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K 8666 : 2013
7.1) 調製 JIS K 8637に規定するチオ硫酸ナトリウム五水和物2.6 gとJIS K 8625に規定する炭酸ナト
リウム0.2 gとをはかりとり,溶存酸素を除いた水1 000 mlを加えて溶かした後,気密容器に入れ
て保存する。調製後,2日間放置したものを用いる。
7.2) 標定 標定は,認証標準物質1) 又はJIS K 8005に規定する容量分析用標準物質のよう素酸カリウ
ムを用い,次のとおり行う。
7.2.1) 認証標準物質1) のよう素酸カリウムを用いる場合は,認証書に定める方法で使用する。
7.2.2) 容量分析用標準物質のよう素酸カリウムを用いる場合は,必要量をめのう乳鉢で軽く砕いて,
130 ℃で約2時間乾燥した後,デシケーターに入れて放冷する。
7.2.3) 認証標準物質1) 又は容量分析用標準物質のよう素酸カリウム0.30.4 gを0.1 mgの桁まではか
り,全量フラスコ1 000 mlに移し,水を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合する。その25 ml
を正確にはかりとり,共通すり合わせ三角フラスコ200 mlなどに移し,水100 mlを加える。次
に,よう化カリウム1 g及び硫酸 (1+1)2 mlを加え,直ちに栓をして穏やかに振り混ぜて,
暗所に5分間放置する。指示薬としてでんぷん溶液を用い,7.1)で調製した0.01 mol/l チオ硫酸
ナトリウム溶液で滴定する。この場合,でんぷん溶液は,終点近くで液の色が薄い黄になったと
きに約0.5 mlを加える。終点は,液の青が消える点とする。
別に,共通すり合わせ三角フラスコ200 mlに水100 ml及びよう化カリウム1 gをはかりとり,
硫酸(1+1)2 mlを加え,直ちに栓をして穏やかに振り混ぜて,暗所に5分間放置し,同一条件
で空試験を行って滴定量を補正する。
7.3) 計算 ファクターは,次の式によって算出する。
m 25 1/ 000 A
f
.00003 56 67V1 V2
ここに, f : 0.01 mol/l チオ硫酸ナトリウム溶液のファクター
m : はかりとったよう素酸カリウムの質量(g)
A : よう素酸カリウムの純度(質量分率 %)
V1 : 滴定に要した0.01 mol/l チオ硫酸ナトリウム溶液の
体積(ml)
V2 : 空試験に要した0.01 mol/l チオ硫酸ナトリウム溶液
の体積(ml)
0.000 356 67 : 0.01 mol/l チオ硫酸ナトリウム溶液1 mlに相当する
よう素酸カリウムの質量を示す換算係数(g/ml)
b) 器具 主な器具は,次のとおりとする。
メスピペット JIS R 3505に規定するもので,最小目盛0.01 mlのもの。
c) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料溶液の調製は,共通すり合わせ三角フラスコ50 mlなどに,水10 ml,よう化カリウム溶液(100
g/l)1 ml,でんぷん溶液2滴及び試料35 gを入れ,栓をして,2分間振り混ぜる。白の背景を用い
て,試料溶液の上層(水相)の色を共通すり合わせ三角フラスコ50 mlなどの側面から観察する。
2) 試料溶液の上層(水相)が青の場合は,0.01 mol/l チオ硫酸ナトリウム溶液0.10 mlを加え,栓をし
て激しく振り混ぜる。再び,白の背景を用いて,上層(水相)の色を共通すり合わせ三角フラスコ
50 mlなどの側面から観察する。ただし,0.01 mol/l チオ硫酸ナトリウム溶液のファクターが1.00
でない場合は,加える体積を補正する。
d) 判定 c)によって操作し,次に適合するとき,“遊離塩素 : 試験適合”とする。
試料溶液の水相,又は試料溶液から得られた水相の色は,無色である。
――――― [JIS K 8666 pdf 11] ―――――
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K 8666 : 2013
6.10 硫酸着色物質
硫酸着色物質の試験方法は,次による。
a) 試験用溶液類 試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) 塩酸(1+39) JIS K 8180に規定する塩酸の体積1と水の体積39とを混合する。
2) ブロモチモールブルー溶液 6.7 a) 8)による。
3) 硫酸[質量分率(95±0.5)%] あらかじめJIS K 8951に規定する硫酸の純度を求め,希釈が必要
な場合は,計算量の水をはかりとり,注意して徐々に硫酸を加えて濃度を質量分率(95±0.5)%に
調整する。
3.1) 硫酸の純度 共通すり合わせ三角フラスコ100 mlなどの質量を0.1 mgの桁まではかり,硫酸1.0 g
を入れ,再び0.1 mgの桁まで質量をはかる。共通すり合わせ三角フラスコなどを冷却しながら水
20 mlを徐々に加える。ブロモチモールブルー溶液数滴を加え,1 mol/l 水酸化ナトリウム溶液で
滴定する。終点は液の色が黄から青みの緑に変わる点とする。
硫酸の純度は,次の式によって算出する。
0.049 04V f
A 100
m2 m1
ここに, A : 硫酸の純度(H2SO4)(質量分率 %)
V : 滴定に要した1 mol/l 水酸化ナトリウム溶液の体積(ml)
f : 1 mol/l 水酸化ナトリウム溶液のファクター
m2 : 試料を入れた共通すり合わせ三角フラスコの質量(g)
m1 : 共通すり合わせ三角フラスコの質量(g)
0.04904 : 1 mol/l 水酸化ナトリウム溶液1 mlに相当するH2SO4の
質量を示す換算係数(g/ml)
4) 1 mol/l 水酸化ナトリウム溶液 6.7 a) 7.2.1)による。
5) 比色原液 比色原液の調製は,次による。
5.1) 塩化コバルト(II)比色原液 JIS K 8129に規定する塩化コバルト(II)六水和物59.5 g(質量分
率100 %としての相当質量)をビーカー1 000 mlにはかりとり,塩酸(1+39)を加えて溶かし,
全量フラスコ1 000 m1に移し,ビーカー1 000 mlを塩酸(1+39)で洗い入れ,更に塩酸(1+39)
を標線まで加えて混合する。
5.2) 塩化鉄(III)比色原液 JIS K 8142に規定する塩化鉄(III)六水和物45.0 g(質量分率100 %とし
ての相当質量)をビーカー1 000 mlにはかりとり,塩酸(1+39)を加えて溶かし,全量フラスコ
1 000 mlに移し,ビーカー1 000 mlを塩酸(1+39)で洗い入れ,更に塩酸(1+39)を標線まで加
えて混合する。
b) 着色の程度の適合限度標準 着色の程度の適合限度標準(“比色標準液H”)は,次による。
表2に示す割合によって比色標準液H 5.0 mlを共通すり合わせ平底試験管に調製する。
表2−硫酸着色物質試験用比色標準液H
比色原液
比色標準液の記号 水
塩化コバルト(II) 塩化鉄(III)
H 0.2 ml 1.5 ml 3.3 ml
c) 器具 主な器具は,次のとおりとする。
共通すり合わせ平底試験管 6.8 c)による。
――――― [JIS K 8666 pdf 12] ―――――
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K 8666 : 2013
d) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料溶液の調製は,試料20 mlを共通すり合わせ平底試験管に入れ,約10 ℃に冷却する。振り混
ぜながら,約10 ℃に冷却した硫酸[質量分率(95±0.5)%]5 mlを徐々に加え,栓をして30秒間
激しく振り混ぜ,約10 ℃に冷却し,約10 ℃で15分間放置する。
2) 試料溶液から得られた下層(硫酸相)の色を,共通すり合わせ平底試験管の側面から観察する。
e) 判定 d)によって操作し,次に適合するとき,“硫酸着色物質 : 試験適合”とする。
試料溶液から得られた硫酸相の色は,比色標準液Hの色より濃くない。
7 容器
容器は,遮光した気密容器とする。
8 表示
容器には,次の事項を表示する。
a) 日本工業規格(日本産業規格)番号
b) 名称“トリクロロエチレン”及び“試薬”の文字
c) 種類
d) 化学式及び式量
e) 純度
f) 安定剤又は添加剤の有無,安定剤又は添加剤が含まれる場合は,その名称及び量
g) 内容量
h) 製造番号
i) 製造業者名又はその略号
JIS K 8666:2013の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 8666:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0061:2001
- 化学製品の密度及び比重測定方法
- JISK0062:1992
- 化学製品の屈折率測定方法
- JISK0067:1992
- 化学製品の減量及び残分試験方法
- JISK0068:2001
- 化学製品の水分測定方法
- JISK0114:2012
- ガスクロマトグラフィー通則
- JISK0117:2017
- 赤外分光分析通則
- JISK1107:2005
- 窒素
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISK8005:2014
- 容量分析用標準物質
- JISK8085:2006
- アンモニア水(試薬)
- JISK8085:2021
- アンモニア水(試薬)
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISK8129:2016
- 塩化コバルト(II)六水和物(試薬)
- JISK8142:2018
- 塩化鉄(III)六水和物(試薬)
- JISK8150:2006
- 塩化ナトリウム(試薬)
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8541:2015
- 硝酸(試薬)
- JISK8541:2021
- 硝酸(試薬)
- JISK8550:2006
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8550:2021
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8574:2006
- 水酸化カリウム(試薬)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)
- JISK8603:2011
- ソーダ石灰(試薬)
- JISK8625:2017
- 炭酸ナトリウム(試薬)
- JISK8637:2006
- チオ硫酸ナトリウム五水和物(試薬)
- JISK8659:2014
- でんぷん(溶性)(試薬)
- JISK8780:2019
- ピロガロール(試薬)
- JISK8842:2012
- ブロモチモールブルー(試薬)
- JISK8913:2006
- よう化カリウム(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISK9007:2008
- りん酸二水素カリウム(試薬)
- JISR3505:1994
- ガラス製体積計