JIS K 4809:1996 火薬類分析試験方法 | ページ 2

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K 4809-1996
S : 6.1で求めた水分を計算によって差し引いた試料の質量 (g)
(b) ジエチルエーテル抽出残分
'
E' 100
ここに, E' : ジエチルエーテル抽出残分 (%)
S' : ジエチルエーテル抽出残分 (g)
S : 6.1で求めた水分を計算によって差し引いた試料の質量 (g)
6.2.1 ジエチルエーテル抽出分
(1) ニトログリセリン,ニトログリコール及びニトロ化合物
(1.1) 要旨 ダイナマイトに適用し,高速液体クロマトグラフ分析によって,成分の定量分析を行う。
(1.2) 装置及び器具 装置及び器具は,次のとおりとする。
(a) 高速液体クロマトグラフ 次の条件を満たすものとする。
分離管 ステンレス鋼製,内径36mm,長さ150250mm。
充てん剤 シリカゲルにオクタデシル基(ODS)を化学的に結合したもの。又は,これと同等の分離
性能をもつもの。
検出器 吸光光度検出器,波長200230nm
(b) 全量フラスコ JIS R 3505に規定する1 000mlのもの。
(c) メンブレンフィルター 孔径0.45 下。
(d) マイクロシリンジ 1050 源 量のもの。
(1.3) 試薬 試薬は,次のとおりとする。
(a) メタノール JIS K 8891に規定するもの。
(b) 溶離液 水とメタノールをそれぞれ体積1 : 1の割合で混合したもの。ただし,分離度の調整のため,
メタノールの他アセトニトリル等も使用できる。また,水との比も変えてよい。
(c) ニトログリセリン,ニトログリコール 火薬類の製造に使用したニトログリセリン,ニトログリコ
ールの混合物
(d) ニトロ化合物 火薬類の製造に使用したニトロ化合物又は混合物
(1.4) 操作 操作は,次のとおり行う。
(a) 試料の準備 6.2(4)操作(d)で得られたジエチルエーテル抽出分を試料とする。
(b) 試料溶液の準備 メタノール約40mlを加え,溶解する。この溶液にメタノールを用いて希釈し,
全量フラスコにて1lとする。測定に必要な量を,メンブレンフィルターでろ過したものを試料溶液
とする。
(c) ニトログリセリン,ニトログリコール及びニトロ化合物の標準溶液の調製 試料のニトログリセリ
ン,ニトログリコールの混合物及びニトロ化合物の公称含有量 (%) を挟む濃度の標準溶液を34
段階濃度で作製する。このとき,溶液の全量は,試料溶液と同様1lとする。
(d) 測定準備 機器取扱説明書に従って,高速液体クロマトグラフを測定条件で安定させておく。測定
条件は,次のとおりとする。
カラム槽温度 3550℃
流量 0.52.0ml/min.

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(e) 測定 マイクロシリンジを使用し,試料導入部から試料溶液を導入する。同時に,標準溶液を導入
する。試料導入量は,両者同量とする。
(1.5) 定量 ニトログリセリン,ニトログリコール及びニトロ化合物の定量は,次のとおり行う。
(e) 測定で記録された各標準溶液のクロマトグラムから,検量線を作成し,JIS K 0124の9.4(絶対検量
線法)によって定量する。
(2) ニトロ化合物,重油及びパラフィンワックス
(2.1) 要旨 カーリットに適用し,メタノールーリグロイン溶出法によって定量する。ジエチルエーテル
抽出分にメタノールを加えて,溶解分(ニトロ化合物及び重油)と不溶解分(パラフィンワックス)
に分ける。さらに,メタノール溶解分に氷冷したリグロインを加えて,溶解分(重油)と不溶解分
(ニトロ化合物)に分ける。
(2.2) 装置及び器具 装置及び器具は,次のとおりとする。
(a) ロータリーエバポレーター
(b) るつぼ形ガラスろ過器 JIS R 3503に規定する1G4のもの。
(c) 二重壁乾燥器
(2.3) 試薬 試薬は,次のとおりとする。
(a) メタノール JIS K 8891に規定するもの。
(b) リグロイン JIS K 8937に規定するもの。
(2.4) 操作 操作は,次のとおり行う。
(a) 6.2(4)操作(d)で得られたジエチルエーテル抽出分に,メタノール約100mlを加えて溶解する。不溶
解分は,るつぼ形ガラスろ過器でろ過し,少量の冷メタノールで洗浄する。温度6070℃で約1時
間乾燥し,デシケーター中で放冷した後,質量を1mgのけたまで量り,これをMとする。
(b) (a)のろ液中のメタノールを再度ロータリーエバポレーターで揮散する。残分に氷冷したリグロイン
約50mlを加えて溶解する。不溶解分をるつぼ形ガラスろ過器でろ過し,さらに2030mlの氷冷し
たリグロインでよく洗浄する。温度6065℃で約1時間乾燥し,デシケーター中で放冷した後,質
量を1mgのけたまで量り,これをLとする。
(2.5) 計算 ニトロ化合物,重油及びパラフィンワックスは,次の式によって算出する。
(a) ニトロ化合物
N 100
ここに, N : ニトロ化合物 (%)
L : リグロイン不溶解分 (g)
S : 6.1.1で求めた水分を計算によって差し引いた試料の質量 (g)
(b) パラフィンワックス
Pw 100
ここに, Pw : パラフィンワックス (%)
M : メタノール不溶解分 (g)
S : 6.1.1で求めた水分を計算によって差し引いた試料の質量 (g)
(c) 重油
H=E−PW−N
ここに, H : 重油 (%)

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E : 6.2.(5)計算(a)で求めたジエチルエーテル抽出分 (%)
Pw : パラフィンワックス (%)
N : ニトロ化合物 (%)
(3) ニトロ化合物
(3.1) 要旨 アンモン爆薬に適用し,ジエチルエーテル抽出分はニトロ化合物である。
(3.2) 定量 6.2(5)計算(a)で求めたジエチルエーテル抽出分がニトロ化合物である。
(4) NT,重油及びパラフィンワックス
(4.1) 要旨 TNT系爆薬に適用し,メタノール−リグロイン溶出法によって定量する。ジエチルエーテル
抽出分にメタノールを加えて,溶解分(TNT及び重油)と不溶解分(パラフィンワックス)に分け
る。さらに,メタノール溶解分に氷冷したリグロインを加えて,溶解分(重油)と不溶解分(TNT)
に分ける。
(4.2) 装置及び器具 装置及び器具は,6.2.1(2.2)のとおりとする。
(4.3) 試薬 試薬は,6.2.1(2.3)のとおりとする。
(4.4) 操作 操作は,6.2.1(2.4)のとおり行う。
(4.5) 計算 TNT,重油及びパラフィンワックスは,次の式によって算出する。
(a) NT
TNT 100
ここに, TNT : TNT (%)
L : リグロイン不溶解分 (g)
S : 6.1.1で求めた水分を計算によって差し引いた試料の質量 (g)
(b) パラフィンワックス
Pw 100
ここに, Pw : パラフィンワックス (%)
M : メタノール不溶解分 (g)
S : 6.1.1で求めた水分を計算によって差し引いた試料の質量 (g)
(c) 重油
H=E−Pw−TNT
ここに, H : 重油 (%)
E : 6.2(5)計算(a)で求めたジエチルエーテル抽出分 (%)
Pw : パラフィンワックス (%)
TNT : TNT (%)
(5) 軽油
(5.1) 要旨 硝安油剤爆薬に適用し,ジエチルエーテル抽出分は軽油であり,抽出残分は硝酸アンモニウ
ムである。
(5.2) 定量 6.2(5)計算(a)で求めたジエチルエーテル抽出分が軽油であり,6.2(5)計算(b)で求めた抽出残分
が硝酸アンモニウムである。
6.2.2 ジエチルエーテル抽出残分の熱水処理
(1) 要旨 ジエチルエーテル抽出残分を熱水処理し,水可溶分と水不溶分に分け,それぞれを分析する。
(2) 装置及び器具 装置及び器具は,次のとおりとする。
(a) 二重壁乾燥器
(b) るつぼ形ガラスろ過器 JIS R 3503に規定する1G4のもの。

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(c) 全量フラスコ JIS R 3505に規定する1 000mlのもの。
(3) 操作 操作は,次のとおり行う。
(a) 6.2(4)操作(c)で得られたジエチルエーテル抽出残分の全量をビーカーに移し,熱水(2)約100mlを注
いで可溶分を溶かし出す。このとき,試料によっては先の平らなガラス棒で押しつぶす必要がある。
注(2) ダイナマイトについては,40℃以下の温水で処理する。
(b) 不溶分は,るつぼ形ガラスろ過器を用いてろ過する(3)。さらに,熱水(4)約100mlで十分に洗い,る
つぼ形ガラスろ過器上の残分をそのまま70℃の二重壁乾燥器で5時間乾燥し(5),デシケーター中で
放冷した後,質量を1mgのけたまで量り,これをAとする。この不溶分は,6.2.2.2水不溶分に述べ
る水不溶分の分析試料とする。
注(3) カーリット等のように分離し難い場合には,ジエチルエーテル抽出残分を含んだ熱水を遠
心分離機にかけ,不溶分を分離し,その液をデカンテーションによって上澄み液から徐々
にるつぼ形ガラスろ過器を用いてろ過する。
(4) ダイナマイトについては,40℃以下の温水で処理する。
(5) ニトロセルロースとでんぷんを含むダイナマイトについては,乾燥を行わない。
(c) ろ液は全量フラスコ1lに移し入れ,水を標線まで加える。この溶液は,6.2.2.1に述べる水可溶分の
分析試料とする。
(4) 計算 水可溶分及び水不溶分は,次の式によって算出する。
(a) 水可溶分(6)
S' A
Ws 100
S
ここに, Ws : 水可溶分 (%)
S' : 6.2(4)操作(c)で求めたジエチルエーテル抽出残分 (g)
A : 試験後の質量 (g)
S : 6.1で求めた水分を計算によって差し引いた試料の質量 (g)
注(6) ダイナマイトは,次の式によって算出する。
S' B C
Ws
S
ここに, Ws : 水可溶分 (%)
S' : 6.2(4)操作(c)で求めたジエチルエーテル抽出残分 (g)
B : 6.2.2.2水不溶分(1.4)操作(d)で求められる質量 (g)
C : 6.2.2.2水不溶分(1.4)操作(d)で求められる質量 (g)
S : 6.1.1で求めた水分を計算によって差し引いた試料の質量 (g)
(b) 水不溶分
Ws ' 100
ここに, Ws' : 水不溶分 (%)
A : 試験後の質量 (g)
S : 6.1で求めた水分を計算によって差し引いた試料の質量 (g)
6.2.2.1 水可溶分
(1) 硝酸アンモニウム,硝酸ナトリウム,硝酸カリウム及び塩化ナトリウム
(1.1) 要旨 ダイナマイトに適用し,陽イオン(ナトリウムイオン及びカリウムイオン)は原子吸光分析
法によって,陰イオン(硝酸イオン及び塩化物イオン)はイオンクロマトグラフ分析法によって行

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う。陽イオンと陰イオンの分析結果を組み合わせることによって各成分の定量を行う。
(1.2) 陽イオンの分析 陽イオンの分析は,次のとおりとする。
(1.2.1) 装置及び器具 装置及び器具は,次のとおりとする。
(a) 原子吸光光度計 JIS K 0121の4.(装置)による。
(b) 全量フラスコ JIS R 3505に規定する100mlのもの。
(c) ビーカー JIS R 3503に規定する150mlのもの。
(d) 時計皿
(e) 加熱板
(1.2.2) 試薬 試薬は,次のとおりとする。
(a) 硝酸 JIS K 8541による。
(b) 硫酸 JIS K 8951による。
(c) 標準液 JIS K 8001の4.3(標準液)による。
(1.2.3) 操作 操作は,次のとおり行う(7)。
注(7) 全操作にわたって空試験を行う。
(a) 試料の準備 6.2.2(3)操作(c)で得られた溶液を分析試料とする。
(b) 水可溶分の分解 最終溶液の陽イオン濃度として0.01mg/ml以下となるようにメスピペットで分取
し,ビーカーに移す。硝酸15mlを加え時計皿でふたをし,加熱板上で加熱して試料を完全に溶か
す。ビーカーを加熱板からおろし硫酸1mlを加える。濃い無水硫酸の煙が出るまでビーカーを加熱
板で加熱し,炭化物を完全に分解する。
(c) 測定用試料溶液の準備 ビーカーを加熱板からおろし,放冷した後,水2025mlを加え,再び加
温して内容物を溶解する。不溶解物があれば放冷後,ろ紙を用いて全量フラスコ100mlにろ過する。
次いで,ビーカー及びろ紙を水で洗浄し,ろ液と合わせて水を標線まで加える。
(d) 標準液の調製 JIS K 8001の4.3による。
(e) 測定準備 機器取扱説明書にしたがって,原子吸光光度計を測定条件で安定させておく。
(f) 検量線の作成 標準液を試料溶液と同様にして吸光度を測定する。JIS K 0121の7.1(定量法)によ
って検量線を作成する。
(g) 測定 試料溶液の吸光度をJIS K 0121の6.4(測定)に従って,測定する。空試験についても同
様に吸光度を測定し,試料溶液の吸光度を補正する。
(1.2.4) 計算 陽イオンであるナトリウムイオン及びカリウムイオンは,次の式によって算出する。
(a) ナトリウムイオン
Na ' P
3
Na 100
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ここに, Na : ナトリウムイオン (%)
Na′ : 検量線から求めたナトリウムイオンの質量 (mg)
P : 希釈倍数
S : 6.1.1で求めた水分を計算によって差し引いた試料の質量 (g)
(b) カリウムイオン
K' P3
K 100
10
ここに, K : カリウムイオン (%)
K′ : 検量線から求めたカリウムイオンの質量 (mg)

――――― [JIS K 4809 pdf 10] ―――――

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JIS K 4809:1996の国際規格 ICS 分類一覧

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