JIS C 1010-2-30:2019 測定用,制御用及び試験室用電気機器の安全性―第2-30部:試験回路又は測定回路をもつ機器に対する個別要求事項 | ページ 6

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附属書AA
(規定)
測定カテゴリ
AA.1 一般
この規格の目的のために,次の測定カテゴリを用いる。測定カテゴリは,JIS C 60664-1及びJIS C 1010-1
の附属書Kに従う過電圧カテゴリ,又はIEC 60364-4-44:2007及びAmendment 1:2015に従う定格インパル
ス電圧(過電圧カテゴリ)の分類と同一ではない。
測定カテゴリは,主電源における測定場所に基づく。
注記 JIS C 60664-1,並びにIEC 60364-4-44:2007及びAmendment 1:2015のカテゴリは,主電源内で
用いられる構成部材及び機器の絶縁協調を達成するために作成されている。
AA.2 測定カテゴリ
AA.2.1 測定カテゴリII
測定カテゴリIIは,主電源設備の使用点(コンセント及び類似の箇所)に直接接続する試験回路又は測
定回路に適用する(表AA.1及び図AA.1参照)。
例 家電製品,携帯器具及び類似の機器の主電源回路の測定,並びに固定設備に設けられたコンセン
トの消費者が触れる側だけでの測定。
AA.2.2 測定カテゴリIII
測定カテゴリIIIは,建造物の主電源設備の配電部分に接続する試験回路又は測定回路に適用する(表
AA.1及び図AA.1参照)。
大きな短絡電流から生じるハザードに起因するリスクを回避するために,追加の絶縁及び他の装備を必
要とする。
固定設備の一部である機器に対し,その設備のヒューズ又は回路遮断器は,短絡電流に対して適切な保
護を提供するとみなす。
例 固定設備での配電盤(二次側メータを含む。),光発電パネル,回路遮断器,配線,付帯するケー
ブル,バスバー,接続ボックス,スイッチ及びコンセントでの測定,並びに,固定設備に永続接
続する産業用機器及び据付けのモータのような他の機器での測定。
AA.2.3 測定カテゴリIV
測定カテゴリIVは,建造物の主電源設備の供給源に接続する試験回路又は測定回路に適用する(表AA.1
及び図AA.1参照)。
この回路は,潜在的な短絡電流が大きいため,測定を行うときに起こり得るいかなる偶発的な短絡も,
近くにいる人に極めて危険である,高エネルギーレベルのアークせん光を発生し得る。あらゆる短絡の危
険を回避するために,細心の予防措置を講じなければならない。
例 建造物設備内の主電源ヒューズ又は回路遮断器の前に設置されたデバイスにおける測定。
AA.2.4 測定カテゴリ定格のない測定回路
多くの試験回路又は測定回路は,主電源に直接接続するようになっていない。測定回路には非常に低い
エネルギーへの使用を意図したものもあるが,それら以外の測定回路は,大きい短絡電流又は高い開放電

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圧のために,非常に大きな有効エネルギーを受けるおそれがある。測定回路に対し規定された標準的な過
渡レベルはない。絶縁要求事項及び短絡電流要求事項を決めるために,測定回路における動作電圧,ルー
プインピーダンス,一時的過電圧及び過渡過電圧の分析が必要となる。
例 熱電対測定回路,高周波測定回路,自動車テスタ,装置を主電源に接続する前に主電源設備の特
性を測定するために用いるテスタ類。
O : 測定カテゴリのない測定回路
CAT II : 測定カテゴリII
CAT III : 測定カテゴリIII
CAT IV : 測定カテゴリIV
図AA.1−測定回路の場所を特定するための例
表AA.1−測定カテゴリの特性
測定カテゴリ 短絡電流(代表値) 建造物設備の場所
kA a)
II <10 主電源のコンセント及び主電源設備の類似の箇所
に接続する回路
III <50 建造物の主電源配電の部分
IV 50< 建造物の主電源設備の供給源
注a) ループインピーダンス(設置インピーダンス)の値は,試験リードの抵抗及び測定機器内部のイン
ピーダンスを考慮しない。短絡電流は,設備の特性によって変化する。

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附属書BB
(参考)
特定の環境下で実施する測定に起因するハザード
BB.1 一般
この附属書は,特定の環境下で電気的な量を測定することを意図する機器に対して考慮することが望ま
しいハザードについて,機器の製造業者にガイドを提供するものである。この附属書のハザードが,全て
を網羅したものであるとみなしてはならない。他のハザードは,特定の環境及び他の環境で間違いなく存
在する。
BB.2 主電源回路
BB.2.1 一般
試験回路又は測定回路は,測定又は試験中に接続する回路から動作電圧及び過渡ストレスを受ける。主
電源の測定に測定回路を用いる場合は,測定を行う設備内の場所によって,過渡ストレスを推定すること
ができる。
活電状態の主電源の測定に測定回路を用いる場合は,アーク爆風のリスクがある。測定カテゴリ(附属
書AA参照)は,アークせん光に与える有効エネルギー量を規定している。アークせん光が起こり得る場
合には,取扱説明書では,アークせん光からの衝撃及びやけどに関するハザードを軽減するために付加的
予防策を指定する必要がある。
BB.2.2 感電
主電源回路は,感電のハザードになる。電圧及び電流は許容レベル(6.3参照)を超え,かつ,測定を行
うために,回路への接近が通常,必要になる。製造業者は,操作者に感電のハザードを知らせる適切な情
報を提供し,この規格及び他の関連規格(例えば,電圧プローブアセンブリに対するJIS C 1010-31)の設
計要求事項を満たすことを保証することが望ましい。
BB.2.3 アーク爆風
アークせん光は,プローブチップ又は低インピーダンス測定回路のような導体が一時的に二つの高エネ
ルギー導体を橋絡し,次に離すか又は取り去るときに起こる。これが,空気をイオン化するアークになり
得る。イオン化した空気は導電性であり,導体の近傍で継続して電流が流れる。
アーク爆風は,操作者及び近くにいる他の人々に主たるリスクとなる,かなりの量の非常に熱い空気,
及び溶融した金属小片又は気化した金属小片を(活性化している導体から)放出する可能性がある。
十分な有効エネルギーがある場合には,空気のイオン化は広がり続け,空気中を流れる電流は増え続け
る。その結果は爆発に似ており,操作者又は近くにいる人を重傷又は死に至らしめるおそれがある。アー
クせん光を引き起こすおそれのある電圧及びエネルギーレベルについては,附属書AAの測定カテゴリの
記載を参照する。
BB.3 やけど
二つの高エネルギーの導体を接続するどのような導電性の物品(例えば,装飾金属のような)も,その
導電性の物品を介して流れる電流で熱くなるおそれがある。これは,その導電性の物品付近の皮膚にやけ
どをもたらし得る。

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BB.4 電気通信網
電気通信網に継続的に存在する電圧及び電流は,危険な活電状態とみなされるレベル未満である。しか
し,リング電圧(受話器が着呼の合図を示すために電気通信線に重畳する電圧)は,通常は交流90 V近辺
であり,危険な活電状態とみなされる。着呼中に,技術者がその導体に接触する場合には,その技術者は
感電し得る。
EN 41003は,電気通信網に接続する機器に対する安全要求事項を規定している。それは,電気通信導体
への接触による感電の可能性を取り扱っており,コネクタによる接近制限によって,リスクは無視できる
レベルまで軽減すると結論付けている。しかし,試験又は測定の過程で導体が完全に接触可能になってい
る場合には,感電の可能性がある。
電気通信網の試験又は測定のために用いられる機器の製造業者は,リング電圧のハザードを知り,ハザ
ードを軽減する適切な方法(可能な場合は,その導体への接近制限による。他の場合は,操作者に対する
適切な指示及び警告による。)を採ることが望ましい。危険な活電電圧で用いられる電圧プローブに対しバ
リアを規定するJIS C 1010-31も参照する。
BB.5 誘導性回路における電流測定
電流測定デバイスを誘導性回路に直列に挿入する場合は,その回路が突然,開回路になったとき(例え
ば,プローブが離れ落ちる又はヒューズが溶断する。),ハザードになるおそれがある。そのような突然の
出来事は,回路の意図しない開放で,その部分間に誘導性電圧スパイクを生じさせる。このスパイクは,
回路の動作電圧の大きさの何倍にもなり,かつ,絶縁破壊又は操作者に感電をもたらす可能性がある。
製造業者は,電流測定デバイスを誘導性回路に直列に用いない,又は直列に用いることが必要な場合に
は,電圧スパイクによる感電のハザードを緩和するために予防策を採ることを確実にするための指示を操
作者に提供することが望ましい。
BB.6 電池で駆動する回路
電池は,電池又は電池に関連する回路の試験者への電気的ハザード,爆発のハザード及び火災のハザー
ドになり得る。予備電源用又はモータを動作するために用いる電池が,その例である。
感電のハザード,電池の端子間の短絡による爆発のハザード又は充電サイクル中に電池から放出したガ
スへのアーク着火による爆発のハザードが生じるおそれがある。
BB.7 高い周波数での測定
測定機器には,被測定回路への接続が誘導性結合によるものがある。誘導性結合を用いる幾つかの電流
プローブの例については,JIS C 1010-2-32を参照する。この場合の測定回路の動作は,被測定信号の周波
数に依存する。設計よりも高い周波数を測定するために測定デバイスを用いる場合は,流れる電流は,測
定デバイスの幾つかの導電性部分の非常な発熱を引き起こし得る。
製造業者は,そのようなデバイスの使用に対する適切な指示を提供することが望ましい。
BB.8 機能接地端子付きの測定回路を用いる測定
オシロスコープ及びスペクトラムアナライザは,測定回路に機能接地端子が付いていることがある機器
の例である。合理的に予見可能な誤使用の例として,機能接地端子を接地電位から浮かすことができるよ
うに,操作者は保護接地端子を外すことがある。これによって操作者はフローティング測定ができるが,

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ハザードを招く。その状態で操作者が不注意に機能接地端子を危険な活電電圧に接続した場合には,その
測定機器のシャシも危険な活電電圧に接続することになり,操作者又は近くにいる人がシャシから感電す
ることがある。

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JIS C 1010-2-30:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61010-2-030:2017(MOD)

JIS C 1010-2-30:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 1010-2-30:2019の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC0448:1997
表示装置(表示部)及び操作機器(操作部)のための色及び補助手段に関する規準
JISC0920:2003
電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
JISC1010-2-32:2015
測定用,制御用及び試験室用電気機器の安全性―第2-32部:電気的試験及び測定のための手持形及び手で操作する電流センサに対する個別要求事項
JISC1509-1:2017
電気音響―サウンドレベルメータ(騒音計)―第1部:仕様
JISC2134:2007
固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法
JISC2134:2021
固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法
JISC3665-1-2:2007
電気ケーブル及び光ファイバケーブルの燃焼試験―第1-2部:絶縁電線又はケーブルの一条垂直燃焼試験―1kW混合ガス炎による方法
JISC60068-2-14:2011
環境試験方法―電気・電子―第2-14部:温度変化試験方法(試験記号:N)
JISC60068-2-75:2019
環境試験方法―電気・電子―第2-75部:ハンマ試験(試験記号:Eh)
JISC6065:2016
オーディオ,ビデオ及び類似の電子機器―安全性要求事項
JISC60664-3:2019
低圧系統内機器の絶縁協調―第3部:汚損保護のためのコーティング,ポッティング及びモールディングの使用
JISC60695-11-10:2015
耐火性試験―電気・電子―第11-10部:試験炎―50W試験炎による水平及び垂直燃焼試験方法
JISC6802:2014
レーザ製品の安全基準
JISC7550:2011
ランプ及びランプシステムの光生物学的安全性
JISC8201-2-1:2011
低圧開閉装置及び制御装置―第2-1部:回路遮断器(配線用遮断器及びその他の遮断器)
JISC8201-2-2:2011
低圧開閉装置及び制御装置―第2-2部:漏電遮断器
JISC8201-3:2009
低圧開閉装置及び制御装置―第3部:開閉器,断路器,断路用開閉器及びヒューズ組みユニット
JISC8285:2018
工業用プラグ,コンセント及びカプラ
JISC8286:2013
電気アクセサリ―電源コードセット及び相互接続コードセット
JISC8286:2021
電気アクセサリ―電源コードセット及び相互接続コードセット
JISC9335-2-89:2005
家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第2-89部:業務用冷凍冷蔵機器の個別要求事項
JISC9335-2-89:2021
家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第2-89部:業務用冷凍冷蔵機器及び製氷機の個別要求事項
JISK7206:2016
プラスチック―熱可塑性プラスチック―ビカット軟化温度(VST)の求め方
JISZ8736-1:1999
音響―音響インテンシティによる騒音源の音響パワーレベルの測定方法―第1部:離散点による測定