この規格ページの目次
JIS G 0307:2014 規格概要
この規格 G0307は、試験片及びサンプルを含め,鋼,ニッケル合金及びコバルト合金の鋳造品の製造,試験及び検査の通則について規定。
JISG0307 規格全文情報
- 規格番号
- JIS G0307
- 規格名称
- 鋳鋼品の製造,試験及び検査の通則
- 規格名称英語訳
- Steel castings -- General technical delivery requirements
- 制定年月日
- 1989年9月1日
- 最新改正日
- 2019年10月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 4990:2003(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 77.140.80
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 鉄鋼 I 2021, 鉄鋼 II 2021, 熱処理 2020
- 改訂:履歴
- 1989-09-01 制定日, 1995-06-01 確認日, 1998-12-20 改正日, 2004-03-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2014-10-20 改正日, 2019-10-21 確認
- ページ
- JIS G 0307:2014 PDF [26]
G 0307 : 2014
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[2]
- 4 注文者によって提供される情報・・・・[2]
- 4.1 引合い及び発注要件・・・・[2]
- 4.2 追加情報・・・・[3]
- 5 製造方法・・・・[3]
- 5.1 溶解,鋳造,熱処理などの方法・・・・[3]
- 5.2 鋳仕上げ・・・・[3]
- 5.3 溶接補修・・・・[3]
- 6 検査及び試験・・・・[3]
- 6.1 随時検査及び試験・・・・[3]
- 6.2 受渡検査及び試験・・・・[3]
- 7 表示・・・・[10]
- 8 苦情処理・・・・[10]
- 附属書A(規定)受渡検査及び試験に関する一般的条件・・・・[11]
- 附属書B(規定)追加要求事項・・・・[12]
- 附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[18]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS G 0307 pdf 1] ―――――
G 0307 : 2014
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本鋳鍛鋼会
(JSCFA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS G 0307:1998は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS G 0307 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
G 0307 : 2014
鋳鋼品の製造,試験及び検査の通則
Steel castings-General technical delivery requirements
序文
この規格は,2003年に第2版として発行されたISO 4990を基とし,技術的内容を変更して作成した日
本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1 適用範囲
この規格は,試験片及びサンプルを含め,鋼,ニッケル合金及びコバルト合金の鋳造品(以下,鋳鋼品
という。)の製造,試験及び検査の通則について規定する。
材料又は鋳鋼品の製品規格がこの規格と相違する場合は,その個別製品規格を優先する。また,この規
格は,鋳鋼品に適用してよい一連の追加要求事項についても規定している。これらの追加要求は,注文者
による追加試験及び検査の要求がある場合にだけ適用する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 4990:2003,Steel castings−General technical delivery requirements(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0403 鋳造品−寸法公差方式及び削り代方式
JIS B 0659-1 製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状 : 輪郭曲線方式;測定標準−第1部 : 標準片
JIS G 0203 鉄鋼用語(製品及び品質)
JIS G 0320 鋼材の溶鋼分析方法
JIS G 0415 鋼及び鋼製品−検査文書
JIS G 0417 鉄及び鋼−化学成分定量用試料の採取及び調製
JIS G 0553 鋼のマクロ組織試験方法
JIS G 0567 鉄鋼材料及び耐熱合金の高温引張試験方法
JIS G 0575 ステンレス鋼の硫酸・硫酸銅腐食試験方法
JIS G 0581 鋳鋼品の放射線透過試験方法
JIS G 0585 鋳鋼品の放射線透過検査
――――― [JIS G 0307 pdf 3] ―――――
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G 0307 : 2014
JIS G 0588 鋳鋼品鋳肌の外観試験方法及び等級分類
JIS G 1201 鉄及び鋼−分析方法通則
JIS H 1270 ニッケル及びニッケル合金の分析方法通則
JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
JIS Z 2242 金属材料のシャルピー衝撃試験方法
JIS Z 2320-1 非破壊試験−磁粉探傷試験−第1部 : 一般通則
JIS Z 2343-1 非破壊試験−浸透探傷試験−第1部 : 一般通則 : 浸透探傷試験方法及び浸透指示模様の
分類
JIS Z 2344 金属材料のパルス反射法による超音波探傷試験方法通則
JIS Z 3422-1 金属材料の溶接施工要領及びその承認−溶接施工法試験−第1部 : 鋼のアーク溶接及び
ガス溶接並びにニッケル及びニッケル合金のアーク溶接
JIS Z 8401 数値の丸め方
ISO 18265,Metallic materials−Conversion of hardness values
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS G 0203,JIS Z 3422-1によるほか,次による。
3.1
検査文書(inspection document)
鋳鋼品の技術的要求事項を満足していることを確認するための文書(JIS G 0415参照)。
3.2
溶解ロット(cast,heat)
ロットを決めるなかで,一つの溶解炉で溶かされた全ての溶鋼,又は二つ以上の溶解炉で溶かされた全
ての溶鋼で一つの取鍋(とりべ)に注がれた溶鋼。
注記 次に例を示す。
− 一つ又は複数の溶解炉から一つの取鍋に受鋼された全ての溶鋼
− 一つの溶解炉で溶かされた全ての溶鋼
一つの取鍋及び一つの溶解炉は,鋳造及び溶解を定義するための基準とする。
4 注文者によって提供される情報
4.1 引合い及び発注要件
引合い時及び発注時には,次の情報を引合い及び発注の文書に含める。注文者がこれらの情報を明確に
できない場合,受渡当事者間で協議する。
a) 模型番号及び/又は図面による鋳鋼品は,次のように明確化する。
1) 模型が支給される場合,模型一式の明細を明記する。
2) 図面が支給されない場合,鋳鋼品は模型に基づいたものとする。その場合,製造業者は寸法に関す
る責務をもたない。
3) 寸法公差及び削り代は,JIS B 0403から選択することができる。
4) 製造業者の技術的要求事項のために図面に加えられる全ての修正は,受渡当事者間の協定による。
b) 製品規格,納入状態,及び鋳鋼品の種類
c) 適用される非破壊検査手順,非破壊試験の範囲,及び合否判定基準
――――― [JIS G 0307 pdf 4] ―――――
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G 0307 : 2014
d) 供給時提供される検査文書の形式
4.2 追加情報
必要に応じて,引合い時及び発注時には追加情報を含める。例えば,次の項目がある。
a) 箇条6による追加要求事項
b) 試験ロットの大きさ(6.2.2.1参照)
c) 箇条7による表示の方法,機械加工,防せい(錆),こん(梱)包,積載,発送日及び納入先
d) 試作鋳鋼品を認定するための量産前の立会い(A.1.2参照)
e) 使用される統計的管理の方法
f) 附属書Bによる追加要求事項
g) 製造業者の工場で行えない場合の検査場所(検査方法は附属書A参照)。
5 製造方法
5.1 溶解,鋳造,熱処理などの方法
引合い時及び発注時に,受渡当事者間協定又は製品規格に規定がなければ,溶解,鋳造,熱処理などの
方法は,製造業者が決定する。
5.2 鋳仕上げ
全ての鋳鋼品は,6.2.3の要求事項に適合するよう鋳仕上げを行う。追加の鋳仕上げは,引合い時及び発
注時の協定による。
5.3 溶接補修
溶接補修は,引合い時及び発注時に指定された場合,溶接要領は受渡当事者間で協定する。引合い時及
び発注時,指定がなければ,鋳鋼品は注文者の事前の了解なしに溶接することができる。ただし,その場
合,JIS Z 3422-1を適用してもよい。
大欠陥の仕上げ補修溶接の補足規定は,B.8を参照する。
6 検査及び試験
6.1 随時検査及び試験
随時検査及び試験は,次による。
a) 随時検査及び試験は,製造業者によって計画され,鋳鋼品が指定された要件に適合していることを確
かめるために実施される。
b) 引合い時及び発注時に注文者が指定した場合に限り,製造業者は,随時検査及び試験に基づいて,JIS
G 0415の中から指定された検査文書を提出する。
6.2 受渡検査及び試験
6.2.0A 受渡検査及び試験
受渡検査及び試験は,6.2.2,6.2.3及び附属書Aによって実施する。
6.2.1 検査文書
検査文書は,次による。
a) 検査文書は,引合い時及び発注時に同意しなければならない。検査文書は,JIS G 0415による。
b) 引合い時及び発注時に注文者が指定した場合に限り,製造業者は,受渡検査及び試験に基づいて,JIS
G 0415の中から指定された検査文書を提出する。
c) 検査文書は,化学成分及び機械試験の結果で構成され,仕様書及び注文者によって要求されるその他
――――― [JIS G 0307 pdf 5] ―――――
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JIS G 0307:2014の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 4990:2003(MOD)
JIS G 0307:2014の国際規格 ICS 分類一覧
JIS G 0307:2014の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0403:1995
- 鋳造品―寸法公差方式及び削り代方式
- JISB0659-1:2002
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式;測定標準―第1部:標準片
- JISG0203:2009
- 鉄鋼用語(製品及び品質)
- JISG0320:2009
- 鋼材の溶鋼分析方法
- JISG0415:2014
- 鋼及び鋼製品―検査文書
- JISG0417:1999
- 鉄及び鋼―化学成分定量用試料の採取及び調製
- JISG0553:2019
- 鋼のマクロ組織試験方法
- JISG0567:2012
- 鉄鋼材料及び耐熱合金の高温引張試験方法
- JISG0567:2020
- 鉄鋼材料及び耐熱合金の高温引張試験方法
- JISG0575:1999
- ステンレス鋼の硫酸・硫酸銅腐食試験方法
- JISG0581:1999
- 鋳鋼品の放射線透過試験方法
- JISG0585:2002
- 鋳鋼品の放射線透過検査
- JISG0588:1995
- 鋳鋼品鋳肌の外観試験方法及び等級分類
- JISG1201:2014
- 鉄及び鋼―分析方法通則
- JISH1270:2015
- ニッケル及びニッケル合金―分析用試料採取方法及び分析方法通則
- JISZ2241:2011
- 金属材料引張試験方法
- JISZ2242:2018
- 金属材料のシャルピー衝撃試験方法
- JISZ2320-1:2017
- 非破壊試験―磁粉探傷試験―第1部:一般通則
- JISZ2343-1:2017
- 非破壊試験―浸透探傷試験―第1部:一般通則:浸透探傷試験方法及び浸透指示模様の分類
- JISZ2344:1993
- 金属材料のパルス反射法による超音波探傷試験方法通則
- JISZ3422-1:2003
- 金属材料の溶接施工要領及びその承認―溶接施工法試験―第1部:鋼のアーク溶接及びガス溶接並びにニッケル及びニッケル合金のアーク溶接
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方