68
B 8445 : 2016 (ISO 13482 : 2014)
注a) 安全関連物体
b) 一時的な動きの方向
図B.3−人間装着型身体アシストロボットの運転空間
――――― [JIS B 8445 pdf 71] ―――――
69
B 8445 : 2016 (ISO 13482 : 2014)
附属書C
(参考)
安全防護空間の実施例
この附属書は,3.18.13.18.5の安全関連空間に関する定義及び図1に基づいて,人とロボットとの共存
システムの目標を達成しながら,典型的な安全防護策の施された生活支援ロボットの用例を紹介する。こ
の例は,5.10.8に明記した衝突回避に関連している。この用例でも,同じ安全関連空間の定義を適用する。
図C.1は,安全関連速度制御を使用して,障害物回避能力を備えた,マニピュレータ付移動型生活支援
ロボットを示している。この用例では相対速度について説明する。物体の正味の検知接近速度v0を考慮す
ることによって,角速度ω及び式(C.1)を満たす安全関連障害物の接近方向にあるロボットの速度成分vreq
から,ロボットの速度vRを計算することができる。
0
d S 0 の場合,
d S0v
vreq ≦ 0 (C.1)
T
ここに, T : 周囲の安全関連障害物の速度の検知及びロボットの減速に
必要なシステム応答時間(min)
d : ロボット(中心)から安全関連障害物までの距離(m)
S0 : 最小距離[5.10.8.3 a)によって計算する。]
ここで注意することは,ロボットが安全関連物体からの基準距離を維持するように厳格に制御されてい
d S0
れば,安全関連物体が,T
するように制御されることがあるという点である。最終的に安全関連障害物が更にd=S0の距離まで接近
すると,ロボットは保護停止するよう制御される。ロボットと周囲及び安全関連障害物の両方の動作は,
ベクトル形式で表すことができる。さらに,安全防護空間では,ロボットシステムが安全関連障害物の速
度を検知できない場合,ロボットの速度を事前に丹念に定めた小さな値vminまで減速したままにしなけれ
ばならない。
――――― [JIS B 8445 pdf 72] ―――――
70
B 8445 : 2016 (ISO 13482 : 2014)
注a) 最大空間
図C.1−移動架台上にマニピュレータを備えた生活支援ロボットの用例
図C.2に,障害物回避の安全防護方策が作動中の,ロボットの速度パターン及び安全関連障害物の距離
を示す。d−S0 > 0ならば,式(C.1)に従ってvを変えることができる。間隔Δtでの減速は非線形なことが
あり,温度及び湿度のような環境条件によって変化する可能性がある。線形減速の場合,安全停止は追加
経路長Δd=0.5×vmin×Δtの後に達成される。
――――― [JIS B 8445 pdf 73] ―――――
71
B 8445 : 2016 (ISO 13482 : 2014)
1 安全防護空間
2 保護停止空間
3 安全防護方策の作動
4 制動機構の作動
5 安全停止
図C.2−安全防護空間における安全距離及び最高相対速度
――――― [JIS B 8445 pdf 74] ―――――
72
B 8445 : 2016 (ISO 13482 : 2014)
附属書D
(参考)
生活支援ロボットの機能的タスクの例
表D.1表D.3に,生活支援ロボットの機能的タスクの例を示す。
表D.1−移動作業型ロボット
移動作業型ロボットのクラス 実施する必要のある機能的タスク
家庭内環境又は公共建築物における静止した,及び動いている安全関連障害物との衝突を回避しながら,家庭
移動作業型ロボット 内環境又は公共建築物の中を移動する。これには,PTP制御(pose-to-pose
control)の動作及び全域移動を含むことがある。
物の交換を含む人との相互作用。ロボットは,能動的役割又は受動的役割
を果たすことがある。
物の把捉,操作,運搬,配置及び手渡しを含む,中小サイズの物(例えば,
コーヒーカップ,皿,本など)の取扱い。
ドア,窓,引き出し,皿洗機を開けるなど,大きな物の取扱いにはおそら
く制約がある。これには,活動空間を広げるための移動が含まれることが
ある。
表D.2−人間装着型身体アシストロボット
人間装着型身体アシストロボットの 実施する必要のある機能的タスク
クラス
脚運動補助装置 歩幅を制御し,快適な歩行を達成するために,ユーザの太ももに協調制御
を適用する。
――――― [JIS B 8445 pdf 75] ―――――
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JIS B 8445:2016の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 13482:2014(IDT)
JIS B 8445:2016の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.040 : 産業オートメーションシステム > 25.040.30 : 産業用ロボット.機械操縦装置
JIS B 8445:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0134:2015
- ロボット及びロボティックデバイス―用語
- JISB8361:2013
- 油圧―システム及びその機器の一般規則及び安全要求事項
- JISB8370:2013
- 空気圧―システム及びその機器の一般規則及び安全要求事項
- JISB8433-1:2015
- ロボット及びロボティックデバイス―産業用ロボットのための安全要求事項―第1部:ロボット
- JISB8433-2:2015
- ロボット及びロボティックデバイス―産業用ロボットのための安全要求事項―第2部:ロボットシステム及びインテグレーション
- JISB9703:2019
- 機械類の安全性―非常停止機能―設計原則
- JISB9705-1:2019
- 機械類の安全性―制御システムの安全関連部―第1部:設計のための一般原則
- JISB9710:2019
- 機械類の安全性―ガードと共同するインターロック装置―設計及び選択のための原則
- JISB9711:2002
- 機械類の安全性―人体部位が押しつぶされることを回避するための最小すきま
- JISB9714:2006
- 機械類の安全性―予期しない起動の防止
- JISB9715:2013
- 機械類の安全性―人体部位の接近速度に基づく安全防護物の位置決め
- JISB9716:2019
- 機械類の安全性―ガード―固定式及び可動式ガードの設計及び製作のための一般要求事項
- JISB9718:2013
- 機械類の安全性―危険区域に上肢及び下肢が到達することを防止するための安全距離
- JISB9960-1:2019
- 機械類の安全性―機械の電気装置―第1部:一般要求事項
- JISC0365:2007
- 感電保護―設備及び機器の共通事項
- JISC0920:2003
- 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
- JISC6802:2014
- レーザ製品の安全基準
- JISC7550:2011
- ランプ及びランプシステムの光生物学的安全性
- JISC9335-1:2014
- 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第1部:通則
- JISC9335-2-29:2019
- 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第2-29部:バッテリチャージャの個別要求事項
- JISZ8737-2:2000
- 音響―作業位置及び他の指定位置における機械騒音の放射音圧レベルの測定方法―第2部:現場における簡易測定方法
- JISZ9101:2018
- 図記号―安全色及び安全標識―安全標識及び安全マーキングのデザイン通則