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K 8987 : 2022
5) これらの溶液それぞれを,分液漏斗に入れ,酢酸ブチル20 mLを加えた後,1分間激しく振り混ぜ,
二層に分かれるまで放置する。この上層(酢酸ブチル相)を分離してとる。試料溶液からの酢酸ブ
チル相をX液とし,下層(水相)は保存する。比較溶液からの酢酸ブチル相をY液とし,下層(水
相)は捨てる。
6) 試料溶液からの水相を分液漏斗に入れ,酢酸ブチル20 mLを加えて1分間激しく振り混ぜ,二層に
分かれるまで放置して,下層(水相)を分離する。この場合の上層(酢酸ブチル相)は捨てる。再
び,水相に酢酸ブチル20 mLを加えて1分間激しく振り混ぜ,二層に分かれるまで放置して下層
(水相)を分離し,上層(酢酸ブチル相)は捨てる。ここで得た水相に3)の空試験溶液を加えた後,
pH計を用いて,塩酸(2+1)又はアンモニア水(2+3)でpH 約5.5に調節し,NaDDTC溶液(10
g/L)5 mLを直ちに加え,酢酸ブチル20 mLを加えて1分間激しく振り混ぜ,二層に分かれるまで
放置し,上層(酢酸ブチル相)を分離してZ液とする。
7) フレーム原子吸光分析装置は,あらかじめ酢酸ブチルを噴霧してアセチレン−空気フレームの状態
を最適にしておき,Y液をアセチレン−空気フレーム中に噴霧し,表3に示す測定波長付近で吸光
度が最大となる波長を設定する。X液,Y液及びZ液をそれぞれアセチレン−空気フレーム中に噴
霧し,分析種の吸光度を測定し,X液の指示値,Y液の指示値及びZ液の指示値を読み取る。
8) 測定結果は,各分析種ごとに,X液の指示値からZ液の指示値を引いた値とY液の指示値からX液
の指示値を引いた値とを比較する。
e) 判定 X液の指示値からZ液の指示値を引いた値が,Y液の指示値からX液の指示値を引いた値より
大きくないとき,“銅(Cu) : 質量分率2 ppm以下(規格値),亜鉛(Zn) : 質量分率2 ppm以下(規格
値),鉛(Pb) : 質量分率2 ppm以下(規格値),鉄(Fe) : 質量分率5 ppm以下(規格値)”とする。
注記 分析種の含有率(質量分率 ppm)を求める場合は,次の式によって,おおよその値を求める
ことが可能である。
H×n3−n5
n4−n3
G= m6×1 000×106
ここで, G : 分析種の含有率(質量分率ppm)
H : 用いた標準液中の分析種の質量(mg)
m6 : はかりとった試料の質量(g)
n3 : X液の指示値
n4 : Y液の指示値
n5 : Z液の指示値
8 容器
容器は,気密容器とする。
9 表示
容器には,次の事項を表示する。
a) この規格の番号
b) 名称“硫酸ナトリウム”及び“試薬”の文字
c) 種類
d) 化学式及び式量
――――― [JIS K 8987 pdf 16] ―――――
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e) 純度
f) 内容量
g) 製造番号
h) 製造年月又はその略号
i) 製造業者名又はその略号
――――― [JIS K 8987 pdf 17] ―――――
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附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS K 8987 ISO 6353-2:1983,(MOD)
a) JISの箇 b) 対応国際 c) 箇条ご d) JISと対応国際規格との技術的差異の e) JISと対応国際規格
条番号 規格の対 との評 内容及び理由 との技術的差異に対
応する箇 価 する今後の対策
条番号
1 1 変更 ISO規格は,化学分析用試薬40品目の仕様一般的な説明事項であ
について規定しているが,JISは1品目1規り,技術上の差異はない
格について規定している。 ため,対策は取らない。
2
3 該当なし。 追加 JISは,規格を理解するため追加している。
4 該当なし。 追加 JISは,識別の目的で追加している。
5 該当なし。 追加 JISは,品目の特定の目的で追加している。
6 R 35.1 JISは,必要に応じ,規格
追加,変更 追加項目 : 水溶状,エタノール可溶分,銅
(Cu),亜鉛(Zn),鉛(Pb) 値を厳しくしている。対
策は取らない。
規格値変更 : 塩化物(Cl),カルシウム(Ca),
鉄(Fe)
7.1 該当なし。 追加 JISは,個別試験に必要な一般事項の引用先
一般的な説明事項であ
を記載している。 り,技術上の差異はない
ため,対策は取らない。
7.2 R 35.3.1 変更 JISは,技術の発達に応じ,電位差滴定を追
技術上の差異はないた
め,対策は取らない。
加している。また,操作性の観点から,試料
量などを変更している。
7.3 該当なし。 追加 JISは,水溶液で使用するため,溶解性を確
認するため追加している。
7.4 該当なし。 変更 有機性不純物を確認するため追加してい
る。
7.5 R 35.3.10 追加 JISは,使用する器具を追加している。
7.6 R 35.3.2 変更 JISは,測定温度の幅をより厳密にしてい
る。
7.7 R 35.3.3 変更 JISは,操作性の観点から,試験用溶液類の
濃度を変更している。
7.8 R 35.3.4 変更 JISは,操作性の観点から,試料量及び試薬
の量を変更し,技術の進歩に伴い,より安定
な発色試薬を採用している。
7.9 R 35.3.5 変更 JISは,操作性の観点から,試料量及び試薬
の量を変更し,水銀を使用しない発色試薬
を採用している。
7.10 R 35.3.6 変更 JISは,操作性の観点から,試料量及び試薬
R 35.3.9 の量を変更している。
7.11 R 35.3.7 変更 JISは,ISO規格の重金属を銅(Cu),亜鉛
R 35.3.8 (Zn)及び鉛(Pb)に変更し,原子吸光分
析法に変更している。鉄(Fe)は,比色法を
原子吸光分析法に変更している。
――――― [JIS K 8987 pdf 18] ―――――
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K 8987 : 2022
a) JISの箇 b) 対応国際 c) 箇条ご d) JISと対応国際規格との技術的差異の e) JISと対応国際規格
条番号 規格の対 との評 内容及び理由 との技術的差異に対
応する箇 価 する今後の対策
条番号
8 該当なし。 追加 試薬の安定性に必要なため,追加している。 一般的な説明事項であ
9 該当なし。 追加 り,技術上の差異はない
使用者が必要とする試薬の情報を明確化す
るため追加している。 ため,対策は取らない。
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味を,次に示す。
− 追加 : 対応国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 : 対応国際規格の規定内容又は構成を変更している。
注記2 JISと対応国際規格との対応の程度の全体評価の記号の意味を,次に示す。
− MOD : 対応国際規格を修正している。
JIS K 8987:2022の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6353-2:1983(MOD)
JIS K 8987:2022の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 8987:2022の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK1107:2005
- 窒素
- JISK8034:2006
- アセトン(試薬)
- JISK8051:2010
- 3-メチル-1-ブタノール(試薬)
- JISK8085:2006
- アンモニア水(試薬)
- JISK8085:2021
- アンモニア水(試薬)
- JISK8101:2006
- エタノール(99.5)(試薬)
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISK8107:2017
- エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物(試薬)
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8284:2011
- くえん酸水素二アンモニウム(試薬)
- JISK8284:2021
- くえん酸水素二アンモニウム(試薬)
- JISK8355:2006
- 酢酸(試薬)
- JISK8355:2021
- 酢酸(試薬)
- JISK8377:2014
- 酢酸ブチル(試薬)
- JISK8454:1994
- N,N-ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム三水和物(試薬)
- JISK8533:2012
- ビス[(+)-タルトラト]二アンチモン(III)酸二カリウム三水和物(試薬)
- JISK8541:2015
- 硝酸(試薬)
- JISK8541:2021
- 硝酸(試薬)
- JISK8550:2006
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8550:2021
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)
- JISK8588:2011
- アミド硫酸アンモニウム(試薬)
- JISK8625:2017
- 炭酸ナトリウム(試薬)
- JISK8637:2006
- チオ硫酸ナトリウム五水和物(試薬)
- JISK8653:2018
- デバルダ合金(試薬)
- JISK8659:2014
- でんぷん(溶性)(試薬)
- JISK8798:2012
- フェノール(試薬)
- JISK8842:2012
- ブロモチモールブルー(試薬)
- JISK8893:2020
- メチルオレンジ(試薬)
- JISK8905:2019
- モリブデン(VI)酸アンモニウム四水和物(試薬)
- JISK8913:2006
- よう化カリウム(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISK9502:2020
- L(+)-アスコルビン酸(試薬)