルシウムを用いたもの。
h) マイクロメータ JIS B 7502に規定するもの。
i) 読取顕微鏡 0.01 mmの桁まではかれるもの。
j) 硬さ試験機 JIS K 6253-2に規定する国際ゴム硬さ試験機又はJIS K 6253-4に規定するIRHDポケッ
ト硬さ試験機。
k) H計 8.4.1による。
l) 天びん 0.1 mgの桁まではかれるもの。
――――― [JIS K 2233 pdf 12] ―――――
11
K 2233 : 2017
8.6.2 試薬
a) 水 8.2.2 b)による。
b) エタノール 8.4.2 b)による。
8.6.3 金属試験片
金属試験片及びその準備は,次による。
a) 金属試験片 金属試験片は,次の6種類とする。
なお,金属試験片の大きさは,いずれも表面の総面積が2030 cm2(約80 mm×約13 mm)のもの
で,各金属試験片の一端から6 mmのところに直径45 mmの孔をあけ,やすりで滑らかにする。
1) ぶりき JIS G 3303に規定するSPTE 2.8/2.8 MR T-2.5Bで,厚さ約0.5 mm。
2) 鋼 JIS G 3141に規定するSPCC−S Bで,厚さ約12 mm。
3) アルミニウム JIS H 4000に規定するA2024Pで,厚さ約12 mm。
4) 鋳鉄 JIS G 5501に規定するFC200で,厚さ約4 mm。
5) 黄銅 JIS H 3100に規定するC 2801 Pで,厚さ約12 mm。
6) 銅 JIS H 3100に規定するC 1100 Pで,厚さ約12 mm。
b) 金属試験片の準備 金属試験片の準備は,金属試験片各2枚を用いて,次によって行う。
なお,研磨後の金属試験片は,ピンセットで取り扱う。
1) ぶりきを除く全ての金属試験片を,耐水研磨紙にエタノールを付けて,きず,穴などがなくなるま
で研磨する。このとき,金属試験片ごとに新しい耐水研磨紙を用いる。
2) ぶりきを含む全ての金属試験片をエタノールで洗い,乾燥空気で乾燥した後,デシケーターに入れ,
23±5 ℃で1時間以上保つ。
3) 乾燥後の金属試験片の質量を0.1 mgの桁まではかる。
c) 組立試験片 組立試験片は,次による。
1) 各金属試験片の一端にあけた孔に被覆のない鋼製ボルトを通し,金属と金属とを直接接触させて図
5のように組み立てる。
2) 組み付けた金属試験片は,鋳鉄を中心にして,図5に示すように,各金属試験片の自由端の間隔が
それぞれ約10 mmになるように広げ,ずれないように鋼製ボルトで締め付けて組立試験片とし,二
組作る。
3) 組立試験片は,エタノールに浸して洗った後,手早く乾燥空気で乾燥させ,デシケーターに入れ,
23±5 ℃で1時間以上保つ。
――――― [JIS K 2233 pdf 13] ―――――
12
K 2233 : 2017
単位 mm
図5−組立試験片
8.6.4 標準スチレンブタジエンゴムカップ(以下,標準SBRカップという。)
標準SBRカップ及びその準備は,次による。
a) 標準SBRカップの形状及び寸法 標準SBRカップは,図6に示す形状及び寸法で,表4に示す組成
をもつもの,又は標準SBRカップと同じ特性2)を示すものを2個用いる。
注2) ベース直径の増加,硬さの変化,体積の増加及び外観をいう。
単位 mm
ベース面は,平面又は0.15 mm以内の凹面とする。
カップ表面は,滑らかに仕上げ,異物及び成形不備があってはならない。
カップ内側の文字の高さは,0.4 mm以内とする。
図6−標準SBRカップの形状及び寸法
――――― [JIS K 2233 pdf 14] ―――――
13
K 2233 : 2017
表4−標準SBRカップの組成
成分 質量比
SBRタイプ1503 100.00
ファーネスカーボン(NBS378) 40.00
酸化亜鉛(NBS370) 5.00
硫黄(NBS371) 0.25
ステアリン酸(NBS372) 1.00
N-ターシャリーブチル-2-ベンゾチアゾールサルフェンアミド(NBS384) 1.00
N,N-ジ-2-ナフチル-p-フェニレンジアミン 1.50
過酸化ジクミル(CaCO3希釈 質量分率40 %) 4.50
合計 153.25
(NBS···)の表示の原料は,NBS(USA)供給品と同等の特性をもつものとする。
b) 標準SBRカップの準備 標準SBRカップの準備は,次による。
1) 標準SBRカップは,製造後30 ℃以下の温度に保存されている場合には6か月以内のもの,また,
−15 ℃以下の温度に保存されている場合には,製造後36か月以内のもの。
2) 冷凍室から取り出した標準SBRカップは,元の形状に戻るまで,23±5 ℃で12時間以上ベースを
下にして平板上に放置する。
3) 標準SBRカップは,エタノールに浸して洗浄し,繊維質及びごみを除き,乾燥空気で乾燥する。
なお,標準SBRカップの洗浄は,30秒間を超えてはならない。
c) ベース直径の測定 標準SBRカップのベース直径を読取顕微鏡又はマイクロメータで0.01 mmの桁ま
ではかる。このとき底面に平行に測定し,その位置はベースの角から0.652.4 mmのフラット部分と
し,互いに直角な2方向をはかり,その平均値をとる。ただし,その2方向の測定値に0.08 mm以上
の差がある標準SBRカップは,この試験に使用してはならない。
d) 硬さの測定 測定は,標準SBRカップのベースを上にしてゴム台に組み込み,国際ゴム硬さ試験機の
場合は,JIS K 6253-2の9.2(操作方法)によって測定し,IRHDポケット硬さ試験機の場合は,JIS K
6253-4の8.2(操作方法)によって測定する。いずれもその中央値を整数に丸め,硬さとする。
なお,ゴム台は,標準SBRカップと同程度の硬さ(±5ポイント)をもつ適切なゴム台を用いる。
e) 体積の測定 体積は,標準SBRカップの空気中の質量と水中につるしてはかった値とから求める。
8.6.5 操作
操作は,次によって行う。
a) 組立試験片は,図7に示すように,その連結端が標準SBRカップの凹部の上に載るようにし,一組ず
つガラス瓶に入れる。
b) 試料760 mLと水40 mLとを混合したものを各ガラス瓶に約375 mLずつ注ぎ,組立試験片は,上端が
液面から10 mm以上になるように入れる。
c) ガラス瓶のねじ部に四ふっ化エチレン樹脂テープを巻くか又は四ふっ化エチレン樹脂板のパッキング
を置き,蓋をして100±2 ℃に調節した恒温槽中に120±2時間保った後,23±5 ℃で6090分間放
冷する。
d) 金属試験片の後処理は,次によって行う。
1) 組立試験片を取り出し,付着した液は清浄な水又はエタノールで洗い流し,それぞれの金属試験片
を取り外す。
――――― [JIS K 2233 pdf 15] ―――――
次のページ PDF 16
JIS K 2233:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3871:2000(MOD)
- ISO 4925:2005(MOD)
JIS K 2233:2017の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 2233:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7410:1997
- 石油類試験用ガラス製温度計
- JISB7502:2016
- マイクロメータ
- JISB7505-1:2017
- アネロイド型圧力計―第1部:ブルドン管圧力計
- JISB7515:1982
- シリンダゲージ
- JISD2604:2012
- 自動車部品―非鉱油系液圧ブレーキホイールシリンダ
- JISD2605:2005
- 自動車部品-非鉱油系液圧ブレーキシリンダのゴムカップ
- JISD2609:2002
- 自動車―非鉱油系液圧ディスクブレーキのゴムシール
- JISG3141:2017
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2021
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3303:2017
- ぶりき及びぶりき原板
- JISG5501:1995
- ねずみ鋳鉄品
- JISH3100:2018
- 銅及び銅合金の板及び条
- JISH4000:2014
- アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0068:2001
- 化学製品の水分測定方法
- JISK2251:2003
- 原油及び石油製品―試料採取方法
- JISK2254:2018
- 石油製品―蒸留性状の求め方
- JISK2283:2000
- 原油及び石油製品―動粘度試験方法及び粘度指数算出方法
- JISK2503:1996
- 航空潤滑油試験方法
- JISK6253-2:2012
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方―第2部:国際ゴム硬さ(10 IRHD~100 IRHD)
- JISK6253-4:2012
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方―第4部:IRHDポケット硬さ
- JISK6885:2005
- シール用四ふっ化エチレン樹脂未焼成テープ(生テープ)
- JISK7137-1:2001
- プラスチック―ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)素材―第1部:要求及び分類
- JISK8034:2006
- アセトン(試薬)
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISR3646:1997
- 化学分析用ガラス器具の共通テーパーすり接手
- JISR6253:2006
- 耐水研磨紙
- JISZ8305:1962
- 活字の基準寸法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態
- JISZ8802:2011
- pH測定方法