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B 8262 : 2019
作動性試験,10.2.19のチェック弁の通過空気流量試験及び10.2.20のチェック弁の自動復帰試験を行う。
10.2.23 チェック弁の耐低温性試験
チェック弁の耐低温性試験は,−2520 ℃の状態において,0.07 MPaの圧力を加えたとき,チェック弁
を通して流れる試験用ガスの漏れ量を確認し,かつ,10.2.19のチェック弁の通過空気流量試験及び10.2.20
のチェック弁の自動復帰試験を行う。ただし,恒温槽から取り出して行う場合にあっては,温度−3020 の
恒温槽に30分間以上放置した後取り出し,10分以内に確認を行う。
10.2.24 チェック弁の低温耐久性試験
チェック弁の低温耐久性試験は,−2520 ℃の恒温槽内において,0.1 MPaの圧力の空気を2秒以上3秒
以下の時間流入した後,2秒以上3秒以下の時間流入を停止する操作を両端から交互に600回繰り返す。
その後,温度−3020 ℃の恒温槽内に30分間放置し,取り出した後,10分以内に0.07 MPaの圧力でチェ
ック弁の作動及びチェック弁を通して流れる試験用ガスの漏れ量を確認する。
10.2.25 カップリングソケットの着脱試験
カップリングソケットの着脱試験は,入口側接続部がカップリング式のものにおいて,容器用弁の入口
側から試験用ガスによって1.56 MPaの圧力を加えた状態で,カップリングソケットの着脱を行い,着脱状
態を調べる。
10.2.26 カップリングソケットの気密試験
カップリングソケットの気密試験は,入口側接続部がカップリング式のものにおいて,容器用弁の入口
側から試験用ガスによって1.56 MPaの圧力を加えた状態で,接続及び切離しの作業を1分間以内に10回
繰り返したときの空気の漏れ量の総量を測定する。
10.2.27 カップリングソケットの耐久性試験
カップリングソケットの耐久性試験は,入口側接続部がカップリング式のものにおいて,容器用弁の入
口側から試験用ガスによって容器弁の内部に1.56 MPaの圧力を加えた状態で,着脱操作を1 000回繰り返
した後,各部の異常の有無を調べる。その後,接続状態で10.2.13の気密試験を行う。
10.2.28 カップリングソケットの引張試験
カップリングソケットの引張試験は,カップリング付容器用弁と接続した状態で1 kNの引張力を5分間
加えた後,各部の異常の有無を目視で調べる。その後,接続状態で10.2.13の気密試験を行う。
10.2.29 カップリングソケット内蔵逆止弁の作動試験
カップリングソケット内蔵逆止弁の作動試験は,ガス出口側を上向き及び水平にし,ガス入口側を開放
してガス出口側との差圧が0 MPa及び0.02 MPa以上の圧力の試験用ガスを流したときの逆止弁の作動を
確認する。
10.2.30 カップリングソケット内蔵逆止弁の復帰試験
カップリングソケット内蔵逆止弁の復帰試験は,カップリング付容器用弁と高圧ホースとを接続した状
態で,高圧ホースの出口側から0.02 MPa及び0.03 MPaの圧力の試験用ガスを加え逆止弁を作動させ圧力
を封じ込めた状態で,容器用弁の入口側から0.02 MPa及び0.03 MPaの圧力の試験用ガスを加え,高圧ホ
ースの出口側を徐々に開放したときの出口側から試験用ガスの流れを確認する。
10.2.31 カップリングソケット内蔵逆止弁の気密試験
カップリングソケット内蔵逆止弁の気密試験は,ガス出口側と入口側との圧力差が0.02 MPa以上0.03
MPa未満のとき及びガス出口側と入口側との圧力差が0.03 MPa以上1.56 MPa以下のときの試験用ガスの
漏れ量を確認する。
10.2.32 カップリングソケット内蔵逆止弁の耐久性試験
――――― [JIS B 8262 pdf 31] ―――――
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B 8262 : 2019
カップリングソケット内蔵逆止弁の耐久性試験は,高圧ホースの出口側から1.56 MPaの圧力を加えた状
態で,カップリング付容器用弁との着脱操作を1 000回繰り返した後,10.2.2910.2.31の試験を行う。
10.2.33 カップリングソケット内蔵逆止弁の再液化流量試験
カップリングソケット内蔵逆止弁の耐久性試験は,ガス出口側を上方,ガス入口側を下方にした垂直の
状態で,ガス出口側からイソオクタンを連続して注入したとき,ガス入口側からの流出量を確認する。
10.2.34 カップリングソケット内蔵逆止弁の耐低温性試験
カップリングソケット内蔵逆止弁の耐低温性試験は,温度−2520 ℃の恒温槽に30分間以上放置した後,
10.2.29のカップリングソケット内蔵逆止弁の作動試験及び10.2.30のカップリングソケット内蔵逆止弁の
復帰試験を行う。ただし,恒温槽から取り出して行う場合にあっては,温度−3020 ℃の恒温槽に30分間
以上放置し,取出し後10分以内に試験を行う。
10.2.35 カップリングプラグの気密試験
カップリングプラグの気密試験は,出口側を大気に開放した状態で,10.2.13の気密試験を行う。
10.2.36 カップリングプラグの耐久性試験
カップリングプラグの耐久性試験は,高圧ホースの入口側から試験用ガスによって1.56 MPaの圧力を加
えた状態で,カップリングプラグとカップリングソケットとの着脱操作を1 000回繰り返した後,各部の
異常の有無を調べる。その後,接続状態で10.2.13の気密試験を行う。
10.2.37 ガス放出防止機構作動時の気密試験
ガス放出防止機構作動時の気密試験は,防止機構を圧力0.07 MPaの試験用ガスによって作動させ,ガス
通路を遮断した後,高圧ホースの入口側から0.07 MPa以上1.56 MPa以下の圧力の試験用ガスを通したと
き,最大漏れ量を確認する。
10.2.38 ガス放出防止機構の耐衝撃性試験
ガス放出防止機構の耐衝撃性試験は,図13の試験装置を用いて,防止機構を内蔵する継手に質量1.5 kg
の鋼球を1 mの高さから落下させ衝撃を加えた後,10.2.13の気密試験を行う。
10.2.39 ガス放出防止機構付高圧ホースの流量試験
ガス放出防止機構付高圧ホースの流量試験は,流量測定設備によって,ガス入口側から圧力0.1 MPaの
試験用ガスを流し,ガス入口側と出口側との圧力差が0.03 MPaのときの流量を測定する。
10.2.40 ガス放出防止機構の作動試験
ガス放出防止機構の作動試験は,その構造によって,10.2.40.1又は10.2.40.2のいずれかの方法で確認を
行う。
10.2.40.1 鎖又はワイヤを用いるガス放出防止機構の作動試験
鎖又はワイヤを用いるガス放出防止機構の作動試験は,防止機構の一端を固定した後,他端にその固定
点から水平面とのなす角度上下30°の全方向の範囲内の表27による角度及び方向から引張力を加え,確
実な遮断及び不時作動しないことを確認する。ただし,防止機構と高圧ホースのほかの一端とを鎖又はワ
イヤを用いて接続する構造のものにあっては,防止機構を固定した後,鎖又はワイヤの固定点から水平面
となす角度上下30°の角度から引張速度を100 mm/分として引張力を加え,確実な遮断及び不時作動しな
いことを確認する。
――――― [JIS B 8262 pdf 32] ―――――
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表27−鎖又はワイヤを用いるガス放出防止機構の作動試験における引張力の角度及び方向
水平面とのなす角度 方向
上30° a) 任意の方向
b) ) の方向から120°右
c) ) の方向から120°右
下30° d) 任意の方向
e) ) の方向から120°右
f) ) の方向から120°右
10.2.40.2 鎖又はワイヤを用いないガス放出防止機構の作動試験
鎖又はワイヤを用いないガス放出防止機構の作動試験は,ガス入口側から1.0 MPaの圧力を加えた状態
で防止機構の一端を固定した後,他端にその固定点から水平面のなす角度上下30°の角度から引張速度を
100 mm/分として引張力を加え,作動した引張力を確認する。無加圧状態においても同様に行う。また,
無加圧状態において,防止機構に1.56 MPaの圧力を急激に加えたときの作動状況を確認する。
10.2.41 ガス放出防止機構の耐久性試験
ガス放出防止機構の耐久性試験は,入口圧力0.5 MPa及び0.07 MPaを試験用ガスによって加えつつ,遮
断・復帰の操作を1サイクルとして,500サイクル(鎖又はワイヤを用いないガス放出防止機構について
は250サイクル)ずつ行った後,10.2.13の気密試験,10.2.37の防止機構作動時の気密試験及び10.2.40の
防止機構の作動試験を行う。
10.2.42 ガス放出防止機構の耐低温性試験
ガス放出防止機構の耐低温性試験は,防止機構を温度−3020 ℃の低温恒温槽に30分間放置した後,恒
温槽から取り出して10.2.37の防止機構作動時の気密試験及び10.2.40の防止機構の作動試験を行う。
10.2.43 鎖又はワイヤの引張試験
鎖又はワイヤの引張試験は,鎖又はワイヤの一端を固定し,他端に300 Nの引張力を5分間加えた後,
使用上支障のある欠陥の有無を調べる。
11 検査
11.1 形式検査
高圧ホース及び低圧ホースは,新しく設計,改造又は生産技術条件が変更されたときは,形式検査を行
う。
形式検査は,箇条6,箇条7及び箇条9の各項目については箇条10の試験方法で行い,また,箇条8の
各項目については目視などで検査し,それぞれ箇条6箇条9の規定に適合しなければならない。
11.2 受渡検査
各製品ごとに次の各項目について,箇条6の各項目については箇条10の試験方法で行い,箇条12につ
いては目視などで検査し,それぞれの規定に適合しなければならない。
a) 気密性
b) アセンブリの引張強さ
c) 液封防止機構2)
d) ガス放出防止機構の作動2)
e) ガス放出防止機構作動後の漏れ量2)
f) 逆止弁の作動2)
――――― [JIS B 8262 pdf 33] ―――――
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g) 逆止弁作動後の漏れ量2)
h) 表示
i) その他の検査項目(受渡当事者間の協定による。)
注2) 当該機構をもつ高圧ホースに限り行う。
12 表示
表示は,次による。
a) 高圧ホース及び低圧ホースには,容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。
1) 製造業者名又はその略号。ただし,略号の場合,製造業者名を容易に判断できるものでなければな
らない。
2) 製造年月又はその略号及び製造番号
例 16 07 03
ロット番号 製造番号
月
製造年月の略号
西暦年の下2桁
3) Pガス用であることを示す表示(例 LPG)
4) 使用期間又は交換期限(例 交換期限2018年)
5) ガス放出防止型高圧ホースの種類。ただし,ガス放出防止型高圧ホースに限る。(例 張力式)
6) ガス放出防止機構作動時の注意事項。ただし,ガス放出防止型高圧ホースに限る。
7) チェック弁内蔵であることを示す表示(記号=)。ただし,連結用高圧ホースに限る。
8) 鋼線入りであることを示す表示(例 鋼線入り)。ただし,屋内使用する低圧ホースに限る。
b) 外装箱の側面の1面以上に,印刷,シール又はスタンプのいずれかの方法で,次の事項を表示しなけ
ればならない。
1) 製造業者名又は販売業者名
2) ホースの種類(高圧ホース,低圧ホースの別)
3) 形式
4) 包装貨物取扱い上の注意(貨物の天地方向の指示,取扱注意,水ぬれ防止,積み段数制限など)
13 取扱説明書
取扱説明書には,次の事項を記載する。作成に当たっては,JIS S 0137を参考にする。
a) 製品説明(種類,主な仕様及び各部の名称)
b) 安全に使用するための注意事項
c) 保管及び取扱方法
d) 設置場所における注意事項
e) 設置工事における注意事項
f) 維持管理の方法
g) 使用期間又は交換期限の見方
h) 一般消費者への周知事項
i) 製品保証
――――― [JIS B 8262 pdf 34] ―――――
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附属書A
(参考)
容器接続金具
容器接続金具の寸法を,図A.1に示す。
単位 mm
スパナ締めナット及び手締めハンドルとニップルとの隙間は,0.5 mm以下とする。
スパナ締めナットは,左ねじであるので六角部に切込みを入れる。
Oリングの形状・寸法は,JIS B 2401-1のP10Aによる。
図A.1−充口おねじなどの寸法
――――― [JIS B 8262 pdf 35] ―――――
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JIS B 8262:2019の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.140 : ゴム及びプラスチック製品 > 83.140.40 : ホース
JIS B 8262:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0203:1999
- 管用テーパねじ
- JISB0253:1985
- 管用テーパねじゲージ
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISB8238:2020
- LPガス用圧力調整器
- JISB8245:2004
- 液化石油ガス容器用弁
- JISG3522:2014
- ピアノ線
- JISG4303:2012
- ステンレス鋼棒
- JISG4303:2021
- ステンレス鋼棒
- JISG4304:2012
- 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4304:2021
- 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2012
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2021
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4314:2013
- ばね用ステンレス鋼線
- JISH3100:2018
- 銅及び銅合金の板及び条
- JISH3250:2015
- 銅及び銅合金の棒
- JISH3250:2021
- 銅及び銅合金の棒
- JISH3300:2018
- 銅及び銅合金の継目無管
- JISH5301:1990
- 亜鉛合金ダイカスト
- JISH5302:2006
- アルミニウム合金ダイカスト
- JISK6251:2017
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―引張特性の求め方
- JISK6257:2017
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―熱老化特性の求め方
- JISK6258:2016
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―耐液性の求め方
- JISK6330-7:2011
- ゴム及びプラスチックホース―第7部:静的条件下での耐オゾン性評価
- JISS2146:2013
- ガスコード
- JISZ2371:2015
- 塩水噴霧試験方法