JIS L 1095:2010 一般紡績糸試験方法 | ページ 5

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L 1095 : 2010
変動率を求める場合は,JA.1.2変動率の計算式によって求める。この場合,つかみ間隔及び試験回数を
試験報告書に付記する。
JIS法のB法及びC法は,単糸より数の測定において単繊維間の平行度が見分けにくいような場合に適
用するのがよい。
9.15.1 JIS法
JIS法は,次による。
a) 法 検ねん機を用い,箇条7によって調整した試料をつかみ方向に初荷重を加え,単繊維又は単糸
が平行になるまで解ねんし,より数を測定する。
より糸の下より数を測定する場合は,上より数を測定した後,分離した1本を残してほかの糸を両
つかみから切断し,残した糸をよりが変化しないようにつかみ方向に初荷重を加え,単糸は2.5 cm以
上,より糸は25 cm以上(毛糸及びジュート糸は10 cm以上)の試験長につかみ直してより数を測定
する。また,連続してより数を測定する場合は,各試料の間隔を5 cm以下とする。
試験回数は30回(毛糸は50回,ジュート糸は20回)とし,より数は,その平均値を小数点以下1
けたに丸めて4.4 b) によって表す。
試験条件が異なる場合は,その試験条件及び試験回数を増した場合は,その試験回数を試験報告書
に付記する。
b) 法 ペンジュラム形検ねん機を用い箇条7によって調整した試料をつかみ間隔25 cm以上(毛糸及
びジュート糸は10 cm以上)に取り付け,つかみ方向に初荷重を加えて解ねんする。解ねん後,更に
同じ方向に回し指針が最初の位置を示したときの測定値を2で除し,より数を求める。また,連続し
てより数を測定する場合は,各試料の間隔を5 cm以下とする。
試験験回数は30回とし,より数は,その平均値を小数点以下1けたに丸めて4.4 b) によって表す。
試験条件が異なる場合は,その試験条件及び試験回数を増した場合は,その試験回数を試験報告書
に付記する。
c) 法 検ねん機を用い,箇条7によって調整した試料をつかみ間隔25 cm以上(毛糸及びジュート糸
は10 cm以上)に取り付け,つかみ間隔の中央部に294 Nの荷重を加え,試料のたわみを3 mmに調
整した後,荷重を取り除き,解ねんする。解ねん後,更に同じ方向に回し,初めのよりと同程度のよ
りが加えられたときに前記の荷重を加え,試料のたわみが3 mmになったときの測定値を2で除し,
より数を求める。また,連続してより数を測定する場合は,各試料の間隔を5 cm以下とする。
試験回数は30回とし,より数は,その平均値を小数点以下1けたに丸めて4.4 b) によって表す。
試験条件が異なる場合は,その試験条件及び試験回数を増した場合は,その試験回数を試験報告書
に付記する。
注記 甘より太番手の場合は,通常は,横取りとする。
9.15.2 ISO法
ISO法は,附属書Cによる。

9.16 より縮み率

  検ねん機を用い,箇条7によって調整した試料を9.15.1と同様の方法によって解ねんした後,糸長を測
定する。
試験回数は30回とし,より縮み率(%)は,次の式によって求めその平均値を小数点以下2けたに丸め
て表す。
試験回数を増した場合は,その試験回数を試験報告書に付記する。

――――― [JIS L 1095 pdf 21] ―――――

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L L
Tp 100
L
ここに, Tp : より縮み率(%)
L : 試験長(mm)
L' : 解ねん後の長さ(mm)

9.17 スナール指数

9.17.1 A法
図11に示すような試験器を用い,箇条7によって調整した試料に初荷重を加えた状態で,つかみ間の距
離50 cmの間に真っすぐに張り,その中央部に約1.1×10−6 N/texの荷重を載せ,約0.5 m/分1.5 m/分の速
度で一方のつかみBを他方のつかみAに接近させて試料をたるませる。荷重点でスナールが生じたときの
つかみBの位置の目盛板(50 cm間を100等分し,0100の指数を付けたもの)の指針を読み取り,スナ
ール指数とする。
試験回数は30回とし,スナール指数は,その平均値を小数点以下1けたに丸めて表す。
試験回数を増した場合は,その試験回数を試験報告書に付記する。
単位 cm
図11−試験器の構造の例
9.17.2 B法
図12に示すような試験器を用い,箇条7によって調整した試料に約0.98×10−2 N2.94×10−2 Nの張力
を加えた状態で,つかみA,ピンB,つかみCの順序にかけた後,試料をつかみA及びCで固定する。次
に4.4×10−3 Nの荷重の先端を試料のピンに接触する部分に引っ掛けながら試料をピンから外し,スナー
ルが静止した位置の目盛板(35 cm間を10等分し,010の指数を付けたもの)の指針を読み取り,スナ
ール指数とする。
試験回数は30回とし,スナール指数は,その平均値を小数点以下1けたに丸めて表す。
試験回数を増した場合は,その試験回数を試験報告書に付記する。

――――― [JIS L 1095 pdf 22] ―――――

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単位 cm
図12−試験器の構造の例

9.18 色沢むら,汚れ及び色沢

  色沢むら,汚れ及び色沢は,試料を比較見本と対照して判定する。ただし,白色度及び染色糸の比色判
定は,次による。
注記 コットンカラリメータなどを用いてRd(明度)及び+b(黄味)を測定することもできる。
a) 白色度 糸を6 cm×6 cmの黒地の糸巻に図13に示すようにたて方向及びよこ方向交互に6重以上に
巻いて試料とする。これを同様にして作られた比較見本と平行に並べ,北窓昼光又はJIS Z 8720に規
定する常用光源D65の下で対照して判定する。この場合,北窓昼光の比色の条件は,図14のa)又は
b)のいずれかとする。
単位 cm
図13−糸巻
a) b)
図14−北窓昼光の比色条件

――――― [JIS L 1095 pdf 23] ―――――

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b) 染色糸の比色 試料と比較見本とを同一条件で,北窓昼光若しくは,JIS Z 8701に規定する標準の光
A又は標準の光Cの下で対照して判定する。

9.19 外観(糸むら,かす及びネップ)

9.19.1 判定装置
a) 暗室に図15に示すような判定装置又はこれと同等な条件を備えたもの。
b) 蛍光灯は,昼光色及び天然昼光色の組合せ比1 : 1の平均昼光色又はこれと同等な性能をもつ光源と
し,これをすりガラス板などを透過して拡散光とした後,糸条板に対して正面から照射できるもの。
c) 糸条板の架台は,5枚以上配列できる大きさのものとし,角度及び高さが調節可能なもの。
d) 糸条板の位置は,その上縁が判定者の目の高さになるのを基準とし,糸の毛羽がわずかに浮いて見え
る程度に糸条板を後方に傾け(糸条板の垂直面に対する角度は45°50°),糸条板面の照度を90 Lx
110 Lxに保ち,糸条板の中央と判定者との距離は標準視力のとき,糸むらで120 cm,かす及びネッ
プで60 cmを基準とする。
単位 cm
図15−判定装置の例
9.19.2 判定用糸条板の作製
検らい機を用い,試料を表9に示す判定用糸条板の区分によって糸条板2) 5枚に初荷重を加えた状態で
等間隔に巻き,判定用糸条板を作製する。
注2) 光沢のほとんどないものとし,糸の色によって次の色の糸条板を用いるのが望ましい。
白糸(生地糸)の場合は黒色,淡灰色系の糸の場合はクリーム色,黒灰色系の糸の場合はク
リーム色又はだいだい色,黒茶色系の糸の場合は黄みだいだい色及び濃色系の糸の場合はクリ
ーム色。

――――― [JIS L 1095 pdf 24] ―――――

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表9−判定用糸条板の区分
糸の種類 糸条板の大 巻幅cm 巻ピッチ
きさ幅×長 テックス区分 2.54 cm間
さcm 本
綿糸 18×38 巻長90 m(100 tex又 100,50×2未満 20
は50 tex×2以上45 100,50×2以上 10
m)
毛糸 20×35 15以上 33×2未満 8/1cm
33×2以上 4/1cm
絹紡糸 18×38 12.7以上 12,5.9×2未満 33
12,5.9×2以上 23.5,12×2未満 25
23.5,12×2以上 20
麻 亜麻及びラミー 20×35 15以上 56未満 20
糸 56以上 10
ジュート 20×35 15以上 620未満 16/10 cm
620以上 24/10 cm
レーヨン紡績糸 18×38 12.7以上 17.5,8.7×2未満 40
(ただし,毛,麻,綿混 17.5,8.7×2以上 23.5,12×2未満 33
紡のものにあっては,そ 23.5,12×2以上 33,16.5×2未満 25
れぞれの条件による。) 33,16.5×2以上 45,22.5×2未満 20
45,22.5×2以上 16
合 アクリル紡績糸 18×38 12.7以上 14.5,7.4×2以上 15,7.4×2未満 40
繊 (毛,麻,綿,レー 15,7.4×2以上 21.5,10.5×2未満 33

績 ヨン50 %未満の混 21.5,10.5×2以上 30,15×2未満 25
糸 紡を含む。) 30,15×2以上 38,19×2未満 20
38,19×2以上 100,50×2未満 16
100,50×2以上 10
その他 18×38 12.7以上 30,14.5×2未満 25
30,14.5×2以上 100,50×2未満 20
100,50×2以上 10
9.19.3 判定
試料(判定用糸条板の表裏)を比較見本と対照して判定する。この場合,表裏の判定結果に差のある場
合は,下位の結果を採用する。
使用した比較見本を,試験報告書に付記する。

9.20 糸むら

9.20.1 A法
糸むら試験機を用い,平均むら偏差の百分率(U %)又は変動率(CV %)を求める。
試験回数は5回とし,糸むらは,その平均値を小数点以下1けたに丸めて表す。
糸むら試験機の種類及び試験条件を,試験報告書に付記する。
9.20.2 B法
欠点個数表示装置付糸むら試験機を用い,平均太さに対する太むら,細むら,ネップをそれぞれ測定し,
糸むらは,1 000 m当たりの個数を整数位に丸めて表す。
糸むら試験機の種類及び試験条件を,試験報告書に付記する。

――――― [JIS L 1095 pdf 25] ―――――

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JIS L 1095:2010の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 2061:1995(MOD)
  • ISO 2062:1993(MOD)
  • ISO 6939:1988(MOD)

JIS L 1095:2010の国際規格 ICS 分類一覧

JIS L 1095:2010の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK0050:2019
化学分析方法通則
JISK8101:2006
エタノール(99.5)(試薬)
JISK8103:2013
ジエチルエーテル(試薬)
JISK8180:2015
塩酸(試薬)
JISK8180:2021
塩酸(試薬)
JISK8577:2007
水酸化バリウム八水和物(試薬)
JISK8625:2017
炭酸ナトリウム(試薬)
JISK8799:2020
フェノールフタレイン(試薬)
JISK8858:2007
ベンゼン(試薬)
JISK8891:2006
メタノール(試薬)
JISL0101:1978
テックス方式
JISL0104:2000
テックス方式による糸の表示
JISL0105:2020
繊維製品の物理試験方法通則
JISL0205:1972
繊維用語(糸部門)
JISL0208:2006
繊維用語―試験部門
JISL0803:2011
染色堅ろう度試験用添付白布
JISL0841:2004
日光に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0842:2004
紫外線カーボンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0843:2006
キセノンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0844:2011
洗濯に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0845:1998
熱湯に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0846:2004
水に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0848:2004
汗に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0849:2013
摩擦に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0850:2015
ホットプレッシングに対する染色堅ろう度試験方法
JISL0855:2005
窒素酸化物に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0856:2002
塩素漂白に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0860:2020
ドライクリーニングに対する染色堅ろう度試験方法
JISL0879:2005
乾熱処理に対する染色堅ろう度試験方法
JISL1030-2:2012
繊維製品の混用率試験方法―第2部:繊維混用率
JISR3503:1994
化学分析用ガラス器具
JISR6253:2006
耐水研磨紙
JISZ8401:2019
数値の丸め方
JISZ8701:1999
色の表示方法―XYZ表色系及びX10Y10Z10表色系
JISZ8720:2012
測色用の標準イルミナント(標準の光)及び標準光源