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C 1010-2-32 : 2015
作者への警告
n) 測定を行う設備の危険な活電部分が接触可能である場合に,個別の保護機器を用いるのがよいという
操作者への警告
o) フレキシブル電流センサのジョーに用いる柔軟なコードの摩耗表示部が見える場合に,フレキシブル
電流センサを用いてはならないという操作者への警告(6.9.101.4参照)
p) ジョー端の摩耗表示部が見える場合に,電流センサを用いてはならないという操作者への警告
(6.9.101.3参照)
q) 磁気回路が危険な温度に達するおそれがある場合は,その定格周波数を超えて電流センサを用いては
ならないという操作者への警告(10.101参照)
取扱説明書には,製造業者が指定していない方法で電流センサを用いると,電流センサが備えている保
護が損なわれることがあるという旨を記述しなければならない。
適合性は,検査によって確認する。
6 感電に対する保護
感電に対する保護は,JIS C 1010-1の箇条6によるほか,次による。
6.1.2 例外
aa) 6.9.101の要求事項を満たす場合は,ジョー端の導電性部分。
6.5.2 保護接続
6.6 外部回路への接続
6.6.101 測定回路端子
最大定格電圧を機器上の他の測定回路端子に入力した場合に,危険な活電状態になり得るかん(嵌)合
しない測定回路端子の導電性部分は,テストフィンガを最も条件が悪い位置で端子の外部部分に接触させ
たとき,最接近部から表101の該当する空間距離及び沿面距離以上で分離しなければならない(図1参照)。
表101−危険な導電性活電部分がある測定回路端子に対する空間距離及び沿面距離
端子の導電性部分の電圧(U) 空間距離及び沿面距離
V r.m.s. V d.c. mm
33≦U≦300 70≦U≦414 0.8
300 600 湿った場所に対し,交流実効値16 Vと33 Vとの間,又は直流35 Vと70 Vとの
間の電圧に対し,空間距離及び沿面距離の要求はないが,かん合しない測定回路端
子の導電性部分は,接触可能であってはならない。この表の値は,危険な活電電圧
[6.3.1 a) 参照]未満の電圧には適用できない。
適合性は,検査及び測定によって確認する。
――――― [JIS C 1010-2-32 pdf 11] ―――――
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6.6.102 特定測定回路端子
特定測定回路端子に接続する意図の部品,センサ及びデバイスは,最大定格電圧を他のどの測定回路端
子に入力しても,正常状態又は単一故障状態のいずれにおいても,接触可能でないか,又は危険な活電状
態であってはならない。
注記 特定測定回路端子には,半導体測定用,容量測定用及び熱電対ソケット用端子を含む。ただし,
それらに限定しない。
適合性は,検査及び測定によって確認する。該当する場合は,特定測定回路端子に接続する意図の部品,
センサ及びデバイスを接続し,次のa) c) の電圧を他の測定回路端子に入力しても,6.3.1及び6.3.2のレ
ベルを超えないことを確認するために,6.3の限度値を測定する。
a) あらゆる定格主電源周波数での最大定格交流電圧
b) 最大定格直流電圧
c) 最大定格測定周波数での最大定格交流電圧
6.7.1.5 回路のタイプによる絶縁要求事項
6) 回路は,測定カテゴリを適用しない測定回路である。
aa) 測定カテゴリII,III及びIVの測定回路に対しては,K.101による。
6.9 感電に対する保護の構造的要求事項
6.9.101 ジョー及びジョー端に対する絶縁要求事項
6.9.101.1 ジョー端の前処理
前処理は,測定カテゴリIII及びIVを定格とするAタイプ及びBタイプ電流センサにだけ行う。
前処理は,装着及び取外し中のジョーの摩耗を模擬するために行う。スライドするジョータイプの電流
センサ及びフレキシブル電流センサには適用しない。
正常状態の電流センサ3個のサンプル,及び10.5.2 a)の状態においた電流センサ3個のサンプルを,次
のように処理する。
両面を布やすりで覆った硬い材料からなる前処理板を用意する。前処理板は,大きさ50 mm×450 mm
以上で,厚さ2 mm以下とする。布やすりは粗さが120番粒度(P120)であり,裏が布で,表はアルミナ
質研削材が塗布されている。
ジョーを開いて,電流センサを図102に示すように配置し,ジョーを閉じる。
電流センサは,200 mmの距離を,設計によって制限している場合には200 mmよりも短く,ジョーを閉
じた部分をすり減らすように前処理板に沿って50サイクル動かす(1サイクルとは前方に1回,後方に戻
し1回移動することからなる。)(図102参照)。ジョー端の絶縁が摩耗表示部付きであり,摩耗表示部が
50サイクル完了前に見えるようになれば,処理を終了する。布やすりは,各サンプルを処理するたびに交
換する。
注記 ジョー端に関し,摩耗限度に達するまで見て分からないように設計するのが,摩耗表示部の要
点である。
――――― [JIS C 1010-2-32 pdf 12] ―――――
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200 mm
図102−ジョー端の前処理
6.9.101.2 危険な活電導体への接触に対する保護
クランプ中又は測定中に,操作者が危険な活電導体に接触する危険を軽減するために,Aタイプ電流セ
ンサは,操作者に安全な接近限界を警告する保護用バリア又は触知できる指示部を備えなければならない。
触知できる指示部は,周囲の50 %以上でなければならず,少なくとも手持形部分の向かい合う二つの面に
沿って延長しなければならない。
危険な活電導体と保護用バリア又は触知できる指示部との間の空間距離及び沿面距離は,ジョーの定格
に関する強化絶縁に対する要求事項を満たさなければならない。保護用バリア又は触知できる指示部から
ジョーへの,及び危険な活電導体への,空間距離“d ”の例を図103に示す。
適合性は,検査,並びに空間距離及び沿面距離の測定によって確認する。
d
1
2
1 : 危険な活電導体
2 : 保護用バリア
d : 保護用バリアと危険な活電導体との間の距離
図103−保護用バリア又は触知できる指示部とジョー及び危険な活電導体との間の空間距離
6.9.101.3 手持ち又は手で操作する部分
Aタイプ電流センサの手持ち又は手で操作する部分は,開いた位置及び閉じた位置で,長さ100 mm,
直径4 mmの金属製テストピンで接触可能なジョーの部分から,二重絶縁又は強化絶縁によって分離しな
ければならない。磁気回路のいずれかの導電性部分が導体に接触可能な場合は,ジョーの導電性部分は,
定格対地間電圧であるとみなす。
――――― [JIS C 1010-2-32 pdf 13] ―――――
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注記 金属製テストピンは,絶縁していない導体を模擬している。
ジョー端の摩耗表示部が前処理中に見えるようになる場合には,ジョー端には前処理後に基礎絶縁が必
要である。
適合性は,検査,6.2による接触可能な部分の判定,空間距離及び沿面距離の測定,並びに固体絶縁に対
するK.101.4の試験によって確認する。ジョー端に摩耗表示部があるときは,該当する6.9.101.1によるジ
ョー端の前処理の前及び後の両方で,試験及び測定を行う。ジョー端に摩耗表示部がないときは,前処理
後に試験及び測定を行う。
6.9.101.4 フレキシブル電流センサの絶縁
摩耗表示部があるフレキシブル電流センサのジョーに用いる柔軟なコードは,新しいときは,二重絶縁
又は強化絶縁を,摩耗表示部が見えるようになったときは,少なくとも基礎絶縁を備えていなければなら
ない。
摩耗表示部がある柔軟なコードの場合は,摩耗限度に達したとき,コントラストがある色を示さなけれ
ばならない。
摩耗表示部がないフレキシブル電流センサのジョーに用いる柔軟なコードは,新しいとき及び典型的な
摩耗寿命の後で,二重絶縁又は強化絶縁を備えていなければならない。
適合性は,次の試験によって確認する。
フレキシブル電流センサのジョーに用いる柔軟なコードの,処理していない3個のサンプル,及び10.5.2
a) によって処理した3個のサンプルを試験する。各サンプルは長さ1 mとする。
処理していない1個のサンプルを,強化絶縁の試験電圧でK.101.4の試験によって確認する。
プーリの曲率半径(図105参照)に一致するように装着した布やすり上に,各サンプルを通す。プーリ
は,回転できないように固定しておく(図104参照)。プーリの内径及びプーリの曲率半径は,コード直
径の5倍以上である。布やすりは粗さが120番粒度(P120)であり,裏が布で,表はアルミナ質研削材が
塗布されている。サンプルがプーリ表面の他のどこに接触しても,サンプルが布やすりと接触するように,
布やすりは十分な長さと幅とがなければならない。布やすりは,各サンプルの処理後に交換する。柔軟な
コードの回転を防ぐために,プーリの内部表面はくぼんでいる。
柔軟なコードをプーリ上に置き,プーリの90度円弧部分によってコードを保持する(図104参照)。柔
軟なコードの一端には,質量1 kgのおもりを付ける。柔軟なコードは,サイクルの中間点で柔軟なコード
の中点が布やすりの中心になるように配置する。振れを防止するためのおもりガイドを用いて,15サイク
ル又は摩耗表示部のコントラストがある色が見えるまでの少ないほうの回数,柔軟なコードを布やすり表
面に通す。1サイクルは,コードの自由端が,0.5 mの距離を前方に1回,後方に戻し1回移動することか
らなる。
この処理後に,各サンプルは,K.101.4の試験によって確認する。柔軟なコードの内部導体と外側コー
ド被覆の周りに巻き付けた金属はく(箔)との間に,電圧を印加する。コントラストのある色が見えたた
めにサイクル処理を終了した場合は,基礎絶縁の試験電圧を用いる。サイクル処理の間にコントラストの
ある色が見えない状態のまま15サイクルを完了した場合は,強化絶縁の試験電圧を用いる。
――――― [JIS C 1010-2-32 pdf 14] ―――――
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1 : 柔軟なコード 3 : おもり
2 : 固定したプーリ 4 : おもりガイド
図104−フレキシブル電流センサの絶縁部分の処理
2
1
1 : 内部プーリ直径 2 : プーリの曲率半径
図105−図104の処理のためのプーリ
6.9.101.5 フレキシブル電流センサのエンドキャップの引張試験
フレキシブル電流センサのジョーに用いる柔軟なコードのエンドキャップは,正常な使用で加わるあら
ゆる力に耐えるように,しっかりと固定しなければならない。
適合性は,検査及び各エンドキャップに次の試験を行うことによって確認する。
動かないようにエンドキャップを固定して,柔軟なコードに表102に従って一様な軸方向引張力を1分
間加える。
引張後,絶縁部分は,2 mmよりも大きく動いていてはならない。
絶縁部分が2 mmよりも大きく動いている場合には,更に引張試験を各15秒間,15回繰り返す。
最後の引張試験後,次のa) c) に適合しなければならない。
a) 絶縁部分は,合計16回の引張を加えた後に,最初の引張後のずれから更に1 mmよりも大きく動かな
い。
b) 空間距離及び沿面距離は,強化絶縁に対するK.101の該当する値未満に減少していない。
――――― [JIS C 1010-2-32 pdf 15] ―――――
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JIS C 1010-2-32:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61010-2-032:2012(MOD)
JIS C 1010-2-32:2015の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 1010-2-32:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
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