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9.21 スラブ
9.21.1 A法
糸欠点分類装置を用い,節糸,太糸,風綿などを長さ及び太さ別に分類計数し,スラブは,単位長さ当
たりの個数で表す。
試験装置の種類及び試験条件を,試験報告書に付記する。
9.21.2 B法
スラブキャッチャを用い,節糸,太糸,風綿などを検出し,スラブは,単位長さ当たりの個数で表す。
試験装置の種類及び試験条件を,試験報告書に付記する。
9.22 毛羽
9.22.1 A法
検らい機を用い,試料を長さ38 cm,幅18 cmの光沢のほとんどない糸条板に,初荷重を加えた状態で
巻き,暗室内で糸条板面に対して平行の光線を当て,比較見本と対照して判定する。
9.22.2 B法
毛羽試験機を用い,試料を一定速度で走らせ,糸軸に直角な光線を当て,糸表面から出ている一定長以
上の毛羽を適切な装置を用いて計数し,毛羽は,単位長さ当たりの本数で表す。
毛羽試験機の種類及び試験条件を,試験報告書に付記する。
9.23 寸法変化率
9.23.1 A法(かせ寸法変化率)
枠周が1 m又は1.372 mの繰返機を用い,箇条7によって調整した試料に初荷重を加えた状態で,巻回
数10回のかせを採取する。採取したかせの一端を支え,その下端に初荷重の20倍の荷重を加え,かせの
内側の長さ(mm)を測定する。次に,初荷重の20倍の荷重を除き,かせを別に設けた容器に入れ,20 ℃
±2 ℃の水3) 中に10分間以上浸せきして十分に吸水させた後,これを取り出し吸取紙又は布で軽く水を
切り,できる限り水平状態で標準状態の試験室で十分に風乾した後,再び初荷重の20倍の荷重を加え,か
せの内側の長さ(mm)を測定する。
試験回数は10回とし,かせ寸法変化率(%)は,次の式によって求めその平均値を小数点以下1けたに
丸めて表す。
浸せき液,浸せき時間,浸せき温度及び試験回数を増した場合は,その試験回数を試験報告書に付記す
る。
L2 L1
Sp 100
L1
ここに, Sp : かせ寸法変化率(%)
L1 : 浸せき前の長さ(mm)
L2 : 吸水乾燥後の長さ(mm)
注3) 浸せき液は,せっけん水などを用いるのが望ましい。
9.23.2 B法(単糸寸法変化率)
箇条7によって調整した試料に初荷重を加えた状態で,正確に500 mm間の印を付け,よりが戻らない
ようにして,別に設けた容器に入れ,20 ℃±2 ℃の水3) 中に10分間以上浸せきして十分に吸水させた後,
これを取り出し吸取紙又は布で軽く水を切り,できる限り水平状態で標準状態の試験室で十分に風乾した
後,再び初荷重を加えた状態で,印間の長さ(mm)を測定する。
試験回数は10回とし,単糸寸法変化率(%)は,次の式によって求め,その平均値を小数点以下1けた
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に丸めて表す。
浸せき液,浸せき時間,浸せき温度及び試験回数を増した場合は,その試験回数を試験報告書に付記す
る。
500
Sp 100
500
ここに, Sp : 単糸寸法変化率(%)
L : 吸水乾燥後の長さ(mm)
9.24 熱水寸法変化率
9.24.1 A法(定巻回数法)
主にかさ高紡績糸のたま糸に適用する。
枠周が1 m又は1.372 mの繰返機を用い,箇条7によって調整した試料に初荷重を加えた状態で,1 m
の繰返機を用いた場合には,単糸は巻回数100回のかせ,双糸は50回又は100回のかせ,1.372 mの繰返
機を用いた場合には,単糸は巻回数80回のかせ,双糸は40回又は80回のかせを採取する。採取したかせ
の一端を支え,その下端に表10に示す規定荷重を加え,かせの内側の長さ(mm)を測定する。次に規定
荷重を除き,かせ乱れ,糸の収縮が妨げられないようにガーゼ,綿布又は袋に包んで,別に設けた容器に
入れ,沸騰水中に20分間浸せきした後,常温水で冷却する。冷却したかせを遠心脱水機などで十分脱水し
た後,再び,表10に示す規定荷重を加えかせの内側の長さ(mm)を測定する。
試験回数は10回とし,熱水寸法変化率(%)は,次の式によって求め,その平均値を小数点以下1けた
に丸めて表す。
試験条件及び浸せき液に界面活性剤を用いた場合は,その界面活性剤の種類を試験報告書に付記する。
L L
Sp 100
L
ここに, Sp : 熱水寸法変化率(%)
L : 浸せき前の長さ(mm)
L' : 脱水後の長さ(mm)
表10−試験条件
規定荷重N
枠周 1m 1.372 m 枠周 1m 1.372 m
巻回数 テックス 100回 80回 巻回数 テックス 50回 40回
14未満 3.9 2.9 6.9×2未満 2.9 2.9
14以上 4.9 3.9 6.9×2以上 3.9 2.9
18以上 6.9 5.9 9.1×2以上 4.9 3.9
26以上 9.8 7.8 13 ×2以上 7.8 5.9
37以上 14.7 11.8 18.5×2以上 10.8 7.8
53以上 19.6 16.7 26.5×2以上 14.7 11.8
77以上 29.4 24.5 38.5×2以上 22.6 17.7
110以上 43.1 35.3 56 ×2以上 32.4 26.5
注記 双糸のもので100回又は80回巻きの場合は,双糸のそれぞれの荷重を2倍した荷重とする。
9.24.2 B法(定荷重法)
枠周が1 m又は1.372 mの繰返機を用い,箇条7によって調整した試料に初荷重を加えた状態で,表11
に示す巻回数のかせを採取する。採取したかせの一端を支え,その下端に9.81 Nの荷重を加え,かせの内
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側の長さ(mm)を測定する。次に9.24.1と同様の方法によって熱水処理,冷却及び脱水した後,再び,
9.81 Nの荷重を加え,かせの内側の長さ(mm)を測定する。
試験回数は10回とし,熱水寸法変化率(%)は,9.24.1と同様の式によって求めその平均値を小数点以
下1けたに丸めて表す。
試験条件及び浸せき液に界面活性剤を用いた場合は,その界面活性剤の種類を試験報告書に付記する。
表11−巻回数
テックス 巻回数
14未満又は 6.9×2未満 200
14以上又は 6.9×2以上 160
18以上又は 9.1×2以上 120
26以上又は13 ×2以上 80
37以上又は18.5×2以上 60
53以上又は26.5×2以上 40
77以上又は38.5×2以上 30
110以上又は56 ×2以上 20
9.24.3 C法(単糸寸法変化率)
箇条7によって調整した試料に初荷重を加えた状態で,正確に500 mm間の印を付け,よりが戻らない
ようにして,別に設けた容器に入れ,沸騰水中に10分間以上浸せきして十分に吸水させた後,これを取り
出し吸取紙又は布で軽く水を切り,できる限り水平状態で標準状態の試験室で十分に風乾した後,再び初
荷重を加えた状態で,印間の長さ(mm)を測定する。
試験回数は10回とし,熱水寸法変化率(%)は,次の式によって求めその平均値を小数点以下1けたに
丸めて表す。
浸せき時間,浸せき液に界面活性剤を用いた場合は,その界面活性剤の種類及び試験回数を増した場合
は,その試験回数を試験報告書に付記する。
500
Sp 100
500
ここに, Sp : 熱水寸法変化率(%)
L : 吸水乾燥後の長さ(mm)
9.25 混紡率
混紡率は,JIS L 1030-2による。
9.26 混紡むら
試料5か所について,それぞれ9.25と同様の方法によって混紡率(%)を求め,その範囲(R=最大値
−最小値)で表す。
例 二者混紡の場合 R=2.0 %
三者混紡以上の場合 A,R=2.0 %
B,R=1.8 %
······ ···
K,R=0.9 %
(A,B,······Kは繊維名)
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注記 試料5か所について1本給糸の編機によって連続して,編立て,精練,漂白の後異色染めし,
混紡むらの状態を比較見本と対照して判定することができる。
9.27 のり分
試料の異なった2か所からそれぞれ2 gの試料を採取し,その絶乾質量(g)を量り,次のいずれかの方
法によってのり抜きを行った後,再び絶乾質量(g)を量る。
のり分(%)は,次の式によって求め,その平均値を小数点以下1けたに丸めて表す。
使用したのり抜き方法及び採取箇所を増した場合は,その採取箇所数を試験報告書に付記する。
W W
S 100
W
ここに, S : のり分(%)
W : のり抜き前の絶乾質量(g)
W' : のり抜き後の絶乾質量(g)
a) 法(希塩酸法) でんぷん系ののり剤に適用し,希ヨード溶液ででんぷんの反応が現れなくなるまで
のり抜きを行う。
試料をビーカーに入れ,水中で10分間煮沸した後,更に0.25 %塩酸(浴比1 : 100)中で30分間煮
沸した後,温水で十分に洗浄する。この場合,0.25 %塩酸の調製は,JIS K 8180に規定する塩酸(特
級)7 gをJIS K 0050に規定する水に溶かして1 Lとする。
b) 法(ジアスターゼ法) でんぷん系ののり剤に適用し,希ヨード溶液ででんぷんの反応が現れなくな
るまでのり抜きを行う。
試料をビーカーに入れ,10分間熱水処理した後,2 %3 %の日本薬局方に規定するジアスターゼ溶
液(浴比1:50,温度50 ℃60 ℃)中で1時間浸せきし,更に水中で1時間煮沸した後,温水で十分
に洗浄する。
c) 法(炭酸ナトリウム法) アクリル酸樹脂系ののり剤及びPVAののり剤に適用する。
試料をビーカーに入れ,10分間熱水処理した後,更にJIS K 8625に規定する炭酸ナトリウム(特級)
5 g/L,JIS L 0860に規定する非イオン界面活性剤2 g/L溶液(浴比1 : 100,温度80 ℃90 ℃)中で
1時間かくはんしながら浸せきした後,温水で十分に洗浄する。
9.28 油脂分(ジエチルエーテル抽出法)
油脂分は,ジエチルエーテルを用いて試験を行う。ただし,ジエチルエーテル以外の溶媒を用いること
ができる。この場合は,その溶媒を試験報告書に付記する。
警告 ジエチルエーテルは,揮発性で引火しやすく空気との混合物は爆発を起こすおそれがあるため,
ジエチルエーテルの揮散は火気のないところで十分に自然乾燥させた後,絶乾質量を求めると
ともに取扱いについては,次のことを遵守する。
− 取扱場所には,局所排気装置を設ける。
− 容器から出し入れするときは,こぼさないよう注意する。
− 取扱中は,皮膚に触れないようにし,防毒マスク,保護手袋などを着用する。
− 取扱後は,手洗いを十分にする。
− 一定の場所を定めて貯蔵する。
9.28.1 毛糸以外の場合
試料約5 gを採取し,その絶乾質量(g)を量り,JIS R 3503に規定するソックスレー抽出器に円筒ろ紙
を用いないで軽く入れた後,附属フラスコに約150 mLのJIS K 8103に規定するジエチルエーテルを入れ,
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水浴上で抽出液が弱く沸騰を保つ程度4) に1.5時間加熱した後,試料部にたまった溶液をフラスコに戻す。
フラスコ内容物を10 mL15 mLに濃縮した後(必要があればJIS R 3503に規定する1G1又は3G1のガラ
スろ過器でろ過する。),あらかじめ絶乾質量(g)を求めたはかり瓶に移す。抽出フラスコは,ジエチルエ
ーテルで洗浄し,洗液(ガラスろ過器を用いた場合は,前記ガラスろ過器でろ過後)をはかり瓶に合わせ
入れ,水浴上で溶剤を揮散させた後,その残分の絶乾質量(g)を量る。
試験回数は2回とし,油脂分(%)は,次の式によって求めその平均値を小数点以下1けたに丸めて表
す。
圀
F 100
ここに, F : 油脂分(%)
W : 試料の絶乾質量(g)
E : ジエチルエーテル抽出分(g)
注4) 加熱は10分間に1回,サイホン管を通じ溶剤が還流する程度とする。
9.28.2 毛糸の場合
試料約5 gを採取し,その絶乾質量(g)を量り,これを円筒ろ紙に入れるか又はろ紙に包んでJIS R 3503
に規定するソックスレー抽出器を用いて約150 mLのJIS K 8103に規定するジエチルエーテルで4時間抽
出する。この場合,ジエチルエーテルの循環回数は1時間7回8回とする。抽出分からジエチルエーテ
ル分を揮散させた後,その残分を105 ℃±2 ℃で恒量になるまで乾燥し,更にデシケータ中で放冷した後,
その残分の絶乾質量(g)を量る。
試験回数は3回とし,油脂分(%)は,次の式によって求めその平均値を小数点以下2けたに丸めて表
す。
圀
F 100
ここに, F : 油脂分(%)
W : 試料の絶乾質量(g)
E : ジエチルエーテル抽出分(g)
9.29 洗浄減量
試料約5 gを採取し,その絶乾質量(g)を量り,100倍量の約0.5 %のJIS L 0860に規定する非イオン
界面活性剤水溶液とともに三角フラスコに入れ,40 ℃±2 ℃で振とうしながら約30分処理する。これを
漏斗上に取り出し,温水で十分に洗浄した後,乾燥して絶乾質量(g)を量る。
試験回数は2回とし,洗浄減量(%)は,次の式によって求めその平均値を小数点以下2けたに丸めて
表す。
W W
R 100
W
ここに, R : 洗浄減量(%)
W : 洗浄前の絶乾質量(g)
W' : 洗浄後の絶乾質量(g)
9.30 溶剤抽出分
9.30.1 エタノール・ベンゼン抽出法
エタノール・ベンゼン抽出法は,次による。
a) 毛糸以外の場合 試料約5 gを採取し,その絶乾質量(g)を量り,JIS R 3503に規定するソックスレ
ー抽出器に円筒ろ紙を用いないで軽く入れた後,附属フラスコに100 mL120 mLのエタノール・ベ
――――― [JIS L 1095 pdf 30] ―――――
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JIS L 1095:2010の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 2061:1995(MOD)
- ISO 2062:1993(MOD)
- ISO 6939:1988(MOD)
JIS L 1095:2010の国際規格 ICS 分類一覧
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- 規格名称
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK8101:2006
- エタノール(99.5)(試薬)
- JISK8103:2013
- ジエチルエーテル(試薬)
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8577:2007
- 水酸化バリウム八水和物(試薬)
- JISK8625:2017
- 炭酸ナトリウム(試薬)
- JISK8799:2020
- フェノールフタレイン(試薬)
- JISK8858:2007
- ベンゼン(試薬)
- JISK8891:2006
- メタノール(試薬)
- JISL0101:1978
- テックス方式
- JISL0104:2000
- テックス方式による糸の表示
- JISL0105:2020
- 繊維製品の物理試験方法通則
- JISL0205:1972
- 繊維用語(糸部門)
- JISL0208:2006
- 繊維用語―試験部門
- JISL0803:2011
- 染色堅ろう度試験用添付白布
- JISL0841:2004
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- JISL0842:2004
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- JISL0844:2011
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- JISL0845:1998
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- JISL0848:2004
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- JISR3503:1994
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- 数値の丸め方
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- 測色用の標準イルミナント(標準の光)及び標準光源