JIS C 8221:2020 住宅及び類似設備用漏電遮断器―過電流保護装置なし(RCCBs) | ページ 4

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の位置に戻る操作の継続。
(IEV 441-16-02)
3.7.5
操作のシーケンス(sequence of operation)
定められた操作間隔で進行するようにした規定の操作の継続。

3.8 試験に関する用語

3.8.1
形式試験(type test)
設計が要求事項に対して適合していることを証明するために,1台又は複数台の漏電遮断器で実施する
試験。
3.8.2
受渡試験(routine tests)
定められた基準に従っているかどうかを確認するために製造中又は製造後において,個々の漏電遮断器
で実施する試験。

3.9 絶縁協調に関する用語

3.9.1
絶縁協調(insulation coordination)
予想されるミクロ環境及びその他の影響を与えるストレスを考慮した電気機器の絶縁特性の相互関係。
(JIS C 60664-1:2009の3.1参照)
3.9.2
ワーキング電圧(working voltage)
機器が定格電圧で給電される場合,任意で特定の絶縁の両端に発生する交流電圧の実効値又は直流電圧
の最も高い値。
注記1 過渡状態は含まれない。
注記2 開路状態及び正常動作状態の両方を考慮する。
(JIS C 60664-1:2009の3.5参照)
3.9.3
過電圧(overvoltage)
正常動作状態で定常状態における最大電圧のピーク値を超えるピーク値をもつ任意の電圧。
(JIS C 60664-1:2009の3.7参照)
3.9.4
インパルス耐電圧(impulse withstand voltage)
規定の状態下で絶縁破壊を発生させない指定された波形及び極性のインパルス電圧の最高ピーク値。
(JIS C 60664-1:2009の3.8.1参照)
3.9.5
過電圧カテゴリ(overvoltage category)
過渡過電圧条件を定義する数字。
(JIS C 60664-1:2009の3.10参照)
3.9.6
マクロ環境(macro-environment)

――――― [JIS C 8221 pdf 16] ―――――

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機器が設置又は使用される部屋(又はほかの場所)の環境。
(JIS C 60664-1:2009の3.12.1参照)
3.9.7
ミクロ環境(micro-environment)
絶縁物の近傍の環境であって,この条件が沿面距離を決定するときに影響を及ぼす環境。
(JIS C 60664-1:2009の3.12.2参照)
3.9.8
汚損(pollution)
絶縁の電気的強度又は表面抵抗率の低下をもたらす異物,固体,液体又は気体のいずれかの付着物。
(JIS C 60664-1:2009の3.11参照)
3.9.9
汚損度(pollution degree)
ミクロ環境の予想される汚損の特徴を示す数字。
(JIS C 60664-1:2009の3.13参照)
注記 機器がさらされる汚損度は,エンクロージャ,又は吸湿若しくは結露を防ぐための内部加熱の
ような手段で与えられる保護によって,機器自体の置かれている場所で受けるマクロ環境の汚
損度と異なる場合もある。
3.9.10
断路(断路機能)[isolation(isolating function)]
安全のために,あらゆる電気エネルギー源から設備又は区域を分離することによって,設備の全て又は
分離した区域から電源を切り離す機能。
(JIS C 8201-1の2.1.19参照)
3.9.11
断路距離(isolating distance)
断路のために規定された安全要求事項による開接点間の空間距離。
(IEV 441-17-35)
3.9.12
空間距離(clearance)
二つの導電部品間の空間の最短距離(附属書B及び附属書JB参照)。
注記 容易に接触できる部分との空間距離を決定するためには,絶縁物の外郭で人が触れることがで
きる表面は,手又は図3に示す標準試験指で接触できる部分全てを金属はく(箔)で覆い,導
電部と考える。
(IEV 441-17-31)
3.9.13
沿面距離(creepage distance)
二つの導電部品間の絶縁材料の表面に沿う最短距離(附属書B及び附属書JB参照)。
注記 3.9.12の注記と同じ。
(IEV 604-03-61)

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4 分類

  漏電遮断器の分類は,次による。

4.1 動作方式による分類

  動作方式の分類は,4.1.1及び4.1.2による。
注記 種々の形式の選定は,在来電気設備規定(箇条1参照)又はJIS C 60364-5-53を参照。
4.1.1 電源電圧非依存形漏電遮断器(3.3.4参照)
4.1.2 電源電圧依存形漏電遮断器(3.3.5参照)
電源電圧依存形漏電遮断器は,4.1.2.1及び4.1.2.2に細分化し分類する。
4.1.2.1 時延の有無にかかわらず,電源電圧の喪失時に自動開路(8.12参照)
a) 電源電圧が復電時に自動的に再閉路。
b) 電源電圧が復電時に自動的に非再閉路。
4.1.2.2 電源電圧の喪失時に非自動開路
a) 電源電圧の喪失時に発生する異常状態(例えば,地絡によって)の場合に動作できる(要求事項は,
検討中)。
b) 電源電圧の喪失時に発生する異常状態(例えば,地絡によって)の場合に動作できない。
注記 b)の漏電遮断器の選定は,JIS C 60364-5-53の531.2.2.2を参照。

4.2 施工方式による分類

  施工方式の分類は,次による。
a) 屋内配線用据付形漏電遮断器
b) コード接続用可搬形漏電遮断器

4.3 極及び電路の数による分類

  極及び電路の数による分類は,次による。
a) 単極2電路漏電遮断器
b) 2極漏電遮断器
c) 3極漏電遮断器
d) 3極4電路漏電遮断器
e) 4極漏電遮断器

4.4 感度電流可調整による分類

  感度電流可調整による分類は,次による。
a) 感度電流が単一の漏電遮断器
b) 段階切換えによる感度電流可調整の漏電遮断器

4.5 サージ電圧に対する不要動作耐量による分類

  サージ電圧に対する不要動作耐量による分類は,次による。
a) 不要動作に対して一般的な耐量をもつ漏電遮断器{表1,及び適用できる場合は表2による反限時形,
又は雷インパルス不動作性能[附属書2の9.19.2A(雷インパルス不動作試験)参照]をもつものを含
む。}
b) 不要動作に対して十分な耐量をもつ漏電遮断器[表1,及び適用できる場合は表2による反限時時延
形(S形)]

4.6 直流成分が存在する場合の動作による分類

  直流成分が存在する場合の動作による分類は,次による。

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a) C形漏電遮断器
b) 形漏電遮断器

4.7 (漏電電流での)時延動作による分類

  (漏電電流での)時延動作による分類は,次による。
a) 非時延形漏電遮断器
非時延形漏電遮断器は,1)及び2)に細分化し分類する。
1) 反限時形
2) 高速形
b) 時延形漏電遮断器
時延形漏電遮断器は,1)及び2)に細分化し分類する。
1) 反限時時延形(S形)
2) 定限時時延形

4.8 外部の影響に対する保護による分類

  外部の影響に対する保護による分類は,次による。
a) 箱入り形漏電遮断器(適切なエンクロージャを必要としないもの。)
b) 開放形漏電遮断器(適切なエンクロージャとともに使用するもの)

4.9 取付方法による分類

  取付方法による分類は,次による。
a) 表面形漏電遮断器
b) 埋込形漏電遮断器
c) 分電盤取付形漏電遮断器(配電盤取付形も含む。)
注記 これらの形式は,レールに取り付けてもよい。

4.10 接続方式による分類

  接続方式による分類は,次による。
a) 電気的接続が機械的な取付けと兼ねていない漏電遮断器
b) 電気的接続が機械的な取付けと兼ねている漏電遮断器
注記 例えば,次の形がある。
− プラグイン形(母線プラグイン)
− 差込形(コンセント差込形)
− ボルトオン形
− スクリューイン形
電源側だけを差込形(コンセント差込形),ボルトオン形又はプラグイン形(母線プラグイン)
とし,負荷側端子を通常の電線接続に適するような漏電遮断器もある。

4.11 端子の種類による分類

  端子の種類による分類は,次による。
a) 外部銅導体接続用のねじ式端子をもつ漏電遮断器
b) 外部銅導体接続用のねじなし端子をもつ漏電遮断器
注記1 この端子をもつ漏電遮断器の要求事項は,附属書Jに示す。
c) 外部銅導体接続用の平形接続子をもつ漏電遮断器
注記2 この端子をもつ漏電遮断器の要求事項は,附属書Kに示す。

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d) (対応国際規格のアルミニウム導体に関する分類は,適用しない。)
注記3 対応国際規格のアルミニウム導体に関する注記3は,この規格では適用しない。

4.11A 感度電流の大きさによる分類

  感度電流の大きさによる分類は,次による。
a) 高感度形漏電遮断器
b) 中感度形漏電遮断器

4.11B 電気設備規定による分類

  電気設備規定による分類は,次による。
a) IS C 60364の規格群によって施工する電気設備用漏電遮断器(附属書1による漏電遮断器)
b) 在来電気設備規定によって施工する電気設備用漏電遮断器(附属書2による漏電遮断器)

5 漏電遮断器の特性

5.1 特性項目

  漏電遮断器の特性項目は,次に示す。
a) 施工の方式(4.2参照)
b) 極数及び電路数(4.3参照)
c) 定格電流In(5.2.2参照)
d) 定格感度電流IΔn(5.2.3参照)
e) 定格漏電不動作電流IΔno(5.2.4参照)
f) 定格使用電圧Ue(5.2.1.1参照)
g) 定格絶縁電圧Ui(5.2.1.2参照)
h) 定格インパルス耐電圧Uimp(5.2.1.3参照)
i) 定格周波数(5.2.5参照)
j) 定格投入容量及び遮断容量Im(5.2.6参照)
k) 定格漏電投入容量及び遮断容量IΔm(5.2.7参照)
l) 時延。ただし,適合する場合(5.2.8参照)
m) 直流成分を含む漏電電流の場合の動作特性(5.2.9参照)
n) 保護等級(JIS C 0920参照)
o) 定格条件付短絡電流Inc(5.4.2参照)
p) 定格条件付漏電短絡電流IΔc(5.4.3参照)
q) 取付方法(4.9参照)
r) 接続方式(4.10参照)
電源電圧依存形漏電遮断器の場合は,電源電圧喪失時の漏電遮断器の動作(4.1.2参照)に関して規定す
る。

5.2 定格値及びその他の特性

5.2.1  電圧の定格
5.2.1.1 定格使用電圧(Ue)
漏電遮断器の定格使用電圧(以下,定格電圧という。)は,漏電遮断器の特性の基準となる製造業者が指
定する電圧値である。
同一の漏電遮断器で,複数の定格電圧を指定してもよい。

――――― [JIS C 8221 pdf 20] ―――――

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JIS C 8221:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61008-1:2010(MOD)
  • IEC 61008-1:2010/AMENDMENT 1:2012(MOD)
  • IEC 61008-1:2010/AMENDMENT 2:2013(MOD)

JIS C 8221:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 8221:2020の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC0920:2003
電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
JISC1602:2015
熱電対
JISC2134:2007
固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法
JISC2134:2021
固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法
JISC3307:2000
600Vビニル絶縁電線(IV)
JISC3662-3:2003
定格電圧450/750V以下の塩化ビニル絶縁ケーブル―第3部:固定配線用シースなしケーブル
JISC3664:2007
絶縁ケーブルの導体
JISC60068-2-27:2011
環境試験方法―電気・電子―第2-27部:衝撃試験方法(試験記号:Ea)
JISC60068-2-30:2011
環境試験方法―電気・電子―第2-30部:温湿度サイクル(12+12時間サイクル)試験方法(試験記号:Db)
JISC60068-2-6:2010
環境試験方法―電気・電子―第2-6部:正弦波振動試験方法(試験記号:Fc)
JISC60068-3-4:2004
環境試験方法―電気・電子―第3-4部:高温高湿試験の指針
JISC60364-5-53:2006
建築電気設備―第5-53部:電気機器の選定及び施工―断路,開閉及び制御
JISC60664-3:2019
低圧系統内機器の絶縁協調―第3部:汚損保護のためのコーティング,ポッティング及びモールディングの使用
JISC60664-5:2009
低圧系統内機器の絶縁協調―第5部:2mm以下の空間距離及び沿面距離を決定するための包括的方法
JISC60695-2-10:2015
耐火性試験―電気・電子―第2-10部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―グローワイヤ試験装置及び一般試験方法
JISC60695-2-12:2013
耐火性試験―電気・電子―第2-12部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWFI)
JISC60695-2-13:2013
耐火性試験―電気・電子―第2-13部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ着火温度指数(GWIT)
JISC8201-1:2020
低圧開閉装置及び制御装置―第1部:通則
JISC8201-2-1:2011
低圧開閉装置及び制御装置―第2-1部:回路遮断器(配線用遮断器及びその他の遮断器)
JISC8222:2004
住宅及び類似設備用漏電遮断器―過電流保護装置付き(RCBOs)
JISC8222:2021
住宅及び類似設備用漏電遮断器―過電流保護装置付き(RCBOs)
JISC8282-1:2019
家庭用及びこれに類する用途のプラグ及びコンセント―第1部:一般要求事項
JISC8303:2007
配線用差込接続器
JISC8306:1996
配線器具の試験方法