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附属書7(参考)オキシダント自動計測器の目盛点検
この附属書は,本体及び附属書の規定に関連する事柄を補足するもので,規定の一部でない。
1. 適用範囲
大気中のオキシダント自動計測器の目盛点検は,等価液又はスパン用フィルタを用いて行
うことができる。
なお,等価液又はスパン用フィルタのオゾン濃度相当値は,スパンガスによって決定する。
2. 目盛点検 目盛点検は,次による。
a) 等価液による方法 この方法は,オゾンガスの代わりにスパンガスでオゾン濃度相当値を決めた等価
液を用いて目盛点検を行う方法である。目盛点検の手順は,スパンガスで校正したオキシダント自動
計測器の測定セル内を,本体の概略オゾン濃度を示す目盛点検用等価液で置き換え,このときの計測
器の指示値を読み取り,この等価液のオゾン濃度相当値を求める。以後の点検は,この等価液を測定
セルに入れ,計測器の指示値が,等価液のオゾン濃度相当値を示すことを確認する。
備考 等価液の調製は,次による。
1. よう素標準液 よう素標準液は,次による。
a) 吸収液
1) 吸収液は,中性りん酸塩緩衝-よう化カリウム溶液(10 g/L)で,還元性物質を含まない試
薬を用いて調製する。
2) 吸収液1 Lを調製する場合には,JIS K 8827に規定するよう化カリウム(オキシダント
測定用)10 g,JIS K 8118に規定するりん酸二水素カリウム(オキシダント測定用)13.61
g,JIS K 8828に規定するりん酸水素二ナトリウム・12水(オキシダント測定用)35.82 g
を水800mLに溶かし,水酸化ナトリウム溶液及び1 %りん酸(10 g/L)(JIS K 9005に規定
するりん酸0.7 mLを水に溶かして100 mLとする。)を用いてpHを7.0±0.2に調節し,
水を加えて1Lとする。
この溶液を着色瓶に入れ,010 ℃の暗所に保存すれば数週間は安定である。
b) よう素標準液(12 一 一 液(1) 10/fmLを全量フラ
り,20 ℃に保った吸収液を標線まで加える。この溶液を更に先の吸収液で10倍に希釈す
る(20 ℃,101.325 kPa)。この溶液は,使用時に調製する。
注(1) 0.05 mol/Lよう素溶液の調製は,次による。
JIS K 8827に規定するよう化カリウム(オキシダント測定用)40 gをとり,水25 mL
と,JIS K 8920に規定するよう素12.7 gとを加えて溶かした後,水を加えて1 Lとす
る。これにJIS K 8180に規定する塩酸3滴を加えてよくかき混ぜる。この溶液を着色
瓶に移し入れ,暗所に保存する。
使用時にこの溶液を20 ℃に保ってJIS K 8001の4.5 (24) (b)によって標定し,ファ
クタ(f)を求める。
2. 目盛点検用等価液 目盛点検用等価液は,次の式から求められる量のよう素標準液を採取
し,これに吸収液を加えて1 000 mLとする。
――――― [JIS B 7957 pdf 31] ―――――
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c
V 2.1 100
ここに, V : よう素標準液の採取 (mL)
c : 概略オゾン体積濃度 (ppm)
f : 試料ガス流量 (L/min)
v : 吸収液流量 (mL/min)
3. スパン点検用等価液 スパン点検用等価液は,備考2. によって調製した目盛点検用等価液
で,そのオゾン濃度相当値はスパンガスによって行い,その濃度を測定範囲(レンジ)の最大
目盛値の約90 %に選んだものを用いる。
4. ゼロ点検用等価液 ゼロ点検用等価液は,吸収液をそのまま用いる。
b) スパン用フィルタによる方法 スパン用フィルタは,オキシダントによって遊離したよう素とほぼ同
じ波長に透過帯をもつ色ガラスフィルタで,附属書7図1のような吸収特性をもっている。附属書7
図1のようにフィルタは,その波長350370 nm付近で若干の吸光度をもち,かつ,これは安定であ
るので,この特性を利用して目盛点検をする方法である。点検の手順は,校正の終わったオキシダン
ト自動計測器をゼロガスによって指示をゼロとしてから,吸光度測定部のセル側に,このスパン用フ
ィルタを入れる。このときの計測器の指示値を,このスパン用フィルタに固有の値として記憶してお
けば,以後このスパン用フィルタによってオキシダント自動計測器の目盛点検を行うことができる。
附属書7図 1 スパン点検用フィルタの吸収曲線
――――― [JIS B 7957 pdf 32] ―――――
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附属書8(参考)オゾン自動計測器の性能仕様の例
この附属書は,本体及び附属書の規定に関連する事柄を補足するもので,規定の一部でない。
次に参考として提示する値は,ISO 13964,Air quality−Determination of ozone in ambient air−Ultraviolet
photometric methodのAnnex C (Informative)及びISO 10313,Ambient air−Determination of mass concentration
of ozone−Chemiluminescence methodのAnnex A (Informative)に記載されたものであり,あらゆる計測器に
適用できると解釈されるべきではない。
紫外線吸収方式オゾン自動計測器の性能仕様の例
測定レンジ 0.0022 mg / m3 (0.0011 ppm)
最小検出限界 2 最 一 0.001 ppm)
遅れ時間 20 s
立上り時間及び立下り時間 15 s
ゼロドリフト ±2 最 一 一 攀攀 ±0.001 ppm / week)
スパンドリフト <0.5 % / week
繰返し性 ±2 最 一 ±0.001 ppm)
維持管理周期 7d
試料ガス流量 12 L / min
周囲温度 045 ℃
暖機時間 2h
化学発光方式オゾン自動計測器の性能仕様の例
測定レンジ 010 mg / m3 (05 ppm)
最小検出限界 2 最 一 0.001 ppm)
遅れ時間 3s
立上り時間及び立下り時間 10 s
ゼロドリフト[200 最 一 0.1 ppm)レンジ]
<5 % / week
<3 % / 24 h
スパンドリフト[200 最 一 0.1 ppm)レンジ] <5 % / week
<3 % / 24 h
繰返し性 4%
維持管理周期 7d
試料ガス流量 0.5 L / min
周囲温度 1040 ℃
暖機時間 2h
測定出力 フルスケール0100 mV
――――― [JIS B 7957 pdf 33] ―――――
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附属書9(参考)JISと対応する国際規格との対比表
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JIS B 7957 : 2006 大気中のオゾン及びオキシダント自動計測器 ISO 10313 : 1993,環境大気−オゾンの質量濃度測定−化学発光方式
ISO 13964 : 1998,大気質−環境大気のオゾン測定−紫外線吸収方式
(I) ISの規定 (II) 国 (III) 国際規格の規定 (V) ISと国際規格との技術的差
(IV) ISと国際規格との技術的差異の項目ご
際規格番 との評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
号 表示箇所 : 本体,附属書
表示方法 : 点線の下線又は実線の側線
項目 内容 項目 内容 項目ごと 技術的差異の内容
番号 番号 の評価
1.適用範 大気中のオゾン及びオキシISO 1.適用範 大気中のオゾン濃度 MOD/追加 ISO規格の紫外線吸収方式及 環境大気中のオキシダント濃
囲 ダントの濃度を連続的に測10313 囲 の化学発光方式によ び化学発光方式に吸光光度方度測定に使用されているの
定するための自動計測器。 る連続測定方法。 式を加え,3方式とした。 で,吸光光度方式の自動計測
測定範囲は2 最一 器を加えた。
ら10 mg/m3。
紫外線吸収方式,化学発光ISO 1.適用範 大気中のオゾン濃度
方式及び吸光光度方式につ13964 囲 の紫外線吸光方式に
いて規定。 よる連続測定方法。
測定範囲は2 最一
ら2 mg/m3。
2.引用規 JIS B 7551 2.引用規 MOD/追加 ISO規格に規定なし。 JISとして必要なため,引用規
格(付表 JIS B 7952 格 格とした。
1) JIS B 7953
JIS C 1302
JIS K 0001
JIS K 0055
JIS K 0115
JIS K 0212
JIS K 0213
JIS K 0557
JIS K 8001
JIS K 8118
JIS K 8180
――――― [JIS B 7957 pdf 34] ―――――
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(I) ISの規定 (II) 国 (III) 国際規格の規定 (V) ISと国際規格との技術的差
(IV) ISと国際規格との技術的差異の項目ご
際規格番 との評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
号 表示箇所 : 本体,附属書
表示方法 : 点線の下線又は実線の側線
項目 内容 項目 内容 項目ごと 技術的差異の内容
番号 番号 の評価
2.引用規 JIS K 8576 MOD/追加 ISO規格に規定なし。
格(付表 JIS K 8680
1)(続 JIS K 8827
き) JIS K 8828
JIS K 8920
JIS K 9005
JIS Z 8103
3.定義 オキシダント,光化学オキISO 2定義 設置場所などで使用 MOD/追加 JISに定義の項目を設け,主 JISとして必要なため。
シダント,試料大気,試料10313 する,振替標準。 な用語を定義した。
ガス,ゼロガス,スパンガ 振替標準については,附属書
ス,ゼロドリフト,スパン 3に規定した。
ドリフト,設定流量,オゾ
ン分解器などについて定義
する。
4.計測器 オゾン自動計測器及びオキISO Annex A 性能特性の例 MOD/追加 JISでは計測器の性能規格を JISとして必要なため,計測器
の性能 シダント自動計測器につい10313 附属書(参考)である, 個々に定めて,その性能試験の性能規格及びその試験方法
て,附属書4による試験を 応答時間,再現性,ス 方法を規定している。 を目的とした内容を追加し
満足する各種の性能を,表 パンドリフト,ゼロド た。
1及び表2に示した。 リフト,温度範囲,な
どについて。
ISO Annex C 同上。
13964
5.構造 5.1構造一般 MOD/追加 JISでは,構造一般として, JISは,計測器の試験規格なの
5.2計測器 計測器の品質,安全,堅ろうで,構造は重要である。構成
オゾン自動計測器(紫外線ISO 3原理 紫外線吸収方式によ さ,動作の安定,保守点検作一般,計測器の各部分の構成
吸収方式) 13964 る原理,253.7 nmの吸 業などについて規定してい 例を示し,使われている構成
B7
原理の概要 収の測定 る。また,JISの5.(構造) 要素の各部分について規定が
957
には,ISO規格の3.,4.,5. ある。
: 2
などの内容を規定している。
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――――― [JIS B 7957 pdf 35] ―――――
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JIS B 7957:2006の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 10313:1993(MOD)
- ISO 13964:1998(MOD)
- ISO 13964:1998(MOD)
JIS B 7957:2006の国際規格 ICS 分類一覧
JIS B 7957:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7551:1999
- フロート形面積流量計
- JISB7952:2004
- 大気中の二酸化硫黄自動計測器
- JISB7953:2004
- 大気中の窒素酸化物自動計測器
- JISC1302:2018
- 絶縁抵抗計
- JISK0001:1998
- 標準物質 ― 標準ガス ― 一酸化窒素
- JISK0055:2002
- ガス分析装置校正方法通則
- JISK0115:2004
- 吸光光度分析通則
- JISK0115:2020
- 吸光光度分析通則
- JISK0212:2016
- 分析化学用語(光学部門)
- JISK0213:2014
- 分析化学用語(電気化学部門)
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISK8118:2004
- りん酸二水素カリウム(オキシダント測定用)(試薬)
- JISK8118:2021
- りん酸二水素カリウム(オキシダント測定用)(試薬)
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)
- JISK8680:2006
- トルエン(試薬)
- JISK8827:2004
- よう化カリウム(オキシダント測定用)(試薬)
- JISK8828:2004
- りん酸水素二ナトリウム・12水(オキシダント測定用)(試薬)
- JISK8920:2008
- よう素(試薬)
- JISK9005:2006
- りん酸(試薬)
- JISZ8103:2019
- 計測用語