JIS A 9523:2016 吹込み用繊維質断熱材 | ページ 4

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6.5.2 試験器
JIS Z 8801-1に規定する公称目開き180 μm(枠の径200 mm,深さ100 mm)の網ふるいを使用する。
6.5.3 試験方法
試験片を温度50±2 ℃で6時間乾燥し,次に,温度50±2 ℃,相対湿度(50±5)%で24時間調湿し,
そのときの質量を0.01 gの精度で測定し,最初の質量(W0)とする。
なお,試験片下面からも吸湿できるように網ふるいを静置する。次に,温度を50±2 ℃のままで相対湿
度(90±5)%まで上げ,24時間後の質量を測定し,24時間後の質量(W1)とする。
吸湿率(H)は,式(2)によって求める。
なお,試験片を2体以上として求めた値を平均し,四捨五入した値としてもよい。
W1 W0
H 100 (2)
W0
ここに, H : 吸湿率(%)
W0 : 最初の質量(g)
W1 : 24時間後の質量(g)

6.6 耐着火性

  耐着火性は,附属書Bによる。

6.7 防火性

  防火性は,附属書Cによる。

6.8 防かび性

  防かび性は,附属書Dによる。

6.9 はっ水性

  はっ水性は,附属書Eによる。

6.10 外観

  外観は,目視による。

7 検査

7.1 検査の種類及び検査項目

  検査は,形式検査1) と受渡検査2) とに区分し,検査の項目は,それぞれ次による。
なお,形式検査及び受渡検査の抜取検査方式は,合理的な抜取方式によるものとし,受渡当事者間の協
定によって定めてもよい。
注1) 形式検査とは,断熱材の品質が,設計(新しく設計又は生産条件が変更など)で示した全ての
特性を満足するかどうかを判定するための検査。
2) 受渡検査とは,既に形式検査に合格したものと同じ設計・製造による断熱材の受渡しをする場
合,必要と認める特性が満足するものであるかどうかを判定するための検査。
a) 形式検査項目は,次による。
1) 密度
2) 熱伝導率
3) ホルムアルデヒド放散特性
4) 吸湿性
5) 耐着火性(施工部位が天井の吹込み用グラスウール断熱材及び吹込み用ロックウール断熱材に限

――――― [JIS A 9523 pdf 16] ―――――

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る。)
6) 防火性(吹込み用セルローズファイバー断熱材に限る。)
7) 防かび性(吹込み用セルローズファイバー断熱材に限る。)
8) はっ水性(吹込み用セルローズファイバー断熱材に限る。)
9) 外観
b) 受渡検査項目は,次による。
1) はっ水性(吹込み用セルローズファイバー断熱材に限る。)
2) 外観

7.2 判定基準

  検査は,箇条6に規定した試験を行い,箇条5の規定に適合するものを合格とする。

8 表示

  この規格の全ての要求事項に適合した断熱材の包装には,1包装ごとに見やすい箇所に容易に消えない
方法で次の事項を表示する。
a) 規格名称又は規格番号
b) 種類及び密度の下限値,又は製品記号
c) 施工部位
d) ホルムアルデヒド放散特性を表す記号
e) 熱伝導率の呼び方を示す記号又は密度の下限値における熱伝導率
f) 正味こん包質量(kg)
g) 製造年月又はその略号
h) 製造業者名又はその略号
i) 取扱い上の注意事項

9 施工マニュアルの提供

  吹込み用断熱材製造業者は,施工マニュアルを吹込み用断熱材施工業者に提供し,施工条件が適切に管
理されるよう周知しなければならない。施工マニュアルの記載事項は,次による。
a) 吹込み断熱材の吹き増し率など吹込み質量に関する事項
b) 指定又は認証する吹込み装置に関する事項
c) 施工上遵守する事項
d) その他,必要とする事項

――――― [JIS A 9523 pdf 17] ―――――

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附属書A
(規定)
吹込み用断熱材の密度試験方法
A.1 一般
この附属書は,現場施工を想定した施工試験によって,吹込み用断熱材を吹込み装置を用いて施工する
ことで形成される吹込み断熱材の密度を測定するための試験方法を規定するものである。
試験用の容器に,吹込み装置を使用して吹込み用断熱材を吹き込み,吹き込んだ製品の質量と容積とか
ら密度を計算によって求める。
A.2 試験用容器
A.2.1 施工部位が天井の製品
試験用容器は,内のり寸法が(1 800±50 mm)×(1 800±50 mm),高さ400 mm以上の上面が開放され
た箱形の容器とし,吹込みによって変形などがない十分な強度をもつものとする。形状を図A.1 a) に示す。
A.2.2 施工部位が屋根,床又は壁の製品
試験用容器は,角材で作製した内のり寸法が(420±20 mm)×2 400 mm以上,厚さ105±5 mmの木製
枠の裏面に合板などを取り付けた容器とし,表面の全面に施工用ネットをタッカーなどで固定する。形状
を図A.1 b) に示す。
単位 mm
a) 施工部位が天井の製品 b) 施工部位が屋根,床又は壁の製品
図A.1−試験用容器

――――― [JIS A 9523 pdf 18] ―――――

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A.3 試験方法
A.3.1 施工部位が天井の製品
施工部位が天井の製品の試験方法は,次による。
a) 吹込み装置を使用して吹込み用断熱材を均一な厚さになるように吹き込み,試験体を作製する。試験
体は1体以上とする。
なお,試験体の表面を,断熱材を圧縮しないようにエアー又はジグで平滑にならしてもよい。
b) 試験用容器に吹き込む吹込み用断熱材の厚さは,基準厚さdを目安とする。基準厚さdは,表1に示
す密度の下限値における熱伝導率を用い,式(A.1)によって求めた値を四捨五入によって整数に丸めた
値とする。基準とする熱抵抗Rsは5.7 m2・K/Wとする。
d Rs a 1 000 (A.1)
ここに, d : 基準厚さ(mm)
懿 密度の下限値における熱伝導率[W/(m・K)]
Rs : 基準とする熱抵抗(m2・K/W)
c) 試験体の厚さは,図A.2に示す厚さ測定用プレート[寸法(200±1 mm)×(200±1 mm),単位面積
当たりの質量2.05 kg/m2]及び厚さ測定用針(直径3 mm,長さは試験体の厚さd+100 mm以上)を用
いて測定する。厚さ測定用プレート及び厚さ測定用針の設置は,試験体の厚さに影響を与えないよう
に行い,1 mmの精度で測定する。測定する位置は,図A.3に示す5か所とし,平均値を四捨五入し
整数に丸めた値を試験体の厚さとする。
なお,測定作業が困難な場合は,図A.3の中心位置は,中心に近い位置としてもよい。
d) 吹き込んだ製品をポリ袋などで回収し,質量を0.01 kgの精度で測定し,四捨五入によって0.1 kgの単
位に丸めた値を試験体の質量とする。
e) 試験体の内のり底面積Sは,試験体容器の底面の各辺につき2か所を1 mmの精度で測定した平均値
を各辺の長さとし,これらを乗じて,四捨五入によって小数点以下2桁に丸めた値とする。
f) 密度は,式(A.2)によって計算し,四捨五入によって整数に丸めた値とする。2体以上の試験体につい
ては,その最小値を密度とする。
なお,体積の計算は,式(A.3)による。
m
(A.2)
V
S t
V (A.3)
1 000
ここに, ρ : 密度(kg/m3)
m : 試験体の質量(kg)
V : 体積(m3)
S : 試験容器の内のり底面積(m2)
t : 試験体の厚さ(mm)

――――― [JIS A 9523 pdf 19] ―――――

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単位 mm
注記 この例では質量は82±1 gとなる。
a) 厚さ測定用プレート b) 厚さ測定用針
図A.2−厚さ測定用プレート及び厚さ測定用針の例

――――― [JIS A 9523 pdf 20] ―――――

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